中卒が取っておきたい資格12選と選び方を解説

結論

中卒でも受験資格に学歴制限のない資格は数多くあり、資格取得は就職活動で「本気度」と「実務への意欲」を伝える有効な手段になります。宅建士や簿記、危険物取扱者などは中卒からでも挑戦できる代表的な資格です。

牛田

「学歴がない分、資格でカバーできないかな」と考えていませんか?その発想、正解ですよ。実際に資格を武器にして就職を決めた中卒の方はたくさんいます。

この記事では、中卒でも取得できるおすすめ資格12選と、資格取得のメリット・デメリット、選び方から就職ステップまでを順を追って解説していきます。

中卒でも資格は取得できる

ここでは、中卒者の資格取得に対するよくある誤解と、実際の受験資格の考え方について解説します。

国家資格の多くは学歴を問わない

「資格試験は高卒以上でないと受けられない」というイメージを持っている方は少なくありません。しかし実際には、宅地建物取引士やITパスポート、日商簿記、危険物取扱者など、多くの国家資格・公的資格は年齢や学歴による受験制限を設けていません

医師や薬剤師のように大学での専門課程修了が受験資格になっている一部の資格を除けば、中卒であることを理由に受験自体を断られるケースはごくわずかです。まずは興味のある資格の受験資格を1つずつ確認してみることから始めましょう。

中卒でも公務員試験に挑戦できる

資格ではありませんが、公務員試験も中卒から挑戦できる進路のひとつです。自治体や職種によって年齢要件は異なるものの、学歴要件そのものは設けられていないケースが大半です。

安定した収入や社会的信用を重視する方は、資格取得と並行して公務員試験の情報もあわせて確認しておくとよいでしょう。

公務員という進路について詳しく知りたい方は、中卒でも公務員になれる?なれる職種と目指す手順もあわせて参考にしてください。

この章のポイント
  • 国家資格の多くは学歴による受験制限がない
  • 医師・薬剤師など一部の専門資格のみ大学課程が必須
  • 公務員試験も学歴要件がないケースが多い

中卒が資格を取得する3つのメリット

ここでは、中卒者が資格を取得することで得られる具体的なメリットを3つの観点から解説します。

牛田

資格って「持っているだけで安心」ではなく、ちゃんと使い道があるんですよ。ここからは具体的なメリットを紹介しますね。

学歴の不利をスキルで補える

採用選考では、学歴だけでなく「入社後にどのような形で活躍してくれそうか」という視点も重視されます。資格は、その職種に必要な基礎知識をすでに身につけている証明になるため、学歴で見劣りする部分を実務スキルの面から補うことができます。

特に実務直結型の資格であれば、面接官に「入社後すぐに戦力になりそうだ」という印象を与えやすくなります。

応募できる求人の選択肢が広がる

求人票の中には、応募条件として特定の資格保有を挙げているものが少なくありません。資格を持っているだけで応募できる求人の母数そのものが増えるため、選考のスタートラインに立てる機会が単純に多くなります。

電気工事士や危険物取扱者のように、資格がないと担当できない独占業務が定められている職種もあり、これらは資格取得によって挑戦できる仕事の幅が大きく広がる代表例です。

資格手当や収入アップにつながる場合がある

企業によっては、特定の資格保有者に対して毎月の資格手当を支給しているケースがあります。金額は企業によって差がありますが、資格取得の努力が給与という目に見える形で評価されるのは大きなモチベーションになるでしょう。

また、独占業務を持つ資格は人手不足の業界も多く、実務経験を積むことで将来的な収入アップも見込みやすい傾向にあります。学歴に不安があっても、未経験からの就職に強いキャリアスタートまでご相談いただければ、資格を活かせる求人選びからサポートします。

この章のポイント
  • 資格は学歴の不利を実務スキルで補う手段になる
  • 応募条件に資格が入る求人に挑戦できるようになる
  • 資格手当や独占業務を通じた収入アップも期待できる

中卒におすすめの資格12選

ここでは、中卒からでも受験資格があり、就職に活かしやすい資格を12個紹介します。

資格名種別特徴
危険物取扱者(乙種4類)国家資格ガソリンスタンドや工場で需要が高い
フォークリフト運転技能講習技能講習物流・倉庫業でほぼ必須
介護職員初任者研修公的資格介護業界への入口資格
日商簿記検定(3級・2級)民間資格経理・事務職で評価されやすい
登録販売者国家資格ドラッグストア等で医薬品販売が可能に
電気工事士(第二種)国家資格独占業務があり将来性が高い
宅地建物取引士(宅建士)国家資格不動産業界で評価される難関資格
ITパスポート国家資格IT業界の基礎知識を証明
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)民間資格PCスキルの証明に有効
調理師免許国家資格飲食業界でのキャリア形成に有利
普通自動車第二種運転免許国家資格タクシー・運転代行業で必須
FP技能検定3級国家資格金融・保険業界の基礎知識を証明

危険物取扱者(乙種4類)

ガソリンや灯油などの引火性液体を扱うために必要な国家資格です。受験資格に学歴・年齢の制限がなく、独学でも取得しやすいことから、中卒者にとって最初の資格として人気があります。

ガソリンスタンドのほか、化学工場や石油関連企業でも需要があり、資格手当が付く求人も少なくありません。

フォークリフト運転技能講習

18歳以上であれば学歴を問わず受講でき、数日間の講習と実技試験で修了できるのが特徴です。物流倉庫や工場の求人では歓迎条件として頻繁に挙げられており、実務直結度の高さが魅力です。

身体を動かす仕事に抵抗がない方であれば、比較的短期間で「使える資格」を1つ持てる点が大きなメリットです。

介護職員初任者研修

平均年収

介護職員の平均年収は約388万円です(jobtag:施設介護員)。

介護業界への入口となる公的資格で、学歴を問わず受講可能です。人手不足が続く業界であり、未経験からでも研修と実務を通じてキャリアアップしやすいのが特徴です。

介護福祉士などの上位資格へのステップアップも可能なため、長期的なキャリア形成を考えている方にも向いています。

日商簿記検定(3級・2級)

受験資格に制限がなく、経理・事務職を目指す上で評価されやすい資格です。業種を問わず経理部門を持つ企業は多いため、汎用性の高さが魅力といえます。

3級は入門レベル、2級は実務で通用するレベルとされており、まずは3級から着実にステップアップしていく進め方がおすすめです。

登録販売者

ドラッグストアなどで一般用医薬品(第二類・第三類)を販売できる国家資格です。以前は実務経験が受験要件でしたが、現在は学歴・年齢を問わず誰でも受験できる資格に変わっています。

ドラッグストア業界は出店数が増加傾向にあり、有資格者の需要が安定している点も見逃せません。

電気工事士(第二種)

平均年収

電気工事士の平均年収は約628.1万円です(jobtag:電気工事士)。

一般住宅や小規模施設の電気工事を行うために必要な国家資格で、資格がなければ従事できない独占業務が定められています。受験に学歴要件はなく、筆記・技能試験に合格すれば取得できます。

建設・電気工事業界は人手不足が続いており、資格取得後の実務経験次第で収入アップも狙いやすい将来性のある資格です。

宅地建物取引士(宅建士)

不動産取引の専門家であることを証明する国家資格で、受験資格に学歴・年齢・実務経験の制限が一切ありません。難関資格として知られていますが、独学や通信講座での合格者も多く、不動産業界への就職・転職で強力な武器になります。

宅建業法により、不動産会社は一定数以上の宅建士を置くことが義務付けられているため、有資格者は業界内で常に一定の需要があります。

ITパスポート

IT分野の基礎知識を証明する国家資格で、学歴・年齢を問わず誰でも受験可能です。専門的なプログラミングスキルは不要で、ITやビジネスの基本用語を学ぶ内容のため、IT業界未経験者の入口資格として位置づけられています。

IT業界は学歴よりもポテンシャルや学習意欲を重視する企業が多く、資格取得は「学ぶ意欲がある」ことのアピール材料になります。

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

Word・Excel・PowerPointなどのOfficeソフトの操作スキルを証明する民間資格です。学歴を問わず受験でき、事務職やPC作業を伴う職種でのアピール材料として評価されやすい資格です。

比較的短期間で取得しやすいため、まず何か資格を1つ取ってみたいという方の最初の一歩としてもおすすめです。

調理師免許

飲食店や施設で調理業務に従事する上で信頼を得やすい国家資格です。調理師養成施設を卒業するか、飲食店等で2年以上の実務経験を積んで試験に合格することで取得でき、学歴による受験制限はありません

手に職をつけて長く働きたい方や、将来的に独立を視野に入れている方にも向いている資格です。

普通自動車第二種運転免許

タクシーや運転代行など、旅客を運送する仕事に就くために必要な免許です。取得には普通免許を取得してから3年以上経過していることなどの条件がありますが、学歴は一切問われません

接客と運転の両方が求められる仕事のため、人と接することが好きな方に向いている資格です。

FP技能検定3級

ファイナンシャルプランナーとしての基礎知識を証明する国家資格です。3級は受験資格に学歴・年齢の制限がなく、お金の知識を体系的に学べる点が特徴です。

保険・金融業界を目指す方はもちろん、家計管理やライフプランニングの知識として実生活にも役立つため、幅広い層におすすめできる資格です。

知っておくとお得!

上記以外にも、事務職向けのMOSや、物流業界向けのフォークリフト運転技能講習のように「実務直結型かつ短期間で取得できる資格」から始めると、学習の負担を抑えつつ早期に成果を出しやすくなります。

中卒が資格を選ぶときのポイント

ここでは、数ある資格の中からどれを選ぶべきか迷ったときの判断基準を解説します。

資格ごとの目安学習期間(独学の場合)の比較グラフ
独学の場合の目安学習期間。短期間で取れる資格から挑戦するのがおすすめです。

受験資格の有無を最初に確認する

資格によっては、実務経験や特定の養成課程修了が受験条件になっているものもあります。まずは興味を持った資格の公式サイトで受験資格を確認することから始めましょう。学歴不問であっても年齢制限がある資格(第二種運転免許など)もあるため、条件は必ず一次情報で確かめることが大切です。

受験資格を誤解したまま勉強を進めてしまうと、時間を無駄にしてしまう可能性があるため注意が必要です。

難易度と学習期間のバランスを見る

危険物取扱者やMOSのように数週間〜数ヶ月で取得を目指せる資格もあれば、宅建士のように数百時間の学習が必要な資格もあります。まずは短期間で取得できる資格で成功体験を積み、そこから難易度の高い資格に挑戦すると挫折しにくくなります。

就職活動の時期が決まっている場合は、選考に間に合うスケジュールで取得できるかどうかも重要な判断材料です。

実務に直結する資格を優先する

採用担当者からの評価を得やすいのは、「入社後すぐに業務で使える」資格です。教養として学ぶ資格よりも、志望する業界・職種の実務に直結する資格を優先すると、就職活動における説得力が増します。

どの業界を目指すか定まっていない場合は、汎用性の高い日商簿記やMOSから始めるのも選択肢のひとつです。

この章のポイント
  • 受験資格は必ず公式サイトの一次情報で確認する
  • 短期間で取れる資格から始めると挫折しにくい
  • 志望職種の実務に直結する資格ほど評価されやすい

資格取得に向いている人の特徴

ここでは、資格取得を通じた就職活動が向いている人の特徴を解説します。

コツコツ学習を継続できる人

資格試験の多くは、短期間の詰め込みよりも継続的な学習の積み重ねが合格の鍵になります。毎日30分でもテキストを開く、通勤時間に問題集を解くなど、小さな習慣を継続できる人は資格取得に向いています。

目指す業界・職種が明確な人

「この業界で働きたい」という目標がある人は、その業界で評価される資格を逆算して選べるため、学習のモチベーションを維持しやすくなります。目標が定まっていない場合は、資格取得と並行してキャリア相談を活用するのもひとつの方法です。

今の学歴に対して行動で挽回したい人

学歴そのものを変えることはできませんが、資格は今から行動すれば手に入れられる「後天的な武器」です。現状を悲観するより行動で示したいと考えられる人ほど、資格取得の効果を実感しやすいでしょう。

「中卒は正社員になれない」というのは誤解です。詳しくは「中卒は正社員になれない」は嘘!未経験からホワイトな職場へ就職する方法もあわせてご覧ください。

中卒が資格を取得する際の注意点

ここでは、資格取得を目指すうえで事前に知っておきたい注意点を解説します。

資格だけでは採用が確約されるわけではない

資格はあくまで選考を有利に進めるための材料の一つであり、資格を持っているだけで内定が確約されるわけではありません。面接での受け答えや志望動機の一貫性など、総合的な評価であることを理解しておく必要があります。

学習と就職活動の時間配分が難しくなる

資格の勉強に集中しすぎると、応募書類の作成や面接対策など、就職活動そのものに割ける時間が減ってしまうことがあります。「資格取得後に就職活動を始める」のではなく、並行して進めるスケジュール管理が重要です。

難関資格は長期戦になりやすい

宅建士のような難関資格は、合格までに数百時間規模の学習が必要になることも珍しくありません。「資格取得後に就職しよう」と先延ばしにしすぎないことも大切で、資格取得を待たずに応募できる求人から動き出すという選択肢も検討しましょう。

1人で就職活動の進め方に迷ったときは、若手就職支援に強いキャリアスタートまでご相談ください。

資格を活かして就職を成功させるステップ

ここでは、取得した資格を実際の就職活動にどう活かすか、具体的なステップで解説します。

資格を活かして就職を成功させる4ステップ
資格を取得したら、この4ステップで就職活動につなげましょう。

ステップ1:目指す業界・職種を決める

まずは資格を活かせる業界・職種の候補を絞り込みます。興味のある仕事から逆算して必要な資格を選ぶと、学習のモチベーションが続きやすくなります。

ステップ2:資格取得と並行して求人情報を集める

資格の勉強を進めながら、その資格を歓迎条件・応募条件としている求人をリサーチしておきましょう。ハローワークや求人サイトで実際の求人条件を確認しておくと、勉強のゴールが明確になります。

ステップ3:履歴書・職務経歴書で資格をアピールする

資格欄には正式名称を省略せずに記載し、志望動機の中でも「なぜその資格を取得したのか」「入社後にどう活かしたいか」を具体的に伝えることが重要です。取得の背景にあるエピソードを添えると説得力が増します。

ステップ4:面接で資格取得の過程を語れるようにする

面接官が知りたいのは資格そのものよりも、「学歴という制約がある中で、自ら努力し行動した過程」です。学習期間中に工夫したことや苦労を乗り越えたエピソードを準備しておくと、人物面での評価にもつながります。

一人での対策に不安がある方は、若手の就職支援に強いキャリアスタートまでご相談ください。履歴書の添削から面接対策まで一貫してサポートします。

資格以外にも中卒から挑戦できる仕事を幅広く知りたい方は、中卒でも就職できる仕事とは?おすすめの職業9種・資格を紹介もあわせてご覧ください。

中卒の資格取得に関するよくある質問

ここでは、中卒者の資格取得に関してよく寄せられる質問にお答えします。

中卒でも国家資格は取得できますか?

はい、取得できます。危険物取扱者や宅地建物取引士、電気工事士、ITパスポートなど、多くの国家資格は受験資格に学歴を問いません。一部、大学の専門課程修了が必須の資格(医師・薬剤師など)を除けば、中卒であることが受験の障壁になることはほとんどありません。

資格を取らずに中卒で正社員として就職することはできますか?

可能です。資格がなくても、人柄や意欲を評価して未経験者を積極採用する企業は多く存在します。ただし、応募できる求人の幅を広げたい場合や、専門性をアピールしたい場合には資格取得が有効な手段になります。

独学でも資格は取得できますか?

危険物取扱者やITパスポート、日商簿記などは独学での合格者も多い資格です。一方で宅建士のような難関資格は、通信講座やスクールを併用したほうが効率的に学習を進められる場合があります。自分の学習スタイルに合わせて選びましょう。

資格取得にかかる費用はどのくらいですか?

資格によって大きく異なります。危険物取扱者やMOSは受験料と教材費で数千円〜1万円程度から挑戦できますが、宅建士のように通信講座を利用する場合は数万円規模の費用がかかることもあります。まずは独学で挑戦できる資格から始めるのも一つの方法です。

高卒認定を取ってから資格を目指すべきですか?

目指す資格や進路によります。今回紹介した資格の多くは高卒認定がなくても受験可能ですが、高卒程度の学歴要件がある求人・資格を視野に入れたい場合は、高卒認定の取得を検討する価値があります。詳しくは高卒認定は就職に不利?進め方と履歴書の書き方もあわせてご覧ください。

資格取得と就職活動、どちらを先に始めるべきですか?

基本的には並行して進めるのがおすすめです。資格取得を待ってから就職活動を始めると、応募のタイミングを逃してしまう可能性があります。資格取得中でも応募可能な求人を探しながら学習を進めるとよいでしょう。

まとめ

中卒であっても、危険物取扱者や宅建士、電気工事士、日商簿記など、学歴を問わず挑戦できる資格は数多くあります。資格は学歴の不利を実務スキルで補い、応募できる求人の幅を広げる有効な手段です。資格取得と就職活動を並行して進めることで、内定までの道のりを着実に前進させることができます。

牛田

資格選びや就職活動の進め方に迷ったら、ぜひ「キャリアスタート」を頼ってくださいね。20代の未経験就職支援に特化していて、履歴書添削から面接対策、求人紹介まで一貫してサポートします。一緒に一歩ずつ進めていきましょう!

ABOUT US
牛田 晴宣キャリアスタート株式会社 執行役員
東洋大学卒業後、携帯販売職や起業経験を経て、キャリアスタート株式会社に入社。キャリアカウンセラーとして若年層の就職・転職支援に従事し、2021年7月より大阪支店長を務める。「若者の輝く社会を作る」をビジョンに掲げ、関西エリアで求職者のキャリア相談に対応。自身の独立・再就職の経験を活かし、実践的なキャリアアドバイスを提供している。
\未経験者に特化してるからサポート充実/
向いてる仕事を紹介してもらう
\未経験者に特化してるからサポート充実/
向いてる仕事を紹介してもらう