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ハローワークの職業相談で怒られる?不安を感じる7つの理由

ハローワークでは相談員に怒られる?職業相談に不安を感じる7つの理由

「ハローワークの職業相談で怒られたらどうしよう…」と不安になっていませんか?

失業保険の求職活動実績のために職業相談に行きたいけれど、「実績作り目当てだと思われそう」「厳しいことを言われそう」と二の足を踏んでいる方も多いでしょう。

結論から言うと、ハローワークの職業相談で怒られることはほとんどありません。職員は求職者をサポートするために対応しており、実績作り目的だとわかっていても問題なく対応してくれます。

ただし、「なぜ正社員にならなかったのか?」といった答えにくい質問や、履歴書への厳しい指摘を受けることはあります。これは決して責めているわけではなく、より良い就職を実現するための助言ですが、人によっては「怒られた」と感じてしまうこともあるでしょう。

この記事では、ハローワークの職業相談に対して抱きがちな7つの不安について、実態と対処法を解説します。職員の対応の実情、求人を断っても大丈夫か、何を相談すればいいのかなど、初めて利用する方の疑問に答えていきます。

また、「職員との相性が心配」「もっと気軽に相談したい」という方には、転職エージェントの併用もおすすめです。

転職エージェントはキャリアのプロが丁寧にサポートしてくれるうえ、オンライン面談も求職活動実績として認められます。ハローワークとは違った視点で求人を紹介してもらえるので、選択肢が広がります。

この記事を読めば、ハローワークの職業相談に対する不安が解消され、安心して実績作りができるようになります。さらに、自分に合った就職支援サービスの選び方もわかります。

ハローワークの職業相談で怒られる?不安に感じること7選

ハローワークの職業相談で怒られるケースは少ないものの、職員に怒られたと感じる人はいます。

なぜなら、ハローワークの職員は求職者が答えづらい質問や時には厳しい助言を行うことがあり、それが求職者によっては責められたと感じる場合があるためです。

ここでは、ハローワークの職員の対応の差や職員に怒られたと感じるケースなど、職業相談に対して抱きやすい不安を以下7つ解説します。

  1. 職員によってはきつい対応をされるのではないか?
  2. 職員に怒られるのではないか?
  3. 求職活動実績目当てだと思われるのではないか?
  4. 2日連続で職業相談に行ってもいいのか?
  5. 紹介された求人に必ず応募しなければならないのか?
  6. 何を相談したらいいのかわからない
  7. ブラック企業を紹介されるのではないか?

順に説明します。

(1) 職員によってはきつい対応をされるのではないか?

ハローワーク職員の対応の質に差があるのは事実です。

2010年に厚生労働省が実施したハローワーク利用者への出口調査では、「ハローワークの改善点」として「職員の接遇」が上げられました。

同調査では、「職業相談窓口のスタッフによって対応の丁寧さに濃淡がある」という声があり、職員によって対応の仕方にムラがあることを指摘されています。

しかし、そういった利用者の声に応える形で、厚生労働省は「ハローワークの相談員に対する接遇研修を行う」と対応方針を出しました。

また、2011年に利用者満足度向上のための「ハローワークサービス憲章」を策定、2015年には全ハローワークで業務評価に基づくPDCAサイクルを実施するなど、厚生労働省がハローワークの対応の改善を進めています。

その結果、ハローワークの利用者のサービス満足度調査では、「満足」「まあ満足」と答えた割合が2010年の83.8%から2018年には97.2%に増加しました。

このことから、ハローワークは職員によって対応の差があったことは確かですが、改善されてきていることがわかります。

(2)職員に怒られるのではないか?

ハローワークの職業相談で、いきなり怒られることはありません。

ただし、答えにくい質問や耳が痛い助言をされる可能性はあります。

例えば、フリーターやニートの人に「なぜ正社員にならなかったのか?」「これまで何をしていたのか?」と職員から質問がくることはあるでしょう。

人によっては、この質問が苦痛と感じるかもしれません。

しかし、職員は正社員でなかった期間を責めるためではなく、求職者のことを理解して就職や転職をサポートするために聞いています。

加えて、正社員でない期間に行ったことは、会社の面接でも聞かれる可能性のある質問です。

そのため、答えづらいことであっても、しっかりと考えたうえで誠実に答えるようにしましょう。

また、履歴書など応募書類を見せた際に、職員から「これでは志望理由がわかりにくい」「もっと丁寧に書いて」と言われることもあります。

これも職員が怒って言っているのではなく、内定獲得のために必要なアドバイスをしているのです。

努力して作成した書類を指摘されると、自分を否定されたような気持ちになるかもしれませんが、あくまでも書類の質を上げるための助言だと受け止めましょう。

書類のアドバイスをもらった際には、修正方法や書類作成で気を付けることなどを聞いてみるのもおすすめです。

(3)求職活動実績目当てだと思われるのではないか?

求職活動実績のために職業相談をしていても、怒られることはありません。

ハローワークでは、職業相談が終わったら雇用保険受給資格者証に求職活動実績の証明となるスタンプを押しています。

職員も求職活動実績を作ることが相談の目的の一つであることはわかっているので、不安に思う必要はないのです。

また、ハローワークの利用者は35歳未満のフリーターだけで約17.9万人います。

求職活動実績のために職業相談に来る人も多くいるので、たとえ本当に求職活動実績目当てで業相相談に行っているとしても、気にすることはありません。

以下の記事では、求職実績作りのために短時間で職業相談を終わらせるコツを紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてください。

(4)2日連続で職業相談に行ってもいいのか?

失業認定の日が近付いてくると職業相談を詰め込みたい場合もあると思いますが、2日連続で相談してもかまいません。

失業認定に関係なく、熱心な求職者は2日連続で職業相談をする人も存在します。

例えば、1日目の相談では希望条件を伝えて求人のリストを出してもらい、2日目の相談ではリストの中から興味のある求人について質問をするケースは多々あります。

それでも心配な人は、1日目の相談時に「自宅で検討して、明日も相談に来ます!」と伝えると良いでしょう。

(5)紹介された求人に必ず応募しなければならないのか?

ハローワークから提案された求人を断ることは可能です。

求人情報を見て自分には合わないと思うなら、むしろ断った方が良いでしょう。

働きたくない会社のために時間を割くのはもったいないですし、会社側にも余計な負担をかけなくて済みます。

断りにくい人は、「比較したいので、同じ職種の他の求人も教えてもらえませんか」「自宅で検討します」と伝えて他の求人を探すのも一つの方法です。

自分が納得する就職をするためには、断る姿勢を持つことも頭に入れておきましょう。

ただし、一度応募を決めてハローワークから紹介状を受け取っている場合は、応募を取りやめたことを必ずハローワークに伝える必要があります。

(6)何を相談したらいいのかわからない

ハローワークの職業相談では、就職・転職に関することであれば何でも相談できます。

そのため、「初めて転職(就職)をするのですが、何からしたら良いでしょうか?」と正直に聞いても大丈夫です。

そのほか具体的な質問例を紹介しますので、相談内容を考える時の参考にしてください。

就職・転職活動に関する質問例
  • 求職活動の進め方を教えてください
  • どのようなセミナーや講習を開催していますか
  • 自己分析のやり方を教えてください
  • 自分の希望条件(職種・業種・給与・地域・休暇など)に合った求人はありますか

職業相談では初歩的なことでも聞けるので、気軽に質問してみましょう。

ハローワークの職業相談のみで求職活動実績作りをしてもOK!質問例20選

興味のある求人を見つけた場合は、応募する前に求人に関する疑問点を職業相談で解消します。

求人に関する質問例
  • 未経験でも応募できますか
  • この求人の採用人数は何人ですか
  • 平均残業時間はどのくらいでしょうか
  • 現在の応募人数を教えてください

求職活動実績作りが目的の人は、応募人数の質問をすると短時間で相談を切り上げられます。

そのほか、応募書類の書き方や面接の受け方など選考対策に関する相談もできます。

ハローワークが役所のような雰囲気で相談しにくいと感じる人は、35歳以下の求職者を対象にしている「わかものハローワーク」の利用もおすすめです。

(7)ブラック企業を紹介されるのではないか?

ハローワークから故意にブラック企業を紹介することはありません。

しかし、ハローワークは無料で求人掲載できるため、求人の中にはブラック企業が紛れています。

また、職員がブラック企業と気づかず求職者に求人紹介してしまう可能性もあります。

そのため、興味のある求人がある場合は求人票の情報だけで応募の判断をせず、必ず会社情報を調べましょう。

ブラック企業を避けたい人は、ハローワークだけでなく転職エージェントの併用がおすすめです。

以下の記事では、ハローワーク1本で就職・転職活動を行うデメリットを解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。

ハローワークだけで20代の転職を成功させるのは難しい?支援内容を紹介
フリーターがハローワークに行くメリットとデメリットを徹底解説!

職業相談をスムーズに進めるポイント5選

ハローワークの職業相談に行くと決めたものの、「どうすれば短時間で終わらせられるだろう」「待ち時間が長いと嫌だな」と感じている方も多いのではないでしょうか。

職業相談は、ポイントを押さえておけば5分〜10分程度でスムーズに終わらせることができます。事前準備をしっかりしておくことで、待ち時間も最小限に抑えられますし、職員とのやりとりもスムーズになります。

ここでは、職業相談を効率的に進めるための5つのポイントを紹介します。これから初めて職業相談に行く方も、何度か行ったことがある方も、ぜひ参考にしてください。

事前に質問内容をメモしておく

職業相談に行く前に、聞きたいことを2〜3個メモしておきましょう。当日になって「何を聞けばいいんだっけ?」と焦ることがなくなり、スムーズに相談を進められます。

質問内容は「求人の探し方を教えてください」「未経験でも応募できる求人はありますか?」といった簡単なもので十分です。難しく考える必要はありません。

また、気になる求人がある場合は、求人番号をメモしておくと「この求人の応募状況を教えてください」とすぐに聞けます。事前準備をしておくだけで、5分程度で相談を終わらせることも可能です。

雇用保険受給資格者証を忘れずに持参する

職業相談で最も重要な持ち物が「雇用保険受給資格者証」です。相談終了後、この受給資格者証に日付入りのスタンプを押してもらうことで、求職活動実績として認められます。

もし忘れてしまうと、相談はできてもスタンプを押してもらえないため、求職活動実績としてカウントされません。せっかく時間をかけて相談に行っても無駄になってしまいます。

ハローワークに行く前に、必ず受給資格者証を持ったか確認しましょう。財布やバッグの決まった場所に入れておくと、忘れ防止になります。

混雑する時間帯を避ける

ハローワークは時間帯によって混雑状況が大きく変わります。待ち時間を減らしたいなら、混雑しにくい時間帯を狙いましょう。

比較的空いているのは、平日の午前中、特に開庁直後の8時30分〜10時頃です。この時間帯なら待ち時間も少なく、スムーズに相談できます。

逆に避けたいのは、昼休み明けの13時〜14時頃と、夕方の16時以降です。仕事の合間に来る人や、仕事終わりに立ち寄る人で混雑しやすくなります。

時間に余裕がある方は、できるだけ午前中の早い時間帯に行くことをおすすめします。

正直に「実績作りのため」と伝えてもOK

「実績作りのためだけに来たと思われたらどうしよう」と心配する必要はありません。職員も求職活動実績を作ることが相談の目的の一つだと理解しているので、正直に伝えても問題ありません。

受付で「求職活動実績を作りたいので、職業相談をお願いします」と伝えれば、職員もスムーズに対応してくれます。むしろ、目的を明確に伝えた方が、短時間で効率的に相談を進められます。

遠慮して曖昧な言い方をするより、正直に伝えた方がお互いにとってスムーズです。堂々と実績作りに活用しましょう。

簡単な質問から始める

職業相談を短時間で終わらせたいなら、答えやすい簡単な質問から始めましょう。複雑な相談内容だと時間がかかりますが、シンプルな質問なら5分程度で終わります。

おすすめの質問は「未経験でも応募できる求人はありますか?」「この求人の応募状況を教えてください」「○○業界の求人は今どのくらいありますか?」といった内容です。

職員もすぐに答えられる質問なので、スムーズに相談が進みます。特に「求人の応募状況」を聞く方法は、数秒で答えが返ってくるので、最も手軽な実績作りの方法です。

最適な転職・就職のためには、転職エージェントも活用しよう!

前述したとおり、ハローワークにはブラック企業の求人が混ざっている可能性があります。

会社情報や口コミを見てもブラック企業を見極めるのは難しく、入社後に問題のある会社だと気づくケースも少なくありません。

そのため、求職活動はハローワーク1本で行うのではなく、転職エージェントの併用がおすすめです。

ハローワークと転職エージェントはどちらも無料で利用できる就職支援サービスですが、以下のような違いがあります。

 ハローワーク転職エージェント
求人数多い多くはないが非公開求人もある
求人の質ばらつきがある一定の質が担保されている
求人の特徴地元密着の中小企業の求人が多い中小企業だけでなく大企業の求人もある
求人の情報量基本的に求人票にある項目のみ把握している企業の内情まで把握している
相談員非正規雇用が多いスタッフ全員がキャリアのプロ
情報収集自主的に行う必要がある業界の動向や業務内容など、仕事に関する情報は提供してもらえる
選考対策一般的な選考対策を行う希望する会社に合わせた選考対策を行う

このように、ハローワークと転職エージェントでは大きな違いがあります。

転職エージェントの最大の魅力は、キャリアのプロが求職者の適性や強みを的確に引き出したうえで希望に合った求人を紹介するため、ミスマッチングが起こりにくいことです。

また、転職エージェントでは年収や勤務地など労働条件の交渉代行も行っています。

求職者が交渉しにくい内容も、転職エージェントが第三者の立場で企業に交渉してくれるので、円滑に希望を伝えることができます。

さらに、転職エージェントでは、求人を掲載する前に会社訪問やヒアリングを行っていることもポイント。

企業の内情まで把握することで、ブラック企業の求人を取り扱わないようにしています。

就職支援を行っている機関は、ハローワークだけではありません。

最適な就職・転職活動を行うためには、転職エージェントも積極的に活用しましょう。

20代の転職活動におすすめの転職エージェントは、キャリアスタートです。

キャリアスタートでは、キャリアのプロが転職希望者一人ひとりに合わせた転職支援を行っています。

長期のキャリアプランを見据えた「本当に良い就職・転職」を目指す人は、今すぐキャリアスタートに登録しましょう!

まとめ

この記事ではハローワークの職業相談を利用したことのない人に向けて、職業相談を不安に感じる理由を解説しました。

職業相談は求職者が就職や転職をするためのサポートなので、時には耳の痛いことを言われることもありますが、怒られることはありません。

ハローワークの窓口対応の改善も進んでいるので、職業相談が怖いと感じている人でも思い切ってハローワークに行ってみましょう。

本気で自分に最適な就職・転職をしたい人は、ハローワークだけでなくキャリアスタートの併用がおすすめです。

ABOUT US
牛田 晴宣キャリアスタート株式会社 執行役員
東洋大学卒業後、携帯販売職や起業経験を経て、キャリアスタート株式会社に入社。キャリアカウンセラーとして若年層の就職・転職支援に従事し、2021年7月より大阪支店長を務める。「若者の輝く社会を作る」をビジョンに掲げ、関西エリアで求職者のキャリア相談に対応。自身の独立・再就職の経験を活かし、実践的なキャリアアドバイスを提供している。