「転職で受からない原因がわからない」「転職の面接で受かりやすい人は?」と不安になっている方もいるのではないでしょうか。
転職活動では内定を得るまでの途中過程で落ちて当たり前なので、決して自分自身を否定する必要はありませんが、転職で受からないときは、書類選考や面接のどの段階でつまづいているのか考えることが重要です。
転職活動でつまづいているところを明確にすることで、適切な対策がとれるようになり、志望する企業に転職できた人も数多く存在します。
こちらの記事では、書類選考と面接の段階別に、転職で受からない理由とその対処法について解説しています。今転職で受からないとお困りの方でも、この記事を読むことで転職成功に一歩近づけると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
1.どの段階でつまづいているのか考える\
転職で受からないときは、どの段階でつまづいているのか考えることが大切です。
内定を得るまでには、書類選考や一次面接、最終面接など複数の段階があるため、どの段階でつまづいているのかによって、転職活動の対策方法も変わるからです。
たとえば、書類選考で落ちたのであれば応募書類の作成方法や企業選びを見直したり、面接で落ちたのであれば模擬面接を行うなど事前に対策することが可能です。
また、大手転職サイト「マイナビ転職」によれば、転職活動における書類選考や面接の通過確率は書類選考・一次面接は30%、最終面接は50%となっています。
(参考:【転職活動、何社応募した?】平均応募社数や、選考通過・内定の確率はどれくらい?|マイナビ転職)
転職希望者に問題がなくても、応募のタイミングによっては受からないこともあります。そのため、転職に受からないことは自然なことなので、選考に落ちたからといって自分自身を否定する必要はありません。
転職にチャレンジした経験をもとに、どの段階でつまづいていたのか振り返り、次の転職活動に活かしましょう。
2.書類選考の段階で受からない原因と対処法
書類選考の段階で受からない原因には、次の3つが考えられます。
(1)短期離職やブランクの経歴がある
短期離職やブランクの経歴が原因で、書類選考で落とされる可能性があります。
前の会社を短期間で辞めていると「採用してもすぐに辞めるのでは?」と思われやすく、前の企業を辞めて長い期間転職していないと「労働意欲が低いのでは?」と疑われやすいからです。
そのため、採用担当者から懸念感をもたれ、書類選考で見送られる可能性が高くなります。
短期離職やブランクの経歴があり、書類選考に落とされることが多いと感じる方は、転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントを利用すれば、キャリアアドバイザーがあなたの人柄や熱意も含めて企業の担当者へ推薦してくれます。書類以外の内容も考慮してくれるため、書類選考に通過できる可能性が高くなります。
転職でブランク期間がある方でも転職成功させるコツについて以下の記事で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
(2)応募書類上で言語化できていない
応募書類がうまく言語化できていないと、書類選考で落とされる可能性があります。
応募書類は、自身の魅力や経験を記載してアピールする場面のため、言語化がうまくできずにアピール不足の応募書類は、採用側が他の応募者と比較して魅力を感じられずに書類選考で落とされやすくなります。
応募書類上でうまく言語化するためには、これまでの経験やスキルを棚卸しすることが大切です。
たとえば、過去にどのような仕事をしていたのかだけではなく、仕事をするうえで心がけていたこと、仕事で工夫したこと、結果的に得られた実績・スキルなども応募書類に具体的に記載しましょう。
応募書類上の経歴だけだと「自社ではマッチしない」と思われていたところ、仕事への取り組み方やスキルに親和性をもたせて記載されていれば、「この経験は自社でも活かせるかもしれない」とポジティブな印象を与えられる可能性があります。
こちらの記事では、職務経歴書の書き方やポイントを詳しく紹介しているので、応募書類にお悩みの人は参考にしてみてください。
(3)応募先の企業選びに問題がある
書類選考で落ちた場合、応募先の企業選びに問題がある可能性も考えられます。
多くの応募が集まりやすい有名企業やブランド企業や、定員が少ない求人は倍率が高く、転職成功は狭き門です。
また、自分の適性に合わない企業に応募している場合も、採用担当者から「自社にマッチしている」と思われにくく、書類選考の通過難易度が高いです。
20代は未経験の職種にもチャレンジできる可能性がありますが、「何となく憧れがある」などの漠然とした理由では、採用担当者側から「志望動機が弱く、理想と異なることがあればすぐに辞めそう」と思われることがあります。
そのため、自分が転職で何を実現したいのかという「転職の軸」を持っておくことが企業選びのポイントであり転職成功につながるでしょう。
3.面接の段階で受からない原因と対処法
面接の段階で受からない原因には、下記の5つが考えられます。
(2)社風にマッチしていない
(3)自己PRが魅力的でない
(4)退職理由が他責である
(5)志望動機の伝え方に問題がある
(1)第一印象がよくない
面接の段階で受からない原因として、第一印象がよくないことが考えられます。
面接では、志望動機や自己PR以外に応募者本人の人柄も選考材料となりますので、第一印象で本人の性格や人間性に問題があると判断されると、面接で落とされやすいため注意が必要です。
たとえば、面接室に入って座ったまま挨拶したり上着を来たまま面接室に入ったりすると、ビジネスマナーができていないと思われてしまいます。
また、スーツやシャツに汚れがついていたり、髪の毛や爪が伸びっぱなしになっていたり、身だしなみに清潔感がないとマイナスの評価をつけられてしまうでしょう。
面接では、挨拶や敬語の使い方をはじめとするビジネスマナーのほか、スーツや髪型を整えて清潔感のある身だしなみをするといった社会人としての常識が求められます。
さらに、緊張しすぎて元気がないのも面接でマイナスに評価される原因のひとつです。面接時は目線をキョロキョロさせず、面接官の目を見て話すことが大切です。
(2)社風にマッチしていない
社風にマッチしていないというのも、面接で落とされる理由のひとつです。
面接対策をしっかりして本番でも問題なく応えられたとしても、社風に合わないと判断されると採用は難しいです。
自分ではマッチしていると思っていても、採用担当者側が自社の価値観や文化に合わないと考えて、不採用になるケースは少なくありません。
そのため、面接に落とされたからといって諦めず、その面接の経験を活かして、次の転職活動に臨みましょう。
また、これまでの経験や志望動機、自己PR、熱意などを面接時に伝えることは大切ですが、それらが応募先企業の求めているものと一致している必要があります。
面接前に企業分析を行って、企業がどのような考え方を持っているのか把握しておき、それに合わせた志望動機、自己PRを考えておくのもポイントです。
(3)自己PRが魅力的でない
自己PRが魅力的ではないというのも、面接で落とされる理由です。
面接では自分をアピールして、採用担当者側に「うちでぜひ働いてほしい」と思ってもらなければなりませんので、自己PRをしっかり用意しておかないと、自分の魅力が伝わらず、面接で落とされる可能性があります。
たとえば、これまでの実績に対する具体的な内容がなかったり、企業の求める能力から外れた能力をアピールしたりすると魅力がうまく伝わりません。
また、アピールポイントを多く伝えすぎて話がまとまっていなければ、結局魅力が伝わらないこともありますので、面接段階で落とされる方は、自己PRが魅力的になっているかどうか一度振り返りましょう。
(4)退職理由が他責である\
退職理由が他責になっていると、面接段階で落とされる可能性があるため注意が必要です。
他責とは、環境やまわりの人の責任にする考え方であり、他責思考が強いと、失敗やトラブル時にまわりの人のせいにして、自分では成長できないと判断されるため面接でマイナスに評価されます。
たとえば、退職理由を「残業が多かった」など他責になっていると、面接に落とされやすくなるため注意が必要です。たとえそれが事実であっても、それを解決するためにどのような努力をしたのかということまで伝えることが重要です。
「自分が努力した結果、環境が変わらなかった」という退職理由であれば、一貫性があり面接官から理解を得られやすくなります。
また、退職理由はネガティブなものよりも「スキルアップのため」など、できる限りポジティブなものにしたほうが意欲が伝わり、好印象を与えられるでしょう。
(5)志望動機の伝え方に問題がある
面接段階で落とされる場合、志望動機の伝え方に問題があるかもしれません。
志望動機とは、応募した企業でなぜ働きたいのか、その理由を伝えるものですが、「研修体制があり未経験OKだったから」「自宅からアクセスしやすい勤務地だったから」など自分本位な動機だけだと、採用側は応募者に対して魅力を感じにくいです。
志望動機では自分本位なものだけではなく、あなたを採用することによって会社にどのようなメリットがあるのかまで伝える必要があります。
その際、どの会社でも言えるような志望動機だとなかなかメリットを感じてもらえませんので、その会社だからこそ自分が貢献できることといった「志望する企業×あなた」の掛け合わせで志望動機を考えることが重要です。
4.転職で受かりやすい人の特徴
転職で受かりやすい人には、次のような特徴があります。
(2)自己PRが魅力的で求める人物像とマッチしている
(3)志望動機が具体的でわかりやすい
(4)受け答えが簡潔で好印象である
(1)転職の目的が前向きである
転職の目的が前向きな人は、転職で受かりやすいです。
「キャリアアップのため」「スキルアップのため」など、転職の目的が前向きなものだと、熱意ややる気が感じられます。
さらに、その企業だからこそ実現できることも話すと、より説得力のある転職の目的になります。
また、「人間関係がうまくいかなかったから」「残業が多かったから」という転職理由は決して悪いことではありませんが、採用する側の立場で考えると、前向きな目的のほうが魅力的な人物に映ってしまうのも事実です。
そのため、本来は後ろ向きな目的だったとしても、うまく言い換えて前向きな目的にすることが大切です。
(2)自己PRが魅力的で求める人物像とマッチしている
自己PRが魅力的で、企業にとって求める人物像とマッチしている人は、転職で受かりやすいです。
自己PRでは、過去の自分の経歴から強みが発揮されたこと実績を自分自身の言葉で魅力的に伝えることが重要です。
「こんな経験があります」だけではなかなか魅力が伝わりませんので、具体的にどのような努力や工夫をしてその実績を得られたのか、過程の話も盛り込むことをおすすめします。
また、あらかじめ応募先企業の社風や考え方を把握しておき、その企業に合った自己PRにすると「うちが求めている人物像にマッチしている」と思われやすいです。
そのため、自己PRを考える際は過去の経験を棚卸しすると同時に、徹底的に企業分析を行ってその会社の考え方も把握しておきましょう。
(3)志望動機が具体的でわかりやすい
志望動機が具体的でわかりやすい人は、転職で受かりやすいです。
志望動機を考える際は、同じ業界の会社がさまざまあるなかで「なぜその企業を選んだのか」という理由と、「その企業でどのように貢献できるのか」という目標を具体的に考えることが大切です。
ただ「希望の条件にマッチしたから」だけだと、志望動機に説得力がありませんが、その企業を選んだ理由・実現したいことまで含めると、説得力のある動機になります。
また、志望動機につながる過去の経験など、エピソードを盛り込むことでより具体的な志望動機を作ることが可能です。
(4)受け答えが簡潔で好印象である
転職で受かりやすい人には、受け答えが簡潔で好印象という特徴があります。
面接では応募者の経歴や人柄以外にも、コミュニケーション能力をチェックされているため、質問に対して的確な回答をすることで、コミュニケーション能力をアピールできます。
まわりくどい話をするのではなく、質問の意図を汲み取って簡潔にハキハキと話すことが重要です。
たとえば、志望動機を聞かれたら「その企業を選んだ理由」「他社との違い」「入社後に実現したいこと」などを、採用側が気になっていることを端的に結論から話すことで好印象を与えられます。
また、あらかじめ用意しておいた志望動機でも、面接本番ではうまく話せないことも少なくないので、何度も面接対策を行っておくことも大切です。
まとめ
今回の記事では、書類選考と面接の段階別に、転職で受からない理由とその対処法について解説しました。
転職で内定を得るまでに受からない企業があるのは当然のことなので、何度も落とされたからといって決して自分自身を否定する必要はありません。
転職活動のなかで選考に受からなかったときには、どの段階でつまづいたのかを振り返って、段階別に対策を行うことが大切です。
転職で受からないと感じる方は、転職エージェントの利用をおすすめします。転職エージェントは応募書類の作成や面接対策を行ってくれるので、転職成功に近づくことが可能です。
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(2)応募書類上で言語化できていない
(3)応募先の企業選びに問題がある