「正社員で働きたいけど、なかなか就職できない…」
「このまま正社員になるのは無理なのかな…」
このようなお悩みはありませんか?
転職活動をしていてなかなか採用されないことは精神的にかなりきついものがあるかと思います。
正社員への就職が難しいと一般的に言われており、多くの人が正社員への転職に不安に感じています。
しかし、採用されない原因や適切な対応をすることで正社員として就職することは可能です。
ここでは、正社員を諦めた人に多い理由、採用されにくい人の特徴、正社員を諦めた人が今すぐすべきことをわかりやすく解説します。
なお、以下の記事でも正社員になれない理由やポイントを解説していますので、合わせて確認ください。
1.正社員になれない人は多い?データから見る正社員の実態
日本の正社員の割合は、全体の約3割と多くありません。
厚生労働省「令和4年版 労働経済の分析」にて、2021年の日本の就業率は約6割、その中の約半数が正規雇用労働者(正社員)となっており、全体の約3割が正社員と報告されています。
しかし、2021年からコロナ禍の長期化で医療福祉分野の人手不足から正規雇用がされたために、正社員の割合が増えているとも報告されています。
そのため、正社員は約3人に1人と少なく、正社員になることは簡単ではありません。
2.正社員になるのが無理だと諦めた人のよくある5つの理由
ここでは、正社員を諦めた人のよくある理由を5つ紹介します。
それぞれ解説します
(1)正社員での採用が難しい
正社員での採用が難しいため、正社員を諦めてしまう人もいます。
しかし、正社員ではなく派遣社員やフリーターなどの非正規社員としてまずは働き始め、そのまま現在も続けているケースが多くあります。
以下の記事で非正規社員から正社員への就職に関して解説しています。
(2)不採用が続き精神的に辛くなった
不採用が続いてしまったために精神的に辛くなってしまったため、正社員を諦めてしまう人も少なくありません。
就職活動は履歴書作成や面接対策など多くの手間がかかってしまいますが、それでも採用されないことは、誰でも苦しいと感じます。
そのため、正社員を諦めて非正規雇用で働く選択をした人もいます。
(3)他にやりたいことがある
自分のやりたいことがあるため、正社員を諦めた理由の一つです。
正社員で働くことは労働時間が決まっているため、自分のやりたいことや夢を叶えるための時間の確保などのために諦めるパターンもあります。
(4)希望する転職先・職種が見つからない
自分が望む条件の仕事が見つからないため、正社員を諦めてしまう人もいます。
自分の働きたい業界や条件の仕事がなかったり、条件が良くても逆に自身のスキルが足りないことで諦めるケースが少なくありません。
(5)就職活動への金銭的な負担が大きい
就職活動には金銭的な負担が大きいため、就職活動を続けることが難しいというケースもあります。
就職活動をする際には 履歴書や照明社員、面接移動に必要な交通費や面接用のスーツの購入など、何かとお金がかかることも多いです。
さらに、就職活動に時間をとられてしまうために現在の仕事を減らしてしまい、収入自体が減少してしまうこともあります。
3.正社員に採用されにくい人の5つの特徴
ここでは、正社員として採用されにくい人の特徴を5つ紹介します。
自分に当てはまる部分がないか確認しましょう。
(1)就職活動の方法が間違っている
就職活動の方法が間違っているために、正社員になれない場合があります。
たとえば、応募書類の作成や面接対策を自己流ですることで十分な対策ができていなかったり、応募自体の数が少ないケースが少なくありません。
正社員への採用数は多く、ほかの候補者との争いに勝つためにはしっかりとした対策が不可欠です。
また、現在の仕事をしながら就職活動をする場合が多く、時間を効率的に活用して就職活動を行うことが重要です。
自分一人で進めるのではなく、転職エージェントなど様々なサービスも活用して就職活動を効率的に進めましょう。
(2)正社員に必要なスキルや経験が足りていない
スキルや経験不足が原因で、正社員になれない人は少なくありません。
特に、正社員への就職活動を始めるのが遅く、中途社員として就職を目指す場合は即戦力としての活躍が期待されるため、ハードルが高くなります。
20代では将来的なポテンシャルも含めて評価されますが、年齢が上がると社内で勤務できる期間が短くなるために、すぐに貢献できる人が求められることが多いです。
そのため、すでに経験やスキルを持っている人と争うものとなるため、正社員に採用されにくくなってしまいます。
(3)社会人としてのマナーが欠けている
社会人としてのマナーが欠けているために、なかなか正社員になれない人もいます。
正社員は、派遣社員やアルバイト以上に責任のある仕事を任されるため、「会社の顔」としてお客様と接する機会が多くなります。
そのため、社会人としてのマナーが身についていない場合、正社員としての就職が難しくなってしまいます。
就職活動において日々の連絡や面接の場面で、「時間厳守」「清潔感のある身だしなみ」「丁寧な言葉づかい」に気を遣い、最低限のマナーを守りましょう。
(4)企業選びの条件が高すぎる
企業選びの条件が高いことも、正社員になれない人の特徴のひとつです。
たとえば、人気企業ばかり受け続けたり、給与面での条件がいまの自分のスキルや経験に見合っていないなどのケースがあります。
人気企業は採用倍率がかなり高く、高いスキルやアピールできる経験がないと、書類選考の突破も難しいです。
そのため、正社員への採用がなかなか決まらない人は、まずは条件を下げて正社員として就職して経験を積んだり、資格の勉強など自己研鑽を積みましょう。
(5)自分から動こうとしない
指示がないと動けない人と思われてしまうと、正社員への道は遠ざかります。
特に、派遣社員などで現在働いている職場で正社員を目指すのであれば、自主的に行動する姿勢をアピールすることが重要です。
なぜなら、正社員になると、自分で課題を見つけて行動を起こしていく自主的な姿勢が求められるためです。
もちろん自分の目の前のタスクをしっかりとこなすことも重要ですが、それに加えて、自分から積極的に会社に貢献する姿勢が求められます。
4.正社員を諦めた人が今からすべきこと3選
ここでは、正社員を諦めた人が今からすべきことを3つ紹介します。
それでは解説します。
(1)自己分析を再度してみる
まず、自己分析を再度行ってみましょう。
なぜなら、「自分の強みはなにか」「自分がやりたいことはなにか」を間違ったまま転職活動を進めていた可能性があるためです。
自己分析を進める際は、以下のステップで進めることをおすすめします。
#1.これまでの業務経験を洗い出す
これまで経験してきた仕事を振り返り、以下のような項目を整理してみましょう。
特に、内容を5W1Hで書き出すことで、自分のしてきたことを客観的に見つめなおすことができます。
- どのような業界、どのような会社(会社規模など)、どのような仕事を担当してきたか?
- 業務内外含め、どのような人たちと、どのように関わってきたか?
- 仕事の中で成功した経験、その中で自分がなにをしたか?
- 仕事の中でどのような失敗をしたか、そこから何を学んだか?
また、洗い出した経験をもとに、身に付いたスキルも合わせて挙げてみましょう。
#2.自分の価値観を客観視する
次に、プライベートも含めた自分の価値観を見つめ直してみましょう。
自分の興味や関心は常に変わり続けており、過去に興味がなかったものが今が逆に好きになっていることも少なくありません。
そのため、自分の興味がある分野ややりがいを感じることを改めて考え直すことで、自分に合った職種や業界が見えてきます。
価値観を書き出すときには、モチベーショングラフといったフレームワークを活用することをおすすめします。
このように自分の価値観を再確認することで、いままで見送っていた求人などにも目を向けることができます。
#3.正社員で働きたい理由や今後やりたいことをもう一度考えなおす
最後に、今までの自分の強みや価値観に加えて、正社員で働こうと思った理由を振り返り、今後の目指す姿や実現したいことを明確にします。
見つめなおす際には、「給料が低いから」「残業が多いから」といった不満の要素だけでなく、「こうなりたい」というポジティブな考えも見つめなおしましょう。
今後やりたいことについては、仕事だけでなくプライベートな面も必ず検討しましょう。
たとえば「趣味に時間を使いたい」といった場合、金銭面や業務面の条件を下げても日々の生活を楽しく過ごすことができる場合があるためです。
(2)選考のどの時点でうまくいってないかを見直す
選考がうまくいっていない場合、まず、どこで選考を突破できていないかを整理しましょう。
「最初のエントリー時点なのか」「書類選考なのか」「面接なのか」など、どこでNGとなっているかを見ることで、対策が異なってくるためです。
たとえば最初のエントリー時点の場合では、自分の年齢やスキルなどがマッチしていないために、条件や業界を改める必要があります。
書類選考や面接の場合は、今まで行っていた応募書類や面接対策が間違っている可能性があるため、内容のブラッシュアップが必要です。
このように、どのタイミングでうまくいっていないかを分析することで、より効率的に自分の悪い点がわかります。
(3)転職エージェントを使ってみる
転職活動でやることは非常に多く、効率的に進めることは非常に重要です。
そのため、いまの就職活動と同時並行でよいので、まずは転職エージェントを活用しましょう。
転職エージェントを活用することで、職業相談から求職者の希望に沿った求人の紹介、選考対策、労働条件交渉の代行まで手厚い転職支援を受けることができます。
特に、「自己分析」「履歴書などの応募書類の添削」「面接対策」などは一人でしていても正解が分かりづらいものであり、相談相手がいる方が効果的に進めることができます。
もしすでに転職エージェントを活用している場合でも、複数のエージェントに登録しましょう。
なぜなら、エージェントに応じて強みや弱みがあり、いまのエージェントが最適とは限らないためです。
まとめ
本記事では、正社員を諦めた人向けに、諦めた理由や採用されにくい特徴、今すぐすべきことを紹介しました。
転職活動をしていてなかなか採用されないことは精神的にかなりきついものかと思います。
しかし、採用されない原因や適切な対応をすることで正社員として就職することは可能です。
一方で、就職活動は働きながら時間を見つけて行う必要があり、上手にやりくりすることが重要です。
そのため、まずは転職エージェントに相談することをおすすめします。
モチベーショングラフとは、自分の人生を振り返って「いつ、どんなときが充実していたか」「どんなときに気持ちが落ち込んだか」というモチベーションの変化をグラフで表現するものです。
一般的には、横軸に時間の流れ、縦軸にモチベーションのプラス・マイナスを設定して波線で表現し、そこに出来事を一言コメントします。