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フリーターから就職するには?企業側のホンネと就職成功者の共通点

「フリーターだから正社員になるのは難しいのでは…」
「就職活動の仕方がわからない…」

そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

しかし実は、フリーターから正社員になることは決して難しくありません。

この記事では、フリーターから正社員になった人の共通点や、就職を成功させるためのコツを詳しく解説します。

また、フリーターでも応募しやすい企業の特徴や、おすすめの職種についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

1.フリーターから就職して正社員になれる?

フリーターから就職して正社員になれる可能性は十分あります。

しかし、中には「フリーターからの正社員就職は難しい」という声も。

フリーターが正社員になれる可能性について詳しく解説します。

  • まだ若いなら正社員になれる可能性は十分ある
  • スキルや経験が求められる職種は難しい場合がある
  • 条件によっては30代以上でも正社員を目指せる

(1)まだ若いなら正社員になれる可能性は十分ある

あなたがまだ20代など若い年代なら、フリーターから正社員になれる可能性は高いです。

なぜなら採用側としても若手は伸び代に期待して採用するため、経歴やスキルを問わない場合が多いからです。

年齢的に若いなら、すぐにでもフリーターから正社員になるための行動を始めると良いでしょう。

(2)スキルや経験が求められる職種は難しい場合がある

年齢が若くても、職種によっては就職が難しい場合があります。

例えば、エンジニアになるにはプログラミングの知識が必要とされるなど、職種によっては必須のスキルがあります。

あなたが目指す職種によっては、スキルの習得をしてから就職活動を始めた方が良い場合もあるでしょう。

(3)条件によっては30代以上でも正社員を目指せる

30代以上でもフリーターから就職できないわけではありません。

例えば、介護業界や運送業界などの業界は、人手不足を補うために人材を積極的に採用しています。

また、アルバイトと同じ職種であれば、経験者として採用される可能性もあるでしょう。

2. なぜフリーターからの就職が難しいと言われるのか

フリーターからの就職が難しいといわれる理由について理解し、就職活動に活かしましょう。

以下に3つのフリーターからの就職が難しいといわれる理由を説明します。

  • 企業側が抱くフリーターへのマイナスイメージ
  • 年齢によって変化する採用基準
  • フリーター自身の問題

(1)企業側が抱くフリーターへのマイナスイメージ

フリーターからの就職が難しいのは、企業側がフリーターに対してマイナスなイメージを持っているためです。

フリーターを正社員として採用している企業の約6割が採用に満足」によると、フリーターを正社員として採用しない企業は一定のマイナスイメージが理由で採用に消極的であることがわかりました。

アンケート結果を見ると、フリーター採用に消極的な企業は「フリーターはすぐ辞めそう」「採用しても活躍できないだろう」「マナーなどを改めて教えたくない」「きっと会社に馴染めない」などのマイナスイメージがあることがわかります。

このようにフリーター採用に消極的な企業へ応募しても、当然内定は難しいでしょう。

(2)年齢によって変化する採用基準

フリーターの就職成功率は年齢が上がるとともに下がる傾向にあります。

年齢階層2017年調査(%)
全体20.9
15〜19歳29.9
20〜24歳32.7
25〜29歳25.5
30〜34歳18.1
35〜39歳15.5
40〜44歳15.6

引用:若年者の就業状況・キャリア・ 職業能力開発の現状 ③

これは、企業側が求める人材の基準が年齢とともに変化しているからだと考えられます。

30代以上の中途採用市場では、一般的に即戦力が求められ、同業界での経験やスキルが必要とされるケースが多いです。

そのため、30歳を超えたフリーターが企業が求めるスキルなどを持っていない限り、採用が難しくなる傾向があります。

(3)フリーター自身の問題

フリーターからの就職が難しい理由の1つとして、フリーター自身が就職に意欲的でない場合があります。

「フリーターを脱出して正社員になりたい」と口ではいうものの、就職先に条件をつけすぎたり、しっかりとした就活準備をしていないことが原因です。

もちろん、初めての就職活動で職場選びや就職活動の方法がわからないのは当然なので、この場合は就職エージェント等のサポートを受けて就職活動を進めると良いでしょう。

3. 企業はフリーター採用をどう見ているか

多くの方は「企業はフリーターなんか採用したくないんだ」と、ネガティブな意見を持っていることでしょう。

しかし、実はフリーター採用に積極的な企業があることを忘れてはいけません。

企業側がフリーター採用に対して持っている意見を紹介します。

(1)採用担当者はフリーター採用をどう思ってる?

フリーターを正社員として採用している企業の約6割が採用に満足」によると、フリーターを正社員として採用した企業の約6割が、人材に満足しているという結果が得られています。

理由としては「早急に人員確保ができる」「これまで採用したフリーターが、現場で活躍した」というものが多くなりました。

さらに、フリーター採用を実施した企業の8割が「今後もフリーター採用を継続したい」と回答しています。

(2)企業側がフリーターを採用するメリット

企業側がフリーターを採用するメリットとしては、早期に人員を確保できる点です。

就労意欲の高いフリーターは「すぐにでも働きたい」と思っているため、人材不足の会社にとっては有益な人材です。

さらに、フリーターといえど社会人経験があるため、新卒の学生よりも仕事への意識が高い場合もあるでしょう。

このように、全ての企業がフリーターに対してマイナスなイメージを持っているわけではなく、プラスのイメージを持つ企業も多いです。

4. フリーターからの就職を成功させるコツ

職歴やスキルに自信がない方も多いと思いますが、フリーター時代の経験は決して無駄ではありません。

フリーターからの就職を成功させるには、4つのコツを実践しましょう。

  • 企業の不安を払拭する自己アピール
  • フリーター経験をポジティブに言い換える
  • フリーター時代の経験を活かせる職種を選ぶ
  • 採用されやすい時期に就活する

(1)企業の不安を払拭する自己アピール

若手人材活用ノウハウ事例集|厚生労働省」によると、企業側は「スキルが劣るのではないか」「モラルが低い人が多い」「経験が不足している」という懸念を抱いていることがわかります。

フリーターからの就職を成功させるには、企業が抱く不安を解消するようなアプローチが必要です。

例えば職種に必要なスキルを勉強してから就活したり、アルバイト先での真面目な勤務態度をアピールするのも良いでしょう。

経験不足については、ビジネスマナー研修を受けた経験などが、不安の払拭に役立ちます。

(2)フリーター経験をポジティブに言い換える

フリーターの多くは「アルバイト経験は就活の役に立たない」と思いがちですが、決してそうではありません。

アルバイトで無遅刻無欠席であったこと、工夫して売り上げアップに貢献したことがあれば、アピールポイントになります。

希望する就職先の職種で活かせそうな経験をポジティブに伝えましょう。

(3)フリーター時代の経験を活かせる職種を選ぶ

フリーター時代に培った経験を、どのように活かせるかを考えて、アピールに使いましょう。

例えば、居酒屋などの接客業を通じてコミュニケーション能力を養えたと思う場合は、営業職など人と接する機会の多い職種が向いています。

また、アルバイトで警備員をしていた人が警備会社の正社員を志望すれば、経験者として採用される可能性もあります。

アルバイトだから経験にならないと決めつけず、仕事における経験を活かせる職種を選びましょう。

(4)採用されやすい時期に就活する

企業が採用活動に力を入れる時期は、年度の切り替わりである1〜3月、9月入社に合わせた6〜7月です。

この時期は企業側も積極的に採用を実施しているため、求人数も多くなるため、就活のチャンスといえるでしょう。

企業としても一定の時期にまとめて人員を補充し、まとめて研修を実施した方が時間的コストも削減できるので、この時期に人員補充したいのが本音です。

この時期に就活を実施し、人員採用の波に乗って内定を狙いましょう。

5. 2025年最新版|フリーターが就活で狙うべき企業の特徴

フリーターが就活で狙うべき企業はどのような企業かを紹介します。

就職活動において応募する企業選びに躓くことがないように、以下の内容を参考にしてください。

  • 採用に積極的な業界・職種
  • 人材不足で採用枠の広い企業
  • 新規事業展開中の企業
  • 正社員登用制度のある企業

(1)採用に積極的な業界・職種

人手不足に悩む業界は、フリーターでも積極的に採用する傾向にあります。

特に介護業界や運送業界などは常に人材を求めており、未経験者でも歓迎する企業が多いです。

また、営業職や事務職もコミュニケーションスキルや最低限のPCスキルがあれば、比較的応募しやすい職種といえるでしょう。

フリーターにおすすめの業界や職種は、次の見出しで詳しく解説します。

(2)人材不足で採用枠の広い企業

急成長している企業や事業拡大中の企業は、人材確保を急いでいることが多いです。

そのため、職歴や経験にこだわらず、意欲があれば人材を広く募集する傾向があります。

特に中小企業では即戦力としての経験よりも、前向きな姿勢や学習意欲を重視する企業が多くみられます。

「フリーターから正社員になりたい」「この企業が働きたい」という熱意が伝われば採用される可能性があるので、ぜひ採用枠の広い企業を志してみましょう。

(3)新規事業展開中の企業

新規事業展開中の企業は、これからさまざまな体制を整えていく段階であり、社内制度が発展途上の企業も多くみられます。

しかし、その分だけ人材に対しての間口も広く設けており、フリーターでもチャレンジしやすい環境があります。

新しい事業と共に成長できる機会も多いため、やる気のある方にとっては大きなチャンスとなるでしょう。

(4)正社員登用制度のある企業

派遣社員やアルバイトとして入社し、その後正社員を目指せる制度を持つ企業も増えています。

この方法であればまずは実務経験を積みながら、企業との相性を確認することができます。

実際の仕事ぶりを見て評価してもらえるため、フリーター経験しかない方でも正社員への道が開きやすいでしょう。

6. フリーターから就職を目指すのにおすすめの職種

フリーターから正社員を目指す方に特におすすめの職種を紹介します。

これらの職種は未経験者の採用に積極的で、今後も需要が見込まれる分野です。

  • 介護業界
  • 運送業界
  • 事務系
  • 営業系
  • 警備・ビルメンテナンス

(1)介護業界

介護業界は高齢化を背景として、人材不足に悩んでいる業界です。

そのため未経験者でも積極的に採用する傾向にあります。

さらに、未経験者向けの研修なども充実しており、資格取得支援制度なども整っているため、働きながらスキルを身につけられるでしょう。

長期的に需要の高い職種であるため、今後長年働いていける職種であることも魅力です。

(2)運送業界

EC業界の発展により物流需要が増大し、運送業界の人手不足も深刻化しています。

配送ドライバーや倉庫作業員など、未経験者でも応募ができる職種が多いため、フリーターの方におすすめです。

正社員としての入社で免許取得支援を受けられるなど、スキルを身につける体制が整っている企業も多いです。

(3)事務系

一般事務や営業事務などは、基本的なPCスキルがあれば挑戦しやすい職種です。

操作マニュアル等がある企業がほとんどなので、仕事の習得もさほど難しくないでしょう。

事務員は入れ替わりも激しいため人手不足の企業が多く、未経験者でも採用されやすいためおすすめです。

また、電話の応対などの業務でビジネスマナーの基礎などが身につきやすい点もメリットです。

(4)営業系

営業職は未経験でも採用されやすく、研修もしっかりしているためフリーターの方が就職で狙い目の企業といえます。

商品知識や営業トークは入社後の研修で身につけられるため、コミュニケーション能力があれば採用される可能性が高いです。

また、営業職は実績が評価に直結しやすく、頑張り次第で着実にキャリアアップも可能です。

(5)警備・ビルメンテナンス

施設警備やビル管理など、シンプルな業務内容で未経験者でも採用されやすい職種です。

特に警備会社は慢性的な人手不足に悩んでおり、未経験者でも研修制度が整っているため安心して応募できます。

また、施設警備の資格など、働きながら必要な資格を取得できる支援制度がある企業が多いのも特徴です。

フリーターにおすすめの職業については、以下の記事をご覧ください。

7. フリーターから就職を成功させた人の共通点

フリーターから就職を成功させた人には5つの共通点があります。

あなたもフリーターから正社員へのジョブチェンジを成功させるために、ぜひ実践してみましょう。

  • 就職エージェントを使って効率よく就活した
  • まず「正社員」で採用されやすい企業を狙って就活した
  • 非正規雇用からの正社員登用を狙った
  • 自己分析を徹底しておこない、強みを活かせる企業を選んだ
  • 就活ではなく「就活した後どうなりたいか」を意識した

(1)就職エージェントを使って効率よく就活した

就職に成功したフリーターの多くは、就職エージェントを使って内定を獲得しています。

就職エージェントとは、求職者の就職活動を無料でサポートしてくれる転職支援サービスのことです。

履歴書の書き方や面接対策など、就活に必要なスキルを一から教えてくれるため、初めての就職活動でも安心してチャレンジできます。

さらに、フリーターでも応募可能な求人を多く保有しているため、効率よく自分とマッチする企業を見つけることができます。

(2)まず「正社員」で採用されやすい企業を狙って就活した

フリーターから正社員になることに成功した人の多くは、最初から条件にこだわらず、まずは正社員として採用されやすい企業を選んでいます。

一度正社員としての経験を積むことで、その後のキャリアの選択肢が大きく広がるからです。

実際に多くのフリーター経験者が、最初の正社員就職をステップとして、より良い条件の企業へ転職することに成功しています。

(3)非正規雇用からの正社員登用を狙った

正社員採用に成功したフリーターの中には、派遣社員やアルバイトからスタートして、正社員登用を目指した人も多くいます。

この方法のメリットは、実際に働きながら会社の雰囲気を知ることができ、自分に合っているかどうかを見極められる点です。

また、多くの企業が実力次第で正社員登用の道を用意しているため、仕事で結果を出すことで着実に正社員への道を進むことができます。

(4)自己分析を徹底しておこない、強みを活かせる企業を選んだ

就職に成功したフリーターの特徴として自分の強みや弱み、やりたいことを明確にしてから就活を始めていることが挙げられます。

特にフリーター時代の経験を活かせる職種を選ぶことで、面接でも具体的なアピールが可能です。

「自分に向いている職業は?」「そもそも自分の強みは?」を考えて、マッチする求人を選ぶことが大切です。

(5)就活ではなく「就活した後どうなりたいか」を意識した

正社員としての就職に成功したフリーターの多くは、単に正社員になることだけを目指すのではなく、その先のキャリアプランを意識していました。

「この業界でどんなスキルを身につけたいか」「将来的にどんなポジションを目指したいか」など、長期的な視点を持って就活に臨んだ人ほど、満足度の高い就職を実現できています。

実際に、面接でも将来のビジョンを語ることができ、それが採用につながるケースも多いです。

フリーターからの就職を目指すならキャリアスタートにご相談ください

フリーターから正社員への就職は、決して難しいことではありません。

実際に多くの企業がフリーターの採用に前向きで、約6割の企業が「フリーターは採用対象である」と回答しています。

しかし、初めてフリーターから就活を目指す方は「就活の進め方、適職選びの方法がわからない」と不安も多いはずです。

そんな方はキャリアスタートへご相談ください。

キャリアスタートはフリーターの就職支援に強い就職エージェントで、徹底した自己分析から企業とのマッチングを実施し、長く働ける会社への就職を支援します。

フリーターからの就活に不安がある方、まずは相談だけしたいという方も大歓迎なので、ぜひお問合せください。