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ずっとパートだった人でも正社員になれる?正社員になりやすい就職・業界も紹介

「ずっとパートで働いてきたけれども、正社員に就職したい」
「正社員への転職はしにくいと聞いたけど本当なのかな…」

このようなお悩みはありませんか?

主婦の方などパートで働き続ける中で、「社員に就職した方がいいのかな」と考える人は非常に多いです。

この記事では、ずっとパートで働いていた人が正社員になることができるかどうか、正社員になることのメリット・デメリット、正社員になりやすい職種・業界を紹介します。

この記事を読むことで、「ずっとパートを続けるべきか」、「正社員になるべきか」の答えを見つけることができますよ。

なお、以下の記事では、フリーターから正社員に就職するためのポイントについて詳しく解説しています。

1.ずっとパート社員でも正社員への転職はできる?

ずっとパート社員だった人が、正社員へ転職を目指すことは可能です。

しかし、ずっとパート社員で働いている人は、年齢の点から即戦力としての人材を期待されてしまうことが多いため、転職は簡単ではありません。

転職を成功させるためには、過去の業務内容や取り組んでいた姿勢をアピールしたり、未経験を積極的に採用している企業に応募すること等が重要です。

以下の記事では、未経験でもできる仕事、正社員として就職するためのポイントについて詳しく解説しています。

2.パートと正社員の大きな4つの違い

パートと正社員で大きく異なる点は、主に次の4点です。

  1. 労働時間
  2. 業務内容
  3. 給与・賞与
  4. 福利厚生

それぞれ詳しく確認していきましょう。

(1)労働時間

正社員は会社が定める労働時間にしたがって勤務しますが、パートは正社員よりも短い時間で勤務します。

厚生労働省にて、パートタイム労働者は「1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される通常の労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」とされています。

また、休日も同じように正社員は会社の規定に沿って休日を取得しますが、パートは会社と相談のうえ自分で休日の日数を決めることができる点も異なります。

(2)業務内容

正社員は会社の中核となる業務や責任が伴う業務を担当しますが、パートは単純作業など責任を伴わない業務を主に行います。

なぜなら、正社員は雇用期間の定めがない契約のために長期的に自社に貢献することを求められますが、パートは短期契約が前提となっているためです。

そのため、業務内容に対する責任の重さと期待される業務内容が異なります。

(3)給与・賞与

正社員は月収が基本的に定められていますが、パートは時給制がほとんどで働いた時間に応じて給与が支払われます。

一般的に給与の時間単価も正社員の方が高く、残業代や休日手当など額面以上の給与をもらえるケースが多いです。

また、正社員の場合は業績などによって賞与をもらうことができます。

企業によってはパートにも支給する場合もありますが、正社員とは金額が大きく異なることが多いです。

(4)福利厚生

正社員は厚生年金などの社会保険をはじめ、会社によっては住宅手当などの福利厚生を受けることができます。

一方で、パートはいくつかの条件を満たさなければ社会保険に加入できず、住宅手当などの会社独自の福利厚生も利用できないことが多いです。

さらに、正社員の場合は社会保険として年金の一部を会社が負担してもらうことができ、将来的な年金額も多くなります。

3.パートから正社員になる4つのメリット

ここでは、パートから正社員になる4つのメリットについて紹介します。

  1. 収入が安定する
  2. 幅広い業務をすることができる
  3. 退職金や年金など老後の備えができる
  4. 社会的信用が高くなる

それぞれ詳しく確認していきましょう。

(1)収入が安定する

パートから正社員になることで長期的に安定した収入を得やすくなります。

パートの場合は時給や日給であることが多く稼働時間・日数に応じて給与が支払われるために病気などで働けない場合などに給与が下がってしまいます。

さらに、パートの場合が企業の業績や事業内容に影響を受けやすく、「業績が下がってしまった」「部署を縮小することになった」という場合に解約の可能性があります。

一方で、正社員は事業の縮小の場合にすぐには解雇されずに配置転換などで働き続けることができ、毎月安定した額の収入を得ることができます。

(2)幅広い業務をすることができる

パートから正社員になることで業務内容や裁量が増えることで幅広い業務に関わることができるようになります。

パートの場合では単純作業などの言われたことを着実にこなすことがメインとなりますが、正社員の場合は新しい施策の検討などでよりチャレンジングな業務が可能です。

また、配置転換などで一つの部署や業務に限らない働き方ができ、やりがいだけでなく新しい経験を積むことも可能です。

このように正社員になることで、業務に対してより深い知識や経験を積むことができ、自身のキャリアアップにもつなげることも可能です。

(3)退職金や年金など老後の備えができる

パートから正社員になることで退職金や年金をもらうことができます。

退職金の支給は企業にとって義務ではないため必ずしも支給されるものではありませんが、企業によっては中途退職であっても貰える場合があります。

さらに、パートから正社員になることで厚生年金をもらいやすくなります。

厚生年金は企業も年金の納付を負担してくれるため老後に多くの年金を受け取れる可能性があります。

このようにパートから正社員になることで老後の備えができることも大きなメリットです。

(4)社会的信用が高くなる

パートから正社員になることで社会的信用が高まりやすくなります。

一般的に、正社員はパートよりも収入が安定していると考えられやすく、住宅ローンやクレジットカードの申請などの審査に通りやすくなります。

4.パートから正社員になる4つのデメリット

ここでは、パートから正社員になる4つのデメリットについて紹介します。

  1. 自由な時間が少なくなる
  2. 転勤をしないといけない場合がある
  3. 仕事でのプレッシャーが増える
  4. 家庭との両立が難しくなる

それぞれ詳しく確認していきましょう。

(1)自由な時間が少なくなる

正社員になることで、自由な時間が少なくなってしまうことがあります。

パート社員は、一般的にシフト制で勤務をすることができるため勤務日数や勤務時間などの融通が利きやすいですが、正社員はフルタイム勤務が基本です。

さらに、業務時間外での残業が発生することも多く、企業によっては休日出勤をする必要もあります。

このように、パートから正社員になることで勤務時間が固定化・長期化しやすくなってしまう可能性があります。

(2)転勤をしないといけない場合がある

正社員になることで、異動や転勤の対象となってしまう場合があります。

そのため、マイホームを購入している場合や家族と住んでいる場合など引っ越しが難しい人は、単身赴任などを検討する必要が出てきます。

ただし、企業によっては「地域採用」と呼ばれる勤務地を固定した雇用もあるため、募集要項を確認して転勤の可能性を確認しましょう。

(3)仕事でのプレッシャーが増える

正社員になることで、やりがいのある仕事を任されることが増える一方、業務でのプレッシャーが増える可能性があります。

パートであれば、責任が重たい業務を任せることは少ないですが、正社員になることで責任の重い業務を任せられることも多くなります。

そのため、プレッシャーを感じるケースも増えることで、最悪のケースとして強いストレスを感じて疲れ切ってしまうことも。

正社員になることでやりがいのある仕事やキャリアップに繋がることも多いですが、デメリットもあることに注意しましょう。

(4)家庭との両立が難しくなる

正社員になることで家庭との両立が難しくなる場合があります。

前述したように、自由な時間が少なくなることで仕事へのプレッシャーで疲れてしまい、家庭まで意識が向かいにくくなってしまうことも。

特に、小さいお子さんがいる人や介護などのサポートが必要な人にとって大きなデメリットになります。

5.パートから正社員になりやすい業界・職種4選

ここではパートから正社員になりやすい業界と職種を紹介します。

  1. 事務職
  2. 医療事務
  3. メーカー・製造業界
  4. 介護業界(介護職)

それではそれぞれ細かく解説します。

(1)事務職

事務職は、データ入力や書類の作成、電話応対などの社内業務をメインにする職種です。

パートでの仕事に近い定常業務が多く、専門知識を必要とせずに未経験でも目指しやすいことが特徴です。

エクセルやワードなどのパソコン作業だけでなく、社内外の人とコミュニケーションをとりながら進めるためにコミュニケーショスキルもあるとより評価されます。

周囲の人と協力して仕事を進めることや、コツコツと仕事を進めることが好きな人に向いている職種です。

(2)医療事務

医療事務は病院やクリニックなどで受付業務や医療費の計算などをする職種です。

医療事務は、看護士などの国家資格がなくても、未経験でも安定して長く働けることできる女性に人気の職種です。

医療事務資格はすべて民間資格となっており、民間資格を取得していることで転職できる可能性が高まります。

患者様との対応や資格などの勉強が好きな人はぜひ目指してみましょう。

(3)メーカー・製造業界

メーカー・製造業は、製品を販売する工場などで営業や事務職で働くことが可能です。

メーカーは企業を相手にしていることが多いため、土日休みの企業が多いことが魅力です。

大きなトラブルなどの突発的な対応も必要な場面もありますが、基本的に生産スケジューㇽが決まっていることが多く、自身の休日を調整しやすいのも特徴です。

仕事とプライベートを両立させやすいため、子育てなどの勤務時間を調整したい人に向いている業界といえます。

(4)介護業界(介護職)

介護職は、一部資格が必要なものもありますが、無資格・未経験で働くことができる職種です。

介護業界での仕事は介護職と呼ばれ、介護を利用する人の日常生活をサポートする職種です。

無資格の場合は、「介護補助」として有資格者のサポートとして働き、具体的には送迎業務や介護利用者の掃除や洗濯などの身の周りの補助を行います。

食事の用意などもあるため料理が好きな人や、人と接することが好きな人に向いている仕事です。

6.就職活動には転職エージェントを利用しよう

パートから正社員への就職活動をする場合、次のようなやるべきことがたくさんあります。

  • 自己分析を行う
  • 求人を探す
  • 応募書類の対策を行う
  • 面接対策を行う

これらの作業を一人でもできますが多くの時間がかかってしまいます。

そのため、就職活動をする際はまず転職エージェントを利用することをおすすめします。

就職エージェントは、就職したい人の相談に乗り就職を一緒にサポートする支援サービスです。

専任のアドバイザーが、求職者のやりたいことや条件をヒアリングし、書類作成や面接の受け答えといった実践面もしっかりとサポートしてくれます。

まとめ

本記事では、ずっとパートをしていた人が正社員になることができるかどうか、正社員になることのメリット・デメリット、おすすめの職種・業界について紹介しました。

家族のサポートをしていた主婦の方などずっとパートをしていた人の正社員への就職は、年齢の面からも簡単ではありません。

若い世代であればポテンシャル採用で未経験でも採用される可能性が高く、アピール次第で正社員として就職できる可能性は高いです。

しかし、就職活動は時間を見つけて行わなければならず、面接対策などしなければいけないことはたくさんあります。

そのため、まずは転職エージェントに相談することをおすすめします。