「フリーターのまま上京するのが不安…失敗したらどうしよう」
「上京してフリーターをしているが、このまま暮らしていけるか心配」
フリーターが上京することは決して悪いことではありませんが、楽しい生活のために準備が重要です。
この記事ではフリーターの状況についての注意点や必要な資金などの準備を解説しています。
また後半では上京前に仕事を決めることの重要性や、地方在住者向けの就職先の探し方にも触れていますので、ぜひ最後までお読みください。
1.フリーターのまま上京した人が後悔する4つの理由

「夢の都会にいち早く上京したい」とはやる気持ちはわかりますが、実はフリーターのまま上京して後悔する人が多いのも事実です。
なぜフリーターのまま上京すると後悔するのか、その理由を4つ紹介します。
- アルバイトの給料だけでは理想の生活ができない
- 資金が不十分で生活に苦労する
- 仕事がなかなか見つからない
- 賃貸物件の審査に通らない
(1)アルバイトの給料だけでは理想の生活ができない
「東京へ行ったら一人暮らしの部屋でホームパーティして、趣味を楽しんで…」と理想を持って上京する人もいるでしょう。
しかし、東京の物価が想定よりも高く、アルバイトの給料だけでは理想の生活ができないと悩む方も多いです。
「正社員の仕事を決めておけばよかった」「もっと貯金すればよかった」と後悔しているフリーターは多いのです。
(2)資金が不十分で生活に苦労する
上京前に十分貯金をしておらず、生活費の捻出に苦労する人もいます。
上京してすぐ仕事が見つかったとしても、給料が入るのは翌月になるため、これから上京するなら少なくとも1ヶ月分の生活費は貯めておかなければなりません。
また、仕事がすぐ見つかるとは限らないため、数ヶ月は仕事なしでも生きていける程度の貯蓄が必要です。
この貯蓄を怠ることで東京で暮らしているうちに資金が枯渇し、実家に帰らざるを得ない方もいます。
(3)仕事がなかなか見つからない
「上京すれば仕事がすぐに見つかる」と思ったのに、面接に受からず就職先がない方もいます。
この場合は仕事が見つかるまでスポットアルバイトなどで生活する必要があり、なかなか生活が安定しません。
地方出身者は「東京にはいっぱい仕事があるんだ」と思いがちですが、即日仕事が見つからないことも想定して動きましょう。
(4)賃貸物件の審査に通らない
上京後、家賃を抑えるためにシェアハウスで暮らし、その後一人暮らしできる部屋を借りたいと思っても、フリーターでは賃貸物件の審査に通らないこともあります。
フリーターは収入が安定していないことから賃料が高めの物件等では特に、審査に通らない傾向にあるためです。
審査に受かるまで物件を探し続けたり、親に代わりに契約をしてもらう必要があり「先に仕事を決めておけばよかった」と後悔する人が多いです。
2.フリーターのまま上京して生活できる?

アルバイトのまま上京して、生活していけるのか不安い思う方も多いと思います。
ここからはフリーターのまま上京して生活が可能か、そのために必要な準備について説明します。
(1)理想を下げれば不可能ではない
東京都の家賃平均は80,918円と、全国の家賃平均55,609円を大きく上回っています。(出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)、家計を主に支える者の年齢(6区分)別世帯の1か月当たり家賃(借家に居住する主世帯)-全国,都道府県,市区町村 )
特に23区内は賃料が高い傾向にあり、6畳程度の1Kでも10万円を超える家賃の物件があります。
しかし、23区外を選んだり、物件の条件を下げることでより安い家賃の家を探すことが可能です。
家賃の適切は配分は収入の1/3といわれているので、家賃5万円の物件の場合、月に15万円アルバイトで稼げれば生活できます。
「毎月勤労統計調査 令和6年3月分結果速報|厚生労働省」によると、アルバイトの時給は1,326円となっているため、贅沢しなければ生活自体は可能です。
(2)上京前に資金は準備しておくべき
フリーターで状況を考えているなら、資金を準備してから引越しましょう。
東京で家を借りる予定なら、初期費用や数ヶ月分の生活費も用意しておくべきです。
一般的に物件を借りる際の初期費用は家賃の4〜6ヶ月分(敷金礼金+前家賃など)が目安であるため、家賃が5万円なら20〜30万円、8万円の場合は32〜48万円は必要となります。
これに加えて、東京で暮らせるだけの生活費を数ヶ月分用意しておけば、万が一仕事がすぐに見つからなくても安心して生活の基礎を作れます。
(3)仕事を決めてから上京するのがベスト
アルバイトのままでも東京で生活することはできますが、先述したように物価や家賃の高い東京で暮らすにはやや収入面に不安があります。
東京都のアルバイト時給の平均は他の地方よりも高いですが、月に20万円稼ごうとすると、1日8時間月に22日働かなければなりません。
そのため、上京までに就職先を決めておくことをおすすめします。
例えば、まかないや寮がある仕事先が見つかれば、一気に住居も就職先も決定するため安心して上京できます。
フリーターが就活する方法については以下の記事をご覧ください。
3.フリーターが上京して生活するのに必要なお金

フリーターが上京にあたって準備すべき金額を具体的にイメージするために、項目ごとに必要なお金の内訳とその金額をお伝えします。
- 賃貸契約の際の初期費用
- 月々の生活費
(1)賃貸契約の際の初期費用
賃貸契約の際の初期費用は、賃料の4ヶ月〜6ヶ月分が相場となっています。
例えば、家賃が5万円の物件を契約する際は以下のような初期費用が必要です。
項目 | 金額 |
---|---|
敷金 | 0〜10万円 |
礼金 | 0〜10万円 |
前家賃 | 5万円 |
日割り賃料 | 入居する日から月末までの残り日数で計算(例:4月16日に入居する場合⇨2.5万円) |
仲介手数料 | 2.5万円〜5万円 |
火災保険料 | 1〜2万円 |
鍵の交換費用 | 1〜2万円 |
保証会社への初回保証料(※利用する場合) | 2.5万円(保証会社による) |
合計 | 10.7〜41.3万円 |
なお、仲介手数料や保証会社の初回保証料率は利用する賃貸仲介会社、保証会社によって異なるため、事前によく費用を確認しておきましょう。
(2)月々の生活費
上京するまでに数ヶ月暮らせるだけの生活費は用意しておきましょう。
東京都での単身世帯の生活費平均は167,620円となっているため、15万円程度の生活費は確保しておくと安心です。(出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)、家計調査、家計収支編、単身世帯)
万が一仕事が決まっていない場合は、仕事が決まるまでの生活費として3ヶ月分の45万円程度を用意しておくと良いでしょう。
4.フリーターが上京して夢の暮らしをする方法

「東京に住めば田舎と違った暮らしができるはず」と夢を抱いている方も多いでしょう。
確かに東京には最新のお店や情報が集まり、刺激的な場所であることは間違いありません。
しかし、東京を満喫するには安定した収入が必要です。
フリーターが上京して東京を目一杯楽しむ方法を紹介します。
- 上京前に就職先を決めておく
- お金が貯まるまで寮付きの職場で働く
- 家賃補助がある会社を選ぶ
- 未経験歓迎の会社を選ぶ
- 転勤の有無を確認する
(1)上京前に就職先を決めておく
可能であれば、上京前に就職先を決めておきましょう。
アルバイトであれ正社員であれ、事前に働く先が決まっていれば収入が途切れる心配がありません。
上京後に就職先が見つからないと、生活費の面でもキツくなる可能性が高いので、まず就職先を決めておきましょう。
なお面接の際は「⚫︎月にはこちらへ越してきます」など予定を伝えれば、その日付に合わせて勤務開始日を設定できます。
(2)お金が貯まるまで寮付きの職場で働く
上京資金を貯める余裕がない方は、お金が貯まるまでは寮付きの仕事を選ぶのも良いでしょう。
寮付きの仕事なら住宅や光熱費がかからないため、賃貸物件契約のための初期費用や家賃を節約できます。
求人を探す際に「東京 住み込み」「東京 寮あり」などで検索すると、寮付きの求人を探せます。
(3)家賃補助がある会社を選ぶ
正社員での就職を目指す方は、家賃補助がある会社を選びましょう。
家賃補助とは賃料の一部を補助する制度で、会社によっては賃料の一部を補助してもらえます。
高額な東京の家賃であっても、数万円でも補助が出ればかなり生活が楽になるはずです。
(4)未経験歓迎の会社を選ぶ
東京で就職先を探す場合は、未経験歓迎の会社を選びましょう。
フリーターとしての職歴がない方が正社員を目指す際に、あれこれ条件をつけているとなかなか就職先が見つかりません。
就職先が見つからないと生活に困窮する可能性があるため、未経験歓迎の求人から条件が合う会社を探した方が効率よく就職先を見つけられます。
(5)転勤の有無を確認する
東京の会社に就職しても、転勤など会社の都合で田舎に住まざるを得なくなる可能性があります。
入社して数ヶ月東京本社で研修し、その後地方へいくというパターンも実際に多いです。
そのため、今後も東京に住み続けたいと思っているなら転勤がない会社を選びましょう。
または転勤の有無を選択できる制度を導入している企業もおすすめです。
転勤したくない旨を企業と事前に合意形成できるため、地方への転勤を命じられるリスクがありません。
ただし、転勤できる社員よりも給料のベースがやや低く設定される可能性があるため、年収面と併せてよく検討しましょう。
5.地方に住むフリーターが東京で就職先を探すには?

地方に住むフリーターが東京で就職先を探す方法は主に3つあります。
夢の東京生活を始めるためにも、地元にいる間に就職先を決めておきましょう。
- 求人サイトで関東圏の求人を探す
- 就職エージェントで就職先を探す
- Web面接が可能な企業に応募する
(1)求人サイトで関東圏の求人を探す
まずは求人サイトを活用して、関東圏の求人情報を探しましょう。
多くの求人サイトには詳細な条件検索機能があり、「寮あり」「住み込み可」などの条件で絞り込むことができます。
また、「家賃補助」「引越し手当」などのキーワードでも検索するのもおすすめです。
家賃補助や引越し手当がある求人を使えば、上京時の負担が少なくなる求人を見つけられる可能性があります。
(2)就職エージェントで就職先を探す
フリーターの方は、就職エージェントサービスを利用するのも効果的な方法です。
エージェントは、あなたの経験やスキル、希望する働き方を丁寧にヒアリングした上で、適切な求人を紹介してくれます。
また、履歴書・職務経歴書の添削や面接対策など、就職活動全般のサポートも受けられるので、就職活動の経験が少ない方でも安心して活動を進められるでしょう。
(3)Web面接が可能な企業に応募する
地方在住者にとって、何度も東京まで面接に行くのは時間的にも金銭的にも負担が大きいものです。
そのため、Web面接を実施している企業を優先して応募することをおすすめします。
多くの企業では、最終面接や契約時のみ本社での対面を必要とし、それまではオンラインで選考を進めることができます。
これにより、東京までの往復交通費を抑えながら、効率的に就職活動を進められます。
上京して就職したいフリーターはキャリアスタートにご相談ください!
「東京で暮らしたい、夢を叶えたい」と考えているフリーターの方は多いと思います。
しかし、上京のタイミングや準備の仕方、就職活動の進め方がわからず、なかなか一歩を踏み出せない方も多いでしょう。
そんな方は、ぜひキャリアスタートへご相談ください。
キャリアスタートなら、あなたの希望する働き方や生活スタイルに合わせて、寮付きの仕事から、家賃補助のある正社員求人まで、上京に適した求人をご紹介可能です。
これまでも多くの方が当社のサポートを通じて、東京での新生活をスタートさせています。
上京への不安や悩みをお持ちの方は、まずは一度ご相談ください。