「応募したい気持ちはあるのに、志望動機に書くことが何も思いつかない」と手が止まっていませんか?厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査」では、若手を中途採用した事業所が選考で最も重視した点は「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」で、採用側が知りたいのは立派な経歴より働く意欲です。この記事では、思いつかない原因からゼロから作る手順、例文、面接での伝え方まで順に解説します。

「志望動機って、正直そんなにないんだけど…」と思いますよね。大丈夫、最初から熱い理由がある人の方が少ないんですよ。順番に作っていけば、ちゃんと形になりますよ!
志望動機が思いつかないのは珍しくない|企業が見ているポイント
- 志望動機が思いつかないのは、経験不足より材料の集め方を知らないことが原因
- 採用側が志望動機から確かめたいのは、意欲・定着・入社後の姿の3つ
- 職歴が浅くても、アルバイトや日常の経験は十分に材料になる
ここでは、志望動機が思いつかないのはよくあることだという前提と、企業が志望動機で何を見ているのかを解説します。見られている点が分かれば、何を書けばよいかの方向が定まります。
志望動機が思いつかないのは経験が浅い人だけではない
志望動機が思いつかないと悩むのは、職歴が浅い人やフリーターの人だけではありません。社会人経験が長い人でも、「なぜ同業他社ではなく当社なのか」と聞かれると言葉に詰まることがあり、志望動機づくりは多くの応募者がつまずくポイントです。
そもそも、応募する前から強い憧れを持てる会社に出会える人は多くありません。求人を見て「少し気になる」と感じた段階から企業のことを調べ、自分の経験と結びつけていくうちに志望動機ができあがっていくのが、むしろ自然な流れです。
今の時点で志望動機が思いつかないのは、意欲が足りないからではなく、材料を集めて組み立てる手順をまだ踏んでいないだけだと考えてください。
企業が志望動機で確かめたい3つのこと
企業が志望動機を聞くのは、文章のうまさを採点するためではありません。主に「本当にこの仕事をしたいと思っているか」「入社後すぐに辞めてしまわないか」「入社後にどう活躍してくれそうか」の3点を確かめるために、応募者の考えを聞いています。
厚生労働省の「令和5年若年者雇用実態調査 結果の概況」によると、若年正社員の中途採用で事業所が重視した点は「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」が72.7%で最も高く、「業務に役立つ職業経験・訓練経験」の42.3%を大きく上回っています。
経験の多さより働く意欲が重く見られているからこそ、職歴が浅い人でも、仕事への向き合い方を自分の言葉で伝えられれば評価の対象になります。志望動機は、その意欲を伝えるための一番の手段だと捉えておきましょう。
- 仕事内容を理解したうえで、本当にやりたいと思っているか
- 入社後すぐに辞めずに、長く働いてくれそうか
- これまでの経験や人柄を、入社後にどう活かしてくれそうか

企業が見ているのは「経歴の立派さ」より「働く意欲」なんですよね。次は、なぜ志望動機が思いつかないのか、原因から一緒に整理していきましょう。
志望動機が思いつかない5つの原因
- 「自分には語れる経験がない」という思い込みが一番の壁になりやすい
- 仕事選びの軸や企業への理解が足りないと、理由が言葉にならない
- 立派な理由を探しすぎることや、本音が条件面だけなことも原因になる
ここでは、志望動機が思いつかない時によくある5つの原因を解説します。自分がどれに当てはまるかを確かめておくと、次の章で紹介する5ステップのうち、どこに時間をかければよいかが見えてきます。
自分には語れる経験がないと思い込んでいる
志望動機が思いつかない人に多いのが、「正社員の経験がないから書けることがない」という思い込みです。志望動機には仕事の実績が必要だと考えてしまい、アルバイトや学生時代、日常生活での経験を最初から材料の候補から外してしまっています。
実際には、コンビニのアルバイトで常連のお客さんの好みを覚えた経験や、家族の通院に付き添うために段取りを考えて動いた経験も、仕事への向き合い方を示す材料になります。採用側は経験の大きさではなく、その経験から何を感じ、どう行動したかに注目しています。
仕事選びの軸が決まっていない
どんな仕事をしたいのか、どんな働き方は避けたいのかという軸が決まっていないと、応募先を選んだ理由を説明できません。求人サイトを眺めて「なんとなく条件が合いそう」な会社に応募していると、志望動機を書く段階になって手が止まってしまいます。
軸といっても、「人と話す仕事がしたい」「一日中座っている仕事は向いていない」程度のざっくりしたもので構いません。やりたいことがはっきりしない人ほど、まずは自分にとって譲れない条件を言葉にしておくと、志望動機の土台ができます。
やりたいことが見つからず仕事選びそのものに迷っている人は、以下の記事で考え方を整理できます。
応募先の企業をよく知らない
志望動機は「自分」と「応募先」の接点を説明するものなので、企業のことを知らなければ書きようがありません。求人票の仕事内容と給与だけを見て応募を決めた場合、その会社ならではの特徴が分からず、どの会社にも言えるような理由しか出てこなくなります。
企業研究というと大げさに聞こえますが、職歴が浅い人の応募であれば、求人票の全項目と企業サイトの事業内容、採用ページを読むだけでも書ける材料はかなり増えます。大切なのは調べる量ではなく、読みながら気になった点をメモに残しておくことです。
立派な理由でなければいけないと考えている
「社会に貢献したい」「御社の理念に深く共感した」のような立派な理由を書かなければ、と考えるほど志望動機は思いつかなくなります。本心とかけ離れた言葉を探そうとするため、書いては消すことを繰り返し、結局一文も進まないまま時間だけが過ぎてしまいがちです。
志望動機に求められているのは、名文ではなく納得できる理由です。「人と話すのが好きで、アルバイトでも接客の時間が一番楽しかった」のような身近な出来事でも、応募先の仕事と結びついていれば説得力のある志望動機になります。
本音の理由が待遇や条件だけになっている
「家から近い」「土日休みだから」「正社員になれそうだから」といった条件面が本音で、それ以外の理由が思いつかないという人も少なくありません。条件を重視するのは自然なことですが、そのまま書くと「条件が良ければどこでもいいのでは」と受け取られやすくなります。
この場合は本音を否定するのではなく、その条件を求める理由まで掘り下げるのが近道です。「土日休みを希望するのは、資格の勉強を続けたいから」のように理由を一段深くすると、仕事への前向きな姿勢として伝えられる形に変わっていきます。

原因が分かれば、あとは手順どおりに材料を集めるだけですよ。次の章では、何もないところから志望動機を組み立てる5つのステップを紹介しますね。
志望動機が思いつかない時にゼロから作る5ステップ
- 経験の書き出し→軸決め→企業研究→接点探し→文章化の順に進める
- やりたいことが無ければ、やりたくないことから軸を決めてよい
- 最後は「結論→理由→入社後の貢献」の型にあてはめる
ここでは、志望動機が思いつかない状態から1本の志望動機を作るまでの手順を、5つのステップに分けて解説します。1つずつ進めれば、職歴が浅くても書ける材料がそろいます。

ステップ1|アルバイトや日常の経験を書き出す
最初に、これまでの経験を時期ごとに書き出します。正社員の職歴に限らず、アルバイト、学生時代の部活動やサークル、家の手伝い、趣味で続けていることなど、思いつくものはすべて紙やスマホのメモに並べてください。
書き出した経験ごとに「楽しかったこと」「大変だったけれど続けられたこと」「人から感謝されたこと」を1行ずつ添えると、自分がどんな場面にやりがいを感じるのかが見えてきます。この1行が、後で志望動機の「理由」になる部分です。
一人で書き出すのが難しい場合は、厚生労働省のマイジョブ・カードのように、職務経験や学習歴をシートに沿って整理できるウェブサービスを使う方法もあります。
ステップ2|「やりたくないこと」から仕事選びの軸を決める
次に、書き出した経験をもとに仕事選びの軸を決めます。やりたいことがすぐに浮かばない場合は、「一人で黙々と作業する仕事はつらかった」「夜勤は体力的に続かなかった」のように、避けたい働き方から考えるほうが答えを出しやすくなります。
避けたい条件を裏返すと、「人と関わる仕事がしたい」「日勤で生活リズムを整えたい」といった軸になります。軸が2〜3個決まれば、それに合う求人を選んで応募できるようになり、選んだ理由がそのまま志望動機の材料になります。
ステップ3|求人票と企業サイトで選んだ理由を探す
軸に合う応募先が決まったら、求人票と企業サイトを読み込みます。仕事内容や研修制度、扱っている商品やサービス、社員インタビューなどに目を通し、「自分の軸と合っている」「ここはほかの会社と違う」と感じた点を3つほどメモしておきましょう。
このとき、企業サイトの言葉をそのまま書き写すのではなく、なぜそこに惹かれたのかを自分の言葉で書き添えることが大切です。「未経験者向けの研修が3か月ある」という事実に「接客しか経験がない自分でも基礎から学べると感じた」と理由を足すと、志望動機の核になります。
ステップ4|自分の経験と企業の接点をつなぐ
ステップ1で書き出した経験と、ステップ3で見つけた企業の特徴を見比べて、つながる組み合わせを探します。たとえば「飲食店で新人スタッフに仕事を教えていた経験」と「チームで顧客対応をする職場」であれば、教える力や協調性を活かせるという接点になります。
接点は1つで十分です。いくつも並べると話が散らばり、何を伝えたいのかがぼやけてしまうため、一番自信を持って話せる経験を1つ選び、そこで身についた力が応募先の仕事のどんな場面で役立つのかを具体的に想像しておきましょう。
経験と企業の接点がなかなか見つからない人は、20代未経験の就職支援に特化したキャリアスタートにご相談ください。キャリアアドバイザーと一緒に経験を振り返ると、自分では気づきにくい接点が見つかりやすくなります。
ステップ5|結論→理由→貢献の型で文章にする
材料がそろったら、「結論(志望する理由)」「理由(そう考えるきっかけになった経験)」「貢献(入社後にどう活かすか)」の3つの順番で文章にまとめます。最初に結論を書くことで、読み手は何を伝えたいのかをすぐに理解できます。
長さは、履歴書の志望動機欄なら200〜300字程度、面接で話すなら1分前後がひとつの目安です。最初から完成形を目指す必要はなく、型に沿って下書きを作り、声に出して読みながら言いにくい部分を直していくと、自分らしい言葉に整っていきます。


型が分かったら、例文で完成形をイメージしてみましょう。職歴が浅い人でも使える経験を材料にした例文を集めましたよ。
志望動機が思いつかない人向けの例文4選
- アルバイト経験だけ・職歴なしの状態からでも志望動機は作れる
- 例文はすべて「結論→経験→貢献」の型どおりに組み立てている
- 待遇や距離が本音の場合も、理由を掘り下げれば前向きに伝えられる
ここでは、5ステップの型で組み立てた志望動機の例文を、経歴の状況別に4つ紹介します。例文はそのまま使うのではなく、自分の経験や応募先の特徴に置き換えて使ってください。
例文1|飲食店アルバイト経験のあるフリーターが営業職に応募する場合
接客アルバイトの経験しかないフリーターの人でも、お客さんとのやり取りの中で工夫した経験は、営業職の志望動機に十分活かせます。
人の困りごとを聞き、解決策を提案する仕事がしたいと考え、法人営業職を志望しました。3年間続けている飲食店のアルバイトでは、常連のお客様の好みを覚えて料理をおすすめするうちに、私を指名して来店してくださる方が増えました。御社は未経験者向けの研修を3か月かけて行い、先輩社員に同行しながら学べると知りました。接客で身につけた相手の話を聞く力を活かし、お客様から信頼される営業担当を目指します。
この例文のポイントは、アルバイトでの具体的な行動と、その結果として起きた変化を1つに絞って書いていることです。応募先の研修制度に触れることで、未経験でも学ぶ姿勢があることと、その会社を選んだ理由を同時に伝えられます。
フリーターから正社員を目指す場合は、アルバイト経験の書き方で印象が大きく変わります。正社員就職までの流れ全体はフリーターの就職についてまとめた記事で確認でき、志望動機の例文をさらに見たい人には以下の記事が参考になります。
例文2|職歴なしの既卒が事務職に応募する場合
卒業後に就職せず既卒になり、職歴がない場合は、学生時代の経験と、卒業後に取り組んできたことを材料にします。
正確さと段取りが求められる仕事で組織を支えたいと考え、事務職を志望しました。大学のゼミでは資料の取りまとめと日程調整を担当し、締め切りに遅れないよう全員の進み具合を表にまとめて共有していました。卒業後は表計算ソフトの資格取得に向けて勉強を続けています。御社では事務部門が社内の業務改善も担っていると知り、段取りを考えて周囲を支える自分の強みを活かせる環境だと感じました。
職歴がない分、卒業後の期間に何をしていたのかを前向きな行動として書き添えると、働く意欲が伝わりやすくなります。ゼミやサークルでの役割のように、学生時代の経験でも仕事に通じる部分があれば、十分に志望動機の材料になります。
既卒ならではの志望動機の書き方や例文は、以下の記事でさらに詳しく紹介しています。
例文3|短期離職した第二新卒がカスタマーサポートに応募する場合
1年未満など短い期間で前職を辞めた第二新卒の人は、退職の経緯を説明するより、前職で気づいたことを次の仕事選びにつなげる形で書くと前向きに伝わります。
お客様の声を直接聞き、問題の解決に携わる仕事がしたいと考え、カスタマーサポート職を志望しました。前職では製造ラインで働いていましたが、お客様からの問い合わせ対応を手伝った際、説明が伝わって感謝されたことに大きなやりがいを感じました。御社は問い合わせの記録をもとにサービス改善の提案まで行っていると知りました。前職で身につけた手順を守る丁寧さを活かし、お客様の声をサービスに反映できる担当者を目指します。
短期離職の場合、面接官は「また早く辞めてしまわないか」を気にしています。前職での具体的な気づきから応募職種を選んだ流れを示せば、勢いで転職先を決めたのではないことが伝わり、定着への不安を和らげられます。
第二新卒の志望動機の書き方は、以下の記事で例文とあわせて詳しく解説しています。
例文4|「家から近い」「土日休み」が本音の場合の言い換え
勤務地や休日などの条件が応募の決め手になった場合でも、その条件を求める理由を掘り下げれば、志望動機として伝えられる形に整えられます。
| 本音の理由 | 掘り下げた理由 | 志望動機での伝え方 |
|---|---|---|
| 家から近い | 通勤の負担を減らし、仕事に集中したい | 地元のお客様と長く関われる点に魅力を感じた |
| 土日休み | 平日の仕事と両立して資格の勉強を続けたい | 学んだ知識を業務に活かしながら成長したい |
| 正社員になりたい | 腰を据えて1つの仕事のスキルを身につけたい | 長く働きながら専門性を高められる環境を求めている |
ポイントは、本音をうそで隠すのではなく、条件の先にある「働くうえで大切にしたいこと」を言葉にすることです。地元の会社であれば、「生まれ育った地域のお客様の役に立ちたい」という理由は本心からつながりやすく、面接で深掘りされても自然に答えられます。
ただし、言い換えた理由だけでは、どの会社にも当てはまる内容になりがちです。ステップ3で見つけたその会社ならではの特徴を1つ組み合わせると、応募先に向けた志望動機として仕上がります。

例文を参考にするときは、自分の経験に置き換えるのがコツですよ。次は、志望動機が思いつかない時についやってしまいがちなNGパターンも確認しておきましょう。
志望動機が思いつかない時に避けたいNGパターン
- 企業サイトの文章を写しただけの志望動機は、熱意が伝わらない
- 待遇や条件だけを理由にすると、定着への不安を持たれやすい
- どの会社にも言える内容は、応募先を選んだ理由として弱い
ここでは、志望動機が思いつかない時ほどやってしまいがちな3つのNGパターンを解説します。書き上げた志望動機がこれらに当てはまっていないか、提出前に確認してみてください。
企業サイトの文章をそのまま写す
書くことが思いつかないと、企業理念や事業紹介の文章をそのまま写したくなりますが、採用担当者は自社の言葉を誰よりもよく知っています。「御社の理念に共感しました」だけで終わる志望動機では、調べたことは伝わっても、なぜ共感したのかが伝わりません。
理念や事業内容に触れる場合は、自分の経験と結びつけて「なぜそう感じたのか」を添えてください。「アルバイト先で常連のお客様と長く付き合う大切さを知ったので、顧客との長い関係を重視する方針に共感した」のように書けば、自分の言葉として伝わります。
待遇や条件だけを理由にする
「給与が高いから」「残業が少ないから」といった理由だけで組み立てた志望動機は、より条件の良い会社があれば移ってしまうのではないかという印象を与えます。企業は採用や教育に時間と費用をかけているため、長く働いてくれそうかどうかを慎重に見ています。
条件を重視していることを隠す必要はありませんが、志望動機の中心には仕事内容や会社の特徴を置き、条件面は面接で聞かれたときに補足する程度にとどめるのが無難です。前の章の例文4のように、条件を求める理由まで掘り下げておくと安心です。
どの会社にも当てはまる内容にする
「成長できる環境で働きたい」「人の役に立つ仕事がしたい」といった内容は、それだけではどの会社にも当てはまってしまいます。面接官から「それなら他社でもいいのでは」と聞き返されたときに答えられなければ、志望度が低いと判断されかねません。
1つの文章を複数の会社に使い回すと、この状態になりやすいので注意が必要です。軸や経験の部分は共通でも、応募先ごとに「この会社を選んだ理由」の一文だけは書き換え、求人票や企業サイトで見つけたその会社の特徴を入れるようにしましょう。
書いた志望動機が応募先に合っているか自信が持てない人は、若手就職支援に強いキャリアスタートまでご相談ください。キャリアアドバイザーが応募書類の添削から面接対策まで一貫してサポートします。

書類が通ったら次は面接ですね。志望動機は面接でもよく聞かれる質問なので、話し方まで準備しておくと落ち着いて答えられますよ。
志望動機が思いつかない人が面接で伝える時のコツ
- 面接では1分程度で、結論から話せるように準備しておく
- 深掘り質問には、経験した場面を具体的に話して答える
- 迷った点を正直に話しても、最後は入社への意欲で締めくくる
ここでは、志望動機が思いつかずに苦労して書類を作った人が、面接で志望動機を伝えるときのコツを解説します。書類の内容を土台にして、話し言葉に整えておきましょう。
1分程度で話せる長さに整える
面接で志望動機を聞かれたら、1分程度で話し終えられる長さが目安です。書類の志望動機を丸暗記して読み上げると不自然に聞こえやすいため、「結論」「経験」「貢献」の3つのキーワードだけを覚えておき、その場で文章にして話す練習をしておきましょう。
最初の一言で「〇〇という理由で志望しました」と結論を伝えると、面接官は話の全体像をつかみやすくなります。スマホで自分の声を録音して聞き返すと、長くなっている部分や言いよどむ部分に気づけるので、本番前に何度か試しておくと安心です。
深掘り質問には経験の具体例で答える
面接では「なぜそう思ったのですか」「ほかの会社ではだめなのですか」といった深掘り質問がよくあります。こうした質問は応募者を困らせるためのものではなく、志望動機が本心から出たものかを確かめるために投げかけられています。
答えに詰まらないためには、志望動機の根拠にした経験について、いつ、どこで、何をして、どう感じたのかを具体的に話せるようにしておくことが大切です。経験の場面を具体的に語れる人は、言葉が多少つたなくても、本当にそう考えていることが面接官に伝わります。
迷った点を正直に話しても大丈夫な場面
未経験の職種に応募すると、「本当に自分に向いていると思いますか」と聞かれることがあります。このとき無理に「不安はありません」と言い切るより、「体力面が心配でしたが、研修制度を知って挑戦したいと思いました」のように、迷いと決め手をセットで話すほうが誠実に伝わります。
大切なのは、迷った点を話したあとに、入社への意欲で締めくくることです。正直さと前向きな姿勢の両方が伝われば、志望動機が思いつかずに悩んだ時間も、仕事を真剣に考えた証拠として受け止めてもらえます。
面接になると緊張して頭が真っ白になってしまう人は、以下の記事で紹介している緊張をほぐす方法も試してみてください。

ここまでで、志望動機づくりの流れはつかめたはずです。最後に、志望動機が思いつかない時に気になりやすい疑問にまとめて答えていきますね。
志望動機が思いつかない人によくある質問
ここでは、志望動機が思いつかない時に抱きやすい疑問について、要点を絞ってお答えします。
志望動機が本当に思いつかない会社には応募しないほうがいいですか?
企業研究をしても惹かれる点が1つも見つからない場合は、応募先を見直すことも選択肢です。ただ、多くの場合は調べ方が足りないだけなので、まずは求人票と企業サイトを読み直し、仕事内容や研修制度の中に自分の軸と合う点がないか探してみてください。
それでも見つからなければ、軸に合う別の求人を探すほうが、入社後のミスマッチも防げます。
志望動機は複数の会社に使い回してもいいですか?
自分の経験や仕事選びの軸の部分は、複数の会社で共通して使っても問題ありません。ただし、応募先を選んだ理由の部分まで同じにすると、どの会社にも当てはまる内容になってしまいます。
会社ごとに求人票や企業サイトで見つけた特徴を入れ、その会社を選んだ理由の一文は書き換えるようにしましょう。面接では書類の内容をもとに質問されるため、提出した志望動機は応募先ごとに控えを残しておくと安心です。
「正社員として働きたい」は志望動機になりますか?
正社員として安定して働きたいという気持ちは自然なものですが、それだけでは応募先を選んだ理由にはならず、正社員の求人であればどこでもよいという印象を与えてしまいます。
正社員を目指す理由を「腰を据えて専門性を身につけたい」などに掘り下げ、そのうえで応募先の仕事内容や教育制度に触れると、志望動機として伝わる形になります。
履歴書の志望動機欄は何文字くらい書けばいいですか?
欄の大きさにもよりますが、200〜300字程度を目安に、欄の大部分が埋まる分量にすると意欲が伝わりやすくなります。空欄が目立つと熱意が低いと受け取られやすいためです。
文字数が足りない場合は、経験の具体的な場面や入社後に取り組みたいことを1文ずつ足して調整しましょう。反対に長くなりすぎた場合は、結論・理由・貢献の3つ以外の説明を削ると読みやすくなります。
AIを使って志望動機を作ってもいいですか?
AIは、書き出した経験を整理したり、文章の言い回しを整えたりする補助として使う分には便利です。ただし、AIが作った文章をそのまま提出すると、面接で深掘りされたときに自分の言葉で答えられません。
材料となる経験や応募先を選んだ理由は自分で考え、最終的な文章も自分で読み直して手を入れることが大切です。AIで自己分析を進める方法や注意点は、以下の記事で詳しく解説しています。
一人で考えても志望動機が思いつかない時はどうすればいいですか?
一人で考え込むより、家族や友人に「自分はどんな人に見えるか」を聞いてみると、自分では気づかなかった強みが見つかることがあります。
ハローワークや就職エージェントなど、応募書類の作成を相談できる窓口を利用するのも一つの方法です。第三者と話しながら経験を振り返ると、志望動機の材料が言葉になりやすくなります。
まとめ|志望動機が思いつかない時は経験と応募先をつなげて作ろう
志望動機が思いつかないのは、意欲が足りないからではなく、材料を集めて組み立てる手順を知らないことが主な原因です。採用側は経歴の立派さより働く意欲を重視しているため、職歴が浅い人でも、自分の経験と応募先をつなげれば伝わる志望動機を作れます。
まずはアルバイトや日常の経験を書き出し、やりたくないことから仕事選びの軸を決めましょう。そのうえで求人票と企業サイトから選んだ理由を見つけ、「結論→理由→貢献」の型にまとめれば、1本の志望動機が形になります。
志望動機づくりや面接対策を一人で進めるのが不安な人は、20代未経験の就職支援に特化したキャリアスタートにご相談ください。

志望動機は最初から完璧じゃなくて大丈夫ですよ。書き出して、調べて、つなげる。この順番なら形になります。一人で迷ったら、キャリアスタートに気軽に相談してくださいね!





























志望動機が思いつかない時は、立派な理由を探すより「自分の経験」と「応募先を選んだ理由」をつなげて作ります。アルバイトや日常の経験を書き出し、求人票から共感できる点を1つ見つけて「結論→理由→入社後の貢献」の順に並べれば、職歴が浅くても志望動機は形にできます。