「正社員の経験がないのに、職務経歴書に書けることなんてあるのだろうか」と手が止まっていませんか?ハローワークの「応募書類の作り方(職務経歴書)」でも、職歴や資格に自信がない場合は応募職種と関連するアルバイト経験や仕事への姿勢からアピールできると案内されています。この記事では、フリーターが職務経歴書を書く前の準備から項目別の書き方、コンビニ・飲食・販売の例文、掛け持ちや空白期間がある場合の書き方まで順に解説します。

「バイトしかしていないから書くことがない…」と思いがちですが、毎日こなしてきた仕事には、ちゃんと書ける材料がありますよ。書き出し方さえ分かれば大丈夫です!
フリーターも職務経歴書は必要?正社員応募での役割
- 正社員の中途採用では、履歴書とあわせて職務経歴書を求められることが多い
- 履歴書が経歴の一覧なら、職務経歴書は仕事の中身を伝える書類
- アルバイト経験でも、仕事への姿勢や身についた力は十分な材料になる
ここでは、フリーターが正社員の求人に応募するときに職務経歴書がなぜ必要なのか、選考でどのように読まれているのかを解説します。役割が分かっていれば、アルバイト経験の中から何を選んで書けばよいかの判断がしやすくなります。
正社員の求人では職務経歴書を求められることが多い
ハローワークの「応募書類の作り方(職務経歴書)」によると、企業は応募者が自社の求める職務経験や能力を持っているかを判断するために、履歴書のほかに職務経歴書の提出を求めることが多くなってきています。フリーターが正社員を目指す場合も、新卒ではなく中途採用の枠で応募することが多いため、同じように職務経歴書を求められる場面があります。
求人票に「職務経歴書不要」と書かれていない限り、アルバイト経験しかなくても職務経歴書は作っておくと安心です。一度しっかり作っておけば、応募先ごとに少し手を加えるだけで使い回せるので、就職活動全体の負担も軽くなります。
履歴書との違いは仕事の中身を伝えること
履歴書は、氏名や学歴・職歴、資格などを決まった欄に記入して、応募者の基本情報を一覧で伝える書類です。職歴欄にはアルバイト先の名前と入社・退職の年月を1行ずつ書くだけなので、そこからは「どこで何年働いたか」しか読み取れません。
これに対して職務経歴書は決まった書式がなく、担当した業務や任された役割、仕事の進め方や身についた力を自分の言葉で説明する書類です。履歴書の書き方そのものについては、フリーター向けに項目ごとのポイントを以下の記事でまとめています。
採用担当者はアルバイト経験から仕事への姿勢を見ている
厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査の概況」では、若年正社員を中途採用した事業所が選考で重視した点として「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」が72.7%、「コミュニケーション能力」が66.9%、「マナー・社会常識」が58.1%と上位に並び、「業務に役立つ職業経験・訓練経験」の42.3%を上回っています。
つまり、若い世代の中途採用では経験の長さや専門スキルだけでなく、どんな姿勢で働いてきたかも重く見られているということです。アルバイトでも、遅刻せずにシフトを守ってきたことや、お客様対応で工夫してきたことは、仕事への向き合い方を伝える材料になります。
アルバイト経験だけでも職務経歴書は書ける
前述のハローワークの資料では、職歴や資格がなく実務能力に自信がない場合でも、応募職種と関連するアルバイト経験、訓練や研修の経験、現在勉強中の分野、性格や行動特性、仕事への姿勢や意欲、将来の目標といった面からアピールできると示されています。
フリーターの職務経歴書は、正社員の経歴を持つ人と同じ土俵で実績の大きさを競う書類ではありません。アルバイトで任された仕事を具体的に書き、そこから身についた力を応募先の仕事と結びつけることで、未経験でも働く姿が想像できる書類に仕上げられます。

職務経歴書は「すごい実績を見せる書類」ではなく「どう働いてきたかを伝える書類」なんですよ。次は、書き始める前の準備を見ていきましょう。
フリーターが職務経歴書を書く前にやるバイト経験の棚卸し
- いきなり書き始めず、働いたアルバイトを時系列ですべて書き出す
- 任された業務と立場、工夫したことと結果を具体的な言葉にする
- 最後に求人票と照らし、応募先で活かせる経験を2〜3個に絞る
ここでは、フリーターが職務経歴書の材料を集めるための4つのステップを紹介します。この順番で進めると、アルバイト経験しかなくても書く内容が見つかり、薄い書類になるのを防げます。

ステップ1|働いたアルバイトを時系列で書き出す
最初に、これまで働いたアルバイトを古い順にすべて書き出しましょう。勤務先の名前と業種、働いた期間、週の勤務日数や1日の勤務時間までメモしておくと、後で職務経歴欄を書くときに迷わずに済みます。
期間がはっきりしない場合は、給与明細や源泉徴収票、銀行口座の入金履歴、シフトアプリの記録などを見返すと確認できます。数か月で辞めたアルバイトも含めて一度すべて並べておくと、どの経験を書いてどれを省くかを後から冷静に選べるようになります。
ステップ2|任された業務と立場を具体的にする
次に、アルバイトごとに担当していた業務を細かく書き出します。「接客」と一言でまとめずに、レジ打ち、品出し、発注、清掃、電話対応、新人への仕事の説明など、実際に手を動かしていた作業を一つずつ挙げていくのがポイントです。
あわせて、シフトリーダーや時間帯責任者、新人の教育係、レジ締めや鍵の管理を任されていたなど、任されていた立場や役割も書き添えましょう。肩書きがなくても、店長が不在の時間帯を任されていた経験は、責任感や信頼の厚さを伝える材料になります。
ステップ3|工夫したことと結果を言葉にする
業務を書き出したら、それぞれについて「困ったこと」「自分なりに工夫したこと」「工夫した結果どう変わったか」を書き出します。大きな売上の数字がなくても、課題に気づいて自分から動いた経験そのものが、仕事への姿勢を示す材料になります。
たとえば「混雑時にレジ待ちが長くなっていたので、品出しの時間をずらして2台体制にできるよう店長に相談した」という経験は、小さなことに見えても改善する姿勢が伝わります。結果は「待ち時間の苦情が減った」「新人の独り立ちが早くなった」など、言える範囲で添えましょう。
ステップ4|応募先で活かせる経験に絞る
最後に、応募先の求人票を読み、仕事内容や求める人物像に書かれている言葉と重なる経験を2〜3個選びます。書き出したすべてを載せる必要はなく、応募先との関連が伝わる経験を中心に厚く書くほうが、採用担当者には読みやすい書類になります。
同じアルバイト経験でも、営業職に応募するならお客様への提案や会話の工夫を、事務職に応募するならレジ締めや在庫管理での正確さを前に出すといったように、強調する部分を入れ替えることが大切です。書き出しても使えそうな経験が見つからないときの考え方は、以下の記事で状況別に解説しています。

棚卸しのメモがあれば、職務経歴書の8割はできたようなものですよ。ここからは、項目ごとの書き方を見ていきましょう。
フリーターの職務経歴書の書き方|項目別のポイント
- 必須は標題・氏名・日付・職務経歴で、ほかはアピールできる項目を選んで足す
- 職務経歴には雇用形態「アルバイト」を明記し、業務と工夫を具体的に書く
- 自己PRは強みを1つに絞り、アルバイトの場面で裏付ける
ハローワークの「応募書類の作り方(職務経歴書)」では、職務経歴書の項目は自由としつつ、冒頭の「標題」「氏名」「日付」と「職務経歴」は必須とされています。ここでは、フリーターの職務経歴書に入れたい基本の項目ごとに、書き方のポイントを解説します。

職務要約|アルバイト経験の全体像を3〜4行でまとめる
職務要約は、職務経歴書の冒頭に置く、これまでの経歴のあらすじです。採用担当者が最初に読む部分なので、どんな業種のアルバイトを何年ほど経験し、どんな仕事を任されてきたのかを3〜4行、目安として150〜200字程度で簡潔にまとめましょう。
フリーターの場合は、アルバイトとしての経験であることをはっきり書いたうえで、応募先と関連のある業務を前に出すのがポイントです。複数のアルバイトを経験している人は、すべてを並べるのではなく、応募先に一番近い経験を軸にして全体像を伝えると読みやすくなります。
職務経歴|雇用形態を明記して時系列で書く
職務経歴には、勤務先ごとに働いた期間、会社名や店舗名、業種、雇用形態、担当した業務を書きます。古い順に並べる編年体と、新しい順に並べる逆編年体のどちらでも構いませんが、アルバイト経験が中心のフリーターは、成長の流れが伝わりやすい編年体のほうが書きやすいでしょう。
雇用形態の欄には必ず「アルバイト」「パート」と書き、正社員の経歴と誤解されないようにします。業務内容は「接客を担当」で終わらせず、担当した作業・任された役割・工夫と結果の順で具体的に書くと、働く姿が採用担当者に伝わりやすくなります。
活かせる経験・知識・スキル|具体的な名称で書く
活かせる経験・知識・スキルの欄には、応募先の仕事で役立ちそうな力を箇条書きで書きます。接客、クレーム対応、新人教育、在庫管理など、アルバイトで繰り返し経験してきたことは、未経験の職種に応募する場合でも伝え方次第で十分な材料になります。
パソコンを使う業務があった人は、「パソコン操作ができる」ではなく、WordやExcelなどのソフト名と、シフト表の作成や売上の集計といった使い道まで書きましょう。何がどの程度できるのかを具体的に書くことで、入社後に任せられる仕事を採用担当者が想像しやすくなります。
資格|取得年月と正式名称で書く
資格や免許を持っている場合は、取得した年月と正式名称を書きます。普通自動車免許は「普通自動車第一種運転免許」のように正式な名称で書き、応募先の仕事と関連の深いものから順に並べると、読み手に伝わりやすくなります。
勉強中の資格がある場合は、「〇〇検定2級取得に向けて勉強中(〇年〇月受験予定)」のように書き添えてもかまいません。ハローワークの資料でも現在勉強中の分野はアピール材料として挙げられているため、正社員として働くための準備を進めている姿勢を伝えることにつながります。
自己PR|強みを1つに絞りアルバイトの場面で裏付ける
自己PRでは、伝えたい強みを1つに絞り、その強みが発揮されたアルバイトでの場面を具体的に書きます。「責任感があります」と書くだけでは伝わらないため、どんな場面で、何を考え、どう動き、どんな結果になったかを順に書くことが大切です。
締めくくりには、その強みを応募先の仕事でどう活かしたいかを一文で添えましょう。目立つ実績がなくて自己PRが書けないと感じる人は、日々の取り組みを強みに言い換える方法を以下の記事で紹介しています。

項目ごとに見ると、どれもアルバイト経験から書けるものばかりですよね。次は、実際の例文で仕上がりのイメージをつかみましょう。
フリーターの職務経歴書の例文|バイト経験別の3パターン
- コンビニは時間帯責任者や発注など、任された業務と立場を書く
- 飲食店は新人教育や混雑時の連携など、周りと協力した経験を書く
- 販売は接客の工夫と、売上や顧客対応の変化をセットで書く
ここでは、フリーターに多いコンビニ・飲食店・アパレル販売のアルバイト経験をもとに、職務要約と職務経歴の例文を紹介します。例文はそのまま写すのではなく、自分の経験に置き換えて使ってください。
例文1|コンビニスタッフ(勤務3年・時間帯責任者)
コンビニのアルバイトは、レジや品出しだけでなく、発注や時間帯の責任者を任されることも多く、業務の幅を伝えやすい経験です。例文では、任された立場と、売り場づくりで工夫した点を具体的に書いています。
【職務要約】コンビニエンスストアで約3年間アルバイトとして勤務し、レジ・品出し・清掃に加えて、2年目からは夕方の時間帯責任者として飲料と日用品の発注を担当しました。売り場の補充方法を見直して欠品を減らした経験を、貴社の店舗運営の仕事で活かしたいと考えています。
【職務経歴】20XX年4月〜現在 株式会社〇〇(コンビニエンスストア〇〇店) 雇用形態:アルバイト(週4日・1日6時間)
・レジ、品出し、清掃、宅配便の受付
・夕方の時間帯責任者として、スタッフ3名の作業割り振りとレジ締めを担当
・飲料と日用品の発注を担当し、売れ行きのメモを基に補充の時間を見直して欠品を減らした
時間帯責任者や発注の担当は、肩書きとしては小さく見えても、人をまとめる力や数字を見て判断する力を示す材料になります。コンビニでの経験を活かして店舗運営の正社員を目指す道については、以下の記事で仕事内容や年収とあわせて解説しています。
例文2|飲食店ホールスタッフ(勤務2年・新人教育)
飲食店のアルバイトは、混雑時の連携や新人への仕事の説明など、周りと協力しながら働いた経験を伝えやすいのが特徴です。例文では、新人教育で工夫した点を中心に書き、チームで働く力が伝わるようにしています。
【職務要約】居酒屋チェーンで約2年間、ホールスタッフとしてアルバイト勤務し、接客・配膳・会計を担当しました。1年目の後半からは新人教育を任され、作業手順をまとめたメモを作って新人の独り立ちを早める工夫をしました。人に分かりやすく伝える力を、貴社の営業職で活かしたいと考えています。
【職務経歴】20XX年6月〜20XX年5月 株式会社〇〇(居酒屋〇〇 〇〇店・席数約60席) 雇用形態:アルバイト(週3〜4日)
・接客、オーダー受付、配膳、会計
・新人スタッフ5名の教育を担当し、作業手順を1枚のメモにまとめて共有
・繁忙時はキッチンとの声かけを担当し、料理の提供の遅れを減らすよう連携した
新人教育の経験は、相手に合わせて伝え方を変える力として、営業職や事務職、介護職など幅広い仕事につなげられます。応募先の仕事内容に合わせて、職務要約の最後の一文を書き換えて使いましょう。
例文3|アパレル販売スタッフ(勤務1年6か月)
販売のアルバイトは、接客の工夫と、その結果として売上やお客様の反応がどう変わったかをセットで書くと説得力が増します。例文では、個人の売上目標と、お客様への声かけの工夫を具体的に書いています。
【職務要約】アパレルショップで約1年6か月間、販売スタッフとしてアルバイト勤務し、接客・レジ・在庫管理を担当しました。お客様の好みを聞き取ってコーディネートを提案する接客を心がけ、店舗で設定された個人の月間売上目標を半年間続けて達成しました。提案型の接客経験を、貴社の販売職で活かしたいと考えています。
【職務経歴】20XX年10月〜20XX年3月 株式会社〇〇(〇〇ショップ 〇〇店) 雇用形態:アルバイト(週4日)
・接客販売、レジ、商品の入荷検品と在庫管理
・お客様の手持ちの服に合わせたコーディネート提案を行い、個人の月間売上目標を6か月連続で達成
・SNSに投稿する新作紹介の写真撮影と文章作成を担当
売上目標の達成など数字で書ける実績がある場合は、期間と数字をセットで書くと伝わりやすくなります。数字がない場合でも、お客様からかけられた言葉や、店長から任された仕事の変化を書けば、十分に工夫は伝わります。

例文はあくまで型なので、自分の経験の言葉に置き換えるのが大切ですよ。次は、経歴がきれいに並ばない場合の書き方です。
掛け持ち・短期バイト・空白期間があるフリーターの職務経歴書
- 掛け持ちは勤務先ごとに分け、期間が重なっていることが分かるように書く
- 短期・単発のアルバイトは、まとめて書くか応募先に関係するものに絞る
- 空白期間は職務経歴書では短く触れ、詳しい事情は面接で前向きに伝える
ここでは、アルバイトを掛け持ちしていた場合や、短期のアルバイトが多い場合など、経歴がきれいに並ばないフリーターの職務経歴書の書き方を解説します。どの場合も、事実を正確に書いたうえで、読みやすく整理することが基本です。
アルバイトを掛け持ちしていた場合
2つ以上のアルバイトを同時に掛け持ちしていた場合は、勤務先ごとに分けて書き、それぞれの期間と週の勤務日数を明記します。期間が重なっているので、職務要約で「〇〇と〇〇のアルバイトを掛け持ちし、週5日勤務」のように一言添えておくと、採用担当者が経歴を読み違えずに済みます。
掛け持ちの経験は、複数の職場のルールを覚えて両立してきた力や、スケジュールを管理する力として伝えることもできます。ただし、すべての勤務先を同じ分量で書く必要はなく、応募先との関連が強いほうを詳しく、もう一方は簡潔にまとめると読みやすくなります。
短期・単発のアルバイトが多い場合
数か月以内の短期や、イベントスタッフなどの単発のアルバイトが多い場合は、一つずつ並べると職務経歴が長くなり、かえって要点が伝わりにくくなります。「20XX年〜20XX年 イベント運営・軽作業の短期アルバイト(計〇社)」のようにまとめて書き、主な業務だけを記載する方法があります。
一方で、短期の仕事が多いと、採用担当者は長く働けるかどうかを気にします。そのため、一番長く続けたアルバイトや、応募先に近いアルバイトを詳しく書くことで、継続して働ける姿を伝えましょう。短期の仕事を選んでいた理由は、面接で聞かれたときに前向きに説明できるよう準備しておくと安心です。
アルバイトをしていない空白期間がある場合
アルバイトをしていない期間が数か月以上ある場合、職務経歴書では無理に隠さず、資格の勉強や家族の事情、体調の回復など、その期間にしていたことを一行で短く書き添える方法があります。期間を偽って書くと、面接で話が食い違ったときに信頼を失うため、事実を正確に書くことが大切です。
空白期間について詳しく書きすぎる必要はなく、今は働く準備ができていることと、正社員として働きたい理由を自己PRや志望動機で伝えるほうが前向きな印象になります。職務経歴書での空白期間の書き方は、以下の記事で期間や理由ごとの例文とあわせて解説しています。
アルバイト経験がほとんどない場合
アルバイトをした期間が短く、職務経歴として書ける内容がほとんどない場合は、職務経歴の欄を短くまとめ、そのぶん活かせる経験やスキル、自己PRの欄を厚くする構成にします。ハローワークの資料にあるように、訓練や研修の経験、勉強中の分野、仕事への意欲も、職務経歴書でアピールできる材料です。
たとえば職業訓練でパソコンの操作を学んだことや、家業の手伝い、ボランティア活動で役割を任された経験も、仕事につながる行動として書けます。経歴の量ではなく、これから働くために何をしてきたかを伝える意識で書けば、内容のある職務経歴書に仕上げられます。

経歴がきれいに並ばなくても、正直に、読みやすく整理すれば大丈夫ですよ。次は、避けたい書き方を確認しておきましょう。
フリーターの職務経歴書で避けたい書き方
- 「接客を担当」の一言で業務内容を終わらせない
- 雇用形態を書かずに、正社員の経歴のように見せない
- 応募先と関係のないアルバイトまで同じ分量で並べない
ここでは、フリーターの職務経歴書でよく見られる、評価を下げてしまう書き方を3つ紹介します。書き上げた後の見直しのチェック項目としても使ってください。
業務内容を「接客を担当」の一言で終わらせる
「接客を担当」「レジ業務」と一言だけ書いた職務経歴書は、同じアルバイトをしていた人なら誰でも書ける内容になってしまい、あなたがどのように働いていたかが伝わりません。採用担当者は、業務の名前よりも、その中で何を任され、どう工夫したかを知りたいと考えています。
業務内容は、担当した作業、任された役割、工夫したことと結果の3点を意識して書きましょう。「接客を担当」ではなく「平日夕方の時間帯責任者として、スタッフ3名の作業を割り振りながら接客を担当」と書くだけで、働く姿がぐっと具体的になります。
雇用形態を書かずに正社員の経歴のように見せる
アルバイトの経験を少しでもよく見せようとして、雇用形態を書かなかったり、役職のような書き方をしたりすると、採用担当者に誤解を与えてしまいます。面接で詳しく聞かれたときに説明が食い違えば、経験の中身よりも書類の正確さが問題になってしまいます。
職務経歴書には必ず「アルバイト」と明記し、事実のとおりに書いたうえで、任された仕事の中身で評価してもらうことを意識しましょう。アルバイトであることは不利な要素ではなく、具体的に書かれていれば、正社員として働く力を判断する十分な材料になります。
応募先と関係のないアルバイトまで同じ分量で並べる
経験したアルバイトをすべて同じ分量で細かく書くと、職務経歴書が長くなり、採用担当者が本当に伝えたい経験を見つけにくくなります。特に勤務先の数が多い人ほど、どこに一番力を入れて働いてきたのかがぼやけてしまいがちです。
応募先に関係のある経験を詳しく書き、関連の薄いものは期間と業種だけを簡潔に書くといったように、書く分量に強弱をつけることが大切です。ハローワークの資料でも、職務経歴書の内容は応募先が知りたいことや求めていることに応じて書くよう案内されています。

避けたい書き方を外すだけでも、職務経歴書はかなり読みやすくなりますよ。最後に、仕上げと提出のポイントを見ていきましょう。
フリーターの職務経歴書を仕上げて提出するまでのポイント
- パソコンで作成し、A4用紙1〜2枚程度にまとめる
- 履歴書と内容をそろえ、面接で聞かれることを想定しておく
- 提出前に第三者に読んでもらい、伝わりにくい箇所を直す
ここでは、書き上げた職務経歴書を仕上げて提出するまでのポイントを解説します。内容がよくても、読みにくさや履歴書との食い違いがあると評価を下げてしまうため、提出前にもうひと手間かけましょう。
パソコンでA4用紙1〜2枚にまとめる
ハローワークの「応募書類の作り方(職務経歴書)」では、職務経歴書はA4縦の白無地の紙1〜2枚程度に、パソコンで横書きで作成するのが一般的とされています。手書きでも差し支えないとされていますが、応募先ごとに書き直しやすく読みやすいパソコンでの作成がおすすめです。
アルバイト経験が中心のフリーターであれば、A4用紙1枚に収まっても問題はありません。無理に2枚に増やそうとして関係の薄い情報を詰め込むより、1枚で要点が伝わるほうが読み手にとっても親切です。メールやWebで提出する場合は、レイアウト崩れを防ぐためにPDFに変換して送りましょう。
履歴書と内容をそろえて面接に備える
職務経歴書の勤務先名や期間は、履歴書の職歴欄と同じ内容になっているかを必ず確認します。どちらかだけ期間がずれていたり、書いてある勤務先が違ったりすると、採用担当者に雑な印象を与えるだけでなく、経歴そのものを疑われるおそれもあります。
また、ハローワークの資料でも、面接では職務経歴書の内容に基づいて質問されることが多いとされています。提出した職務経歴書はコピーを取っておき、書いたエピソードを自分の言葉で話せるように準備しておくと安心です。フリーターの面接でよく聞かれる質問と答え方は、以下の記事を参考にしてください。
提出前に第三者に読んでもらう
自分で書いた職務経歴書は、何度読み返しても、分かりにくい表現や抜けている情報に気づきにくいものです。家族や友人、学校の先生、ハローワークの窓口など、自分の経歴を詳しく知らない人に読んでもらい、伝わりにくいところがないかを確認しましょう。
就職エージェントを利用すれば、応募先に合わせた書き方のアドバイスを受けながら職務経歴書を仕上げることもできます。キャリアスタートでは、20代の未経験からの就職を対象に、履歴書の添削から面接対策、求人紹介まで一貫してサポートしています。一人で書き進めるのが不安な人は、早めに相談してみてください。

職務経歴書は、誰かに読んでもらうだけで見違えるほど良くなりますよ。ここからは、よくある質問にお答えしますね。
フリーターの職務経歴書でよくある質問
求人票に職務経歴書の記載がなくても提出したほうがいいですか?
応募書類として履歴書だけが指定されている場合は、無理に職務経歴書を同封する必要はありません。指定されていない書類を送っても、一般にはマイナスになりにくいとされることが多いものの、まずは企業の指示どおりに応募することを優先しましょう。
ただし、面接の前後に「職務経歴書もお持ちください」と求められることもあるため、作成だけはしておくと安心です。すぐに出せる状態にしておけば、応募のたびに慌てずに済みます。
アルバイト経験はすべて書かないといけませんか?
職務経歴書は履歴書と違い、書く内容をある程度選べる書類なので、すべてのアルバイトを同じ分量で書く必要はありません。応募先に関係のある経験や長く続けた経験を詳しく書き、それ以外は期間と業種だけを簡潔に書く方法で問題ありません。
ただし、履歴書の職歴欄と職務経歴書で勤務先の数や期間が大きく食い違わないように注意しましょう。省いた経験について面接で聞かれた場合は、正直に答えられるようにしておくことが大切です。
雇用形態に「アルバイト」と書くと不利になりませんか?
一般に、アルバイトと書くこと自体が、それだけで不利になるわけではないとされています。正社員経験のない人の応募では、採用担当者もアルバイトとして働いてきたことを前提に書類を読むため、雇用形態よりも、どんな姿勢で仕事に向き合ってきたかが伝わるかどうかが大切です。
むしろ雇用形態をあいまいにすると、面接で説明が食い違ったときに信頼を失うおそれがあります。アルバイトと明記したうえで、任された業務や工夫を具体的に書くほうが、評価につながりやすくなります。
学生時代のアルバイトも職務経歴書に書けますか?
卒業後のアルバイト経験が短い場合や、学生時代のアルバイトが応募先の仕事と深く関係している場合は、学生時代のアルバイトも書いて問題ありません。その場合は、在学中の経験であることが分かるように期間を正確に書きましょう。
卒業後のアルバイト経験が十分にある場合は、学生時代のものは省くか、「その他の経験」として短く触れる程度で十分です。応募先との関連の強さを基準に、書くかどうかを判断しましょう。
職務経歴書のテンプレートはどれを使えばいいですか?
職務経歴書には決まった書式がないため、ハローワークや転職サイトが公開している無料のテンプレートを使って問題ありません。アルバイト経験が中心のフリーターであれば、時系列で経歴を書ける編年体のテンプレートを選ぶと書きやすいでしょう。
テンプレートを使う場合も、例文をそのまま写すのではなく、項目を自分の経歴に合わせて足したり削ったりすることが大切です。WordやExcelで作っておけば、応募先ごとに内容を調整しやすくなります。
フリーター期間が長いと職務経歴書で不利になりますか?
フリーター期間が長いこと自体を職務経歴書で隠す必要はありませんが、期間が長いほど、なぜ今正社員を目指すのかを採用担当者は気にします。職務経歴書では、長く続けた仕事で任された役割や身についた力を具体的に書き、働く力をしっかり伝えましょう。
正社員を目指す理由は、自己PRや志望動機、面接で前向きに伝えることが大切です。フリーターからの就職の進め方全体については、フリーターの就職に関する記事一覧もあわせて参考にしてください。
まとめ|フリーターの職務経歴書はバイト経験の中身を具体的に書こう
フリーターの職務経歴書は、正社員の経歴と実績の大きさを競う書類ではなく、アルバイトでどのように働いてきたかを伝える書類です。アルバイト経験しかなくても、任された業務や立場、工夫したことと結果を具体的に書けば、未経験の仕事でも働く姿が伝わる書類に仕上げられます。
まずは働いたアルバイトを時系列で書き出し、業務と工夫を言葉にしてから、応募先で活かせる経験に絞り込みましょう。そのうえで雇用形態を「アルバイト」と明記し、職務要約・職務経歴・活かせる経験とスキル・自己PRを整えれば、A4用紙1〜2枚の職務経歴書が完成します。
職務経歴書の書き方や応募先の選び方を一人で進めるのが不安な人は、20代未経験の就職支援に特化したキャリアスタートにご相談ください。

職務経歴書は、最初から完璧に書けなくて大丈夫ですよ。書き出して、絞って、型に入れる。この順番で進めれば形になります。迷ったらキャリアスタートに気軽に相談してくださいね!





























アルバイト経験しかないフリーターでも、正社員に応募するなら職務経歴書は用意しておきましょう。雇用形態を「アルバイト」と明記したうえで、任された業務・工夫したこと・その結果を具体的に書き、応募先で活かせる経験に絞って職務要約・職務経歴・活かせる経験とスキル・自己PRの順にまとめれば、A4用紙1〜2枚の職務経歴書に仕上がります。