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大学院で留年すると就職は不利?影響や理由、面接での答え方まで徹底解説

「大学院を留年したら就職で不利になる?」
「大学院の留年理由を面接で聞かれたら、なんて答えよう」

大学院の留年は珍しいものではなく、研究の進行や論文の完成時期など、学部とは異なる事情によって起こるケースも多くあります。

とはいえ、履歴書や面接でどのように説明すればよいのか分からず、就職活動に不安を抱える方が多いのも事実です。

本記事では、大学院で留年する人の割合や主な理由、就活への影響、面接での伝え方までわかりやすく解説します。

留年経験を不利にしないためのポイントを知り、自信を持って就職活動を進めましょう。

大学院で留年する人の割合とは

大学院で留年する人の割合は大学、理系文系の区分、地域によっても大きく異なります。

一概に「大学院生の何割が留年する」とは言い切れませんが、各大学が発表している「標準修業年限内学位授与率」のデータを見ると、留年している人の割合を個別に確認できます。

代表的な大学院の留年率(修士〜博士課程)を表にまとめました。

大学院名留年率
京都大学13%
一橋大学16.52%
白百合女子大学10%
法政大学4.5%
出典:標準修業年限内学位授与率|京都大学標準修業年限内学位授与率|一橋大学標準修業年限以内で修了した者の占める割合|白百合女子大学当該大学院に入学した者のうち標準修業年限以内で修了した者の占める割合その他学位授与の状況に関すること|法政大学

大学院で留年する人の割合は、大学や研究科によって大きく差がありますが、公開されているデータを見ると、一定数の学生が標準年限を超えて在籍していることがわかります。

ただし、大学院では研究内容や論文の進捗によって修了時期が前後することも多く、学部の留年とは意味合いが異なる場合も多いです。

そのため、大学院で留年したからといって必ずしも珍しいケースとはいえず、就職活動においても適切に理由を説明できれば大きな不利になるとは限りません。

大学院を留年してしまう理由とは

大学院の留年理由は単純な学力ややる気の問題だけではありません。研究の特性や進路選択、体調面など、さまざまな要因が重なって留年に至ることも多いです。

ここでは、大学院を留年してしまう主な理由を代表的な5つに分けて解説していきます。

  • 研究が計画通りに進まない
  • 博士論文が完成しなかった
  • 単位が不足してしまった
  • 就職活動を優先するためにあえて留年した
  • 心身の不調があった

研究が計画通りに進まない

大学院を留年する代表的な理由は、研究が計画通りに進まないためです。

大学院では講義中心だった学部と違い、研究や論文作成が修了の中心です。

そのため、実験結果が出ない、調査が予定通り進まない、指導教員との方向性が合わないなど、さまざまな要因によって研究スケジュールが遅れてしまうことがあります。

特に理系分野では、実験やデータ取得に時間がかかることも多く、努力していても予定どおりに論文が完成しないケースは珍しくありません。

研究の遅れはそのまま修了時期の遅れにつながるため、結果として留年となる場合があります。

博士論文が完成しなかった

博士課程で多いのが、博士論文が期限までに完成しないケースです。

博士課程では、単位取得だけでは修了できず、学位論文の提出と審査通過が必須条件となります。

しかし、論文の完成度や査読対応、指導教員の承認などをクリアするまでには時間がかかることも多く、予定していた年数で提出できないこともあります。

その結果、研究自体は進んでいても修了要件を満たせず、在籍期間が延びる形で留年となる人も多いでしょう。

単位が不足してしまった

大学院でも、単位不足による留年は一定数存在します。

修士・博士課程ともに、修了には必修科目や取得単位数の条件があります。

必修科目を落としてしまった場合や、履修計画のミスによって単位が足りなくなった場合は、再履修が必要となり、修了時期が延びてしまうことがあります。

特に専門科目は評価基準が厳しいこともあり、レポートや試験の結果次第では単位を落とすこともあるため注意が必要です。

就職活動を優先するためにあえて留年した

就活のためにあえて留年を選択する人もいます。

希望する企業への就職が決まらなかった場合や、研究と就職活動の両立が難しいと判断した場合、もう1年在籍して就職活動に集中する選択をする人もいます。

特に博士課程では、研究職や専門職への就職を目指す関係で、タイミング調整として在籍期間を延ばすことも珍しくないでしょう。

このような就職留年は珍しいものではなく、将来のキャリアを考えたうえでの戦略的な選択といえます。

心身の不調があった

心身の不調によって研究や授業への参加が難しくなり、結果として留年するケースもあります。

大学院では研究への負担が大きく、生活リズムの乱れや精神的なストレスを抱えやすい環境でもあります。

そのため、体調不良やメンタル不調が続くと、研究進行や単位取得に影響が出てしまい、修了時期が延びてしまうことがあります。

近年は大学側のサポート体制も整いつつありますが、無理をせず療養を優先した結果、留年という形になることも少なくありません。

大学院を留年すると就活に不利になる?

大学院で留年した経験があると、「就職活動で不利になるのでは」と不安に感じる方も多いでしょう。

確かに、履歴書や面接で留年について触れられる可能性はありますが、それだけで採用に不利になるとは限りません。

大学院の留年が就活に与える影響について、詳しく説明します。

  • 留年の理由をうまく言語化できれば問題ない
  • 年齢がネックになる可能性はある
  • 修了した事実が評価される可能性は高い

留年の理由をうまく言語化できれば問題ない

大学院での留年は、理由を適切に説明できれば大きなマイナス評価には繋がりません。

企業側が気にするのは、「なぜ留年したのか」「同じことを繰り返さないか」という点です。

研究の長期化や論文作成の遅れ、体調不良など、合理的な理由があり、その後どのように改善したのかを具体的に説明できれば、納得してもらえる可能性は高いでしょう。

一方で、理由を曖昧にしたり、責任を他者に押し付けるような説明をしたりすると、計画性や主体性に疑問を持たれるリスクがあります。

留年理由は正直に、かつ前向きに伝えることが重要です。

年齢がネックになる可能性はある

留年によって卒業・修了時期が遅れると、年齢が上がる点を気にする方もいるでしょう。

新卒採用では年齢よりもポテンシャルや専門性が重視されることが多いものの、同年代の学生と比べて年齢が高くなることで、不安を感じる企業があるのも事実です。

特に、第二新卒や既卒との境界に近い場合は、応募できる求人の幅がやや狭くなる可能性もあります。

ただし、大学院修了者は専門知識や研究経験が評価されるケースも多く、年齢のみで不利になるとは限りません。

研究内容やスキルを明確に伝えることで、年齢以上の価値を示すようにしましょう。

修了した事実が評価される可能性は高い

最終的に大学院を修了していれば、その事実自体が評価される可能性は高いです。

大学院では、専門分野の研究を継続し、論文を完成させるまで取り組んだ経験が重視されます。

仮に留年を経ていたとしても、研究をやり切った実績や課題を乗り越えた過程は、粘り強さや課題解決力として評価されることがあります。

企業側も、大学院生には学部生とは異なる専門性や思考力を期待しています。

留年の事実だけに目を向けるのではなく、修了までに積み重ねた経験や成果をしっかりアピールすることが大切です。

就職活動で留年の理由を説明するポイント

大学院での留年について面接で聞かれた場合、答え方次第で印象は大きく変わります。

留年という事実そのものよりも、「どのように受け止め、どう行動したか」が重視される傾向にあります。

ここでは、就職活動で留年理由を説明する際に押さえておきたいポイントを紹介します。

嘘をつかない

大学院を留年した理由は、正直に伝えることが基本です。

面接では深掘りされることも多く、事実と異なる説明をすると話の整合性が取れなくなったり、受け答えが不自然になったりと、不信感の原因になります。

特に大学院の留年は、研究や論文、単位など客観的な理由があるケースが多いため、無理に隠す必要はありません。

ただし、すべてを詳細に説明する必要はなく、採用担当者が理解しやすい形で整理して伝えることが大切です。

ネガティブな要素だけを強調するのではなく、事実を簡潔に伝えましょう。

留年への反省と改善点をセットで伝える

留年の理由を説明する際は、「なぜ起きたか」だけでなく、「その後どう改善したか」を必ずセットで伝えることが重要です。

たとえば研究の遅れが原因であれば、スケジュール管理を見直したことや、指導教員との連携を強化したことなど、具体的な改善行動を示すことで前向きな印象になります。

企業は過去の失敗そのものよりも、そこから学びを得て成長できる人材かどうかを見ているため、このようなことを順序立てて説明できれば、マイナスな印象は避けられるでしょう。

留年を単なるマイナス経験として終わらせるのではなく、課題を乗り越えた経験として整理して伝えることが大切です。

【理由別】大学院の留年理由を面接で聞かれた時の解答例

ここでは、大学院の留年理由を面接で聞かれた際の回答例を、理由別に紹介します。

あくまで一例ですが、伝え方の参考にしてみてください。

  • 研究が原因で留年した場合
  • 就職留年した場合
  • メンタル不調が原因の場合

研究が原因で留年した場合

研究が理由の留年は、大学院では比較的よくあるケースです。

面接では「計画性がなかったのでは?」と見られないよう、遅れた理由と立て直し方をセットで伝えることが重要です。

解答例

修士論文の研究において、当初想定していた方法では十分なデータが得られず、研究計画の見直しが必要となりました。
その結果、論文完成までに時間がかかり、修了時期が延びる形となりました。

その経験から、計画段階でのリスク想定や進捗管理の重要性を学び、以降は定期的に指導教員と進捗確認を行いながら研究を進めました。
最終的には論文を完成させ、課題に対して粘り強く取り組む姿勢を身につけることができたと考えています。

就職留年した場合

就職活動を理由に在籍期間を延ばした場合は、説明の仕方次第で印象が分かれます。

「逃げ」ではなく、目的と行動がセットの判断だったと伝えると納得されやすいです。

解答例

大学院修了後の進路について慎重に検討した結果、希望する業界への理解を深めたうえで就職活動を行いたいと考え、在籍期間を延ばしました。

その期間は研究を継続しながらインターンシップや企業研究に取り組み、自分の専門性をどのように活かせるかを整理する時間に充てました。
結果として、進路選択の軸を明確にできたことは大きな成長だったと感じています。

メンタル不調が原因の場合

体調面の理由は、正直さが大切な一方で、話しすぎると焦点がぼやけやすいテーマです。

面接では「現在は安定している」「再発防止の工夫がある」を端的に示すと安心感につながります。

解答例

研究と就職活動の両立が重なり、一時的に体調を崩した時期がありました。そのため研究の進行が遅れ、修了時期が延びる形となりました。

その後は生活リズムやタスク管理を見直し、指導教員や大学のサポートも活用しながら体調を回復させ、研究を継続して修了することができました。
現在は体調面も安定しており、同様の状況にならないよう自己管理を徹底しています。

大学院を留年して就活が不安な方はキャリアスタートへご相談ください

大学院での留年は珍しいことではなく、その理由や背景もさまざまです。

就職活動においては、留年の事実そのものよりも、理由をどのように説明し、そこから何を学んだかが重視されます。

正直に理由を伝え、反省点と改善行動をセットで説明できれば、過度に不利になるケースは多くありません。

大学院での経験や研究成果とあわせて、自分の成長を具体的に伝えることが大切です。

しかし、大学院の留年の事実を面接できちんと伝えられるかなど、不安が多のも事実です。

そのような方は、ぜひキャリアスタートへご相談ください。

キャリアスタートは、第二新卒や既卒、フリーターなど20代の就職支援に特化した転職エージェントです。

一人ひとりの状況に合わせたキャリア相談や面接対策、書類添削などを無料でサポートしており、「留年経験がある」「経歴に不安がある」といった方の支援実績も豊富にあります。

自分一人で悩むのではなく、プロのサポートを受けながら就職活動を進めたい方は、一度相談してみるとよいでしょう。

ABOUT US
牛田 晴宣キャリアスタート株式会社 執行役員
東洋大学卒業後、携帯販売職や起業経験を経て、キャリアスタート株式会社に入社。キャリアカウンセラーとして若年層の就職・転職支援に従事し、2021年7月より大阪支店長を務める。「若者の輝く社会を作る」をビジョンに掲げ、関西エリアで求職者のキャリア相談に対応。自身の独立・再就職の経験を活かし、実践的なキャリアアドバイスを提供している。
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