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正社員はデメリットしかない?正社員で働く方がいい人の特徴も紹介

「正社員はデメリットしかないと聞いたけど、本当だろうか…」
「自分は正社員として働いた方がいいのかな…」

正社員で働くことはデメリットしかないわけではなく、メリットも多くあります。

アルバイトや契約社員、フリーランスなど働き方はたくさんありますが、それぞれメリットやデメリットがあり、それらを理解することは重要です。

この記事では、正社員で働くデメリットとメリット、正社員以外の働き方、正社員で働く方がいい人の特徴をわかりやすく解説します。

1. 正社員として働く5つのデメリット

「正社員で働くことはデメリットが多い」とよく言われていますが、実際にはどのようなデメリットがあるのでしょうか。

ここでは正社員として働くデメリットを5つ紹介します。

  1. 自由な時間が減る可能性がある
  2. 仕事への責任が増える可能性がある
  3. 転勤が発生する可能性がある
  4. 副業ができない可能性がある
  5. やりたくない仕事をする可能性がある

デメリットを理解して、正社員として働くべきかどうかの参考にしましょう。

(1)自由な時間が減る可能性がある

正社員として働くことで、時間の自由がなくなってしまうことがあります。

正社員は、一般的に週5日・1日8時間の週40時間のフルタイム勤務が基本であり、勤務時間が決まっているため、自由に勤務日数や時間の調整がしにくくなります。

一方で、パートや派遣社員などの非正規雇用であれば時給での労働であるため、勤務日数や時間帯などのシフトに融通が利きやすく、好きな時に働くことができます。

さらに、残業や休日出勤などをしないといけない場合もあり、企業や職種によっては休みの日が平日に固定されてしまうこともあります。

企業によっては、育児休暇や有給休暇、フレックスタイムなど融通が効きやすい企業もあるため、こうした企業を探すことをおすすめします。

(2)仕事への責任が増える可能性がある

正社員として働くことで、業務でのプレッシャーが増える可能性があります。

正社員は自社に貢献する社員を採用しているため、現場の管理や数字目標などのプレッシャーのかかる仕事を任されます。

パートなどであれば単純作業のような責任が重い業務を任せることは少ないですが、正社員になることで責任の重い業務を任せられることも多くなります。

正社員になることでやりがいのある仕事やキャリアアップに繋がることも多いですが、過度なプレッシャーにつぶされてしまう人も少なくありません。

(3)転勤が発生する可能性がある

正社員として働くことで、部署の異動や転勤の対象となってしまう場合があります。

例えばマイホームを購入している場合や家族と一緒に住んでいる場合などに見知らぬ土地への引っ越しを余儀なくされてしまうこともあります。

しかし、企業によっては「地域採用」と呼ばれる働く場所をあらかじめ決められた採用もあるため、募集要項を確認して転勤の可能性を確認しましょう。

(4)副業ができない可能性がある

会社によっては、副業を禁止しているケースもあります。

副業は法律上で制限されていませんが企業の就業規則上で禁止されている場合、副業をすることで解雇の対象となることがあります。

企業は正社員として自社のためにしっかりと働いて貢献してほしいと考えているため、副業を禁止や制限しているところが少なくありません。

「色々な仕事をしてみたい」「正社員の給料だけでは暮らすのが厳しい」という人にとって、副業などの業務を制限されることは大きなデメリットとなります。

そのため、正社員として働く場合は就業規則を確認し、副業ができるかどうかを事前に確認しましょう。

(5)やりたくない仕事をする可能性がある

正社員として働くことで、時には自分が希望する仕事とは違う仕事をする必要があります。

例えば「英語力を活かした仕事をしたい」と思って入社しても海外事業の閉鎖やそのポジションが空いていない時にはそうした仕事とは別の部署に配置されることもあります。

正社員は企業にとって簡単に解雇をすることができないため、自社の方針や戦略にしたがって人員を割り振りする必要があるためです。

そのため、元々自分がやりたい仕事がメイン事業の企業を探すなど、ポジションや部署の閉鎖が少ない企業を探すことをおすすめします。

2.正社員として働く6つのメリット

前述のようにデメリットも多くありますが、正社員で働くメリットの方が大きいです。

ここでは、正社員として働くメリットを6つ紹介します。

  1. 収入が安定する
  2. 非正規よりも収入が高いことが多い
  3. 福利厚生が充実している
  4. ローンやカードの審査に通りやすい
  5. 退職金など老後の備えをしやすい
  6. キャリアアップを目指しやすくなる

デメリットだけでなくメリットも理解して、正社員として働くべきかどうかの参考にしてください。

(1)収入が安定する

正社員として働くことで、安定収入となり生活が安定します。

正社員は法律で雇用が保証されており、契約期間が定められていない無期雇用であるため、企業として簡単に解雇しにくいためです。

自身の体調不良などで解雇となることも少なく、有給休暇や休業という形で雇用を確保したまま休むことも可能です。

一方で、派遣社員などでは、3ヶ月や6ヶ月などと契約期間が決まっている有期雇用であり、不況や会社の経営状態から解約される危険が常にあります。

そのため、正社員であれば結婚や海外旅行などの大きな出費に備えやすく、将来の人生設計をしやすくなります。

(2)非正規よりも収入が高いことが多い

正社員は非正規雇用よりも収入が高い傾向にあります。

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、正社員の平均賃金は非正規雇用の約1.5倍といわれています。

休日出勤や残業などもありますが、休日出勤手当や残業代を通常の給料に上乗せされて支給されることが多く、年収アップが見込めます。

さらに、取得できる有給休暇の日数も、非正規雇用より正社員のほうが多くなるのが一般的です。

このように非正規雇用よりも収入が高く雇用が安定していることはメリットでしょう。

(3)福利厚生が充実している

正社員として働くことで、給料とは別でさまざまな福利厚生を受けることが可能です。

福利厚生とは、健康保険や厚生年金のような社会保険、通勤手当や住宅手当、健康診断補助などの各種手当です。

会社によってはスキルアップのための外部研修や資格取得の費用を出してくれる場合もあります。

近年では、子育て支援として出産手当などの独自の福利厚生を導入している企業も増えています。

(4)ローンやカードの審査に通りやすい

正社員として働くことで、住宅ローンなどやクレジットカードの審査に通りやすくなります。

正社員は前述のように雇用が守られているために収入が安定していると考えられやすく、返済が見込めると判断されるためです。

また、フリーランスで働く人が増えて悪いイメージは改善傾向にありますが、正社員でない場合に世間的に悪いイメージがつきやすくなってしまうことも少なくありません。

(5)退職金など老後の備えをしやすい

正社員として働くことで退職金や厚生年金をもらうことができ、老後の備えをしやすくなります。

退職金の支給は企業にとって義務ではないため必ず支給されるものではありませんが、企業によっては途中で退職しても貰える場合があります。

さらに、国の年金の一つである厚生年金を貰うことができます。

厚生年金は企業も年金の納付を負担してくれるため老後に多くの年金を受け取れる可能性があります。

正社員になることで老後の備えができることも大きなメリットです。

(6)キャリアアップを目指しやすくなる

正社員として働くことで、キャリアアップを目指しやすくなります。

正社員は長期に働くことが前提となっており、責任や裁量の大きな仕事をすることが多いためです。

さらに、正社員で働くことで業務経験などを詳しく説明しなくても、「責任ある仕事を任されて集団で働くことができる人材」と一定の評価を得られることがあります。

また、成果を出せばやりがいや達成感を得られるうえ、評価につながったり、昇給や昇格で収入が増えたりする場合もあります。

即戦力が求められる転職市場では大きなアピールポイントとなるでしょう。

3.正社員以外の雇用形態の特徴や正社員との違い

正社員以外で働く働き方はさまざまです。

ここでは正社員以外で働く代表的な働き方の特徴や正社員との違いを紹介します。

  1. 派遣社員
  2. フリーター(アルバイト、パート)
  3. 契約社員
  4. 個人事業主・フリーランス

各雇用形態との違いを理解して、「自分はどう働くのがいいか」の参考にしてください。

(1)派遣社員

派遣社員とは、人材派遣会社と雇用契約を結び、別の会社に派遣されて働く雇用形態です。

派遣社員は紹介時に業務内容を詳しく知ることができ、自分の持っているスキルを活かす仕事を選ぶことができます。

さらに、勤務地や勤務時間、期間などの条件を選ぶことはでき、自分のライフスタイルに合わせて働くことができます。

一方で、有期雇用となるため契約期間が終わるたびに更新か契約終了か判断され、雇用や収入が不安定になりやすいです。

また、基本的に派遣先の企業からの指示に従って業務を行うため、責任ある仕事を任せてもらえることは少なく、キャリアを積みにくいものとなります。

(2)フリーター(アルバイト、パート)

フリーター(アルバイト・パート)とは、一週間の労働時間がほかの社員に比べて短い労働者のことを指します。

フリーターは働き方の自由度が高く未経験可の仕事が多いため、無理がない範囲で働くことが可能です。

一方で、正社員よりも給与水準が低いことが多く、病気などで勤務ができない場合は収入が0になってしまうこともあります。

また、責任ある仕事を任せてもらえることは少なく、正社員とは別の働き方をしているために正社員からの転職よりも正社員への転職が難しいことが多いです。

(3)契約社員

契約社員とは、雇用期間が定められている「有期労働契約」を結んだ労働者のことを指し、3年(または5年)の労働契約を結びます。

契約社員は労働時間や勤務場所、仕事内容などを企業と話し合いで決めることができ、転勤もないものとなります。

一方で、他の有期雇用者よりも雇用期間を保障されますが契約終了となることも多く、安定的に働くことは難しいものとなります。

また、ボーナスや退職金、正社員が受けている福利厚生を利用できないなど、待遇面で違いがあることも多いので注意が必要です。

(4)個人事業主・フリーランス

個人事業主・フリーランスとは、企業などと雇用関係をせずに独立して仕事をする人のことを指します。

近年インターネットを介して業務を依頼する「クラウドソーシング」が広がっており、個人で企業と直接契約して働く人が増えています。

代表的なものとして、エンジニアやデザイナー、コンサルタントなどです。

個人事業主・フリーランスは、企業と直接契約するため正社員より高い報酬を得やすく、働きからや働く場所を自由に洗濯することができます。

一方で、契約終了の可能性や仕事を自分で探す必要があり、実力がなければ収入が0になってしまうこともあります。

また、確定申告などの税金関連の手続きは自分でする必要があり、正社員では発生しない事業性などの税金を納めないといけません。

4.正社員が向いている人の特徴4つ

最後に、正社員が向いている人の4つの特徴を紹介します。

  1. 収入や生活を安定させたい
  2. 同じ職場で長く働き続けたい
  3. 責任のある仕事をしたい
  4. 具体的なキャリアプランが固まっていない

自分と同じ特徴がないかを確認し、少しでも重なる部分があれば正社員を検討してみてください。

(1)収入や生活を安定させたい

日々の生活に安心感がほしいという人は、正社員で働くのをおすすめします。

正社員は雇用が安定しており、日々の生活でお金の心配をする必要がなくなるためです。

生活していくうえで「収入が0になってしまうかもしれない」という不安が与える精神的なストレスは大きいです。

そのため、正社員を選ぶことで毎月決まった収入を確保して収入面での不安を解消し、プライベートなどに頭と時間を使うことができます。

(2)同じ職場で長く働き続けたい

慣れ親しんだ職場で長く働き続けたいという人も正社員を選ぶと良いでしょう。

派遣社員や契約社員では職場を転々とすることも多く、人間関係などがすべてリセットされてしまいます。

勤務地を選んで働ける正社員採用もあり、そのような地域採用の企業を選べば長い間同じ職場で働くことができます。

(3)責任のある仕事をしたい

責任のある仕事をして自分のスキルを高めたい人は、正社員がおすすめです。

正社員では定型業務だけでなく新しい業務を考えたりなど、自主的に責任をもって働くことが期待されます。

そのため、責任感の大きな仕事を経験することができ、キャリアアップやスキルアップにもつなげられます。

近年では力をつけてから個人事業主やフリーランスとして独立をして、より大きな仕事をする人も多いです。

(4)具体的なキャリアプランが固まっていない

現時点で具体的にやりたいことが決まっていない人も、正社員で働くのが良いでしょう。

正社員は他の雇用形態に比べて他の業種やポジションへの転職やキャリアアップがしやすいため、将来的な選択肢を広げやすいためです。

正社員以外でもスキルや経験があれば正社員への転職はできますが、責任ある仕事をしてきていないと判断されてしまいやすいため、正社員への転職が難しい傾向があります。

まずは正社員で働きながら自分の働き方や人生設計を見直し、キャリアップや転職などを検討しましょう。

まとめ

本記事では、「正社員はデメリットしかないのでは」と考えている人向けに、正社員で働くデメリットとメリット、正社員以外の働き方、正社員で働く方がいい人の特徴を紹介しました。

正社員で働く一番のメリットは、収入と生活を安定させることができ、将来的な人生設計をしやすくなることです。

正社員をしながら他のキャリアプランを模索することもできますので、まずは正社員として働くことを検討することをおすすめします。

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