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就活でハローワークを利用する6つのメリット・デメリットを徹底解説!

就活でハローワークを利用する6つのメリット・デメリットを徹底解説!

「民間の転職支援ではなくハローワークを利用するメリットってなんだろう?」
「ハローワークで就活をするデメリットもあるのかな?」

このような疑問をお持ちではありませんか?

ハローワークとは、求職者や求人事業主に対して総合的雇用サービスを無償で提供する職業安定所です。

豊富な数の求人を保有していることや雇用保険の手続きなどハローワークでしか受けられない支援もある一方で、求人の質や相談員の対応に差があるデメリットもあります。

この記事では、これから就職・転職をしようと考えている20代に向けて、ハローワークを利用するメリットとデメリットを解説します。

併せて、より良い就職・転職をするために活用したいサービスも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1.ハローワークを利用する6つのメリット

ハローワークを利用するメリットは、以下6つあげられます。

  1. 多くの求人情報を閲覧できる
  2. 求職者の状況に合わせた専門窓口がある
  3. 地元企業の求人を見つけやすい
  4. 雇用保険の手続きができる
  5. 職業訓練の相談ができる
  6. オンラインのサービスを利用できる

順に説明します。

(1)多くの求人情報を閲覧できる

ハローワークを利用するメリットは、豊富な求人情報を閲覧できることです。

厚生労働省の発表によると、ハローワークの令和3年度の有効求人数平均(パートを除く)は、140万件以上でした。

この求人数は、大手転職支援会社のリクナビエージェントの公開求人が約35万件(2023年2月20日時点)、dodaエージェントが約10万件と比較しても、圧倒的に多いといえます。

ハローワークに多くの求人が集まるのは、「求人掲載を無料でできる」「条件を満たせば助成金がもらえる」といった企業側のメリットがあるためです。

幅広い選択肢の中から求人を探せるのは、ハローワークの魅力の一つといえるでしょう。

(2)求職者の状況に合わせた専門窓口がある

ハローワークは、求職者の状況に合わせた専門窓口があることも特長です。

専門窓口の種類概要
新卒応援ハローワーク
  • 学生や卒業後3年以内の人が対象
  • キャリアコンサルティング有資格者や企業の人事労務管理経験者などが個別支援
  • 必要に応じて臨床心理士の専門的な支援も受けられる
わかものハローワーク
  • おおむね35歳未満の求職者が対象
  • キャリアコンサルティング有資格者や企業の人事労務管理経験者などが個別支援
  • 職業訓練の相談も可能
マザーズハローワーク
  • 子育て中の求職者が対象
  • 子ども連れでも利用しやすい環境が整えられている
  • 子育てと両立しやすい仕事を探せる
  • 子育て支援に関する情報も入手できる
障がい者関連の窓口
  • 障がいのある求職者が対象
  • 専門知識のあるスタッフが担当者制で支援
  • 入社前に企業で実習を受けることも可能
  • 地域の支援機関と協力して就職から職場定着まで一貫したサポートを実施

専門窓口があることで、「ハローワークは利用者の年齢層が高いから行きにくい」などの不安のある人でも利用しやすいでしょう。

(3)地元企業の求人を見つけやすい

ハローワークは、都市部だけでなく地方の求人も幅広くカバーしています。

地元密着型の企業は全国規模で人材を探す必要がないため、ハローワークを利用しているケースが多く、転職サイトには掲載されていない地元の優良企業の求人と出合えることもあります。

そのため、地元での就職を検討している人は、ハローワークの求人をチェックするメリットがあるでしょう。

(4)雇用保険の手続きができる

ハローワークでは、職業相談だけでなく雇用保険の手続きができます。

雇用保険とは、一定の要件を満たす失業者の生活の安定と再就職の促進を目的として給付金を支給する制度を指します。

雇用保険の受給資格があるのは、原則、離職前2年間に被保険者期間が12カ月以上ある再就職希望者です。

詳しい受給要件については、最寄りのハローワークにお問い合わせください。

受給対象者は経済的な支援を受けられる点と、雇用保険の手続きと職業相談を同じ場所でできる点は、ハローワークならではのメリットといえます。

(5)職業訓練の相談ができる

ハローワークでは、仕事に必要な知識やスキルを習得する職業訓練の受講あっせんも行っています。

基本的に受講料は無料で、要件を満たせば給付金を受けながら受講することも可能です。

ただし、20代は企業からの需要が高いため、未経験でも採用してくれる企業も存在します。

そのため、自分が目指す職種の求人をチェックして、未経験だと厳しそうな場合や実際に応募して不採用が続いた際に職業訓練を検討しても遅くはないでしょう。

職業訓練については以下の記事をご参照ください。

(6)オンラインのサービスを利用できる

ハローワークでは、オンラインのサービスにも注力しています。

ハローワークで利用できるオンラインサービスは、主に以下があります。

サービス名サービス概要
ハローワークインターネットサービス
  • 全国のハローワークで受理した求人の閲覧ができる
  • ハローワークがあっせんする職業訓練の検索ができる
  • 全国のハローワークで開催するイベント情報を検索できるなど
オンライン自主応募
  • 求職者マイページを作成した求職者がハローワークを介さずに直接応募ができる
  • ただし、オンライン自主応募ができるのは、「オンライン自主応募」を可とする求人のみ
オンラインハローワーク紹介
  • 求職者マイページを通じて、ハローワークから求職者の希望に適合した求人をオンラインで紹介してもらえる

オンライン自主応募やオンラインハローワーク紹介を利用したい場合は、ハローワークに求職申込みを行い、求職者マイページを開設する必要があります。

しかし、求人や職業訓練を検索して閲覧するだけであれば、ハローワークで求職登録をする必要はありません。

パソコンやスマートフォンからいつでも情報収集ができる点も、ハローワークのメリットといえます。

2.ハローワークを利用する6つのデメリット

ハローワークには、以下6つのデメリットも考えられます。

  1. 働きながら求職活動をするのが難しい
  2. 相談員によって対応が異なる
  3. ブラック企業の求人が掲載されていることもある
  4. 紹介状を出されても必ず採用されるわけではない
  5. 求人に関する情報が少ない
  6. 自分で動く必要がある

順に説明します。

(1)働きながら求職活動をするのが難しい

ハローワークの開庁時間は、原則平日の8:30〜17:15です。

インターネットで利用できるサービスがあるとはいえ、紹介状がなければ応募できない求人も多いので、働きながらハローワークで求職活動をするのは厳しいでしょう。

また、ハローワークは待ち時間が長いことも多いようです。

特に通常のハローワークは予約制ではないので、タイミングによっては1〜2時間待つこともあります。

働いている人は限られた時間で求職活動をしなければならないため、待ち時間があることは大きなデメリットといえます。

(2)相談員によって対応が異なる

相談員の多くが非正規雇用であることも、ハローワークのデメリットです。

親身に相談に乗ってくれる相談員も存在しますが、中には事務的な対応をする相談員や就活の知識に疎い相談員も存在します。

そういった相談員に当たると、「職業相談したけど不安が払拭されない」「相談員の対応が冷たく感じた」と落ち込んでしまうことも考えられます。

相談員と相性が悪いと感じたら、相談先を転職エージェントやハローワークの専門窓口に変えることも検討しましょう。

(3)ブラック企業の求人が掲載されていることもある

ハローワークは保有する求人数が多い分、ブラック企業の求人が紛れていることもあります。

採用にコストをかけられない企業や離職者が多く常に人手不足になっているような企業は、無料で求人掲載ができるハローワークを利用しやすいのです。

また、ハローワークは公的な機関なので、原則すべての求人を受理しなければなりません。

地元で評判の良くない企業であったとしても、不受理の要件に該当しなければ求人は掲載されてしまうのです。

ハローワークの求人については、以下の記事を参考にしてください。

「ハローワークはブラックしかない」と言われる理由6選!ホワイト企業の見極め方

(4)紹介状を出されても必ず採用されるわけではない

ハローワークで応募する企業を決めると窓口で紹介状を出してもらえますが、紹介状は推薦書とは異なります。

紹介状はハローワーク側で「誰にどの企業を紹介したか」「紹介した結果、どうなったか」といった職業紹介状況を把握するためのものなので、採用の合否には関係がありません。

また、厚生労働省が公表している正社員労働市場関係指標によると、令和3年度の正社員就職率は17.6%でした。

このことからも、ハローワークに求職申込みをした人で、実際に正社員として就職した人はそれほど多くないことがわかります。

(5)求人に関する情報が少ない

民間の転職支援会社は、具体的な仕事内容や企業風土、職場の雰囲気、企業が求めている人物像まで把握したうえで求人紹介をしていますが、ハローワークは求人票の内容しか知らないケースがほとんどです。

そのため、どうしても労働条件だけを見て応募先を決めてしまい、入社後に後悔してしまうケースも多々あります。

ハローワークで興味のある企業を見つけた場合は、求人票だけでなく企業のWebサイトや口コミサイトまでチェックする姿勢が大切です。

(6)自分で動く必要がある

ハローワークで求職登録をしても、自主的に動かなければ就職・転職活動は進みません。

ハローワークの相談員は質問には答えてくれますが、聞かなければ答えてくれないケースが多くあります。

そのため、就職や転職の経験が少ない20代にとっては何を聞いたら良いのかわからず、職業相談をしたのに何も得られないこともあるようです。

ハローワークを利用する際には積極的に質問したり、興味のある求人を見つけたりするなど、自分で動くことが求められます。

3.これから転職を成功させたい人は転職エージェントを活用しよう

転職エージェントとは、求職者と人材を求めている企業の間に立って、転職・就職を成功に導く支援をする民間企業です。

ハローワークは利用するメリットもデメリットもあるため、転職エージェントを活用することでより良い転職・就職活動ができます。

(1)ハローワークと転職エージェントのちがい

転職エージェントはハローワークと同様、求職者は無料で就職・転職支援を受けられるサービスですが、以下のちがいがあります。

転職エージェントの特徴
  • 求人掲載前に企業訪問や聞き取りを行って企業の実情を把握している
  • 求人情報だけでなく求人動向や業界知識、転職ノウハウに詳しい
  • 求職者の強みや適性に合った求人を紹介
  • 労働条件の交渉の代行が可能

ハローワークと転職エージェントの最も大きなちがいは、サポートの丁寧さです。

転職エージェントでは求職者に寄り添った支援を行うため、「初めての就活で何をしたらいいかわからない」「自分に合う仕事ってなんだろう」といった悩みにも的確にアドバイスしています。

就職・転職は内定を取るだけのものではなく、長く働き続ける会社と出合う大切なイベントです。

単に「希望する条件に合うかどうか」だけで求人を選ぶのではなく、「求職者に最適な仕事は何か」という視点で求人を紹介してくれる転職エージェントは、ぜひ活用したいサービスといえるでしょう。

(2)20代の転職ならキャリアスタートがおすすめ

これから就職・転職活動をする20代はキャリアスタートがおすすめです。

キャリアスタートは、数多くの20代の転職をサポートしており、特に企業と求職者のマッチングに尽力しています。

入社後のギャップをなくすために企業へのインタビューや調査を徹底し、求職者は面談等を通じて希望条件、性格、強みを見極めたうえで求人紹介をしています。

その結果、入社後の定着率はなんと92%以上!

「自分に合う仕事を見つけたい」「次こそは長く働きたい」と思っている20代は今すぐ、キャリアスタートに相談をしましょう。

まとめ

本記事では、ハローワークのメリットとデメリットを紹介しました。

ハローワークには利用するメリットがある一方で、デメリットもあります。

転職・就職はハローワークでなければできないというわけではありません。

自分に最適な就職・転職活動をしたい20代は、ハローワークだけでなく転職エージェントも活用しましょう。