
「大学中退の最終学歴って結局どうなるの?」と不安になりますよね。実は書き方のルールさえ押さえれば怖くないので、一緒に確認していきましょう。
この記事では、大学中退者の最終学歴の正しい扱いから、履歴書の具体的な書き方、就職活動への影響と対策までを順を追って解説していきます。
大学中退の最終学歴は「高卒」が原則
大学を中退すると、最終学歴は「高校卒業」として扱われます。ここではその理由と根拠を整理します。
- 最終学歴は「卒業した学校」のみで判断される
- 在籍年数や取得単位数の多さは最終学歴に影響しない
- 履歴書には「中途退学」の事実を必ず記載する
最終学歴とは「卒業した学校」を指す
最終学歴とは、これまでに卒業した学校の中で最も教育レベルが高いものを指します。在学中の学校や中退した学校は、原則として最終学歴にカウントされません。
そのため、高校を卒業したあとに大学へ進学し、途中で中退した場合は、最後に卒業した「高校」が最終学歴になります。大学に3年間在籍していても、卒業単位を取得していなければ扱いは変わりません。
在籍期間や単位数の多さは関係ない
「もう少しで卒業単位が揃っていた」「4年生の途中まで在籍していた」という場合でも、卒業していない以上は最終学歴として認められません。
これは求職者にとって厳しく感じられるルールですが、採用側も同じ基準で学歴を判断しているため、誤解のないよう正確に理解しておくことが大切です。
中退の事実は履歴書に書かないと学歴詐称になる
「高卒とだけ書いて大学中退の事実を隠したい」と考える人もいますが、これはおすすめできません。大学に入学した記録は、在学証明書や成績証明書の提出を求められた際に発覚するリスクがあるためです。
事実と異なる学歴を記載することは学歴詐称にあたり、発覚した場合は内定取り消しや懲戒解雇の対象になることもあります。中退の事実は正直に、かつ適切な書き方で伝えましょう。
大学中退と似た言葉に「退学」がありますが、意味合いには違いがあります。詳しくは中退と退学の違いを解説した記事もあわせて参考にしてください。
大学中退者の最終学歴を間違えやすい5つのケース
大学中退といっても状況は人それぞれです。ここでは判断を誤りやすい5つのケースを整理します。

「自分の場合はどうなるの?」というご相談、実はかなり多いんです。ケース別に順番に見ていきましょう。
大学院を中退した場合は「大学卒業」のまま
大学を卒業したあとに大学院へ進学し、大学院を中退した場合の最終学歴は「大学卒業」です。大学院自体は卒業していませんが、学部の卒業資格はすでに確定しているため、そこまで遡って最終学歴が下がることはありません。
高卒認定試験(高認)合格後に大学中退した場合
高校を中退し、その後に高卒認定試験に合格して大学へ進学したケースで大学を中退した場合、最終学歴は高卒認定ではなく「中学校卒業」となる点に注意が必要です。高卒認定はあくまで「大学受験資格を得るための試験合格」であり、高校卒業という学歴そのものにはならないためです。
専門学校を卒業したあとに大学を中退した場合
専門学校を卒業してから大学に編入・入学し、その大学を中退した場合は、最終学歴は「専門学校卒業」です。専門学校で得た資格や知識も、職務経歴の中でアピール材料になります。
浪人・留年をしてから中退した場合
浪人や留年をした期間があっても、最終学歴の判定基準に変わりはありません。卒業したかどうかだけが判断基準になるため、浪人・留年の期間は履歴書の在籍年月に反映させれば問題なく、学歴区分自体を別途調整する必要はありません。
資格取得スクールや専門講座は最終学歴にならない
大学中退後にプログラミングスクールや資格予備校に通った場合、そこでの学習歴は最終学歴には含まれません。学歴として認められるのは、学校教育法に基づく正規の教育機関(大学・短大・専門学校・高校など)に限られるためです。
ただし、こうしたスクールで得たスキルや資格は、職務経歴書や面接で具体的な強みとしてアピールする材料になります。学歴では測れない努力の証として積極的に伝えましょう。
履歴書での大学中退の書き方【記載例つき】
ここでは、大学中退の事実を履歴書に正しく記載する方法を、具体例とともに解説します。
- 学部・学科名まで正式名称で記載する
- 「中途退学」と明記し「卒業」と混同しない
- 中退理由は前向きな内容なら書いた方が印象がよい
基本の記載例
学歴欄には、入学と中退の両方を年月順に記載します。学部・学科名は正式名称で書きましょう。
| 年月 | 学歴 |
|---|---|
| 2020年4月 | 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 入学 |
| 2022年3月 | 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 中途退学 |
「中途退学」を「中退」と省略しても間違いではありませんが、フォーマルな書類では「中途退学」と正式に記載するのが一般的です。
中退理由を書くべきか迷ったときの判断基準
中退理由は必須記載事項ではありませんが、前向きな理由やポジティブに言い換えられる理由がある場合は書いた方が好印象です。逆に、書きにくい理由の場合は無理に記載せず、面接で聞かれたときに誠実に答える準備をしておきましょう。
「学びたい分野が明確になり、実務を通じて専門性を身につけたいと考えたため中途退学」
「経済的事情により、家計を支えるため中途退学」
中退理由を「一身上の都合」とだけ書いてよいか迷う人も多いですが、詳しくは中退理由を「一身上の都合により」と書く場合の注意点で解説しているので参考にしてください。
大学中退の事実を書かないのはNG
学歴欄に大学中退の記載を省略し、高校卒業だけを書くケースがありますが、これは前述の通り学歴詐称とみなされるリスクがあるためおすすめできません。中退した事実を書かない選択肢が本当にないのか気になる人は、履歴書に中退を書かないことのリスクを解説した記事もあわせて確認しておきましょう。
知っておくとお得!
履歴書の書き方に自信が持てない場合は、自己判断で提出せず、就職エージェントに書類の添削を依頼するのもひとつの方法です。第三者の視点でチェックしてもらうことで、伝わり方が大きく変わります。
最終学歴が大学中退であることの就職への影響
最終学歴が高卒扱いになることで、就職活動にはどのような影響があるのでしょうか。データとともに確認します。
- 応募できる求人の幅が「大卒以上」条件の分だけ狭まる
- 継続力を懸念されやすく、理由説明が重要になる
- 学歴による賃金差はあるが、就職後の実績で挽回できる
大卒以上を条件とする求人には応募できない
もっとも直接的な影響は、応募条件に「大卒以上」を掲げる求人に応募できなくなることです。総合職採用や一部の専門職では大卒以上を条件とするケースがあり、選べる求人の母数が減る点は正直に理解しておく必要があります。
一方で、学歴不問・未経験歓迎の求人は年々増加しており、学歴条件を設けない企業を中心に探せば選択肢は十分に確保できます。
学歴別の賃金差はどれくらいあるのか
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、一般労働者の所定内給与額は高校卒業で28万8,900円、大学卒業で38万5,300円となっており、学歴による差は存在します。
ただし、この差はあくまで平均値であり、個人の実績・スキル・勤続年数によって大きく変動します。学歴による初期条件の差を、就職後の実務経験でどう埋めていくかが重要なポイントです。
「継続力がないのでは」と見られやすい
採用担当者は、中退の事実から「何かを最後までやり遂げられない人物では」という懸念を抱くことがあります。これは大学中退者特有の心理的なハードルであり、中退理由と中退後の行動を筋道立てて説明できるかどうかで印象は大きく変わります。
実際に大学中退が「人生終了」というほど深刻な状況を意味するわけではありません。詳しくは大学中退が人生終了と言われる理由と実態を解説した記事も参考にしてください。
正社員就職までの実態データ
独立行政法人労働政策研究・研修機構(JILPT)の「大学等中退者の就労と意識に関する研究」によると、大学等中退者のうち離学時点で正社員として就職した割合は33.9%にとどまるとされています。
この数値だけを見ると厳しく感じるかもしれませんが、早期に正しい対策を取ることで正社員就職の可能性は十分に高められます。次の章で具体的なポイントを解説します。
文部科学省「令和6年度 学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査結果」によると、令和6年度の大学中退者数は50,516人、中退率は2.00%です。大学中退は決して珍しい選択ではなく、正しい知識を持って行動することが何より重要になります。
中退率の詳しい内訳や理由ランキングについては、大学中退率と中退理由ランキングを解説した記事でも紹介しています。
学歴別の賃金差やこれまでのデータをまとめると、以下のようなイメージになります。

大学中退から就職を成功させる3つのポイント
ここでは、大学中退という経歴をカバーしながら就職活動を成功させるための具体的なポイントを解説します。

「学歴が高卒扱いだから厳しいかも…」と感じる方は多いですが、動き方さえ間違えなければ大丈夫ですよ。
中退理由を前向きに言い換えて伝える
中退理由をそのままネガティブに伝えるのではなく、そこから得た気づきや行動につなげて説明することが重要です。「なんとなく合わなかった」ではなく、「何を考え、次にどう動いたか」までセットで語ることで印象は大きく変わります。
学歴不問・未経験歓迎の求人に絞って応募する
やみくもに応募先を広げるのではなく、学歴不問・未経験歓迎を明記した求人に絞って応募することで、選考通過率は大きく上がります。20代のうちは特にポテンシャル採用の枠が多く残っています。
実際に大学を中退して就職した人がどのような職業を選んでいるかは、大学を辞めて就職した人の実例を紹介した記事でも詳しく紹介しています。
就職エージェントを活用して早期に動き出す
大学中退者は在学中の就活支援が受けにくく、情報や相談相手が不足しがちです。若手の就職支援に強いキャリアスタートのようなエージェントを頼れば、書類添削から面接対策、求人紹介まで一貫してサポートしてもらえます。
特に離学から時間が経つほど空白期間の説明が難しくなるため、思い立ったタイミングで早めに行動を起こすことが成功の近道です。

大学中退の最終学歴に関するよくある質問
ここでは、最終学歴に関してよく寄せられる質問にお答えします。
大学在学中の場合、最終学歴はどう書けばよい?
現在大学に在籍中で、まだ卒業も中退もしていない場合、最終学歴の欄には「高校卒業」、学歴欄には「〇〇大学 在学中」と記載します。中退が確定していない段階で無理に記載を変える必要はありません。
大学中退は就活で必ず不利になりますか?
必ずしも不利になるとは限りません。学歴を条件にしない求人は多数あり、中退理由の伝え方や中退後の行動次第で、採用担当者の印象は大きく変わります。
専門学校中退の場合の最終学歴はどうなりますか?
専門学校を中退した場合、最終学歴はその前に卒業した学校(多くの場合は高校)になります。専門学校で学んだ内容は職務経歴書でアピールできます。専門学校中退の履歴書の書き方は専門学校中退の履歴書の書き方を解説した記事でも詳しく紹介しています。
大学中退の理由が言いにくい場合はどうすればいい?
無理に詳細を語る必要はありません。「一身上の都合により」と簡潔にまとめたうえで、面接では嘘をつかず、当時の状況と現在の前向きな姿勢をセットで伝えることが大切です。
まとめ
大学を中退した場合の最終学歴は、在籍期間や単位数に関わらず「高卒」が原則です。ただし、大学院中退・高認合格後の中退・専門卒後の中退など例外的なケースもあるため、自分の状況を正しく把握したうえで履歴書に中途退学の事実を正確に記載することが重要です。学歴による影響はゼロではありませんが、中退理由の伝え方と早期の行動次第で、正社員就職は十分に実現可能です。一人での就職活動に不安がある場合は、20代の就職支援に強いエージェントの活用も検討してみましょう。

一人で悩まず、ぜひ「キャリアスタート」にご相談くださいね。20代の未経験就職に特化していて、大学中退の方の支援実績も豊富です。履歴書添削から面接対策、求人紹介まで、内定までしっかり伴走しますよ。























大学を中退した場合の最終学歴は、在籍期間や取得単位数に関係なく「高卒」が原則です。履歴書には中退の事実を正しく記載する必要があり、書き方と伝え方次第で就職活動への影響は十分にカバーできます。