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専門学校に留年はある?留年のデメリットやその後の選択肢を解説

結論

専門学校でも出席不足や単位不足で留年することがあり、学費負担増・奨学金停止・内定取消などのデメリットが生じます。留年後は「そのまま卒業」「中退して就職」「休学」の3つの選択肢があり、卒業まで漕ぎ着ければ就活への影響はほぼありません。

牛田

「専門学校って大学みたいに留年しないでしょ?」って思ってる方、意外と多いんですよね。実は出席や単位の条件で留年することはあるので、注意点を一緒に整理していきましょう。

専門学校は大学のように留年制度がないと思われやすいですが、実際には出席不足や単位未取得、実習未修了などが原因で留年するケースがあります。留年すると、学費や生活費の負担が増えるだけでなく、友人関係や就職活動に影響する可能性もあるため注意が必要です。

この記事では、専門学校で留年することのデメリットや留年しやすい人の特徴、留年後の進路や就活への影響まで分かりやすく解説します。あわせて大学中退・専門中退からの就職活動全般のポイントも紹介していますので、卒業や進路に不安を感じている人は、ぜひ参考にしてみてください。

専門学校でも留年することがある

この章のポイント
  • 出席率・単位取得・実習修了の条件を満たさないと留年扱いになる
  • 国家資格系の専門学校は単位や実習時間の基準が特に厳しく注意が必要
  • 在学期間が短い分、1科目の単位を落とすだけでも留年に直結する

専門学校は大学と異なり、進級に関するルールがないと思われていますが、実際には一定の条件を満たさなければ、進級や卒業が認められないケースが多く存在します。多くは出席率や単位取得、必修の実習の修了が条件となっており、それらを目指せない場合は留年扱いになります。

特に国家資格取得を前提としている専門学校の場合は、実習時間や取得単位数が厳密に定められていますので、条件を満たせないと留年する可能性が高まります。特に専門学校は、カリキュラムが高密度に短期間含まれていることもあり、1つの単位を落とすだけでも留年する可能性もあります。

4年間通う大学よりも卒業までの期間が短い分、日々の授業や課題をきちんとこなす姿勢が重要です。制度を事前に理解しておき、留年するリスクを下げる意識を持っておいてください。

牛田

留年の仕組みがざっくり見えてきたところで、次は実際に留年すると何が困るのか、5つのデメリットを一緒に確認していきましょうね。

専門学校を留年するデメリット

この章のポイント
  • 学費や生活費がもう1年分かかり、奨学金も止まる可能性が出てくる
  • 同級生が先に卒業し、新しい学年に入って孤独や気まずさを感じやすい
  • 必修実習を受けられず、内定が出ていても取り消されるリスクがある

専門学校で留年すると、学費や生活費等の金銭面だけでなく、人間関係やキャリアにも様々なデメリットが生じます。特に専門学校は在学期間が2年程度と短いことがほとんどのため、留年すると周りの環境が大きく変わりかねません。

具体的に専門学校を留年することで生じるデメリットには、以下の5点が挙げられます。

  • 学費や生活費がもう一年分かかる
  • 奨学金が止まることがある
  • 友人がいなくなり孤独になる
  • 学校によっては指定の実習を経験できない
  • 内定が出ている場合は内定取消しになる

まずは専門学校を留年するデメリットを詳しく解説しますので、留年のリスクをより具体的にイメージしてみてください。

学費や生活費がもう一年分かかる

専門学校で留年すると、学費や生活費がもう1年分かかるデメリットが生じます。専門学校の学費は年間で数十万円から百万円程度かかるだけでなく、家賃や食費、交通費等の生活費が必要になります。そのため、留年によって経済的な負担が大きくなる点には注意が必要です。

また、保護者から学費の支援を受けている場合は、家計への負担が増えることにも繋がります。アルバイトで生活費を補っている学生であっても、予定外の学費が発生することで、ライフプランが崩れてしまうこともあるでしょう。

このように、専門学校の留年は在学期間が延びることによって、自身の経済面に大きなデメリットがある事は認識しておく必要があります。

奨学金が止まることがある

専門学校で留年すると、利用している奨学金が止められる可能性があるといったデメリットもあります。奨学金制度の多くは、標準的な修業年限内での卒業を前提として支給されているため、留年すると奨学金の支給対象外になるかもしれません。

奨学金が止まることでアルバイトの時間を増やさなければならなくなりますが、アルバイトを増やしすぎると学業に集中しづらくなり、単位取得が遅れて卒業ができなくなるといった悪循環に陥ることもあるでしょう。

奨学金が止まることで金銭面だけでなく、学業に影響を与えるリスクがあるため、留年が決まりそうな場合は早めに学校の奨学金担当窓口に相談することが重要です。

友人がいなくなり孤独になる

専門学校で留年すると同級生が先に卒業してしまうため、友人関係においてもデメリットが生じます。留年すると同じ学年の友人がすぐにいなくなることもあり、新しい学年の学生と同じ授業を受けることもあるでしょう。

すでに人間関係が出来上がっている中に入るため、最初は孤独を感じてしまうリスクも少なくありません。また、自分だけが年齢が違うことで、気まずさを感じてしまうケースも考えられます。

それだけでなく、これまで同級生だった友人が社会人として先に働き始める様子を見て、焦りを感じることもあるでしょう。このような心理的な負担が重なることで、学校生活や人生のモチベーションが下がるデメリットに繋がることもあります。

学校によっては指定の実習を経験できない

専門学校によっては、留年すると予定していた実習を経験できなくなることがあります。特に、医療・福祉・保育・美容などの分野では、カリキュラムの中に必修の実習が組み込まれており、一定の条件を満たさないと実習ができないといったデメリットがあります。

実習は将来の就職にあたっての職業理解を深めたり、現場経験を積む重要な機会です。そのような経験を逃してしまうと、実務に対する理解が浅いまま卒業を迎えてしまい、結果的に望まぬキャリアを歩むことにも繋がるかもしれません。

このように、留年は単に在学期間が伸びるだけでなく、学習の機会や経験の面でもデメリットが大きいため注意が必要です。

内定が出ている場合は内定取消しになる

専門学校で留年すると、すでに企業から内定をもらっている場合でも内定を取り消される点に注意が必要です。ほとんどの企業では卒業見込みで内定を出していますので、卒業できないことが確定すると内定条件を満たさなくなってしまいます。

例えば卒業に必要な単位が不足している場合や、必修の実習を終えられない場合、学校から卒業見込みが取り消されることで企業側も採用を取り消す判断をします。もう一度就職活動に取り組まなければならないこともあり、精神的な負担は免れないでしょう。

もし内定が出ている場合は、自分が専門学校の卒業要件を満たしているかを早めに確認し、必要な単位や課題を確実にクリアしていく意識を持っておいてください。

牛田

デメリットを押さえたら、次は「どんな人が留年しやすいか」を一緒に見ていきましょう。自分に当てはまるか確認しながら読んでみてくださいね。

専門学校で留年しやすい人の特徴

この章のポイント
  • 出席や課題提出など、基本的な自己管理ができない人は単位を落としやすい
  • 通う目的を見失いモチベーションが続かない人は欠席が増えがちになる
  • 友人が少なく情報収集が遅れる人ほど対策が後手に回り留年に近づく

専門学校で留年してしまう人には、いくつか共通する特徴があります。例えば専門学校は大学よりも授業数や課題が多く、出席率や実習の条件も厳しい傾向にありますので、日々の生活や学習の管理ができていないと留年しやすいと考えられます。

他にも、専門学校に通うモチベーションを見失った人や友達が少ない人、専門学校の学問以外に興味のあることを見つけた人も、専門学校で留年しやすい傾向にあります。

ここからは、専門学校で留年しやすい人の特徴を5つの観点で解説します。それぞれ理解しておき、自分自身の行動を見直すきっかけにしてみてください。

自己管理ができない人

専門学校で留年しやすい人の特徴として、自己管理ができない人が挙げられます。専門学校では出席率や課題提出、試験スケジュールの管理を基本的に自分で行う必要がありますので、生活リズムや学習計画を整えられないと、単位を落とすリスクが高まります。

例えば朝起きるのが苦手で授業を欠席してしまう人や、課題の提出を守れない人、さらにアルバイトを優先しすぎて講義をおろそかにしてしまうような人は留年しやすいでしょう。

専門学生は、年齢的にも大人の仲間入りをすることになるため、社会人を見据えるという意味でも、スケジュール管理や生活習慣の改善などの基本的な自己管理を意識するようにしてみてください。

専門学校に通う目的を見失った人

専門学校に通う目的を見失った人も留年しやすい傾向があります。専門学校は特定の職業に必要な知識や技術を学ぶ場所ですが、将来の目標が曖昧になると学習へのモチベーションが低下し、結果的に留年に繋がることがあります。

特に専門学校になんとなく入学した人や、周囲に勧められて進学した場合、授業内容に興味を持てなくなることが多くあります。最初は問題なく通えていても、将来のイメージが持てない状態が続くと、モチベーションが下がり、学校に通えず留年するといったことも珍しくありません。

専門学校に通うモチベーションが保てないと、精神的にも辛い思いをすることになりますので、場合によっては一度リセットをするために専門学校を中退する判断も必要になることがあります。

友人が少ない人

専門学校ではクラス単位で授業が進むことも少なくなく、同級生との情報共有が学習に大きく影響することを考えると、友人が少ない人も専門学校で留年しやすいと言えます。

例えば試験範囲や課題の内容、課題の提出期限等の情報は、友人同士で共有されることが多くあります。友人が少ない場合、こうした情報を得る機会が減り、対策が遅れて留年に近づくようなことが考えられるでしょう。

さらに、学校生活で相談できる友人がいないと、悩みを1人で抱え込んでしまうことになり、結果的に学校に通うこと自体が負担になって欠席が増えることもあります。したがって、専門学校は授業だけでなく、友人関係を築くことも大切な要素と言えます。

勉強以外に興味のあることを見つけた人

専門学校で学んでいること以外に興味のあることを見つけられた人も、留年しやすい傾向にあります。専門学校に通いながら、アルバイトや趣味、別の活動に夢中になることで学業への優先順位が下がり、卒業要件を満たせなくなる人も珍しくありません。

別の分野に興味を持つことで、学校に通う意味に疑問を感じ、専門学校に対するモチベーションが下がることに繋がるケースもあります。もし新しい分野に興味を見つけたら、専門学校はとりあえず卒業するのか、それとも別の分野に突き進むのか第三者と相談しながら決める意識が重要です。

情報収集がおろそかな人

専門学校では、授業や試験、実習などのスケジュールが細かく決まっていますので、必要な情報を自分で確認することができない人も結果的に留年する傾向にあります。

特に資格試験や実習の条件は事前の準備が必要なことも多く、早めに情報収集を行って対策をする意識が重要です。情報収集が遅れると、準備不足のまま試験や実習に臨むことになり、結果的に成績に影響することも考えられます。

専門学校を留年せず卒業したい場合は、自分から情報を積極的に取得していくといった自主性が求められるとも言えるでしょう。

牛田

留年しやすい人の特徴が分かったら、今度は予防策の話に進みますね。シンプルだけど効果的なポイントを3つお伝えします。

専門学校で留年しないために意識すべきこと

この章のポイント
  • 出席は単位認定の前提条件、休んだ分は友人や講師に確認して取り戻す
  • 友人・講師との積極的な関わりで情報収集と精神面の不安が軽減できる
  • 追試や補習は単位確保の最後の機会、面倒でも必ず活用する姿勢が大事

専門学校で留年をしないためには、日々の行動や学校との関わり方を意識することが重要です。専門学校は大学よりも通年数が少ない分、授業数が多いため、普段の生活習慣や人間関係、学習への姿勢がそのまま卒業に影響することも珍しくありません。

友人や講師と積極的にコミュニケーションを取りながら、もし追試や補習なってしまった場合でも必ず受ける意識を持つと良いでしょう。

ここからは、専門学校で留年しないために意識しておきたいことを3つの観点で解説します。

出席すべき講義に必ず出席する

専門学校で留年を防ぐために最も重要なのは、出席すべき講義に必ず出席するといった基本的な行動です。ほとんどの専門学校では、出席率が一定基準に満たない場合、試験を受けられなかったり単位が認められないといったルールが設けられています。

特に専門学校は実習や演習形式の授業が多く、欠席すると授業内容を後から補うことが難しい傾向にあります。そのまま授業への参加意欲が下がるような悪循環に陥れば、専門学校に通うモチベーションも下がることになるでしょう。

体調不良などで欠席せざるを得ない場合は、友人や講師に後からでも内容を確認するなどして、遅れを取り戻す意識を持っておいてください。

友人や講師と積極的にコミュニケーションする

専門学校の生活を円滑に進めるためには、周囲とのコミュニケーションも重要な要素になります。友人や講師との関係をある程度築けていると、授業や課題に関する情報を収集しやすくなり、精神面でも学習面でも不安が軽減できます。

反対に、周囲とほとんど関わりのない状態が続くと、学校生活の中で孤立してしまい、授業へのモチベーションが下がるだけでなく、分からないことが分からないままになって結果的に単位を落とすようなことも考えられます。

人間関係を築くことに不安があるような場合は、部活動やサークルなど多くの人が集まる場所に顔を出してみるだけでも、周りの環境を大きく変えられますので意識してみてください。

追試や補習は必ず受ける

専門学校によっては、試験に不合格になった場合でも追試や補修が用意されていることがあります。これらは単位を取るための重要な機会でもあるため、必ず活用する事がポイントです。

1度の試験で結果が出なかったとしても、追試や補修を受けることで単位がもらえる可能性があります。面倒に感じがちですが、もし受けないとそのまま単位を落としてしまい、留年に繋がるリスクがある事は認識してください。

試験や課題で思うような結果が出なかった時こそ、学校が用意している制度を活用する姿勢が重要です。小さな事でも積み重ねることで留年を避けて卒業することに繋がるでしょう。

牛田

もし留年が決まっても、進路の選択肢はちゃんと残っていますよ。次の章で3つのパターンを一緒に整理していきましょう。

専門学校で留年が決まった後の選択肢

この章のポイント
  • そのまま卒業を目指せば専門卒として関連職種に就職しやすくなる
  • 中退すれば最終学歴は高卒だが、未経験OK求人での就職は十分可能
  • 休学して進路を見直し、復学か別の道のどちらも選びやすくなる効果

専門学校で留年が決まった場合でも、様々な進路の選択肢が残っています。留年してそのまま卒業を目指す人もいれば、進路を見直して中退や休学を選択することもあるでしょう。重要なのは、現在の状況や将来の目標を踏まえ、自分にとって納得できる選択をすることです。

仮に中退をしたとしても、就職活動に早期に取り組めば民間企業への就職は実現できます。中退したいと感じた理由を明らかにしつつ、次の進路を早めに決めることを意識してみてください。

ここからは、専門学校で留年が決まった後の主な選択肢を3つ解説します。

そのまま卒業を目指す

専門学校で留年が決まった場合でも、多くの人はそのまま学校に残って卒業を目指すという選択を選びます。留年によって在学期間は延びるものの、卒業できれば専門学校卒として一定の知識やスキルがある状態で就職活動を進められます。

専門学校で学んだ知識や技術は、特定の職種に直結していることが多いため、特に医療・ IT ・デザインなどの分野においては、その専門分野の求人で就職しやすくなるといったメリットがあります。留年をしたとしても、残りの学生生活を有効に活用できれば、資格取得やスキル向上に集中できる期間として前向きに捉えることも可能です。

留年は決して珍しいことではないため、状況を理解した上で卒業を目指す事は現実的な選択肢の1つと言えます。

中退して就職活動に取り組む

専門学校での留年をきっかけに、中退して就職活動に取り組むという選択肢もあります。特に「既に別の分野に興味を持っている」「学校のカリキュラムが自分に合っていない」と感じている場合は、早めに就職活動に進路変更することも合理的です。

中退すると最終学歴は高卒になりますが、高卒でも応募できる求人は多く存在します。営業職や販売職、IT職などは未経験から採用している企業も多く、働きながらスキルを身に付けつつ、キャリアを築けるといったメリットがあります。

ただし、一度中退してしまうと元の環境に戻る事は不可能に近いため、衝動的に判断するのではなく、就職市場や自分の希望職種について十分に整理した上で決断する意識を持っておいてください。

専門学校を中退してから就職を目指す具体的な方法については、以下の記事も参考になります。

休学して人生を見つめ直す

専門学校で留年が決まった時は、すぐに進路を決めるのではなく、一度休学して将来について考える時間をじっくり取るといった選択もできます。休学期間中は学校の授業から離れることになりますが、その分自分の進路や将来を冷静に整理することができ、後悔しない進路選択に繋がるでしょう。

例えばアルバイトやインターンに取り組んで社会経験を積んだり、興味のある分野について勉強するなど、将来の方向性を模索する時間として活用できます。実際に働くイメージを具体化することで、自分に合う仕事や働き方が見えてくることもあるはずです。

また、一度学生生活から離れることで精神的な余裕が生まれ、改めて学びたい分野が明確になるケースもあります。その結果、復学して卒業を目指す人もいれば、別の進路に迷いなく進めるようになる人もいます。

休学は進路を決めるまでの猶予期間として活用できる制度であり、焦って決断したくない人にとっては有効な選択肢と言えるでしょう。休学をしたい場合は、通っている学校の生徒課に相談してみてください。

休学期間がある場合の履歴書の書き方については、以下の記事で詳しく解説しています。

休学の履歴書の書き方は?書くべき理由や例文、伝え方のコツも解説
牛田

選択肢が見えたら、気になるのは「就活への影響」ですよね。卒業した場合・中退した場合で何が変わるか、ここで整理していきます。

専門学校の留年が就活に与える影響

この章のポイント
  • 中退すると最終学歴は高卒となり、専門卒前提の求人には応募できない
  • 卒業できれば履歴書に留年を書く必要はなく、就活への影響はほぼない
  • 中退でも理由を前向きに説明できれば、不利を最小限に抑えられる

専門学校で留年した場合、就職活動にどの程度影響するのか不安を感じる人も多いはずです。確かに留年という過去そのものは就職活動に少なくない影響を与えるものの、決して大きな不利に繋がるわけではありません。

企業が重視するのは学歴だけでなく、志望動機や人柄、これまでの経験などが多く含まれますので、留年・中退理由やその後の行動をどのように説明するかが重要です。ここからは、専門学校の留年が就職活動に与える主な影響を3つの観点から解説します。

中退した場合の最終学歴は高卒になる

専門学校を留年したまました場合、最終学歴は専門学校卒ではなく高卒になります。言い換えると、専門学校は卒業することで学歴として評価されるようになりますので、途中で中退することがあれば、学歴を下げた状態で就活に臨まなければならないということです。

このことから、もし専門学校を中退してしまうと、専門学校卒を前提とした求人には応募できなくなります。例えば、専門学校で学ぶ分野の資格や専門知識を前提にした求人では、応募条件に専門卒以上と書かれていることもあり、求人を選ぶ選択肢が減ってしまいます。

ただし、高卒でも応募できる求人は多く存在します。営業職や販売職、サービス職などは学歴よりも人柄やコミュニケーション能力を重視する企業も多く、未経験から就職しやすいと言われています。

したがって、中退後に就職を目指す場合は、高卒向けの求人や未経験歓迎の仕事を中心に探すことで、留年によるネガティブな影響を防げるようになります。

卒業できれば影響はほぼない

専門学校を留年したとしても、最終的に卒業できれば就活への影響はほとんどないことが大半です。履歴書には卒業年を記載しますが、留年の事実を記載する必要はありませんので、留年したこと自体が問題視されることは少ないでしょう。

それよりも企業が重視するのは、専門学校でどのような知識やスキルを身に付けたのか、入社後にどのように活躍できるのかという点です。したがって、専門学校での学習内容や取得資格、実習経験などをしっかり説明できれば高い評価が得られます。

また、留年を経験したことで学習姿勢を見直し、努力して卒業できたというエピソードを伝えることで、成長意欲をアピールできる場合もあるでしょう。

このように、留年の事実よりも、留年してからどのように行動したかが就活では重要なため、就職エージェントなども活用して面接対策に取り組んでおくことをおすすめします。

面接で留年や中退の理由を聞かれた際の答え方は、以下の記事も参考になります。

大学中退理由を面接で効果的に伝える方法!例文や伝え方のコツも解説

中退しても説明次第では影響は少ない

仮に専門学校を留年した後に中退した場合でも、理由を適切に説明できれば就職活動への影響を最小限に抑えられます。なぜなら、企業は中退の事実だけで判断するのではなく、その背景や本人の考え方を重視することも多いからです。

例えば「将来やりたい仕事が変わった」「別の分野で働きたいと考えるようになった」といった前向きな理由であれば、納得感を持って受け止められることがあります。また、中退後に資格取得やアルバイト経験等の努力をしている場合は、留年や中退をしていても、ポジティブに捉えられることがあるでしょう。

一方で、中退の理由が曖昧だったり、学生生活に対して消極的な印象を与えてしまうと、悪い影響に繋がることがあります。もし専門学校を中退する場合は、中退理由をあらかじめ言語化して説明できるように準備しておくことが大切です。

牛田

影響度合いを押さえたら、次は実際に就活を進めるときに意識すべきポイントですね。3つに絞ってお伝えしていきます。

専門学校を留年した後の就活のポイント

この章のポイント
  • 学んだ分野に近い職種なら知識やスキルを評価してもらいやすくなる
  • 自身の学歴(専門卒or高卒)に合う応募条件の求人に絞って応募する
  • 就職エージェント活用で書類添削・面接対策・非公開求人が得られる

専門学校で留年を経験した場合でも、就職活動の進め方を工夫することで、内定を獲得することは十分に可能です。企業は学歴だけでなく、応募者の意欲や経験、人柄なども含めて総合的に評価するため、就職エージェントなどを活用して面接対策に取り組むことが有効です。

また、書類選考の通過可能性を上げるためにも、自身の学歴に応じた求人を選ぶようにしたり、専門学校での勉強内容に近い職種や業界を選ぶことで、内定獲得率を高めることも可能です。

ここからは、専門学校を留年した人が就活に取り組む際に意識しておきたいポイントを3つの観点から解説します。

専門学校での勉強内容に近い職種を選ぶ

専門学校で留年を経験した場合でも、学んできた内容に近い職種を選ぶことで、就活を有利に進めやすくなります。専門学校では特定の分野に特化した知識やスキルを学べるため、その経験を活かせる求人に応募することで、企業に対して説得力のある自己PRが可能です。

分かりやすい例として、IT系の専門学校でプログラミングを学んでいた場合は、IT企業やエンジニア職を中心に応募することで、これまでの学習内容を評価してもらえる可能性が高まります。また、デザインや美容、医療等の分野においても同じことが言えます。

まずは、自分の学んできた分野と関連性の高い職種から就職活動を始める意識を持っておくと良いでしょう。

自身の学歴に応じた求人を選ぶ

専門学校を留年した後に就職活動する場合は、自身の学歴に合った求人を選ぶこともポイントです。専門卒として就職活動を行う場合と、中退して高卒として応募する場合では、応募できる求人の条件が変わります

求人に書かれている応募条件を満たしている企業に集中して応募することで、選考に通過する可能性も高められるでしょう。条件には合わない求人にばかり応募してしまうと、書類選考で落ち続けることになってしまい、就職活動のモチベーションを下げかねないため、注意してください。

就職エージェントを活用する

専門学校を留年した場合、卒業することが目的になることが多く、学校の就職支援を思うように受けられないことがあります。自分1人で就職活動に取り組むことに不安を感じる場合は、就職エージェントを活用することが有効です。

就職エージェントでは、求職者の情報や希望をもとに求人を紹介してくれるだけでなく、面接対策や応募書類の添削、企業との面接日時の調整代行など幅広いサポートが受けられます。特に留年や中退等の経歴に不安がある場合は、面接対策について専門的なアドバイスがもらえるためおすすめです。

加えて、就職エージェントは通常ネットでは公開されていないような非公開求人も紹介してくれる場合がありますので、応募先の選択肢を最大化できる点もポイントです。もし就職エージェントを使って就職活動を始めたい場合は、若手就職支援に強いキャリアスタートまでご相談ください。

牛田

最後に、専門学校の留年についてご相談者さんからよく聞かれる質問にお答えしていきますね。気になる項目をチェックしてみてください。

専門学校の留年に関するよくある質問

最後に、専門学校の留年に関するよくある質問を3つ取り上げて解説します。

専門学校で留年する理由はなんですか?

専門学校で留年する主な理由としては、出席不足、単位不足、モチベーションの低下などが挙げられます。多くの専門学校では、出席率が一定基準に満たない場合、試験や実習を受けることができず、単位が取得できない仕組みになっています。

専門学校ではカリキュラムが短期間で組まれていることもあり、1つの科目の単位を落としただけでも進級に影響することがあります。留年に繋がる行動は専門学校によって異なりますので、友人と情報交換しておくと良いでしょう。

専門学校の中退率は?

文部科学省の「令和6年度専門学校生の中途退学者・入学者数等の調査結果」によれば、専門学校の中退率は6.05%となっています。大学の中退率が3%前後を推移していることを考えると、専門学校を中退する人の割合は高いと言えるでしょう。

専門学校を中退する主な理由としては、モチベーションの低下や精神的な理由、就職や起業に進路を切り替えたなどが挙げられています。なお、同調査において専門学校を休学する理由は、中退理由とほぼ変わりません。

ただし、中退率は学校の教育体制や学問分野によって大きく変わりますので、参考値として留めてみてください。

留年すると就職で不利になる?

専門学校で留年した場合でも、必ずしも就職活動で大きく不利になるとは限りません。最終的に卒業できていれば、留年の事実が問題視されないケースもあるでしょう。

企業が重視するのは、応募者が持っている知識やスキルだけでなく、コミュニケーション能力や意欲といった学習内容に関わらない点が大きいのが実態です。したがって、専門学校での学習内容や実習経験、取得資格をしっかり説明できれば、評価に繋がる可能性があります。

一方で、中退した場合は理由を説明する必要がありますが、進路変更など前向きな理由で伝えることができれば大きな問題にならないこともあります。留年の事実よりも、その後の行動や姿勢を重視して就活に取り組む意識を持っておいてください。

留年が確定した後の進路選択については、以下の記事も参考になります。

牛田

ここまでお疲れさまでした。最後に、留年と上手く付き合うための要点をギュッとまとめておきますね。

まとめ

専門学校でも出席不足や単位未取得、必修実習の未修了などが原因で留年することがあります。留年すると学費や生活費がもう1年分かかったり、奨学金が止まったり、内定が取り消されたりと、金銭面・人間関係・キャリアの各方面でデメリットが生じます。一方で、自己管理や情報収集を意識し、追試・補習を活用すれば、留年自体を予防することは十分に可能です。

仮に留年してしまっても、「そのまま卒業」「中退して就職」「休学」の3つの選択肢があり、卒業まで漕ぎ着ければ就活への影響はほぼありません。中退を選ぶ場合でも、理由を前向きに伝え、自身の学歴に合う求人を選ぶことで、不利を最小限に抑えて就職を実現できます。一人で抱え込まず、就職エージェントなど第三者の力も借りながら、納得感のある進路を選んでいきましょう。

牛田

留年後の就活に不安がある方は、ぜひキャリアスタートにご相談くださいね。20代未経験の就職支援に特化していて、専門卒・高卒の方の支援実績も豊富です。一緒に新しい一歩を踏み出しましょう!

ABOUT US
牛田 晴宣キャリアスタート株式会社 執行役員
東洋大学卒業後、携帯販売職や起業経験を経て、キャリアスタート株式会社に入社。キャリアカウンセラーとして若年層の就職・転職支援に従事し、2021年7月より大阪支店長を務める。「若者の輝く社会を作る」をビジョンに掲げ、関西エリアで求職者のキャリア相談に対応。自身の独立・再就職の経験を活かし、実践的なキャリアアドバイスを提供している。
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