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大学院を中退しても就職できる!スムーズに就職するポイントと注意点を解説

「大学院を中退したら就職は難しい?」
「大学院を中退して就職したいが、履歴書で中退の事実を省いても良い?」

大学院を中退しても、就職に成功している人は大勢います。

ただし、就職活動の進め方にはコツがあり、何も対策をせずに動き出すと苦戦してしまうことも事実です。

この記事では、大学院中退者の就職の実態や、就職活動が難しいといわれる理由、そしてスムーズに就職するためのポイントと注意点を詳しく解説します。

後半では大学院中退者が就職を成功させるための具体的なステップも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

大学院を中退して就職する人の割合

大学院を中退し、就職する人の割合をデータで見ていきましょう。

文部科学省「令和6年度 学生の中途退学者・休学者数の調査結果について」によると、大学院を中退する人の割合は2.67%となっています。

さらに、大学院を中退することを選んだ理由の上位3つは以下のようになっています。

大学院を中退した人の理由
  • 転学・進路変更等:22.3%
  • 学生生活不適応・修学意欲低下:16.3%
  • 就業・起業等:14.8%

このデータを見ると、大学院中退者の約15%弱が就職を選んでいることがわかります。

大学院の中退率は高くはないものの、一定数がさまざまな事情で大学院を辞め、そこから就職の道を選んでいることは事実です。

「大学院を中退したのなんて自分だけだ、お先真っ暗だ」と過剰に暗くならず、前向きに進路を考えましょう。

大学院を中退したら新卒扱いからは外れる

大学院を中退して就職する場合は、新卒扱いにはなりません。

既卒扱いで就職するのが一般的なので、中途採用枠に応募して就職活動することになります。

ただし、大学からストレートで大学院へ進み、中退を選んだ場合は新卒から3年以内の第二新卒枠を狙うことも可能です。

第二新卒枠とは、卒業から3年以内を目安の求職者向けの求人枠で、一般的な中途採用枠より新卒に近い扱いでの入社を狙えます。

また、厚生労働省は卒業後3年以内の既卒者を新卒枠で応募受付するよう、企業へ呼びかけをおこなっています。

奨励ベースのため強制力はありませんが、企業によっては新卒と同じくポテンシャル採用される可能性があるでしょう。

大学院を中退したら就職が難しいといわれる理由

「大学院を中退して就職をするのは難しい」と、インターネットや身近な人から聞いている人もいるはずです。

なぜ大学院中退から就職するのが困難と言われがちなのか、その理由を解説します。

  • 学校や教授からの推薦がない
  • 学歴評価で不利になる可能性がある
  • 既卒扱いのため応募できる求人の幅が狭い
  • 中退理由によっては採用側にネガティブな印象を与える

学校や教授からの推薦がない

大学院を中退した場合、就職の際に大学や教授からの推薦状がもらえません。

特に理系の大学院では教授推薦、学校推薦を利用して就職するケースが多く、一般的な応募と比べると合格率が高まる傾向があります。

また、学校推薦を利用すると書類選考が免除になるなど、選考において優遇があるのは確かです。

しかし、大学院を中退した場合このような特権が使えず、自力で求人を探して選考を突破する必要があります。

また、研究室のOB・OGとのつながりも活用しにくくなり、情報収集の面でもやや不利になるでしょう。

ただし、全ての大学院卒業生が推薦を使って就職しているわけではありません。

しっかり選考準備をおこなえばカバーできることも、同時に覚えておきましょう。

学歴評価で不利になる可能性がある

大学院を中退した場合、最終学歴が「大学卒業」となり、大学院修了を前提とした求人には応募できません。

また、大学院中退の事実が選考時にマイナスに働く可能性はあります。

特に、研究職やアカデミックなポジションの仕事を希望する場合は、修士号や博士号が応募条件に含まれるケースが多く、職種の選択肢は狭まるでしょう。

しかし、大学院での勉強自体が無駄になるわけではありません。

大学院で培った論理的思考力、知識自体はビジネスの場でも評価される可能性があります。

既卒扱いのため応募できる求人の幅が狭い

大学院を中退した場合は既卒扱いになるケースが多く、新卒採用の枠で応募できる企業は限られます。

新卒一括採用が主流の日本では、新卒枠での応募が制限されることで、選択肢が減る可能性はあるでしょう。

また、中途採用枠に応募する場合は、実務経験のあるライバルと同じ土俵で選考を受けなければならず、社会・実務経験が乏しい大学院中退者にとってはハードルは高めです。

しかし、最近は第二新卒枠を設けていたり、大学卒業から3年以内の若者は新卒枠で応募できるようにする企業も増えています。

「未経験歓迎」「既卒可」など、求人を探す際の条件を検討すれば、応募先が見つかる可能性は高いでしょう。

中退理由によっては採用側にネガティブな印象を与える

大学院を中退した理由によっては、選考時に採用側があなたにネガティブな印象をもつ可能性があります。

中退理由が曖昧であったり、「勉強が辛くなりました」など、消極的な理由だと、採用側に「忍耐力がない」「嫌なことがあれば辞めるのでは」との懸念を生むためです。

企業側が知りたいのは、採用したあとすぐに辞めず、自社に貢献できる素質があるかどうかです。

そのため、中退に至った経緯やその経験からの学び、今後の社会人生活へのビジョンをうまく伝える必要があります。

大学院を中退して就職活動を始めるメリット

大学院を中退すると就職で一部不利になることもあります。

しかし、デメリットばかりではなく、これから仕事を始めるにおいてアドバンテージになることもあります。

  • 社会人経験を早くスタートできる
  • 大学院に通う時間やお金を別の目的のために使える
  • 大学院で身に付けた知識や専門性をアピールできる
  • 経済的に自立できる

社会人経験を早くスタートできる

大学院を修了するまで待つよりも、早い段階で社会人としてのキャリアをスタートできるのは大きなメリットです。

修士課程を修了するまで2年間待つよりも、その期間を実務経験に充てることで、同年代の大学院修了者よりも早くスキルや実績を積み上げることが可能です。

特にビジネスの世界では、学歴よりも実務経験が評価されることも多く、早く社会に出ることがキャリア形成においてプラスに働くこともあるでしょう。

大学院に通う時間やお金を別の目的のために使える

大学院に通い続ける場合、学費や生活費などの経済的な負担が続きます。

修士課程だけでも2年間の学費は数百万円に上ることが多く、博士課程に進めばさらに長期間の出費が必要です。

一方で中退して就職すれば、これらのコストを削減できるだけでなく、収入を得ながら自己投資や将来の貯蓄に回すことができます。

経済的に自立したいと考えている方にとっては、大きなメリットといえるでしょう。

大学院で身に付けた知識や専門性をアピールできる

大学院を中退したとしても、在籍していた期間に身につけた専門知識や研究スキルは消えません。

論文の読解力、データ分析能力、プレゼンテーション力、論理的思考力など、大学院での経験を通じて磨かれたスキルは多岐にわたります。

これらのスキルは、IT業界やコンサルティング業界、メーカーの企画職など、幅広い業種・職種で活かすことができます。

「修了はしていないが、こういった知識やスキルを大学院で培った」と具体的にアピールすることで、企業からの評価を高められるでしょう。

経済的に自立できる

大学院生の多くは、アルバイトや奨学金で生計を立てており、経済的に余裕がないケースが少なくありません。

しかし、中退して正社員として働き始めれば、安定した収入を得て経済的に自立することができます。

毎月決まった給与が入ることで、生活の見通しが立ちやすくなり、精神的な安定にもつながります。

さらに、社会保険にも加入できるため、将来の年金や医療面でも安心感が増すでしょう。

大学院中退者の就職活動のポイント

大学院を中退してからの就職は、いくつかのポイントを押さえることが重要です。

どのようにして就活を進めれば、より良い条件で就職先を探せるかを説明します。

  • 中退の理由をポジティブに言い換える
  • 中退後は早めに就職活動を始める
  • 大学院で培った知識を活かせる業種を選ぶ
  • 転職エージェントに相談する

中退の理由をポジティブに言い換える

面接で中退理由を聞かれた際に、ネガティブな印象を与えないためには、前向きな表現に言い換えることが重要です。

たとえば、以下のような言い換えが考えられます。

言い換えの例
  • 研究テーマに興味を持てなくなった
    「大学院での研究を通じて、自分が本当にやりたいことは研究よりも実務で課題を解決することだと気づきました。その気づきを活かして、一日でも早く社会に貢献したいと考え、就職を決意しました」
  • 人間関係がうまくいかなかった
    「研究室での経験を通じて、チームで協力しながら成果を出す仕事のスタイルが自分に合っていると感じ、企業でそのような環境で働きたいと考えました」
  • 経済的に厳しくなった
    「自立した生活を送りたいという思いが強くなり、早い段階から社会人としてのキャリアをスタートさせたいと考えました」

ポイントは、中退の理由を逃げではなく、前向きな選択として伝えることです。

嘘をつく必要はありませんが、ネガティブな事実をそのまま伝えるのではなく、そこから何を学び、なぜ就職を選んだのかをセットで語るようにしましょう。

中退後は早めに就職活動を始める

大学院を中退した後は、できるだけ早く就職活動をスタートしましょう。

中退後に何もしない空白期間が長くなると、面接で「その間何をしていたのか」と聞かれた際に答えにくくなります。

また、空白期間が長いほど企業側の印象も悪くなりがちです。

近年は厚生労働省の呼びかけにより、卒業後3年以内であれば新卒枠で応募できる企業もあります。

この期間を逃さないよう、中退を決断したらすぐに就職活動の準備に取りかかりましょう。

大学院で培った知識を活かせる業種を選ぶ

大学院での研究や学びを活かせる業種・職種を選ぶと、選考でのアピールがしやすくなります。

たとえば、理系の大学院で化学を専攻していた方であれば、化学メーカーや素材メーカーの技術営業職や品質管理職は、専門知識を直接活かせる可能性があります。

文系の大学院で社会学を学んでいた方なら、マーケティングリサーチ会社やシンクタンクなどが選択肢になるでしょう。

「大学院を中退したのだから、専門分野にはもうこだわらない」と考える方もいるかもしれませんが、せっかく身につけた知識を活かせる仕事を探すことで、就職活動の効率も上がり、入社後のミスマッチも防ぎやすくなります。

転職エージェントに相談する

大学院を中退した方の就職活動では、一人で進めるよりも就職エージェントを活用することを強くおすすめします。

転職エージェントは一般の求人サイトでは見つけにくい非公開求人を多数もっており、効率よく応募先を見つけられます。

また、履歴書や職務経歴書の書き方からアドバイスを受けられるため、大学院中退の経歴をどう記載すべきか、自己PRを魅力的にブラッシュアップするアドバイスを受けることも可能です。

さらに、面接対策にも対応しており、中退理由の伝え方なども個別にサポートしてもらえます。

大学院を中退した人が就活する際の注意点

大学院中退からの就職活動をスムーズに進めるために、以下の2つの注意点を必ず押さえておきましょう。

迂闊に中退を選ばず必要なら休学を選択する

大学院に通うのがつらいからといって、すぐに中退を選ぶのは避けましょう。

中退は取り消すことができないため、一度辞めてしまうと同じ大学院に戻ることは基本的にできません。

もし「今は研究を続ける気力がない」「一度立ち止まって考えたい」と感じているのであれば、まずは休学を検討しましょう。

休学であれば、在籍したまま気持ちを整理する時間を確保でき、復学して修了する選択肢も残せます。

休学中に就職活動を試みて、自分に合った仕事が見つかったタイミングで中退を正式に決断するという方法もあります。

焦って結論を出さず、休学という選択肢も視野に入れて慎重に判断することが大切です。

大学院を中退した事実を隠して就職しない

就職活動で不利になるのを恐れて、大学院に通っていた事実や中退した事実を履歴書に記載しない人がいますが、これは絶対に避けてください。

履歴書に虚偽の記載をすることは経歴詐称にあたる可能性があり、入社後に発覚した場合は懲戒解雇の対象になることもあります。

企業は入社後に卒業証明書や在籍証明書の提出を求めることがあり、大学院に在籍していた事実は簡単に確認できます。

大学院中退の事実は隠すのではなく、堂々と記載したうえで前向きな理由を伝えましょう。

大学院を中退して就職を成功させたいならキャリアスタートへご相談ください

大学院を中退しても、就職に成功することは十分に可能です。

大切なのは、中退の理由を前向きに伝える準備をし、できるだけ早く就職活動をスタートすることです。

大学院で培った専門知識や論理的思考力は、就職活動でも社会人としても大きな武器になります。

「中退したから不利」と必要以上に悲観せず、自分の強みを活かせる仕事を見つけていきましょう。

大学院を中退して就職活動に不安を感じている方は、キャリアスタートへご相談ください。

キャリアスタートは、既卒・第二新卒の就職支援に強みを持つ就職エージェントです。

個々の適性に合った企業とのマッチングを得意としており、弊社が紹介した方の定着率は92%を誇ります。

「大学院を辞めた自分に合う仕事が見つかるだろうか」と不安に感じている方こそ、まずはお気軽にご相談ください。

あなたの経験やスキルを活かせる仕事を、一緒に見つけていきましょう。

ABOUT US
牛田 晴宣キャリアスタート株式会社 執行役員
東洋大学卒業後、携帯販売職や起業経験を経て、キャリアスタート株式会社に入社。キャリアカウンセラーとして若年層の就職・転職支援に従事し、2021年7月より大阪支店長を務める。「若者の輝く社会を作る」をビジョンに掲げ、関西エリアで求職者のキャリア相談に対応。自身の独立・再就職の経験を活かし、実践的なキャリアアドバイスを提供している。
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