
「既卒だと履歴書の空白期間が気になる…」その気持ち、よく分かります。正直な書き方さえ押さえれば大丈夫ですよ!
この記事では、既卒の履歴書における学歴・職歴欄の書き方から、卒業後の空白期間の説明方法、志望動機・自己PRのコツ、記入例やNG例まで、項目ごとに具体的に解説していきます。
既卒の履歴書は何が違う?基本の考え方
- 既卒とは卒業後3年以内で正社員経験がない人を指す
- 多くの企業が既卒者を新卒枠・第二新卒枠で受け入れている
- 履歴書は手書き・パソコンのどちらで作成しても基本的に問題ない
ここでは、既卒の定義や応募できる採用枠、履歴書の作成方法など、基本的な考え方から確認していきましょう。
既卒とは卒業後3年以内で正社員経験がない人のこと
既卒とは、大学・短大・専門学校などを卒業した後、一度も正社員として就職した経験がない人を指す言葉です。
卒業後の年数に明確な法的定義はありませんが、卒業後3年以内を既卒として扱うケースが一般的です。在学中に就職先が決まらなかった人や、就職活動をせずに卒業した人などが該当します。
既卒者は新卒枠・第二新卒枠のどちらで応募できる?
既卒者は、新卒枠・第二新卒枠のどちらにも応募できる可能性があります。
厚生労働省は「卒業後3年以内の既卒者は、新卒枠での応募受付を」という指針を示しており、卒業後3年以内であれば新卒枠に応募できるよう企業に協力を求めています。ただし指針に法的強制力はなく、対応は企業によって異なる点には注意が必要です。
履歴書は手書き・パソコンのどちらがいい?
既卒の履歴書は、手書き・パソコンのどちらで作成しても基本的に問題ありません。応募先企業から指定がある場合は、その指示に従いましょう。
履歴書の様式については、JIS規格の履歴書様式は2020年に廃止されており、現在は厚生労働省が公表した履歴書様式例を参考にした市販テンプレートやWebサービスを使うのが一般的です。

職歴やアルバイト経験の書き方に悩む人は多いんですよ。次は具体的な記入方法を見ていきましょう。
既卒の履歴書|学歴・職歴欄の書き方
- 学歴は卒業した学校の1つ前から書くのが基本
- 職歴欄は「なし」と正直に記載してよい
- アルバイト経験は内容次第で記載する価値がある
ここでは、既卒の履歴書で特につまずきやすい学歴欄・職歴欄の書き方を、具体的な記入例とあわせて解説します。
学歴は卒業した学校の1つ前から書くのが基本
履歴書の学歴欄は、最終学歴の1つ前の学校から書き始めるのが基本です。たとえば大学卒業なら高校の入学・卒業から、大学の入学・卒業までを記載します。
中学校以前の学歴は省略して構いません。学校名は省略せず正式名称で記載し、学部・学科名も忘れずに書き添えましょう。
職歴欄は「なし」で正直に書いてよい
既卒の場合、正社員としての職歴がなければ、職歴欄に「なし」と記載して問題ありません。無理に経歴を作る必要はなく、正直に書くことが信頼につながります。
職務経歴書の提出を求められた場合に、書く内容がなくて困るケースもあります。以下の記事もあわせて参考にしてください。
アルバイト経験は職歴欄に書くべき?
アルバイト経験は正社員の職歴には含まれませんが、応募職種に関連する内容であれば、職歴欄とは別に自己PR欄などで「アピールできる経験」として書くのがおすすめです。
アルバイト経験の書き方は、フリーターの履歴書作成とも共通する部分が多いため、次の記事もあわせてチェックしてみてください。
既卒の履歴書|卒業後の空白期間の書き方
- 空白期間は隠さず、期間も正直に書く
- 空白期間中に取り組んだ内容を具体的かつ前向きに説明する
- 空白期間が長い場合はエージェントに相談するのも一つの方法
既卒の履歴書で最も悩みやすいのが、卒業後から現在までの空白期間の書き方です。ポイントを押さえて解説します。
空白期間はごまかさず正直に書く
卒業後の空白期間は、ごまかさず、期間も含めて正直に書くことが大前提です。曖昧にすると、面接で矛盾が生じたり、経歴詐称を疑われたりするリスクがあります。
空白期間があること自体は、大きなマイナス評価にはなりません。重要なのは、その期間に何をしていたかを説明できるかどうかです。
空白期間の説明は前向きな言葉に変換する
同じ空白期間でも、書き方次第で与える印象は大きく変わります。行動内容を具体的かつ前向きな言葉で表現することを意識しましょう。
たとえば「特に何もしていなかった」ではなく、「資格取得の勉強をしながら就職活動の準備をしていた」のように、具体的な行動として書き換えます。

空白期間が長い場合の書き方のコツ
空白期間が1年以上など長期にわたる場合は、「◯年◯月〜◯年◯月は資格取得のため学習」のように期間を区切って具体的に書くと伝わりやすくなります。
一人で空白期間の説明を考えるのが不安な人は、既卒・フリーターの就職支援に強いキャリアスタートまでご相談ください。
履歴書の空欄や自由記入欄の書き方について、以下の記事も参考になります。
既卒の履歴書|志望動機の書き方とコツ
- 既卒になった理由よりも入社後に発揮できる強みを重視する
- 「なぜこの会社なのか」を具体的に伝える
- ネガティブな表現は前向きな言葉に置き換える
志望動機は採用担当者が重視するポイントの一つです。既卒ならではの書き方のコツを見ていきましょう。
志望動機は「なぜ既卒になったか」に触れすぎない
志望動機で既卒になった経緯を長々と説明する必要はありません。触れるとしても簡潔にとどめ、そこから何を学び、今何をしたいのかに重点を置きましょう。
採用担当者が知りたいのは、既卒になった理由そのものより「入社後に活躍してくれるかどうか」です。前向きな姿勢を伝えることを意識してください。
入社後に活かせる強みを具体的に書く
アルバイトや資格取得の経験から得たスキルを、応募先の仕事にどう活かせるかを具体的に書きましょう。実体験に基づくエピソードがあると説得力が増します。
「コツコツ努力できる」「人と接するのが得意」など抽象的な表現だけで終わらせず、具体的な行動や成果とセットで伝えることがポイントです。
例文で見る既卒の志望動機
実際の記入イメージをつかむために、志望動機の例文を紹介します。
「大学卒業後、資格取得の勉強とアルバイトを両立しながら就職活動の準備を進めてまいりました。アルバイト先の飲食店では繁忙期のシフト調整や新人教育を任され、周囲と協力しながら物事を進める力を身につけました。貴社の◯◯という理念に共感し、この経験を活かして早期に戦力となれるよう努力してまいります。」
既卒の履歴書|自己PRの書き方とコツ
- アルバイト経験から得たスキルを自己PRに変換する
- 既卒であることを言い訳にせず前向きな姿勢を示す
- 数字や具体例を交えて説得力を持たせる
自己PRは、既卒であることをハンデではなく強みに変えられるかがポイントです。書き方のコツを解説します。
アルバイト経験から得たスキルを自己PRに変換する
正社員経験がなくても、アルバイトや部活動、資格取得の経験から得たスキルは十分に自己PRの材料になります。経験を仕事に活かせる形に言い換えることがポイントです。
実績や経験がないと感じて自己PR欄に悩む人は多いですが、書き方次第で十分にアピールできます。以下の記事もあわせて参考にしてください。
既卒であることを言い訳にしない
自己PRで「既卒だから経験がなくて」といった言い訳めいた表現は避けましょう。今できること・これから頑張りたいことに焦点を当てて書くのが基本です。
既卒であることを卑下せず、若さや柔軟性、学ぶ意欲の高さといった強みとして伝える姿勢が、採用担当者に好印象を与えます。
自己PR例文
自己PRの記入イメージも、例文で確認しておきましょう。
「私の強みは、決めたことを最後までやり遂げる継続力です。学生時代のアルバイトでは、覚えることが多いレジ業務を任され、独自にマニュアルを作成して後輩の指導にも役立てました。この継続力と工夫する姿勢を活かし、貴社でも早期に業務を覚え、戦力として貢献したいと考えております。」
ここまでの内容を、既卒の履歴書作成のポイントとして図にまとめました。

既卒の履歴書でやってしまいがちなNG例
- 空白期間を誤魔化す・嘘をつくのは絶対NG
- 志望動機や自己PRが抽象的・使い回しに見えるのもNG
- 誤字脱字や写真の乱雑さは第一印象を大きく下げる
最後に、既卒の履歴書でやりがちな失敗例を確認し、事前に対策しておきましょう。
空白期間を誤魔化す・嘘をつく
- 空白期間の年数を実際より短く書く
- アルバイトを「契約社員」のように偽って書く
- 空白期間の理由を聞かれても曖昧にごまかす
経歴の偽りは、入社後に発覚した場合、経歴詐称として重大な信頼問題に発展します。必ず事実に基づいて記載しましょう。
志望動機が薄い・使い回し感がある
「貴社の将来性に魅力を感じました」のような抽象的な志望動機は、どの会社にも当てはまるため使い回し感が伝わってしまいます。
応募先企業の事業内容や特徴を調べ、その会社ならではの理由を盛り込むことで説得力が高まります。
誤字脱字・見た目が乱雑
誤字脱字や文字の乱れ、写真の傾きなどは、内容以前に第一印象を大きく下げてしまいます。提出前に必ず見直しをしましょう。
既卒の就職活動全般で気をつけたいポイントは、以下の記事でも詳しく解説しています。
既卒の履歴書に関するよくある質問
既卒の履歴書についてよく寄せられる質問にお答えします。
既卒の履歴書の学歴はどこから書けばいい?
最終学歴の1つ前の学校の入学・卒業から書くのが基本です。たとえば大学卒業なら高校から、大学院修了なら大学から記載します。中学校以前は省略して構いません。
既卒は新卒枠と第二新卒枠、どちらで応募すべき?
どちらでも応募できる可能性があります。企業によって募集枠の呼び方や条件が異なるため、求人票の応募資格を確認し、当てはまる枠に応募しましょう。
既卒でも学校指定の履歴書を使ってもいい?
学校指定の履歴書を使うこと自体に問題はありませんが、就職活動では市販またはWeb上のテンプレートを使う人が一般的です。応募先から指定がなければ、書きやすいものを選んで構いません。
面接で「なぜ就職しなかったのか」と聞かれたら?
在学中に就職活動がうまくいかなかった理由を、正直かつ簡潔に伝えたうえで、卒業後にどう行動し、今何を目指しているのかを前向きに話すことが大切です。
履歴書の職歴欄にアルバイトは書くべき?
職歴欄には正社員経験のみを記載し、アルバイト経験は「なし」とした上で、自己PR欄などで別途アピールするのが一般的です。
空白期間はどこまで正直に書くべき?
期間や大まかな過ごし方については正直に書きましょう。ただしプライベートな事情まで詳細に書く必要はなく、就職活動に関連する行動を中心に説明すれば十分です。
既卒の就職活動全体については、以下の記事もあわせてご覧ください。
まとめ
既卒の履歴書は、学歴・職歴欄を正直に書き、卒業後の空白期間を前向きな言葉で説明することが何より重要です。志望動機・自己PRでは、既卒になった理由よりも入社後に発揮できる強みを具体的に伝えましょう。書き方に自信が持てない場合や、一人での就職活動に不安がある人は、既卒・フリーターの就職支援に強いキャリアスタートまでご相談ください。

履歴書の書き方で悩んだら一人で抱え込まず、私たちキャリアスタートに頼ってくださいね。添削から面接対策まで一緒に頑張りましょう!





















既卒の履歴書は、学歴・職歴欄の空白期間を隠さず正直に書きつつ、卒業後の行動を前向きな言葉に変換することが最重要です。志望動機・自己PRでは、既卒になった理由よりも入社後に発揮できる強みを具体的に伝えましょう。