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大学中退の面接対策|中退理由の伝え方と例文7選を解説

結論

大学中退の面接では、中退理由をポジティブに言い換え、3ステップ(理由→本質的な原因→対策)で構造的に伝えることが面接通過率を高める最大のポイントです。例文と自己紹介・履歴書での伝え方をセットで準備しておけば、面接官の不安を払拭できます。

牛田

「大学中退の理由、どう伝えれば面接官に納得してもらえるんだろう…」というご相談、本当によくいただきます。伝え方さえ整えれば中退はマイナスだけではなくなりますよ。

大学を中退した理由は就活の面接で必ずと言っていいほど聞かれますが、うまく答えられないと面接官に悪い印象を与えてしまい、面接の通過率が下がってしまうリスクに繋がります。

大学中退者が面接対策をする際は、大学中退理由を作り込むことが重要です。中退理由を言語化し、ポジティブに言い換えることで、面接官の評価は大きく変わります。

この記事では、面接で聞かれやすい中退理由の例文7パターンを紹介しつつ、自己紹介・履歴書での伝え方や、効果的に中退理由を伝えるコツまでまとめて解説します。

これから就職活動を考えている大学中退者の人は、大学中退者向けの就職ガイドもあわせて参考にしてみてください。

大学中退者は面接で不利になる?通過率の実態

この章のポイント
  • 大学中退者は卒業者と比べると面接で不利になりやすい傾向がある
  • 不利な理由は「継続力・計画力に疑問を持たれやすい」から
  • 中退理由の伝え方を工夫することで、不利は十分にカバーできる
牛田

「中退してると面接で落とされるんじゃ…」と心配される方は本当に多いです。まずは現状を正しく知って、対策に集中していきましょう。

大学を中退している人は、大学を卒業している人と比較すると、書類選考や面接で通過率が下がりやすい傾向があると言われています。

大半の学生が大学を卒業する中で、途中で中退するという選択を取った人は、継続力や計画力、集中力に問題があるのではないかと面接官に思われやすいからです。

ただし、中退者が必ず落とされるわけではありません。中退理由の伝え方と、中退後の取り組みをしっかり言語化できれば、面接官の不安は十分に払拭できます。

中退による就職活動の難易度については、大学中退すると就職は厳しい?就職を成功させるコツを徹底解説でも詳しく解説していますので、面接対策と並行してご確認ください。

大学中退者は面接対策が特に重要

この章のポイント
  • 中退者は面接対策に時間をかけるほど内定率が上がる
  • 中退理由は高い確率で質問されるため事前準備が必須
  • 1人で準備が難しい場合は若手就職支援エージェントの活用も有効
大学中退者は面接対策が特に重要

大学中退者は、書類選考や面接の通過率が下がりやすい傾向にある分、面接対策に時間をかけることが内定獲得への近道になります。

中退経験がある場合、面接では中退理由をほぼ確実に聞かれます。納得感のある回答ができないと、面接官の悪いイメージを払拭できず、内定獲得が難しくなるでしょう。

なお、面接では中退理由だけでなく、自己PRや志望動機など準備しておくべき回答がたくさんあります。1人で面接対策を進めることに不安がある方は、若手就職支援に強いキャリアスタートの利用もご検討ください。

大学中退理由を面接で聞かれる背景

この章のポイント
  • 面接官は中退者の長期就業意欲を確認したいと考えている
  • 中退から何を学んだかも重要な評価ポイント
  • 性格や考え方が会社にフィットするかも見極められる

大学中退経験者の就職面接では、以下のような理由で中退理由を聞かれます。

  • 長期的に働く意欲があるか確認したい
  • 中退から何を学んだのか確認したい
  • 性格や考え方を確認したい

中退理由を準備する上では、なぜ企業が中退理由を聞くのか理解しておくことが非常に大切です。

それぞれの背景について詳しく解説しますので、面接官の意図を把握した上で対策を練っていきましょう。

長期的に働く意欲があるか確認したい

企業が大学中退者に対して中退理由を聞く大きな理由は、長期的に働く意欲があるかを確認したいからです。

企業は人を1人採用する際に、決して安くない金額を支払っています。

会社の規模や職種にもよりますが、1人採用するのに50万円〜100万円かかることも少なくなく、これから採用する人にはできるだけ長く働いてもらいたいと考えているのです。

もし採用した人がすぐに辞めてしまうようなことがあれば、人事担当者が責任問題を問われることもあります。

このような背景から、企業は長期的に働く意欲がある人を優先して採用します。

大学を中退している人は、4年間の大学生活を乗り切れなかった人という印象になりやすく、企業の採用方針と合わないと感じられがちです。

企業は採用してもすぐに辞めてしまうような人ではないかを確認するために、中退理由を聞いていると考えられます。

中退から何を学んだのか確認したい

文部科学省の調査によれば、大学を中退する人の割合は約2%であることが分かっています。

つまり、大学を中退するということは極めて珍しい行為といえます。

ほとんどの人が経験をしていない中退という選択を取った結果、何を学んだのか企業は確認したいと考えています。

中退は自分の将来に大きな影響を与えるものですが、そんな判断をしたにもかかわらず学んだことがないのであれば、嫌なことを目の前にした時に衝動的に行動してしまう人と思われ、面接官もネガティブな印象を受けることでしょう。

中退理由を話す際は、中退をした事実からどんなことを学び、これからの仕事においてどのように活かしていきたいかを伝えることが大切です。

性格や考え方を確認したい

面接は企業が応募者を見極める場となっています。

これまでのスキルや経験を確認するだけでなく、性格や考え方が会社にフィットしているかも見極めポイントです。

性格や考え方を確認するためにも中退理由を質問し、大学を中退するに至ったプロセスや判断軸から応募者のパーソナリティを確認しようとしています。

中退理由を伝える際は一言だけで終わらせるのではなく、なぜ中退するという決断に至ったのか、当時の感情の変化や思考プロセスを分かりやすく伝えるよう意識しましょう。

大学中退理由ランキング

この章のポイント
  • 最も多い中退理由は「転学」
  • 次いで「大学生活に飽きた」「就職・起業」「経済的に厳しい」「病気・怪我」と続く
  • 中退理由ごとに面接での伝え方の工夫ポイントが異なる
牛田

自分の中退理由がどのパターンに近いかを確認しておくと、例文の選び方もスムーズになりますよ。

文部科学省の調査によれば、大学中退理由のランキングは以下のようになっています。

順位中退理由面接での扱われ方
1位転学ポジティブに受け取られやすい
2位大学生活に飽きてしまった言い換えが必要
3位就職や起業ポジティブに受け取られやすい
4位経済的に厳しい事実をそのまま伝えてOK
5位病気や怪我休学を選ばなかった理由を補足

出典:文部科学省「学生の中途退学等の状況」

自分がどういった理由で大学を中退したのかによって、面接で伝えるべき中退理由は異なります。

それぞれ詳しく解説しますので、自分の中退理由を改めて言語化するためにも参考にしてみてください。

中退理由のさらに詳しい分析は、大学中退のよくある理由とは?面接での伝え方と中退後の就職を成功のコツでも紹介しています。

1位:転学

大学を中退する理由のうち、最も多いのが別の大学や専門学校への転学です。

転学をするためには、今いる大学を辞めなければならないため、履歴書の学歴上も大学を中退した扱いになります。

ただ、転学であればポジティブな中退とみなされるケースがほとんどになりますので、面接において不利になることは少ないと考えられます。

その代わり、なぜ大学を中退してまで転学をしたのか、転学先の大学をどのように選んだのかといった質問をされる傾向にあります。

2位:大学生活に飽きてしまった

2番目に多い理由が、大学生活に飽きてしまったという理由です。

大学は高校までと異なり、自分で楽しさややりがいを見出さなければならないため、自ら積極的に大学生活を満喫しようと行動しない限り、講義を受けて帰るだけの生活になります。

そうした生活を4年間続けることができないと感じることで、大学を中退する人もいるでしょう。

この理由の場合、面接でうまく説明しないと「就職した後、仕事に飽きてすぐに辞めてしまうのではないか」と思われかねませんので、ポジティブに言い換える必要があります。

3位:就職や起業

大学を途中で辞めて企業に就職したり、自らビジネスを興して起業するようなケースもあります。

大学に通いながら起業することは可能ですが、事業が軌道に乗った場合、自らのビジネスに専念するために大学を中退する人も見られます。

自分がやりたいことを見つけた上での中退になりますので、面接でもポジティブに受け取られることでしょう。

もし中退理由が就職や起業なのであれば、どういった思いから中退の決断に踏み切ったのか、イメージしやすいように具体的なエピソードと合わせて伝えることを意識してください。

4位:経済的に厳しい

大学に通い続けるためには学費の支払いが必要になりますが、経済的に厳しいという理由で大学を中退してしまう人も見られます。

家族からの経済的支援を何らかの理由で受けられなかったり、バイト代を無計画に使ってしまうような場合、経済的な理由で中退するケースがあります。

大学に通うためのお金の工面はバイトだけでなく、奨学金の利用を始めいくつか手段が存在することを考えると、経済的に厳しいから中退したという理由だけでは、面接官からの心証はあまり良くないものになることが考えられます。

5位:病気や怪我

大学に通い続けられないレベルの病気や怪我をしてしまった人の中には、そのまま中退する人もいます。

ただ、大抵の病気や怪我は数ヶ月から1年で完治することを考えると、病気を患ってしまった人は中退ではなく休学の選択肢を選ぶのが一般的です。

病気や怪我で大学を中退した場合は、なぜ休学という選択肢を取らず中退の決断をしたのかを納得のいく説明で伝える必要があるでしょう。

病気や怪我を患った事実だけを面接で伝えてしまうと、就職後にも病気や怪我ですぐに辞めてしまう人だと思われかねませんので注意してください。

大学中退理由別の面接での伝え方例文7選

この章のポイント
  • 中退理由はパターンごとに伝え方の工夫が異なる
  • ネガティブな理由ほどポジティブに言い換える必要がある
  • 例文をそのまま使うのではなく、自分の経験に合わせてアレンジするのが重要
牛田

例文はあくまで型なので、ご自身の体験に置き換えて使ってくださいね。学業不振やサークル熱中など、ネガティブな理由でも前向きに変換できますよ。

大学中退者は、面接において中退理由を効果的に伝える必要があります。ここからは以下の7つのパターンにおける例文をご紹介します。

  • 例文1:転学や専門学校に編入した
  • 例文2:大学生活に飽きて中退した
  • 例文3:大学以外にやりたいことがあって中退した
  • 例文4:経済的に厳しく中退した
  • 例文5:病気や怪我で中退した
  • 例文6:学業不振・単位不足で中退した
  • 例文7:サークル・部活への熱中で中退した

それぞれの例文を参考にしつつ、自分なりの中退理由の作り込みに役立ててみてください。

例文1:転学や専門学校に編入した

転学や専門学校へ編入するために大学を中退した場合は、どういった思いで中退の決断をしたのかわかりやすく伝えることがポイントです。

「高校生の頃は明確に志望大学がなかったため、自分の学力で合格できる大学のうち、最もレベルの高い大学に進学しました。

大学進学後にたまたま受けたマーケティングの講義に強い興味を持ち、より高いレベルの勉強をしたいと感じたのですが、自分の学部ではマーケティングの基礎までしか勉強できないことを知ったため、再受験する目的で大学を中退しました。

中退後は自身でスケジュール管理をして受験勉強を進めていき、無事に今の大学に合格することができました。

大学に再入学した後、夢だったマーケティングの勉強を率先して取り組んだ結果、自身の書いた論文が学会で取り上げられるまでになりました。」

例文2:大学生活に飽きて中退した

大学生活に飽きて中退した場合は、飽きてしまったことをそのまま伝えるのではなく、ポジティブに言い換えて面接官に伝えるようにしてください。

「大学で学びたかったことと、入学後に大学から提示されたカリキュラムにギャップを感じたのが中退を考えたきっかけです。

ギャップを感じながらも、実際に勉強してみれば意識が変わるかもしれないと思っていたのですが、やはりこのまま無駄に大学生活を過ごしても自分のためにならないと判断し、大学を中退しました。

大学を中退しても何も残らないと考え、中退後は前から興味を持っていた公認会計士の資格の勉強をしています。

試験はこれからですが、模試では合格圏内まで入れていますので、今年度の試験で合格したいと考えています。」

例文3:大学以外にやりたいことがあって中退した

大学生活以外にやりたいことがあって中退した場合は、なぜやりたいことに向き合いたいと考えたのか、実際にやりたいことをやってみてどうだったのかまで話すようにしましょう。

「私は昔から音楽で生計を立てられるようになるという夢を持っていました。

大学に進学した後もその夢を忘れることなく、サークルでバンドメンバーを募集し、精力的にライブにも出演していました。

大学の年次を重ねていくと、徐々に講義の出席回数やレポートの提出を求められる機会も増えてきたため、なかなか音楽に向き合う時間を取れないことに焦りを感じるようになりました。

大学の勉強よりも自分の夢を優先した方が後悔しない人生になるだろうと考え、2年次で大学を中退しました。

大学を中退してからはバイトで生活費を賄いつつ、全国のライブに出演して知名度を上げていくことに注力しました。

SNSの総フォロワー数が10万人を超え、インディーズバンドとしても利益を出せるようになってきたのですが、複数のバンドメンバーが会社員として働きたいと声を上げたため、結果的にバンドは解散になりました。

私も会社員として就職し、バンドで得た協調性やコミュニケーション能力を活かして働きたいと考えています。」

例文4:経済的に厳しく中退した

経済的な問題があり、自分ではどうしようもできない状況であった場合は、その事実をストレートに伝えても面接で不利になることは少ないと考えられます。

「私の家庭は金銭的に余裕がある状況ではなかったため、大学は奨学金を借りて通っていました。

毎日講義とアルバイトの両立は非常に大変でしたが、今まで経験したことがないような生活だったため、日々刺激を受けながら大学に通い続けていました。

私の通っていた学部では3年次に長期留学を義務付けられており、留学をしない限り進学ができないという制度が設けられていました。

入学当初から留学のための資金を貯金していましたが、2年次に母が病気を患い、治療費を私の貯金で賄うことにしました。

その結果、どうしても留学費用を賄うことができなくなり、留年することになりました。

家計的にも1年間余計に大学に通うことは難しかったため、不本意ではありましたが中退する決断をしました。

現在はフリーターとして働いていますが、安定的にまとまったお金を稼ぐためにも正社員としての働き方を志望し、就職活動をしています。」

例文5:病気や怪我で中退した

病気や怪我で中退をする判断をした場合は、どういった病気を患い、どのような思考の末、中退の判断をしたのか分かりやすく伝えましょう。

合わせて、病気や怪我が就職後の業務では支障がないことも伝えるように意識してください。

「大学在学中にXXといった病気を患いました。

入院や通院を繰り返しつつも、何とか大学を卒業したいと日々努力をしていたのですが、医者から治療に専念することを強く勧められ、家族とも相談し1年間大学を休学することにしました。

もともと1年以内で病気が完治する予定だったのですが、完治までには2年かかると言われてしまい、休学期間も大学のルールを超えてしまうことが判明したため、そのまま中退する決断をしました。

現在は無事に病気は完治していて、週五日のアルバイト生活をしています。

大学生活を楽しみたかった私にとって病気は思わぬアクシデントでしたが、この経験を活かし、どんな状況においても将来のために突き進んでいきたいと強く感じるようになりました。

あきらめない精神を活かして働きたいと思っていますので、就職後にはすぐに仕事を覚えて活躍できる人材になっていきたいと考えています。」

例文6:学業不振・単位不足で中退した

学業不振や単位不足で中退した場合は、表面的な「サボった」「興味が持てなかった」という伝え方ではなく、本質的な原因と対策をセットで伝えることがポイントです。

「進級単位を満たせず、2年次に留年が決まり大学を中退しました。

中退に至った原因は、自分の適性や将来を深く考えず、学部選びをしてしまった点にあると考えています。

「なんとなく将来に役立つだろう」という思いから法学部に進学したのですが、授業内容に興味を持てず、次第に授業から足が遠のいてしまいました。

この経験から「自分の軸を持って進路を選ぶこと」の重要性を痛感し、就職活動ではまず自己分析を徹底的に行い、仕事選びの軸を明確にしました。

その結果、社会を根底から支える仕事に強い関心があることを確信し、現在は御社のようなインフラ業界への就職を目指して活動しております。」

例文7:サークル・部活への熱中で中退した

サークルや部活に熱中するあまり学業が疎かになり中退した場合は、熱中した事実を隠さず、そこから得た学びと対策を伝えることが大切です。

「サークル活動に熱中しすぎた結果、単位不足によって進級ができず、大学を中退しました。

中退に至った原因は、「物事に集中しすぎると周りが見えなくなる」という私の短所にあると考えています。

ダンスサークルの幹部として、年3回の大会準備に多くの時間を割いた結果、授業への出席が疎かになり、単位を落としてしまいました。

この経験から「まずは冷静になり、視野を広げること」の重要性を痛感し、現在はタスク管理ツールを活用してやるべきことを見える化し、計画的に行動しています。

御社に入社後も、全体を見渡して優先順位を判断し、一つひとつの業務を確実に遂行していきたいと考えています。」

面接の自己紹介で大学中退を伝えるタイミングと例文

この章のポイント
  • 面接の自己紹介で大学中退の事実は軽く触れておくのがおすすめ
  • 自己紹介は1〜2分程度にまとめるのがマナー
  • 中退の詳細は質問されてから具体的に答える流れが理想
牛田

自己紹介で「中退を黙っておこう」と考える方も多いのですが、後から発覚すると印象が悪くなるので、自然に触れるのがベストですよ。

大学中退者の場合、面接の冒頭で「自己紹介をお願いします」と聞かれるケースがほとんどです。

この自己紹介の時点で、大学中退の事実は軽く触れておくのがおすすめです。

自己紹介で中退に触れないまま面接が進むと、後から中退の事実が判明したときに「隠そうとしていた」という印象を持たれ、信頼感を失う可能性があります。

ただし、自己紹介はあくまで1〜2分程度にまとめるのがマナーです。中退の詳しい理由は、面接官から質問されたタイミングで具体的に答える流れが理想となります。

自己紹介の例文

大学中退者が面接の自己紹介で使える例文を紹介します。

「○○と申します。20XX年に○○大学経済学部に入学しましたが、家庭の事情により2年次で中退し、現在は飲食店で接客のアルバイトをしています。

アルバイトを通じて、お客様に喜んでいただくことの楽しさと、長期的にキャリアを築いていく必要性を感じるようになり、今年から正社員を目指して就職活動を始めました。

御社の○○事業に強い興味を持ち、本日応募させていただきました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」

自己紹介では「氏名」「中退の事実と簡単な理由」「中退後の活動」「志望のきっかけ」を盛り込むと、面接官の納得感が高まります。

履歴書での大学中退の正しい書き方

この章のポイント
  • 大学中退の事実は履歴書の学歴欄に必ず記載する
  • 「中途退学」と正式名称で書くのが基本
  • 中退理由は学歴欄に書くか志望動機欄に書くか戦略的に選ぶ

大学中退者は、履歴書の学歴欄に「中途退学」と正式名称で記載するのが基本ルールです。

「中退」と省略したり、中退の事実自体を書かないと経歴詐称とみなされる可能性があるため、必ず正しく書きましょう。

学歴欄の記載例

大学中退の場合、履歴書の学歴欄は以下のように記載します。

  • 20XX年4月 ○○大学○○学部○○学科 入学
  • 20XX年X月 ○○大学○○学部○○学科 一身上の都合により中途退学

中退理由は「一身上の都合により」と省略するのが一般的です。経済的・家庭的なやむを得ない事情の場合は「家庭の事情により」「経済的理由により」などと具体的に書いても問題ありません。

中退理由を志望動機欄でアピールする方法

中退理由を志望動機とリンクさせてアピールしたい場合は、志望動機欄に中退理由を絡めて書くこともおすすめです。

例えば「大学では○○を学んでいましたが、より実践的に△△を経験したいと考え中退しました。御社の△△事業に強く魅力を感じ、応募しました」のように、中退と志望動機を一つのストーリーとしてまとめると、面接官に強い意志が伝わります。

休学経験がある場合の履歴書の書き方は、休学の履歴書の書き方は?書くべき理由や例文、伝え方のコツも解説でも詳しく紹介しています。

大学中退理由を面接で効果的に伝えるコツ

この章のポイント
  • 「理由→本質的な原因→対策」の3ステップで伝えると説得力が増す
  • 中退理由は必ずポジティブに言い換える
  • 嘘はつかず、これからの展望もセットで伝える
牛田

「3ステップで答える」は、特にネガティブな中退理由を伝えるときに効果絶大です。表面的な理由で終わらせず、本質と対策まで言葉にしましょう。

大学を中退した理由を面接で効果的に伝えるコツとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 3ステップ構造で答える(理由→本質的な原因→対策)
  • 中退理由をポジティブに伝える
  • 中退理由で嘘をつかない
  • これからどうなりたいかもセットで伝える

それぞれのコツを意識して、自分なりの中退理由を作り上げていきましょう。

3ステップ構造で答える(理由→本質的な原因→対策)

面接で中退理由を伝える際は、「①中退理由を素直に伝える→②本質的な原因を伝える→③対策を伝える」という3ステップで構造化することがおすすめです。

例えば「授業をサボって留年し中退した」という表面的な理由だけを伝えると、面接官は「またすぐに辞めるのでは」と不安を感じます。

そこで、「②本質的な原因=大学を適当に選んでしまった」「③対策=就活では自己分析を徹底し、軸を持って企業選びをした」とつなげると、同じ失敗を繰り返さない人物だという印象を与えられます。

特にネガティブな中退理由ほど、3ステップで構造化することで面接官の納得感を高めることができます。

中退理由をポジティブに伝える

中退理由を伝える際は、どんな中退理由であってもポジティブに伝えることを意識しましょう。

企業は大学を中退している人というだけで、ネガティブな印象を持っています。

そのため、ネガティブに中退理由を伝えてしまえば、魅力的な人材とアピールすることが難しくなり、面接に落ちる原因にもなりかねません。

特に、大学に飽きてしまった、人間関係がうまくいかなかったなどの後ろ向きな中退をしてしまった人は、上手くポジティブに言い換える意識を持っておきましょう。

夢のために大学を中退したなど、中退理由そのものが前向きでポジティブなものであれば、事実をそのまま伝えて問題ありません。

中退理由で嘘をつかない

中退理由はポジティブに伝えることが重要である一方で、思ってもないことを嘘をつくように伝えることは避けましょう。

面接において嘘をついてしまうと、嘘を押し通すためにさらに嘘を重ねなければならなくなり、結果的に自分でも何を言っているのかわからない状態になってしまいます。

また、嘘を隠して就職できたとしても、就職後に面接時の発言が嘘だとバレてしまえば、最悪の場合解雇になることも考えられます。

どの程度の言い換えであれば嘘にならないか判断がつかない方は、大学中退者の就職支援に強いキャリアスタートのアドバイザーに相談することもご検討ください。

これからどうなりたいかもセットで伝える

中退理由を聞かれた際は、なぜ中退したのかを答えるだけでなく、中退をした上でこれからどうなりたいのかも合わせて伝えることがポイントです。

記事の冒頭で解説した通り、企業が中退理由を聞く理由の1つに「中退からどういったことを学んだのか」があります。

中退の経験を経て、これからは正社員として真剣に仕事に向き合っていきたいことも伝えることができれば、面接官にポジティブな印象を与えることができるでしょう。

大学中退の面接に関するよくある質問

最後に、中退理由を面接で伝えるにあたってよくある質問を3つ取り上げて解説します。

大学中退理由は履歴書に書く必要がありますか?

大学を中退した事実は履歴書の学歴欄に書く必要がありますが、中退の理由までは履歴書に書く必要がありません。

同時に、中退理由を履歴書に書いてはいけないということではありませんので、経済的な理由や家庭の事情など、やむを得ない理由の場合は、中退理由を履歴書に記載しても良いでしょう。

また、中退理由を志望動機とリンクさせてアピールしたい場合は、履歴書の志望動機欄にあらかじめ中退理由を書いておくのがおすすめです。

大学中退理由はなぜ聞かれますか?

大学中退理由を聞かれる理由としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 働くことに対して熱意を持っているか
  • 性格や考え方に問題がないか
  • コミュニケーション能力があるか
  • 中退からどういったことを学んだか
  • 採用してもすぐに辞めないか

中退理由が面接の場でわざわざ聞かれるということは、回答によって選考結果が大きく変わってくると思っておいた方が良いでしょう。

大学を中退している場合、中退理由は高い確率で聞かれますので、しっかりと準備しておいてください。

大学中退理由がうまく思いつかない場合は?

大学中退理由がうまく思いつかない場合は、まず自己分析を行い、自分の過去の経験やその時の判断軸を一度紙に書き出してみることをおすすめします。

中退理由が思いつかないのは、うまく自分の経験を言語化できていないことが原因だと考えられますので、まずは自分自身のことを理解するつもりで自己分析を進めていきましょう。

自分1人ではどうしても考えつかない場合は、若手の就職支援に強いキャリアスタートを利用してみることもご検討ください。

まとめ

大学中退者の面接通過率を高めるには、中退理由を「理由→本質的な原因→対策」の3ステップで構造化し、ポジティブに言い換えて伝えることが最も重要です。

自己紹介の段階で中退の事実は軽く触れておき、履歴書では「中途退学」と正式名称で正しく記載しましょう。中退の事実を隠したり、嘘をついたりするのではなく、中退後の取り組みや今後の展望をセットで伝えることで、面接官の不安は十分に払拭できます。

とはいえ、1人で中退理由を言語化し、ポジティブに言い換えるのは簡単ではありません。中退後の進路に迷っている方は、大学中退したその後の進路は7パターン!就活する時のコツも解説もあわせてご覧ください。

牛田

中退理由を上手く言語化できない、面接で何を話せばいいか不安という方は、若手就職支援に強いキャリアスタートまでお気軽にご相談ください。一緒に伝え方を作り込んでいきましょう!

ABOUT US
牛田 晴宣キャリアスタート株式会社 執行役員
東洋大学卒業後、携帯販売職や起業経験を経て、キャリアスタート株式会社に入社。キャリアカウンセラーとして若年層の就職・転職支援に従事し、2021年7月より大阪支店長を務める。「若者の輝く社会を作る」をビジョンに掲げ、関西エリアで求職者のキャリア相談に対応。自身の独立・再就職の経験を活かし、実践的なキャリアアドバイスを提供している。
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