「新卒で入社したけど、もう働きたくない…」
「20代で仕事をしたくないと思う自分は甘えているのかな…」
このように悩んでいないでしょうか。
働き方の多様化やSNS等の普及から、仕事をしたくないと感じる20代は近年増えています。
その中で「仕事をしたくない」と悩んだ時に一番重要なことは、そう悩んでいる理由を理解して適切な行動をとることです。
この記事では、仕事をしたくないと感じる20代が増えてる背景や仕事をしたくないと感じる理由、仕事をしたくない時にすべきことをわかりやすく解説します。
なお、以下の記事で入社3年以内で転職した人の実態や入社3年目で転職するメリット・デメリットを詳しく解説しています。
1.20代の約半分は「仕事をしたくない」と思っている
「もう仕事をしたくない。もう働きたくない」と感じる20代は2人に1人と多く、悩むことはなにもおかしなことではありません。
独立行政法人労働政策研究・研修機構の「第5回 若者のワークスタイル調査」によると、25~34歳の約半分以上が「できれば仕事をしたくない」と考えており、仕事をしたくない人は増加していると発表しました。
また、厚生労働省の「令和3年 雇用動向調査結果の概要」によると、離職率は男女ともに20~24歳で約38%、25~29歳で約19%と高い離職率になっています。
このように20代のほとんどが「仕事をしたくない」と考えており、20代で仕事を辞める人も少なくないです。
2.仕事をしたくない20代が増えている3つの理由
ここでは、なぜ仕事をしたくないと考えている20代が増えている理由を3つ紹介します。
仕事をしたくないと考える20代は当たり前になってきている理由を知り、自分だけではないと前向きに考えましょう。
(1)SNS等で多様な価値観に触れやすくなった
仕事をしたくない20代が増えている一番の理由は、InstagramなどのSNSなどで多くの働き方や生き方に触れることできるようになったことです。
今までは自分の周りも同じように働いている人が多く、今の生活が当たり前を思ってしまいやすいものでした。
しかし、今ではSNSやネット情報で自分よりも魅力的な働き方や生活をしている人がいることが見えやすくなりました。
そのため、「苦しい仕事をしなくても生活できるんだ」と思い、仕事をしたくないと思うのは仕方のないことでしょう。
(2)テレワークなどによる働き方の変化
テレワークなどの働き方の変化も仕事をしたくない20代が増えている理由の1つです。
コロナの影響でテレワークや在宅勤務を推奨する企業が増え、コロナ後も多くの企業でテレワークを推奨しています。
さらに、クラウドソーシングの拡大からフリーランスなどの自由な働き方をする人も増えています。
そのため、「なぜ自分は満員電車で出社しているんだ」「自由な働き方がしたい」と思う人も多いでしょう。
(3)正社員で働くという意識が薄くなったため
正社員で働くという意識が薄くなっていることも仕事をしたくない20代が増えている理由の1つです。
前述のワークスタイル調査にて、20代で「定職に就かなくても暮らしていける」と思う人は増加した一方、「1つの企業に長く勤める方がいい」は大幅に減少したと報告されています。
さらに、キャリアの考え方も変化し、「若手のうちから市場価値を高めてどこでも働ける人材になろう」というニュースやCMをよく聞く人も多いのではないでしょうか。
このように、転職などの自由度が高まったことから、今の会社で働きたくないと考える人が増えています。
3.20代がもう働きたくないと思う6つの瞬間
仕事をしたくないと感じる代表的な理由や瞬間を6つ紹介します。
「仕事をしたくない」と感じる理由を理解し、今後の対策を検討しましょう。
(1)労働時間や給料などの労働条件が合わない
20代で仕事をしたくないと感じる一番の理由は、労働時間や給料などの労働条件が合わないと感じるときです。
厚生労働省の「令和4年 雇用動向調査結果の概要」によると、20代で労働条件が原因で前職を辞めた人は会社都合などの場合を除いて一番多いです。
前述のようにネット上で多様な働き方や生き方を知り、「自分の仕事はブラックではないか」「割に合わない」と感じる人が多くなったことが原因の一つでしょう。
近年働き方改革で改善をしている企業も多くいますが、今も働き方や報酬が自分に合わずに「もう働きたくない」と思う人は多いです。
もし労働条件で不満があるならば、転職活動を始めてみたり、職場の信頼できる人に相談をしてみることをおすすめします。
(2)職場の人間関係に疲れてしまった
会社の人間関係に疲れてしまい、仕事をやめたいと思う20代は多いでしょう。
正社員であれば一日8時間以上働くことが多く、一日のほとんどを職場で過ごします。
そのため、人間関係が合わないと感じると生活の大半は苦しい時間になってしまうでしょう。
職場の人間関係で疲れてしまうよくある例は、以下のとおりです。
- 同僚や上司などと性格が合わない
- 仕事の進め方などが旧態依然として自分に合わない
- パワハラやセクハラなどのハラスメントがある
このように職場の人間関係でストレスが溜まり、仕事そのものが嫌いになってしまいます。
人間関係に疲れてしまったら、必要最小限のやりとりにするなど距離を置いたり、部署変更の相談や転職活動などで環境を変えてみることをおすすめします。
(3)仕事で失敗をするなどで落ち込んでいる
仕事をしたくないと20代が感じ瞬間として、仕事で失敗するなどで落ち込んでいる時にも多いです。
仕事でミスをして上司に怒られたり、同僚と比べて仕事ができない自分を責めてしまい、仕事をやめたいと思ってしまいがちです。
仕事でミスをしない人はどこにもおらず、その失敗を生かして前向きに考えることが重要です。
また、世の中には多くの仕事があるため、実は今のあなたに合っていなかったという可能性もあります。
そのため、周りに落ち込んでいることを相談して一緒に解決策を考えたり、思い切って部署変更の相談や転職活動なども検討してみましょう。
(4)仕事にやりがいを感じられない
仕事にやりがいを感じられずに仕事をやめたいと感じる20代も多いです。
特に新卒採用などで「配属ガチャ」と呼ばれる言葉があるように、自分がやりたいと思った仕事ができないということも少なくありません。
また、年功序列が残っている企業も多く、自分の成果が正当に評価されなかったりする時もやりがいを感じられない理由の一つです。
このように自分のやりたい仕事ができないことで仕事への楽しみを見いだせずに、もう働きたくないと感じてしまいます。
この場合も部署変更や転職活動など外の環境を見てみることも検討してみましょう。
(5)将来性を感じず将来が不安
今の仕事に将来性を感じない場合に、仕事をやめたいと感じる20代も少なくありません。
上司の姿を見て「課長になるのは数十年後か‥」と出世まで時間がかかる場合や、出世しても中間管理職としての苦労を見て、嫌になってしまう若手は多くいます。
さらに、特に近年はAIの進化などから新しい仕事や業種が日々生まれ、企業や業界の将来性も大きく変わっています。
そのため、今の自分の会社や業界がなくなって失業してしまうことに不安を感じ、離職を検討する人もいます。
(6)仕事をつまらないと感じる
最後に、仕事をしたくないと20代が感じる瞬間として、「仕事がつまらない」という場合もあります。
同じ会社で仕事をしていると仕事の内容や接する人に大きな変化がないため、飽きてしまって「仕事をしたくない」と感じる人も少なくありません。
特に、近年はフリーランスなどの個人で働く人やYoutuberなどの好きなことで生きている人も増え、様々な場面で活躍している人も多くなっています。
そのため、そのようなキラキラしている人を見て、苦しい思いをして仕事をしたくないと感じる20代は多いです。
ほかの業種や部署の人と情報交換をしたり、転職活動をしてみるなど外の環境を見てみるのも一つの手です。
4.仕事をしたくないと感じる20代がすべき5つのこと
仕事をしたくないと感じる理由や瞬間はさまざまです。
ここでは、そうした「仕事をしたくない」「もう働きたくない」と感じている20代がすべきことを5つ紹介します。
それぞれどんな人がするべきかも紹介していますので、自分に合った対応策を確認しましょう。
(1)「仕事をしたくない」と思う自分を責めない
まずは、「仕事をしたくない」と思う自分を責めないようにしましょう。
世の中には「仕事をしたくないと思うのは甘え」「自分の時はもっと大変だった」と言う人も多くいますが、気にしないようにすることが重要です。
なぜなら、仕事をしたくないと思うのは多くの20代が感じており、仕事をしたくないと感じるのは前述のように多くの原因があるためです。
そのため、まずは「仕事をしたくない」と思う自分を認めて、その理由を考えて対処しましょう。
(2)休職して仕事から離れてみる
仕事をしたくないときには、休職をすることも一つの手です。
休職をすることで自分の時間を確保することができるので、自分の将来などをゆっくりと考えることができます。
特に仕事が忙しい人や人間関係で疲れて距離を置きたい人におすすめです。
厚生労働省の「休養・こころの健康」によると、休養をすることで、仕事や活動によって生じた心身の疲労を回復し、明日に向かっての鋭気を養うことができるとされています。
「もう働きたくない」と悩んだときは、仕事から距離をおいてリフレッシュを優先してみましょう。
(3)目標を決める
自己分析を実施して自分の目標を見直すことで、仕事に対して前向きな気持ちになることがあります。
「今の仕事をなぜ始めたのか」「どんな生活をしたいのか」を見直すことで、「○○だから自分はいま仕事をしているんだ」とモチベーションを回復することができるためです。
自己分析をするときは仕事面だけでなく、結婚や住む場所など理想のプライベートも含めて思いつくままに進めてみることをおすすめします。
特に今の仕事がつまらないと感じていたり、やりがいがないと思っている人は実践してみましょう。
(4)転職を検討してみる
転職を検討してみることもおすすめします。
転職を検討して他の仕事を見ることで、自分が興味のある仕事が見つかって「自分は働きたくないのではなく、今の仕事が嫌なだけだったんだ」と気づくこともあるためです。
さらに、自分が興味のあると思った仕事や働き方の傾向を分析することで、自分の将来の目標やしたいことが見つかることもあります。
もし自分一人で考えることが難しい場合は、思い切って転職エージェントに相談することもおすすめです。
転職エージェントは無料で相談をすることができ、同じように「仕事をしたくない」という悩みを抱えた人への支援もしているため、解決策を一緒に考えることができます。
なお、弊社では20代の若手に特化した転職エージェント・就職エージェントサービスを提供していますので、ぜひまずは相談してみてください。
(5)副業をしてみる
副業をすることで仕事へのやる気が出てくることがあります。
企業によっては副業を就業規則で認めていない場合もあるので、事前に就業規則を確認しましょう。
副業をするときはまずは「自分がやりたい」と思う仕事をしてみることをおすすめします。
副業で一定の収入を確保することで金銭的に余裕もでき、副業が順調に進めば本業にすることもできます。
特に今の仕事でやりがいや将来性を感じていない人は検討してみましょう。
まとめ
本記事では、「仕事をしたくない」「もう働きたくない」と悩んでいる20代に向けて、仕事をしたくないと感じる20代が増えてる背景やそんな時にすべきことなどを紹介しました。
近年、仕事をしたくないと感じる20代は多く、そう感じているのはなにもおかしいことではありません。
仕事をしたくないと感じた時に重要なことは、その理由を理解して適切な行動をとることです。
特に、誰かに悩みを相談をして気持ちを整理することがおすすめです。
弊社では20代の若手に特化した転職エージェント・就職エージェントサービスを提供しています。
求人の応募から内定まで「履歴書・職務経歴書の添削」や「面接対策」「給与交渉」も無料で代行します。
そのため、まずは転職エージェントに相談することをおすすめします。
※厚生労働省「令和4年 雇用動向調査結果の概要」を元に、その他の理由およびその他の個人的な理由などを除いて自社集計。