「大学を中退したけど、どうやって就職活動しようかな」
「ハローワークは大学中退者でも利用できるの?」
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
ハローワークは仕事を探すすべての人が利用できる公的職業安定所なので、大学を中退した方でも利用できます!
この記事では、これから就職活動をする大学中退者に向けて、ハローワークの概要や利用するメリット・デメリットを解説します。
記事の後半では、大学中退者が利用したい転職支援サービスも紹介するので、最後まで読めばどうやって就活をすれば良いのかわかりますよ。
これから就職を考えている人は、ぜひご一読ください。
1.ハローワークとは?大学中退者も利用できるの?
ハローワークは、年齢や性別、学歴などを問わずだれでも利用できるため、大学を中退された方も利用できます。
ここでは、ハローワークのサービス内容と利用方法を紹介します。
(1)ハローワークの概要
ハローワークは求職者や求人事業主に対して雇用に関する支援を無償で行う、国が運営する職業安定所です。
ハローワークが求職者に対して行う支援内容は、主に以下があげられます。
- 職業相談
- 職業紹介
- 応募書類の添削・面接対策
- 職業訓練の受講あっせん
- 就職活動に関するセミナーの実施
- 雇用保険の手続き
ハローワークは全国に500カ所以上設置されており、開庁時間(原則平日の8:30~17:15)であれば予約不要で利用できます。
(2)ハローワークの利用方法
はじめてハローワークに行く場合の利用の流れは以下のとおりです。
- 最寄りのハローワークの窓口で求職申込み手続きを行う
- 「ハローワークカード」を受付から渡される
- 求職活動をはじめる
ハローワークカードには求職者情報が登録されているため、2回目以降にハローワークを利用する際にも必要です。
ハローワークカードは全国のハローワークで使用できるので、他の地域のハローワークへ行く場合にも持参しておくとスムーズに利用ができます。
求職申込み手続きが終わったら、希望条件や目指す職業が明確にある場合はハローワーク内のパソコンで求人検索をしてみましょう。
ゆっくりと情報収集をしたい場合は、自宅のパソコンやスマートフォンからでも検索が可能です。
興味のある求人があれば、ハローワークの窓口で求人について質問をしたり、紹介状を出してもらったりします。
「就活の進め方がわからない」といった場合は、求人検索をする前に職業相談をしましょう。
2.大学中退者がハローワークを利用する4つのメリット
大学を中退した方がハローワークを利用するメリットは、以下4つあげられます。
順に説明します。
(1)若者の専門窓口を利用できる
ハローワークには、「わかものハローワーク」という正社員を目指すおおむね35歳未満の人を対象にした専門窓口があります。
上記の窓口と通常のハローワークの大きく異なる点は、相談員が担当者制であることです。
そのため初回の相談は予約不要ですが、2回目以降の相談は予約が必要になります。
毎回、同じ相談員が担当するため、就職に関する不安や疑問点を相談しやすい点はメリットといえるでしょう。
また、わかものハローワークの相談員は、キャリアコンサルティング有資格者や企業の人事労務管理経験者が相談員を務めているので、就職に関する豊富な知見からアドバイスを受けられる点も特長です。
さらに、利用者が35歳未満と限られているので、利用者の年齢層が高いイメージのある通常のハローワークよりも行きやすいでしょう。
(2)地元の豊富な求人を閲覧できる
ハローワークの令和3年度の正社員有効求人数は、平均140件以上です。
大手転職支援会社のdodaの保有求人数が業界トップクラスの約10万件以上なので、ハローワークが保有する求人数は圧倒的に多いといえます。
都心部の求人だけでなく地方の求人もカバーしており、ハローワークインターネットでいつでも全国の求人を検索ができます。
そのため、とにかくたくさんの求人情報を閲覧したい人や地方の企業への就職を考えている人には、ハローワークを利用するメリットがあるでしょう。
(3)就職セミナーや講習に参加できる
ハローワークでは、年間を通じて就職活動に役立つセミナーなどのイベントを開催しており、求職者は無料で参加ができます。
はじめて就職活動をする人は、自己分析の仕方や求人の見方などわからないことだらけです。
ハローワークが主催しているセミナーや講習に参加することで、就活に対する不安も軽減するでしょう。
全国のイベント情報は、ハローワークインターネットサービスで検索できます。
(4)トライアル雇用制度がある
ハローワークでは若者の就職活動を支援する一環として、トライアル雇用制度の活用による就職促進を行っています。
トライアル雇用制度とは、働いた経験が少ないことで就職に不安を感じる人に向けて、期間の定めのない雇用への移行を前提として、原則3カ月間、その企業で試行雇用として働いてみる制度です。
実際に企業で働くことで仕事や企業について理解を深めることができるため、「いきなり入社して働くのは不安…」という方はぜひ活用したい制度といえます。
ただし、トライアル雇用制度を活用する場合は要件を満たす必要があるため、詳しくは最寄りのハローワークに問い合わせてください。
3.ハローワークに行く大学中退者が知っておきたい4つの注意点
前章でハローワークに行くメリットを紹介しましたが、ハローワークには以下4つの注意点もあります。
順に説明します。
(1)ハローワークの正社員就職率は高くない
公共職業安定所(ハローワーク)の主な取組と実績 によると、就職件数(パート含む)は令和元年度が134.7万人、令和2年度が111.5万人でした。
上記の数字を見ると多くの人が就職しているように感じますが、就職件数のうちおおむね35歳未満のフリーターが正社員に就職した件数は令和元年度20.4万人、令和2年度9.8万人です。
このことから、就職件数(パート含む)に対して若者の正社員就職件数は、非常に少ないといえます。
また、厚生労働省の正社員労働市場関係指標(実数、季節調整値)では、令和元年〜2年のパートタイムを除く就職率は平均19.3%となっており、年齢に限らず正社員として就職できた割合が低いことがわかります。
つまり、ハローワークを活用して正社員になった人がいることは事実ですが、ハローワークに行ったからといって必ずしも正社員になれるわけではないのです。
(2)大学中退者の就職支援に特化しているわけではない
通常のハローワークの利用者は20代よりも30代以上の利用者の方が多いため、相談員は社会人経験がある人の転職支援を多く行っています。
そのため、ハローワークの相談員は大学を中退したばかりの若者の就職事情に疎い可能性があります。
大学中退者に対して「仕事も続かないのでは?」と懸念を持つ企業も存在しますが、求人票だけでは情報が不足しており、実際に面接を受けるまで大学中退者への理解があるかどうかはわかりません。
また、大学を中退した人は面接で中退した理由を聞かれる可能性が高く、答え方次第ではネガティブな印象を持たれてしまうこともあります。
つまり、大学中退者の場合は、労働条件だけでなく企業が求めている人物像を把握したうえで、大学中退者ならではの選考対策ができる相談員でなければ、就職活動が難航するリスクがあるのです。
特に通常のハローワークは、あくまでも一般的な就職に関する情報が得られる場所であり、大学を中退した若者の就職支援に特化しているわけではないことを頭に入れておきましょう。
(3)相談員によって対応に差がある
ハローワークの相談員は非正規雇用が多く、中には事務的な対応をする相談員も存在します。
「希望条件は?」「どんな仕事に就きたいの?」と聞かれても、はじめて就職活動をする人にとっては希望条件の決め方や仕事の選び方に悩んでいることもあるため、何も答えられずに相談が終了することもあるようです。
中には親身に相談に乗ってくれる相談員もいますが、こちらから質問をしなければ答えてくれないことも多く、「そもそも何から聞いたらいいのかわからない」といった人には向かないでしょう。
ハローワークで職業相談を行う際は、質問内容を考えておく・積極的に自分から質問する姿勢が大切です。
相談しにくい雰囲気だったり、相談員を相性が悪かったりする場合は、他の地域のハローワークや転職エージェントを利用しましょう。
(4)求人の質にばらつきがある
豊富な求人数がハローワークの魅力である一方で、中にはブラック企業の求人が掲載されていることも事実です。
ブラック企業の求人が紛れ込んでしまうのは、求人掲載料がかからないことや審査がそれほど厳しくないことなどがあげられます。
ハローワークの相談員も求人票以上の情報を持っていないことが多いので、ブラック企業と気が付かずに求職者に紹介してしまうケースもあります。
ハローワークで興味のある求人を見つけた場合は、求人票だけでなく会社のWebサイトや企業の口コミサイトなどから自分で情報収集することが必要です。
企業の見極め方については、以下の記事を参考にしてください。
4.正社員を目指す大学中退者は転職エージェントも活用すべき
転職エージェントとは、仕事を探している人と人材を求めている企業のマッチングをしている民間の就職・転職支援会社のことです。
転職エージェントもハローワークと同様、求職者は無料で転職サポートを受けられます。
(1)大学中退者に転職エージェントをおすすめする理由
大学中退者に転職エージェントをおすすめする理由は、以下があげられます。
- 会社訪問や事前聞き取りをして、しっかりと審査したうえで求人紹介をしている
- 就職に関する豊富な知識を持つアドバイザーが相談に乗ってくれる
- 長期のキャリアプランや自己分析など、ハローワークよりもきめ細かくサポートしてもらえる
- 大学中退者を受け入れている企業を紹介してくれる
- 企業への大学中退理由の伝え方などもアドバイスしてもらえる
- 労働条件だけでなく求職者の人柄なども考慮して求人紹介するので、入社後のミスマッチングが少ない
転職エージェントの場合は、企業の内情まで調査したうえで求人を取り扱うため、求人の質にばらつきがありません。
また、職業相談は就活に精通したキャリアアドバイザーが行うため、大学中退者を採用している企業の紹介や企業・求職者に合わせた選考対策などきめ細かいサポートを受けられます。
つまり、ハローワークよりも転職エージェントの方が求職者の目線に立った丁寧な就職支援を受けられるのです。
(2)本気で良い就職を叶えるならキャリアスタート!
大学中退者が利用したい転職エージェントは、キャリアスタートです。
キャリアスタートは、20代に特化した転職エージェントで、多くの若者の転職支援をした実績があります。
これまで蓄積された転職・就職ノウハウで、「大学を中退したけど、就職できるかな?」と不安に思う方も仕事探しから内定獲得まで丁寧にサポートしています。
キャリアスタートが特に得意とするのは、企業と人材のマッチングと徹底した面接トレーニングです。
希望条件だけでなく求職者の強みや性格なども考慮して求人紹介するため、入社後の定着率は92%以上と業界トップクラス!
また、応募先企業の特徴に合わせつつ、求職者の魅力を最大限に出す面接トレーニングで内定率86%を記録しています。
本気で良い就職をしたい大学中退者は、キャリアスタートに相談しましょう。
ハローワークだけで就活を行うリスクについては、以下の記事を参照してください。
まとめ
この記事では、ハローワークのサービス内容や利用の注意点、ハローワーク以外に利用したい就職支援会社を紹介しました。
ハローワークは求人数が多いことや求職者の状況に合わせた窓口の設置など、利用するメリットがある一方で、正社員就職率が低いことや求人および相談員の質があまり高くないなどのデメリットもあります。
より良い就職を目指すためには、ハローワークだけでなく転職エージェントも活用することがおすすめです。