キャリアスタートに相談してみる

ハローワークの職業相談に行きたくない…。短時間で終わらせるコツ3選と求職実績の作り方

「求職活動実績がほしいけれど、ハローワークの職業相談には行きたくないな…」
「ハローワークの職業相談を早めに切り上げるコツはないかな?」

このようなお悩みはありませんか?

失業給付を受給する条件の一つに求職活動実績がありますが、この実績作りに苦労する人は少なくありません。

そこで、本記事では求職活動実績の作り方と職業相談を短時間で終わらせるためのポイントを解説します!

職業相談で使える質問例や職業相談に行くタイミングもご紹介するので、求職活動実績を作りたい人は、ぜひご一読ください。

1. ハローワークの職業相談に行きたくない?その理由とは

「転職をするなら、ハローワークに行かなくちゃいけないのかな?」と思うかもしれませんが、実際にハローワークを利用する転職希望者はそれほど多くありません。

ここでは、転職希望者でハローワークを利用した人の割合とハローワークに行きたくない理由、ハローワークに行くべき人をご紹介します。

(1) ハローワークを利用している転職者の割合

転職希望者が転職の際に利用するサービスとして、ハローワークを挙げる人はそれほど多くないようです。

(株)マイナビが転職者を対象に行った「転職活動における行動特性調査(2020年)」の「転職の際に利用したサービスは何か?」という質問に対するアンケート結果では、以下の結果が出ました。

出典:転職活動における行動特性調査(2020年)|(株)マイナビ

上記のデータによると、転職者が転職活動で利用したサービスは転職サイトが約9割、人材紹介会社(転職エージェント)が約6割であることに対して、ハローワークは3割程度でした。

年齢があがるとハローワーク利用者も増えていますが、20代のハローワーク利用者は特に少ないことがわかります。

ハローワークを利用しない理由としては、「役所のようなイメージで行きづらい・相談しにくい」「職員が事務的で冷たい対応だった」が多いようです。

また、ハローワークの開庁時間は原則8:30~17:15(平日)とされているため、働きながら転職活動をしたい人にとっては利用しにくいと感じるでしょう。

そのほか、ハローワークは求人掲載が無料であることから、採用に費用をかけられないブラック企業の求人が紛れていることがあり、「ハローワークでは希望の仕事が見つからない」といった声も上がっているようです。

(2)ハローワークに行くべき人とは?

転職活動自体は、ハローワークを利用しなくてもできます。

仕事を続けながら転職活動を行う人は、むしろ転職エージェントや転職サイトを活用した方が効率的に求人を探すことができるでしょう。

しかし、退職して失業給付を受給しながら転職活動を行う場合は、ハローワークに行く必要があります。

失業給付とは雇用保険の被保険者が失業した場合に、安定した生活を送りつつ新しい仕事を探し、1日も早く再就職するための経済的な支援制度のことです。

ただし、失業給付を受け取るためには、雇用保険の被保険者であることのほかに、就職する意思を持って積極的に求職活動を行うことが求められます。

具体的には、失業認定を受けようとする期間内に、原則として2回以上のハローワークが認める求職活動実績を作らなければなりません。

失業給付を受給しつつ転職活動をしたい人は、まずハローワークに行くことをおすすめします。

以下の記事では、ハローワークで受けられる支援内容やハローワークの活用方法を詳しく紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてください。

ハローワークだけで20代の転職を成功させるのは難しい?支援内容を紹介

記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。

2. 求職活動実績を作る方法

失業保険を受給するためには、客観的に確認ができる求職活動実績が必要ですが、この求職実績作りに頭を抱える人は少なくありません。

以下は、トレンダーズ(株)が失業保険受給者に行った「失業保険を受給する際に困ったこと」のアンケートの結果です。

出典:裏技は必要ナシ!1,083人調査からわかった確実に認定される求職活動実績の作り方|となりのいろは

上記アンケートでは「求職活動実績を作るのが大変だった」が3番目に多い解答となっており、2割以上の人が求職実績作りに苦労していることがわかります。

そこで、ここでは求職活動実績を作る方法を紹介します。

(1) 職業相談で求職活動実績をつくる方法

求職活動実績として認められる求職活動の中に、ハローワークが行う職業相談があります。

職業相談とは、求人の紹介はもちろんのこと、就職活動の悩み相談や就職の基礎知識についての質問などができるサービスです。

職業相談は、以下の流れで行います。

職業相談の流れ
  1. ハローワークへ行く
  2. 受付で職業相談を申し込む
  3. 職業相談をする
  4. 求職活動実績の証明となるハンコをもらう

はじめてハローワークを利用する人は、受付で求職申し込みをして「ハローワークカード」を受け取ります。

2回目以降の職業相談では、ハローワークカードを提示すれば受付完了です。

自分の順番が来たら、ハローワークの相談員と1対1で職業相談を行います。

職業選択の仕方から就職活動の進め方、希望条件に合う求人の紹介、興味のある求人についての質問、セミナーや職業訓練の相談まで、就職に関することならなんでも相談できます。

紹介された求人に必ず応募しなければならないわけではなく、求人を見て応募を迷うようなら「家で検討します」「会社について自分でも調べてみます」と伝えて求人情報を持ち帰ることも可能です。

職業相談が終わったら、雇用保険受給資格者証に求職活動実績の証明となるハンコを押してもらいます。

職業相談のみで求職活動実績を作る場合は、失業認定を受けようとする期間内に原則として2回以上職業相談を行う必要があります。

(2)職業相談以外で求職活動実績を作る方法

職業相談以外で求職活動実績を作る場合は、以下の方法があります。

職業相談以外で求職活動実績を作る方法
  • 求人への応募
  • ハローワークの各種講習・セミナーの受講
  • 許可・届出のある民間機関や公的機関等が行う職業相談・職業紹介等・講習やセミナー・企業説明会等への参加
  • 再就職に資する各種国家試験、検定等の資格試験の受験など

求人への応募は、ハローワーク経由でなくても求職活動実績となるので、転職エージェントや転職サイトも積極的に利用しましょう。

また、地方自治体、求人情報提供会社、新聞社などの公的機関等や、厚生労働大臣の許可がある民間職業紹介事業所・労働者派遣事業所が行う職業相談、職業紹介、セミナー等を受けた場合も求職実績として認められます。

加えて、国家試験や検定を受験した場合も合否に関わらず求職活動になるので、試験の日程とタイミングが合えば求職活動実績とするのもひとつでしょう。

このように、ハローワークを利用する以外にも求職活動実績を作ることはできますが、新聞やインターネット等で求人情報を閲覧した、知人に求人の紹介依頼をしただけでは求職活動実績にはなりません。

あくまでも、客観的に確認ができる求職活動が実績となることを頭に入れておきましょう。

3. 職業相談をスムーズに行うコツ3選

前章まで求職活動実績について解説してきましたが、さまざまな事情で失業給付はほしいけれど求職活動実績を作るのが大変…と感じる人もいるでしょう。

求職活動実績をもっとも簡単に作る方法は、職業相談です。

ここでは、なるべく短い時間で職業相談を行いたい人に向けて、以下3つのコツを紹介します。

  1. 質問を考えておく
  2. 自分の経歴や保有資格をまとめておく
  3. 認定日に求職活動を行う

順に説明します。

(1)質問を考えておく

職業相談が始まってから質問を考えると時間がかかってしまうため、前もって相談内容を考えておきましょう。

短い時間で職業相談を終わらせたい時にする質問内容は、「職員がすぐに答えられること」がおすすめです。

例えば、以下のような質問が考えられます。

職業相談での質問例
  1. 〇〇駅から近い会社の求人はありませんか
  2. 〇〇職の求人の一覧が欲しいのですが
  3. この求人は未経験でも応募可能でしょうか
  4. この仕事に就くために必要な資格はありますか
  5. この会社に試用期間はあるのでしょうかなど

1・2のように仕事の希望条件を伝えると職員が求人のリストを出してくれるので、「自宅でじっくり見てみます」と伝えれば、短時間で職業相談を終えることができます。

また、3~5のように求人に関する質問は、すぐに答えてもらえるケースが多いので、興味のある求人がある場合は、ぜひ質問してみましょう。

質問に答えてもらったら、「検討してみます」と言って切り上げると、スムーズに相談を終えられます。

反対に「自分にどんな適性があるか」や「どんな仕事がいいのか」といった質問をした場合、職員からのヒアリングが行われるため、相談時間が長くなってしまう可能性があります。

仕事の適性や自己分析について相談したい場合は、キャリアのプロである転職エージェントに相談した方がスピーディで的確でしょう。

(2)自分の経歴や保有資格をまとめておく

これまでの経歴や資格を書き出しておくと、仕事への希望や優先したい条件が見えてくるので、職業相談での質問が考えやすくなります。

また、職業相談の中で職員から希望する条件や次の仕事で活かしたいことを聞かれた場合でも、スムーズに答えられるでしょう。

(3)認定日に求職活動を行う

失業認定日はハローワークに行く必要があるので、そのついでに職業相談をすると良いでしょう。

失業認定を受ける期間は、原則として前回の認定日から今回の認定日の前日までです。

そのため、失業認定の手続き後にそのまま職業相談をすると、次の認定のための求職活動実績を1回分作ることができます。

1日で手続きと実績作りができるので、認定日はぜひ職業相談も行いましょう。

4. 転職を成功させたい人は転職エージェントも活用しよう!

転職を成功させたい人は、ハローワークだけでなく転職エージェントも活用しましょう。

転職エージェントは、企業と求職者をマッチングさせるためのサービスです。

キャリアアドバイザーによる職業相談から希望条件に合う求人の紹介、選考対策、勤務条件交渉の代行、就職後のアフターフォローまで、さまざまなサポートを求職者は無料で受けられます。

転職エージェントとハローワークの大きな違いは、ブラック企業の有無です。

1.ハローワークの職業相談に行きたくない?その理由とは」でも述べた通り、ハローワークは無料で求人掲載ができるため、ブラック企業が紛れていることがあります。

一方で、転職エージェントはブラック企業を掲載しないようにするため、求人掲載前に会社を調査しています

また、企業側は採用が決まった際に、成功報酬として手数料を転職エージェントに支払わなければならないため、採用コストをしっかりとかけて人材を確保したい優良企業が集まりやすくなっています。

その他にも転職エージェントを利用するメリットは、たくさんあります。

転職エージェントを利用するメリット
  • 年収交渉を代行してくれるので収入アップを叶えられる
  • キャリアアドバイザーが親身に相談に乗ってくれる
  • 優良な非公開求人を保有している
  • 求職者の適性や強み、希望条件に最適な会社を紹介してくれる
  • 求人情報だけでなく、業界動向や会社の内情などの情報も提供してもらえる
  • 勤務条件の交渉も代行してくれる
  • 希望する会社に合わせた応募書類の添削や面接対策をしてくれるなど

転職エージェントを活用することで、ハローワーク1本で転職活動をするよりも、自分に合った転職先が見つけやすくなります。

転職エージェント経由での求人応募も求職活動実績になりますので、「ハローワークでは希望する仕事が見つからない…」といった方は、今すぐ転職エージェントに相談しましょう。

以下の記事では、転職エージェントについて詳しく解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。

記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。

まとめ

この記事では、ハローワークに行くべき人から職業相談の受け方、求職実績の作り方などを紹介しました。

失業給付を受けるためには、ハローワークが認める求職活動を行う必要がありますが、「ハローワークの求人に希望する仕事がない」「落ち着いて転職活動をしたい」といった方もいるでしょう。

求職活動実績をつくる方法は職業相談以外にもありますし、職業相談を短い時間で終わらせるコツもあります。

上手に求職活動実績を作りつつ、転職エージェントも活用して最適な転職をしましょう!