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正社員で働くのが無理だった人に多い理由は?無理と感じた時にすべきこと

「正社員として働いているけれども、正社員で働くのはツライ…」
「正社員で働くのが無理だった人は他にもいるんだろうか…」

このように悩んでいないでしょうか。

正社員は派遣社員やフリーター等に比べて責任が重く、働き方や人間関係から「正社員は無理」と悩む人は多いです。

もちろん正社員として働くことは雇用の安定性や社会的信用というメリットを得ることもできますが、正社員以外での働き方も近年増えています。

この記事では、「正社員が無理だった」と感じた人のその理由や、無理だと思ったときにすべきこと、正社員以外の働き方についてわかりやすく解説します。

1.正社員が無理だったと感じる人は多い

「正社員が無理だった」と感じて離職する人は多く、悩むことはなにもおかしなことではありません。

厚生労働省の「新規学卒者就職率と3年以内離職率(令和5年10月20日)」によると、就職後3年以内の離職率は、高卒が37.0%、大卒は32.3%と3人に1人は離職をしています。

そのため、「正社員が無理」と考えて仕事を辞める人も少なくないです。

2.正社員が無理だった人の理由3選

「正社員が無理だった」と感じた人はどういった理由で無理と思ったのでしょうか。

ここでは正社員が無理だったと感じた理由を3つ紹介します。

  1. 仕事量が多く残業も多い
  2. 責任とプレッシャーが重くてツライ
  3. やりたくない仕事や転勤など自分の自由にできない

正社員として働くのが無理だと感じてしまうのは自分だけではないことを理解しましょう。

(1)仕事量が多く残業も多い

正社員として働く中で、仕事量が多く残業が多い点が無理だと感じることが多いです。

厚労省の「令和4年労働安全衛生調査(実態調査)の概況」によると、正社員が仕事でストレスを感じるのは「仕事の量」で36.3%と最も多い理由です。

厚生労働省にて「36協定」という残業などに関しての協定を定めていますが、今でも過度な残業をさせてしまう企業は少なくありません。

時間外手当として残業代を支給されるものの、体力的・精神的な負担は非常に大きなストレスとなります。

残業が多くなってしまうと、帰宅が遅くなってしまいプライベートの時間がとることができなくなってしまい、いずれは仕事に行くのが嫌になってしまうこともあります。

(2)責任とプレッシャーが重くてツライ

正社員はアルバイトやパートよりも求められる成果や仕事の質が高く、仕事への責任が強くかかってしまいます。

なぜなら、正社員は雇用が保障されているために企業も多くの成果を期待するためです。

そのため、仕事の重圧に耐えられずに「正社員は無理だ」と感じる人が少なくありません。

ないようです。

先ほどの厚生労働省の調査でも、「仕事の失敗、責任の発生等」と「仕事の質」はストレスを感じる理由の2位と3位で、多くの人が正社員を辞めたいと感じている悩みです。

安定した収入を得られるメリットがありますが、その分責任に押しつぶされる人は少なくありません。

(3)やりたくない仕事や転勤など自分の自由にできない

正社員として働くことで、部署の異動や転勤の対象となってしまうことや自分が希望する仕事とは違う仕事をする必要があります。

そのため、会社に振り回されてしまうことに嫌気がさして「正社員が無理だ」と感じる人は多いです。

例えば見知らぬ土地への急な引っ越しや、「企画業務をしたい」と思っていてもそうした仕事とは別の部署に配置されることもあります。

地域社員などで転勤を避けることなどはできますが、自分のやりたいことを100%できるということは少なく、「自分はこのままでいいのか」と不安に感じてしまいます。

3.「正社員が無理だ」と感じたときにすぐできること6選

「正社員が無理だ」と感じた時に、今の仕事を辞める前にまずはすべきことを6つ紹介します。

  1. ストレスを解消する方法を探す
  2. 仕事への向き合い方を変える
  3. 仕事の負荷を軽くしてもらう
  4. 異動や配置転換の希望を出す
  5. 転職を検討してみる
  6. 副業をしてみる

これらはすぐに始められることですので、ぜひ今からでも実践していきましょう。

以下の記事で正社員で働くデメリットとメリット、正社員で働く方がいい人の特徴をわかりやすく解説しています。

(1)ストレスを解消する方法を探す

「正社員が無理だ」と感じた時には、まずはストレスを解消できる方法を探してみましょう。

多忙で心身共に疲れている時にはネガティブな気持ちが押し寄せて、好きな仕事でも辛いと感じる場合があります。

そのため、たとえば散歩や自転車などの適度な運動や心の許せる知人などと食事に行って愚痴をこぼすなど、できる範囲から進めてみましょう。

(2)仕事への向き合い方を変える

仕事に対して肩の力を抜いて、「失敗しても良い」と考えることも方法の1つです。

「もっと成長しなくては」と自分にプレッシャーをかけ過ぎている人や周囲の評価を気にしすぎている場合に効果的です。

仕事をサボるのは良くはないことですが、自分の無理のない範囲に手を緩めることで辛い気持ちが和らぐこともあります。

(3)仕事の負荷を軽くしてもらう

仕事の量を改善してもらうために、上司や周囲に相談して負荷を軽くしてもらいましょう。

自分の成長のためや会社のために無理をして頑張ることは悪いことではありませんが、それで疲れ切ってしまうと長期的に見ると大きなマイナスになります。

また、1人で抱え込むと結果的に会社や顧客に迷惑をかけてしまう恐れもあります。

すぐに改善されない場合でも改善を検討してくれるキッカケになるため、まずは周囲に相談してみることをおすすめします。

(4)異動や配置転換の希望を出す

仕事内容や人間関係が原因で「正社員が無理だ」という人は、異動や配置転換の希望を出してみましょう。

その際には、現在の仕事内容や周囲の人への不満を直接伝えるのではなく、「自分は○○な仕事に向いていて○○をしたい」といった、ポジティブな理由を伝えましょう。

もちろん会社の状況によっては希望がすぐには通らないことの方が多いですが、今の仕事を先の見えないままする現状よりも救いは多くなるでしょう。

(5)転職を検討してみる

転職を検討してみることもおすすめします。

転職を検討して他の仕事を見ることで、「自分は正社員が無理だったのではなく、今の仕事が嫌なだけだったんだ」と気づくこともあります。

さらに、自分が興味のあると思った仕事や働き方の傾向を分析することで、自分の将来の目標やしたいことが見つかることもあります。

もし自分一人で考えることが難しい場合は、思い切って転職エージェントに相談することもおすすめです。

転職エージェントは無料で相談をすることができ、同じように「仕事をしたくない」という悩みを抱えた人への支援もしているため、解決策を一緒に考えることができます。

なお、弊社では20代の若手に特化した転職エージェント・就職エージェントサービスを提供していますので、ぜひまずは相談してみてください。

(6)副業をしてみる

副業をすることで今の仕事へのやる気が湧いてくる場合もあります。

副業をするときはまずは「自分がやりたい」と思う仕事をしてみましょう。

現在はインターネット上でも多くの副業を探すことができ、一定の収入を確保することで金銭的に余裕もできます。

なお、企業によっては副業を就業規則で認めていない場合もあるので、事前に就業規則を確認しましょう。

今の仕事でやりがいや将来性を感じていない人はぜひ検討してみましょう。

3.正社員が無理だった人のその他のキャリア4選

「正社員が無理だ」と感じた人は正社員以外で働く方法は世の中にはたくさんあります。

ここでは正社員以外で働く代表的な働き方の特徴や正社員との違いを紹介します。

  1. 派遣社員
  2. 契約社員
  3. フリーター(アルバイト、パート)
  4. 個人事業主・フリーランス

各雇用形態との違いを理解して、「自分はどう働くのがいいか」の参考にしてください。

(1)派遣社員

派遣社員とは、人材派遣会社の社員として別の会社に派遣されて働く雇用形態です。

派遣社員は派遣される前に業務内容を詳しく知ることができ、自分の持っているスキルを活かす仕事を選ぶことができます。

さらに、勤務地や勤務時間、勤務期間などの条件を選ぶことができ、自分のライフスタイルに合わせて働くことができます。

一方で、有期雇用となるため契約期間ごとに契約交渉があり、雇用や収入が不安定になりやすくなってしまいます。

また、正社員に比べて責任が少ない仕事をするためにプレッシャーが少なくなりますが、キャリアは積みにくくなってしまいます。

なお、一度派遣社員になったとしても正社員に就職することは可能です。

(2)契約社員

契約社員とは、雇用期間が定められている有期労働契約を結んだ労働者のことを指し、3年(または5年)の労働契約を結びます。

契約社員は就職前に労働時間や勤務場所、仕事内容などを企業と話し合いで決めることができます。

一方で、派遣社員と同じように雇用期間が終了すると企業と契約交渉をする必要があり、契約終了となることも多く、安定的に働くことは難しいものとなります。

また、正社員に比べてボーナスや退職金、福利厚生などを利用できないなど、待遇に違いがあります。

もし正社員になりたいと思った場合でも正社員登用制度や正社員への雇用形態の切り替えが可能です。

(3)フリーター(アルバイト、パート)

フリーター(アルバイト・パート)とは、「パートタイム労働者」と呼ばれ、1週間の所定労働時間が、通常の労働者のに比べて短い労働者です。

フリーターはシフト制で働くことができ、自分の時間に合わせて働く時間を自由に決めることができます。

一方で、正社員よりも給与水準が低いことが多く、時給のために病気などで勤務ができない場合は収入が0になってしまうこともあります。

また、契約社員や派遣社員よりも自由な働き方のために企業から責任ある仕事を任せてもらえることは少なく、キャリアを積むことが難しいことも多いです。

(4)個人事業主・フリーランス

個人事業主・フリーランスとは、企業などで働かずに独立して仕事をする人のことを指します。

近年インターネットを介して業務を依頼する「クラウドソーシング」が広がっており、エンジニアやコンサルタントなど、幅広く個人で働く場面が増えています。

また、副業からそのまま個人事業主として独立して始める人も多いです。

個人事業主やフリーランスは、企業と直接契約するため正社員より高い報酬を得やすく、働き方や働く場所を自由に選択することができます。

一方で、雇用契約などはないために契約終了の可能性や自分でクライアントを探す必要があり、実力がなければ収入が0になってしまうこともあります。

また、確定申告などの税金関連の手続きは自分でする必要があり、正社員の時には気にしていなかった様々な国への申請をする必要があることには注意しましょう。

まとめ

本記事では、「正社員として働いているけれども、正社員で働くのはもう無理」と思う人向けに、無理だった人の理由や対策、正社員以外の働き方などを紹介しました。

「正社員が無理だ」と感じる人は正社員自体ではなく、今の職場が嫌だと感じている人が多いです。

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そのため、まずは転職エージェントに相談することをおすすめします。