「入社2年目だけど、もう辞めたい…」
「仕事を2年で辞めると、次の転職先が見つからないのかな」
このようなお悩みはありませんか?
ただし、早期離職にはデメリットもあるため、辞めるべきかどうかは状況によって判断が変わります。
この記事では、入社2年目での離職者の実態と2年で辞めるメリット・デメリット、転職の判断軸を解説します。
併せて、転職を成功させるためのポイントもお伝えするので、「仕事を2年で辞めるか迷っている」という人は、ぜひご一読ください。

「2年で辞めるなんて早すぎますよね?」というご相談、本当によくいただきます。データを見ると、決してそんなことはないんですよ。
1.仕事を2年で辞める人はどのくらいいる?
- 入社2年目で辞める人は高卒11.5%、大卒11.9%と1割以上いる
- 2年目の主な離職理由は労働条件・人間関係・仕事内容のミスマッチ
- 2年で辞めることは「甘え」ではなく、状況次第では合理的な選択

仕事を2年で辞めようか迷っている人に向けて、まずは入社2年目での離職者の実態を紹介します。
順に説明します。
(1)入社2年目で辞める人は1割以上いる
厚生労働省が公表した「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」によると、入社2年目で離職する割合は、新規高卒就職者で11.5%、新規大卒就職者で11.9%でした。
つまり、入社2年目で「辞めたい」と考えて実際に離職している人は、10人に1人以上いる計算になります。
| 学歴 | 1年目 | 2年目 | 3年目 | 3年以内合計 |
|---|---|---|---|---|
| 新規高卒就職者 | 17.9% | 11.5% | 8.5% | 37.9% |
| 新規大卒就職者 | 12.1% | 11.9% | 9.9% | 33.8% |
入社1年目の離職率も1割を超えているため、入社1・2年目で辞めている人は合わせて2割以上存在します。
このことから、仕事を2年で辞める人はそれほど少なくないといえます。
(2)2年目に仕事を辞めたいと思う主な理由
厚生労働省の「令和6年雇用動向調査結果の概況」では、転職者が前職を辞めた理由として、以下があげられています。
- 労働時間、休日等の労働条件が悪かった
- 職場の人間関係が好ましくなかった
- 給料等収入が少なかった
- 会社の将来が不安だった
- 仕事の内容に興味を持てなかった
出典:厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」
労働条件や人間関係といった「働く環境」が主な離職理由になっており、職場環境以外では会社の将来性や仕事内容があげられています。
入社2年目は、仕事を任される機会が増える一方で責任も重くなる時期です。
1年目には見えていなかった会社の実態が見えてくることで、「このままでいいのだろうか」と迷いが生まれやすいタイミングだといえます。
(3)仕事を2年で辞めるのは甘えではない
「2年で辞めるなんて甘えだと思われないかな」と不安に感じる人は少なくありません。
しかし、辞めたいと思う背景や事情は人によってまったく異なるため、一律に「甘え」と決めつけられるものではありません。
「3年は勤めなくてはいけない」という考え方に縛られる必要はなく、本当に辞めたいのであれば20代のうちに動くのも一つの選択です。
特に、長時間労働やハラスメントなど心身の健康に影響が出る環境であれば、我慢を続けることのほうがリスクになります。
一方で、「なんとなく辞めたい」という段階であれば、まずは辞めたい理由を掘り下げてみることをおすすめします。
判断軸については、後ほど「2年で辞めるべき人・続けた方が良い人の判断軸」で詳しく解説します。

実態がわかったところで、次は2年で辞めることのメリットとデメリットを整理していきましょう。
2.仕事を2年で辞めるメリットとデメリット
- メリットは第二新卒として未経験職種にも挑戦しやすいこと
- デメリットは積み上げたものがリセットされ、印象面の懸念もあること
- 両面を理解したうえで、自分の状況に当てはめて判断することが大切

転職を決意する前に、早期離職のメリットとデメリットを把握しておくことが大切です。
(1)仕事を2年で辞めるメリット
仕事を2年で辞めるメリットは、以下があげられます。
- 体調を崩す前に環境を変えられる
- 第二新卒として転職活動ができる
- 未経験の仕事にも挑戦しやすい
- 今よりも自分に合う会社で働ける可能性がある
早めに転職する最大のメリットは、今の働き方や職場環境を変えられることです。
特に辞めたい理由がパワハラや過酷な労働環境である場合、働き続けると体調を崩してしまう可能性があります。
20代の貴重な時間を無駄にしないためにも、環境を変える判断は早いほうが良いケースもあるでしょう。
また、卒業して3年以内は第二新卒として転職活動ができるため、スキルや経験よりもポテンシャルを評価してもらいやすくなります。
キャリアチェンジがしやすく、現職よりも自分に合った働き方を実現できる可能性があるのは大きな利点です。
(2)仕事を2年で辞めるデメリット
一方で、仕事を2年で辞めるデメリットもあります。
- ゼロからのスタートになる
- 転職活動でネガティブな印象を持たれる可能性がある
- 新卒と同じような丁寧な研修は受けられない
- 転職を繰り返す可能性がある
早期離職のデメリットとしては、2年間積み上げてきたものがリセットされることです。
新しい環境で人間関係や実績を1から築いていくのは大変ですし、現職を続けていれば昇進できた可能性を捨てることにもなります。
また、2年で離職する人に対して「嫌なことがあったらすぐ辞めてしまうのではないか」とマイナスなイメージを持つ企業も存在します。
そのため、退職理由の伝え方を準備しておかないと、転職活動で不利になるリスクがあります。
さらに、一度転職をすると、転職先でストレスを感じた場合に「また転職すればいい」と考えてしまい、転職を繰り返してしまう可能性もあるでしょう。

メリットとデメリットがわかっても、まだ迷いますよね。ここからは、具体的な判断軸をお伝えします。
3.2年で辞めるべき人・続けた方が良い人の判断軸
- 労働環境が明らかに悪い場合は、早めに辞める判断も選択肢
- 改善のための行動を起こしていないなら、まず動いてみる余地がある
- 「なんとなく辞めたい」で動くと、転職先でも同じ悩みを繰り返しやすい

辞めるべきか否かの判断軸として、2年で辞めた方が良い人と、今の仕事を続けてみた方が良い人を紹介します。
(1)2年で辞めた方が良い人
入社2年目でも転職を前向きに検討した方が良い人は、以下のとおりです。
- 労働条件や労働環境が明らかに悪い会社に勤めている
- 体調を崩しかねない状況が続いている
- 会社の業績が傾いている
- 挑戦したい仕事が明確にある
給与が極端に低い、休憩時間がほとんどない、残業や休日出勤が多すぎる、ハラスメントが常態化しているといったケースでは、早めに転職を検討した方が良いでしょう。
また、業務量やハラスメントについて相談するなど、現状を変えるための行動を起こしたにもかかわらず改善されない場合も同様です。
体調を崩す前に、転職活動を始めることをおすすめします。
業績の悪化については、一時的なものかどうかを見極める必要があります。
ただし、給与の未払いが発生していたり、従業員が立て続けに辞めていたりする状況であれば、見切りをつけても良いでしょう。
加えて、「やりたい仕事が明確にある」という場合も、早く動くほど経験を積み重ねられるため、2年目での転職は合理的な選択になります。
(2)今の仕事を続けてみた方が良い人
今の仕事を続けてみた方が良い人は、以下のとおりです。
- 今抱えている問題を解決するための行動を起こしていない
- 自分は変わらずに「環境」だけを変えようとしている
- 人間関係のみを理由に辞めようとしている
- なんとなく転職したいと感じているだけ
仕事での問題を解決する行動を起こさないまま辞めてしまうのは、もったいないことです。
上司や先輩に相談するといった行動をとることで、悩みがあっさり解決するケースもあります。
また、自分を変えようとせずに環境だけを変えようとする転職も、おすすめできません。
たとえば仕事内容に興味が持てないのであれば、まずは仕事のやり方を工夫したり、目標を持ったりと、向き合い方を変えてみましょう。
さらに、人間関係のみを理由に辞めると、転職先でも同じ悩みを抱えてしまう可能性があります。
苦手な社員がいるくらいであれば、いずれ異動で顔を合わせなくなる可能性があることも頭に入れておきましょう。
部署異動やチーム変更が可能かどうか、上司や人事に相談してみるのも一つの方法です。

「辞める方向で考えたい」となった方に向けて、次は転職市場での実際の評価をお伝えしますね。
4.仕事を2年で辞めても転職できる?第二新卒の需要
- 入社3年以内の離職者は第二新卒として扱われ、企業からの需要が高い
- ポテンシャル採用が中心のため、未経験職種にも挑戦しやすい
- 転職で賃金が増加した人は40.5%と、収入アップも十分に狙える
「2年で辞めたら転職先が見つからないのでは」という不安を持つ人は多いですが、実際の転職市場では第二新卒の需要が高まっています。
(1)第二新卒はポテンシャルを評価されやすい
大学等を卒業してから一度就職し、3年以内に離職した若者のことを第二新卒と呼びます。
近年、以下の理由から企業の第二新卒への需要が高まっています。
- 新卒同様のフレッシュさとポテンシャルがある
- 社会人としてのマナーが身に付いており、基礎研修が不要
- ほかの企業に染まり切っていないため、柔軟性がある
- 新卒採用だけでは人員を充足できない企業が増えている
早期離職はネガティブな印象を持たれる可能性も否めませんが、1歳でも若い方が転職活動で有利になる可能性は十分にあります。
中途採用は経験者優遇の傾向がありますが、第二新卒はポテンシャル採用となるケースが少なくありません。
未経験OKの求人も多いため、業種・職種を大きく変えることも可能です。
第二新卒の転職全般について詳しく知りたい方は、第二新卒の就職・転職ガイドもあわせて参考にしてください。
(2)2年目の転職で収入が上がる人も少なくない

「経験が浅い自分では、転職すると給料が下がるのでは」と心配する人もいるでしょう。
しかし、厚生労働省の「令和6年雇用動向調査結果の概況」によると、転職入職者のうち前職の賃金と比べて「増加」した人の割合は40.5%でした。
一方で「減少」した人は29.4%にとどまり、増加が減少を11.1ポイント上回っています。
人手不足を背景に中途採用市場の賃金が上昇しているため、2年目の転職でも収入アップを狙える可能性は十分にあります。
出典:厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」

需要があるとはいえ、準備なしで動くのは危険です。転職を成功させる5つのポイントを見ていきましょう。
5.2年で辞める人が転職を成功させる5つのポイント
- 退職理由と向き合い、在職中に転職活動を進めるのが基本
- 面接では「なぜ2年で辞めたのか」を必ず聞かれるため準備が必須
- 一人で進めるのが不安なら、転職エージェントの活用が近道
仕事を2年で辞める人が転職を成功させるためのポイントを、以下5つ紹介します。
順に説明します。

(1)退職理由と向き合ってから転職を決める
前述したとおり、仕事を2年で辞めることにはメリットもデメリットもあります。
そのため、転職を決意する前にしっかりと退職理由と向き合うことが大切です。
- 今抱えている悩みをすべて書き出す
- 自分が仕事で大切にしたいことや理想の働き方を書き出す
- 1を解決して2を実現するために必要なことを、悩みの横に書く
- 問題解決のために起こした行動があれば、その行動と結果も書いておく
今の状況を客観的に整理することで、その悩みが転職でしか解決できないことなのかが見えてきます。
結果として、「本当に転職するべきかどうか」を判断しやすくなるでしょう。
また、退職理由と向き合うことで、避けるべき企業や自分が仕事に求めているものも見えてくるため、転職の軸も定まります。
(2)今の仕事を続けながら転職活動をする
転職活動は、なるべく在職中に行いましょう。
退職してから転職活動をすると、収入が途切れる不安から焦って転職先を決めてしまい、後悔するケースがあるためです。
特に社会人2年目は住民税の負担も始まるタイミングで、支出が増える時期にあたります。
収入が途絶えると精神的な余裕がなくなり、妥協した転職につながりかねません。
そのため、辞めたい理由が体調不良である場合でも、すぐに退職するのではなく、有給休暇の活用や休職を先に検討することをおすすめします。
(3)面接での退職理由の伝え方を準備する
2年で辞める場合、面接では「なぜ早期に退職したのか」を必ず聞かれます。
採用担当者は「うちでもすぐ辞めるのでは」という懸念を持っているため、その不安を払拭する伝え方が必要です。
ポイントは、ネガティブな事実からポジティブな目的へと話をつなげることです。
- 上司や職場の批判に終始する
- 人間関係の不満だけを理由にする
- 「なんとなく合わなかった」で終える
- 課題に対して自分が起こした行動を語る
- そこから学んだことを言語化する
- 応募先で実現したいことにつなげる
「不満があった → 改善のためにこう動いた → 結果は出なかったが〇〇を学んだ → その経験を御社で活かしたい」という流れが基本形です。
この構成であれば、他責的な印象を与えずに、退職に至った経緯を納得感を持って伝えられます。
また、履歴書や職務経歴書の準備、企業研究、面接練習も丁寧に行いましょう。
- 自己分析…実現したい働き方と、自分の得意なことを整理して、希望条件や仕事内容を決める
- 求人を探す…求人票は細部までチェックし、わからない箇所は必ず質問する
- 企業研究…理念や事業内容だけでなく、社員インタビューや業界研究も確認する
- 応募書類の準備…簡潔かつ熱意が伝わる内容にし、第三者に添削してもらう
- 面接練習…立ち振る舞いから受け答えまで練習し、第三者に見てもらう
(4)転職が決まったら円満退社をする
転職を決意したら、今の会社とトラブルにならないよう円満退社を目指しましょう。
円満退社をするうえで気を付けたいのは、退職の意思を伝えるタイミングです。
民法では退職の2週間前に申し出れば良いことになっていますが、穏便に退職するのであれば就業規則に従う方が良いでしょう。
また、できるだけ繁忙期は避ける、他責にせずに退職理由を伝えるといった工夫も円満退社につながります。
加えて、後任がスムーズに業務に取り組めるよう引き継ぎをきちんと行い、退職日まで誠意を持って働く姿勢も大切です。
(5)転職エージェントに相談をする
転職活動を成功させるための近道は、転職エージェントの力を借りることです。
転職エージェントとは、採用活動をする企業と求職活動をする人をつなげるサポートを行う民間企業を指します。
おすすめする理由は、ハローワークや転職サイトよりも一人ひとりに寄り添った支援を受けられることです。
キャリアアドバイザーが希望条件やスキルだけでなく、その人が持つ強みや魅力を見極めて求人を紹介するため、入社後のミスマッチが少ない点が特長といえます。
20代の転職におすすめのエージェントは、キャリアスタートです。
キャリアスタートは、数多くの20代の転職支援を行っており、若手や早期離職者の転職ノウハウが蓄積されています。
そのため、「2年で辞めた理由を企業にどう伝えたらいいのかな」「転職したいけど、自分に合う仕事がわからない」といったご相談にも、親身にアドバイスしています。
また、高待遇の求人や未経験者採用の求人を多く保有しているため、収入を上げたい人やキャリアチェンジをしたい人にも希望に沿った求人を紹介できます。
後悔しない転職をかなえたい人は、ぜひ一度ご相談ください。
以下の記事では、20代の転職希望者が知っておきたい情報をまとめていますので、こちらもぜひ参考にしてください。

最後に、2年で辞めることについてよくいただく質問にお答えしますね。
6.仕事を2年で辞めることによくある質問
Q1.2年で辞めると転職に不利になりますか?
在籍期間の短さだけで大きく不利になるとは限りません。
第二新卒はポテンシャル採用の対象になるため、経験の浅さよりも成長意欲や学ぶ姿勢が評価されるケースが多いためです。
ただし、退職理由を納得感のあるストーリーとして説明できない場合は、懸念を持たれる可能性があります。
Q2.「仕事が向いていない」は辞める理由になりますか?
辞める理由として成立しますが、その前に一度立ち止まって検証することをおすすめします。
入社2年目は仕事の全体像がまだ見えていない時期で、3年目以降に面白さに気づくケースもあるためです。
まずは上司や先輩に仕事の進め方を相談してみて、それでも改善しないようであれば転職を検討しましょう。
Q3.退職の意思は何ヶ月前に伝えるべきですか?
法律上は2週間前で足りますが、実務上は1〜2ヶ月前を目安に伝えるのが一般的です。
就業規則に申し出の時期が定められている場合が多いため、まずは自社の規定を確認しましょう。
引き継ぎ期間を確保することが、円満退社につながります。
Q4.2年目で辞めると失業保険はもらえますか?
自己都合退職の場合、原則として離職日以前2年間に雇用保険の被保険者期間が12ヶ月以上あることが条件です。
2年間勤務していれば条件を満たすケースが多いですが、給付制限期間があるため、すぐに受給できるわけではありません。
詳しい受給要件は、お住まいの地域のハローワークで確認してください。
出典:厚生労働省「雇用保険制度」
まとめ
この記事では、仕事を2年で辞める人の実態と、辞めるメリット・デメリット、転職の判断軸を紹介しました。
仕事を2年で辞めるのは、「早すぎるかも…」と不安を感じるかもしれません。
しかし、入社2年目で辞める人は1割以上おり、第二新卒への需要も高まっています。
やりたいことが明確になった人や、労働環境が明らかに悪い会社にいる人は、20代の貴重な時間を無駄にしないためにも転職を検討して良いでしょう。
ただし、企業によっては早期離職者に対して「採用してもすぐ辞めてしまうのでは」と懸念を持つ可能性があります。
そのため、企業研究はもちろん、退職理由の伝え方やキャリアプランをしっかりと考えておきましょう。

一人で悩み続けるより、まずは話してみませんか?キャリアスタートでは、2年目の転職相談も数多くお受けしています。






















仕事を2年で辞めることは「甘え」ではありません。入社2年目の離職は珍しくなく、20代は第二新卒として企業からの需要も高いため、転職先が見つからないということはありません。