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高卒からの就職におすすめな職種・業界は?就活のポイントも解説

高卒からの就職におすすめな職種・業界は?就活のポイントも解説

高卒からの就職であっても、様々な職種や業界に挑戦する事は十分に可能であり、早めに行動に移せば長期的にキャリアを築ける点が大きな強みです。特に人手不足が続く業界では、高卒採用に積極的な企業も多く、適切に準備をすることで働きやすい就職先を選べます。

この記事では、高卒でも就職しやすいおすすめの職種や業界、取得しておくと有利になる資格、就活成功のポイントまでわかりやすく解説します。初めて就職活動に取り組もうとする高卒の人は、記事の内容を参考にしてみてください。

高卒の就職実態

高卒の就職実態としては全体的に内定率が高く、しっかりと活動すれば就職先に困るということがないといった事実があります。特に製造業やサービス業を始めとした業界では、高卒の若手を積極的に採用する企業も多く、安定したキャリアを築ける環境が整っています。

ただし、地域によって求人の数に違いがあります。都市部では応募先の選択肢が多いのに対し、地方では求人が限定される場合がある点には注意が必要です。また、高卒の初任給は20万円前後が平均値ですが、昇給制度や歩合制が整った企業であればそれ以上の収入も見込めます。

まずは、高卒の就職実態について関連するデータをもとに詳しく解説していきます。

高卒の内定率は98%と高い

高卒の就職内定率は毎年高く推移しています。文部科学省の「令和7年3月高等学校卒業の就職状況に関する調査について」によれば、高卒の就職率は男性で98.4%、女性で97.3%と高い数値となっています。

この数字は大卒よりも高い水準であり、多くの企業が若手人材の確保を目的に高卒の採用を積極的に行っていることの証明とも言えます。特に製造業やサービス業、不動産業などでは、若手の育成を前提とした採用が活発的であり、高卒でも安定した環境で働きながらスキルを身に付けられます。

また、高卒採用はこれまでの実務経験よりもポテンシャルを重視した選考が中心のため、学歴以上に人柄や意欲、コミュニケーション能力などが評価されやすい点もポイントです。したがって、しっかりと就職活動に取り組めば希望する職種への就職も十分に実現できるでしょう。

都心と地方では若干就職率が変わる

高卒の就職率は全国的に高い一方、都市部と地方ではそもそも存在する企業の数が異なるため、求人の数や職種の幅に違いがあります。例えば政府統計の総合窓口(e-Stat)の調査データによれば、東京都の就職率は95.0%なのに対し、沖縄県の就職率は91.9%となっています。

もちろん、都道府県によって東京都以上の就職率を誇るケースもありますが、求人数が相対的に少ないため、製造業や建設業などの特定の職種に応募が集中する傾向があります。加えて、都道府県によって同じ仕事でも給与水準が違うことがある点には注意が必要です。

もちろん、地方は住居費が低かったり、企業の福利厚生が充実している場合もありますので、一概に都心と地方のどちらが良いというわけではありません。地域差を理解した上で希望の働き方を実現できるかという観点で、就職先を検討すると良いでしょう。

高卒の初任給は20万円前後

厚生労働省の調査によれば、高卒の初任給は約20万円前後であることがわかっています。大卒の初任給は25万円程度となるため、学歴と初任給はおおよそ比例すると言えるでしょう。しかし、近年は人材化確保の観点で高卒の給与水準を引き上げる企業も増えており、初任給が22〜24万円程度に設定している企業も少なくありません。

また、若いうちから正社員として経験を積むことで、昇給や昇格のチャンスも早く訪れるだけでなく、成果に応じて給与が変動する歩合制の会社であれば、学歴に関係なく稼ぐことも可能です。

就職先を検討する際は、初任給だけで判断するのではなく、昇給制度や賞与の有無、福利厚生を含めた総合的な待遇で比較検討することを意識してみてください。

高卒からの就職におすすめな職種15選

高卒からでも挑戦しやすい職種は、未経験から始めやすく、研修制度が整っている点が共通しています。営業職や販売職のようにコミュニケーション能力を重視する仕事から、製造スタッフや事務職のように手順に沿って進める作業中心の職種まで、幅広く就職することが可能です。

また、IT業界ではプログラマーやWebデザイナーなど、専門性の高い仕事も未経験向けの求人が増えてきている点が特徴です。他にも、介護職や飲食スタッフなど需要が安定している職種は、高卒からの長期的なキャリア形成にもおすすめです。

ここからは、高卒からの就職におすすめな職種を15個ご紹介します。それぞれ平均年収やキャリアパスなどもまとめていますので、仕事選びの参考にしてみてください。

営業職

営業職は学歴よりも人柄やコミュニケーション力を重視する企業が多く、高卒でも評価されやすい職種です。未経験向けの研修制度が整っている企業も多いため、社会人経験がなくても早期に活躍しやすい点が特徴です。

実績がそのまま収入や昇進に繋がりやすく、努力が正当に評価される点も魅力です。キャリアアップの幅も広く、長期的に成長しやすい仕事と言えるでしょう。

平均年収594万円
向いてる人の特徴・人と話すことが苦にならない人
・目標に向かって努力できる人
・相手の立場を考えて行動できる人
求められるスキル・コミュニケーション力
・提案力・ヒアリング力
・基本的なビジネススキル
就職後のキャリアパス例・営業リーダー/営業マネージャー
・営業企画/事業企画

平均年収出典:厚生労働省「自動車営業 – 職業詳細 | 職業情報提供サイト(job tag)

販売職

販売職は高卒採用が非常に活発で、未経験でもスタートしやすい職種です。研修を通じて接客スキルや商品知識を身につけられるため、初めての社会人経験にも向いています。

また、店舗運営やマネジメントなど実践的な経験が得られ、将来のキャリアに繋がりやすい点も魅力です。人と関わる仕事が好きな方に特におすすめの仕事と言えます。

平均年収369.4万円
向いてる人の特徴・接客が好きな人
・場の雰囲気づくりが得意な人
・商品知識を覚えることに抵抗がない人
求められるスキル・接客コミュニケーション能力
・商品説明スキル
・売り場作りや在庫管理のスキル
就職後のキャリアパス例・店舗責任者/店長
・エリアマネージャー

平均年収出典:厚生労働省「衣料品販売 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

介護職

介護職は慢性的な人材不足が続く業界で、高卒から挑戦しやすい代表的な職種です。資格がなくても働き始められ、現場経験を積みながら資格取得を目指せる環境が整っています。

利用者との関わりを通じてやりがいを感じやすく、キャリアパスも豊富です。安定した仕事を求める方に向いていますので、手に職をつけたい高卒におすすめです。

平均年収376万円
向いてる人の特徴・人に寄り添う気持ちが強い人
・丁寧に作業できる人
・体力に自信がある人
求められるスキル・観察力
・コミュニケーション力
・介護知識・安全配慮
就職後のキャリアパス例・介護リーダー/生活相談員
・施設長/ケアマネージャー

平均年収出典:厚生労働省「施設介護員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

飲食店スタッフ

飲食店スタッフは、明るさや対応力など人物面を重視するため、高卒でも採用されやすい職種です。調理補助から接客まで幅広い実務に携わることで、マルチタスク力やコミュニケーション力が自然と身につきます。

店舗運営を経験すれば店長やエリアマネージャーなどへのキャリアアップも可能で、成長を実感しやすい仕事です。

平均年収358.4万円
向いてる人の特徴・明るく元気に対応できる人
・動きのある仕事が好きな人
・チームで協力するのが得意な人
求められるスキル・接客マナー
・マルチタスク処理能力
・衛生管理への理解
就職後のキャリアパス例・店長/エリアマネージャー
・育成担当/スーパーバイザー

平均年収出典:厚生労働省「飲食チェーン店店員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

事務職

事務職は安定した働き方を希望する高卒に人気の職種です。パソコン操作や書類作成など基礎的なスキルがあれば未経験でも挑戦でき、働きながら専門性を高めることもできます。

業界を問わず需要が高く、一度経験を積むとキャリアの汎用性が広がる点も魅力です。サポート業務が得意な方におすすめできる仕事です。

平均年収529.6万円
向いてる人の特徴・コツコツ進める作業が得意な人
・ミスなく正確に入力できる人
・サポート役にやりがいを感じる人
求められるスキル・基本的なパソコンスキル
・正確性・事務処理力
・ビジネスマナー
就職後のキャリアパス例・総務・経理など専門事務
・管理職

平均年収出典:厚生労働省「一般事務 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

製造スタッフ

製造スタッフは高卒採用が豊富で、未経験でも始めやすい職種です。マニュアル化された作業が中心で、手順を覚えれば安定して働ける点が特徴です。

大手メーカーの求人も多く、福利厚生や設備が充実しているケースもあります。経験を積むことで品質管理や生産管理へのキャリアアップも可能で、ものづくりに興味のある方におすすめです。

平均年収366.2万円
向いてる人の特徴・集中して作業することが得意な人
・ルールや手順を守れる人
・ものづくりに興味がある人
求められるスキル・作業の正確性
・基本的な品質確認スキル
・安全意識
就職後のキャリアパス例・生産管理担当
・品質管理担当

平均年収出典:厚生労働省「水産ねり製品製造 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

施工管理

施工管理は建設業界の中でも高卒から挑戦しやすい職種で、未経験育成に力を入れる企業が多い点が特徴です。

現場を管理する責任ある仕事ですが、経験を積むほど知識が身につき、資格取得によって収入やポジションを大きく高めることも可能です。需要が安定しているため将来性が高く、長く働けるキャリアを築きたい人におすすめできます。

平均年収641.6万円
向いてる人の特徴・段取りや整理が得意な人
・人と調整しながら動ける人
・責任感が強い人
求められるスキル・工程管理スキル
・安全管理・現場管理能力
・コミュニケーション力
就職後のキャリアパス例・現場主任/現場監督
・施工管理技士の資格を取得してキャリアアップ

平均年収出典:厚生労働省「建築施工管理技術者 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

配達ドライバー

配達ドライバーは物流需要の拡大により採用が増えており、高卒でも就職しやすい職種です。普通自動車免許さえあればスタートでき、業務を通じて時間管理力や責任感が身につきます。

一人で作業する時間が多いため、自分のペースで働きたい人に向いています経験を積めば大型免許取得や管理職へのキャリアも目指せます。

平均年収491.9万円
向いてる人の特徴・一人で黙々と働きたい人
・運転が好きな人
・時間管理が得意な人
求められるスキル・運転スキル・安全運転能力
・体力・持久力
・配送ルートの把握・効率化スキル
就職後のキャリアパス例・ルート責任者
・大型ドライバー
・物流管理職

平均年収出典:厚生労働省「トラック運転手 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

警備員

警備員はルールに沿って行動する業務が中心で、未経験から挑戦しやすい職種です。高卒採用も多く、研修制度で基本から学べるため安心して働き始められます。

施設警備や交通誘導など仕事内容が幅広く、自分の適性に合った働き方を選べる点も魅力です。資格取得による給与アップも期待でき、安定した職種としておすすめです。

平均年収353.8万円
向いてる人の特徴・落ち着いた行動ができる人
・ルールを守って行動できる人
・責任感がある人
求められるスキル・危機管理能力
・状況判断力
・基本的なコミュニケーション力
就職後のキャリアパス例・隊長/現場責任者
・警備計画担当

平均年収出典:厚生労働省「施設警備員 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

整備士

整備士は自動車やバイクが好きな高卒に特におすすめの職種です。未経験でも整備工場やディーラーで基礎から指導を受けられるため、働きながら国家資格の取得を目指せます。

技術を磨くほど専門性が高まり、収入やキャリアも向上します。手に職をつけたい人や機械いじりが好きな人に特におすすめできる仕事です。

平均年収513.1万円
向いてる人の特徴・機械いじりが好きな人
・細かい作業が得意な人
・体力に自信がある人
求められるスキル・自動車整備の基礎知識
・細かいポイントまで見れる観察眼
・工具の扱い・安全作業能力
就職後のキャリアパス例・自動車整備士の国家資格を取得する
・サービスフロント
・工場長

平均年収出典:厚生労働省「自動車整備士 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

ビルメンテナンス

ビルメンテナンスは設備点検や清掃を通じて建物の安全を守る仕事で、高卒でも始めやすい職種です。マニュアルに沿った作業が多く、未経験からでも仕事を覚えやすい点が特徴です。

設備管理の資格を取得すれば手当や昇給に繋がり、長期的なキャリア形成も可能です。安定した仕事を求める人におすすめできます。

平均年収458万円
向いてる人の特徴・コツコツした作業が苦にならない人
・機械や設備に興味がある人
・責任感が強い人
求められるスキル・設備点検スキル
・異常察知・報告能力
・基礎的な工具操作スキル
就職後のキャリアパス例・設備管理責任者
・ビル管理技術者の国家資格を取得する

平均年収出典:厚生労働省「ビル施設管理 – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

プログラマー

プログラマーはIT人材不足により未経験採用が非常に多く、高卒でも挑戦しやすい職種です。研修制度を整えた企業が多く、基礎から学びながらスキルを習得できます。

成果が形として残るため達成感があり、スキルを磨けば上流工程やフリーランスとしての働き方も可能です。成長産業でキャリアを築きたい方におすすめの仕事です。

平均年収574.1万円
向いてる人の特徴・論理的に考えるのが得意な人
・集中して作業できる人
・一つの物事を学び続けられる人
求められるスキル・プログラミングに関する基礎知識
・問題解決力
・学習意欲
就職後のキャリアパス例・システムエンジニアにキャリアアップする
・プロジェクトマネジャーを目指す

平均年収出典:厚生労働省「プログラマー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

Webライター

Webライターは文章を書くことが好きな高卒におすすめの職種です。未経験でも応募できる求人が多く、情報を調べて整理する力があれば活躍できます。

在宅勤務や柔軟な働き方がしやすいだけでなく、経験を積めば専門ジャンルを持つライターや編集者へのステップアップも可能など、実績がキャリアに繋がるといった特徴があります。

平均年収418万円
向いてる人の特徴・文章を書くことが好きな人
・物事を調べることに抵抗がない人
・情報をわかりやすく整理できる人
求められるスキル・文章力
・情報リサーチ力
・論理的思考力
就職後のキャリアパス例・編集者やディレクターを目指す
・専門ライターになる

平均年収出典:株式会社カカクコム「ライターの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)

Webデザイナー

Webデザイナーは、クリエイティブな仕事をしたい高卒におすすめの職種です。未経験向けの研修が充実した企業も多く、デザインツールを使いながら実務でスキルを身につけられます。

成果物が目に見えるためやりがいを感じやすく、経験を積むことでディレクターやUI/UXデザイナーへのキャリアアップも可能です。

平均年収483.9万円
向いてる人の特徴・デザインや表現が好きな人
・細部までこだわれる人
・ユーザー視点で考えられる人
求められるスキル・Photoshopなどのデザインソフトの操作
・レイアウト・構成力
・基本的なHTML/CSSの理解
就職後のキャリアパス例・UI/UXデザイナー
・アートディレクター

平均年収出典:厚生労働省「Webデザイナー – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

公務員

公務員は高卒向けの採用枠が豊富で、安定した働き方を希望する人におすすめの職種です。市役所職員や警察官、消防士など職種の幅が広く、自分に合った働き方を選べます。

福利厚生が充実しており、長期的なキャリアを築きやすい点も魅力ですが、比較的難易度の高い公務員試験を突破しなければならない点には注意が必要です。

平均年収481.4万円
向いてる人の特徴・安定した環境で働きたい人
・地域に貢献したい人
・責任感が強い人
求められるスキル・基礎的な学力・文章理解
・住民対応のコミュニケーション力
・事務処理能力
就職後のキャリアパス例・行政事務の担当者→主任→係長
・警察官・消防士など専門職での昇進

平均年収出典:厚生労働省「地方公務員(行政事務) – 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))

高卒からの就職におすすめな業界

高卒から目指しやすい業界は、未経験採用の数が多いことや研修制度が整っている点が特徴です。特にIT業界製造業界は若手育成に積極的であり、専門的なスキルを身に付けながら長期的に働けます。

また、不動産業界サービス業界は昔から学歴に関係なく、コミュニケーション力やポテンシャルを見据えた採用が積極的なため、面接対策にしっかりと取り組めば理想の会社に就職することも十分に可能です。

就職先を選ぶ際は、職種と業界の組み合わせが重要です。ここでは、高卒からの就職におすすめな業界を5つご紹介しますので、先程のおすすめの職種と合わせて確認してみましょう。

金融業界

金融業界は銀行、信用金庫、保険会社、損保会社等が存在し、高卒向けの一般職採用も多い業界です。一般職採用の場合は、店舗での窓口業務やオペレーションセンターでの事務処理が中心で、丁寧な対応や正確性が求められます。

事務的な働き方も多くなるものの、基礎から学べる研修やマニュアルが整っている会社が多く、未経験でも安心して働けます。加えて、金融業界は会社の安定性が高いことから、福利厚生が充実している点も魅力です。

職場環境が整っている会社も多く、オフィスワークを希望する高卒に向いている業界と言えるでしょう。

IT業界

IT業界では、慢性的にエンジニアが不足している関係で、学歴よりもスキルやポテンシャルを重視した採用が積極的に行われています。高卒の場合は、プログラマーやデバッガーとしての採用を行う企業が多く、入社後に基礎的なスキルを学べる研修制度を設ける会社が増えています。

ITは成長産業であり、スキルを身に付けるほど市場価値が高まるため、長期的に安定したキャリアを形成しやすい点が特徴です。働きながら資格取得を目指す人も多く、仕事を通じてキャリアアップを重視したい人に特に向いています。

ただし、いずれも簡単にスキルを身に付けられるわけではないため、論理的に考える力や集中力が求められる点はあらかじめ認識しておいてください。

製造業界

製造業界は高卒採用が非常に活発であり、中小企業のみならず大手企業の求人も多く存在します。職種としては、工場での製造ライン作業、検査、品質管理など多岐に渡りますが、多くの企業でマニュアル化が徹底されているため、未経験でも始めやすい点が特徴です。

始めはルーティンワークのように取り組みやすい仕事に挑戦しつつ、技術を身に付けた上で生産管理や設備保全などの専門職へキャリアアップすることも可能なため、ものづくりに携わりたい高卒に非常に向いた業界です。

サービス業界

サービス業界には販売、飲食、接客、宿泊、娯楽を始めとした様々な業種が含まれ、高卒向けの求人が非常に多いといった特徴を持ちます。人手不足の影響を受けている業界の1つでもあり、高卒の未経験であっても採用されやすい傾向にあると言われています。

業務を通じてコミュニケーション力や接客スキルが磨かれ、若いうちから責任ある役職を任されることも珍しくありません。また、業界に属する会社が幅広いことから、自分の興味に合わせて働く場所を選べるといった柔軟な働き方も魅力です。

将来的には店長、スーパーバイザー、マネージャーなどのキャリアアップの機会が豊富であり、マネジメントの経験を積んでみたいと考える高卒にもおすすめできます。

不動産業界

不動産業界は賃貸仲介、売買営業、物件管理などの職種に分かれており、特に営業系の仕事であれば高卒からでも就職しやすい業界です。中でも賃貸営業は未経験採用の数が多く、人と接することが好きな人に向いています。

また、歩合制の給与体系をとっている企業も多く、実績が収入に反映されやすいといった特徴を持つため、努力次第で高卒からでも高収入を目指せる点も魅力です。加えて、宅地建物取引士等の資格を取得することで専門性が高まり、キャリアアップも可能です。

不動産業界全体として活気に満ちている人も多い傾向もありますので、成長意欲の高い高卒に向いた業界と言えるでしょう。

高卒からの就職でおすすめな資格

高卒の就職活動では、資格を持っていることで応募できる求人の幅が広がったり、面接でのアピール材料にもなるため、可能であれば就職活動と並行して資格取得も検討すると良いでしょう。

特に基礎的なITスキルやビジネスマナーを証明できる資格であれば、多くの業界で評価されやすい傾向にあります。また、資格取得までのプロセスは学習意欲の高さや物事の考え方を示せるため、未経験の分野に挑戦する際にも有利に働きます。

ここでは、高卒からの就職活動を進めるにあたってのおすすめの資格を3つご紹介します。

マイクロソフトオフィススペシャリスト

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)は、Word・Excelなどの操作スキルを客観的に証明できる資格で、高卒の就活で大きな強みになります。

事務職だけでなく営業や販売でもPCスキルは必須となりますので、資格を持つことで即戦力として評価されやすくなります。難易度も高すぎず独学でも取得しやすいため、就活準備として取り組むのにおすすめの資格です。

合格率目安・一般レベル:約80%
・上級レベル:約60%
勉強時間目安・一般レベル:約40〜80時間
・上級レベル:約80〜120時間
証明できるスキル・Wordでの文書作成・編集スキル
・Excelでのデータ分析・関数操作スキル
・PowerPointでの効果的な資料作成スキル
資格を活かせる職種例・事務職
・営業職
・データ入力
・総務

秘書検定

秘書検定は、言葉遣い・マナー・来客対応など社会人の基本を体系的に身につけられる資格で、高卒の就活において好印象を与えやすい点が魅力です。

事務職や受付などはもちろん、どの業種でも必要とされるビジネスマナーが習得できるため、未経験でも安心して働き始められます。礼儀正しさを示せる資格として、面接でのアピールにも効果的です。

合格率目安・3級:約70%
・2級:約55%
・準1級:約40%
・1級:約25%
勉強時間目安・3級:約20〜30時間
・2級:約30〜70時間
・準1級:約90〜120時間
・1級:約120〜150時間
証明できるスキル・高いビジネスマナー
・文書作成・報告連絡相談の基本
・来客・電話対応などの社会人基礎力
資格を活かせる職種例・一般事務
・受付
・窓口担当
・秘書

ITパスポート

ITパスポートは、IT基礎・セキュリティ・経営知識など幅広い内容を学べる国家資格で、デジタルスキルが求められる現代の就職活動で高く評価されます。

IT職種を目指す高卒にとっては登竜門となるほか、一般事務や販売職でも業務の効率化に役立つため、幅広い業界でアピール材料になります。難易度も比較的取り組みやすく、初めての資格取得にも向いています。

合格率目安約50%
勉強時間目安約100〜150時間
証明できるスキル・ITに関する幅広い知識
・情報セキュリティの基本理解
・経営・プロジェクト管理の基礎知識
資格を活かせる職種例・ITサポート/ヘルプデスク
・システム運用・保守
・IT営業

高卒からの就活を成功させるポイント

高卒の就活を成功させるには、まず自分の強みや価値観を明確にし、興味のある職種や働き方を理解することが重要です。また、求人の選択肢が幅広いため、広く情報収集を行う姿勢が求められます。

合わせて、企業研究を丁寧に行えばミスマッチが防げるようになり、早期離職のリスクも軽減できるでしょう。

さらに、就活においてはスピード感が求められますので、少しでも早く行動することで内定獲得率を高める意識を持ちましょう。初めて就活に取り組もうとしている場合は、サポート体制が整った就職エージェントを活用することもポイントです。

ここからは、高卒からの就活を成功させるポイントを5つに分けて解説します。

まずは自己分析に取り組む

就活を始める際、最初のステップとして自己分析に取り組みましょう。自己分析で自分の得意や不得意、性格、これまでの経験を整理することで、自分に合った職種や働き方を見つけられるだけでなく、面接でのアピールポイントの整理にも役立ちます。

特に面接では志望動機や自己PRに一貫性が求められますので、自己分析ができていないと回答が曖昧になりがちです。自己分析を通じて具体的な経験を言語化することで、面接官に説得力のあるアピールができます。

幅広く求人を見てみる

高卒の就活では選択肢が多いため、最初から職種や業界を絞りすぎることなく、幅広く求人を検討することもポイントです。複数の職種や業界を比較することで、自分の興味や適性が見えるようになり、納得度の高いキャリア選択に繋がります。

また、求人を広く見ることで、待遇や働き方の違いも理解できるようになり、ミスマッチの防止にも役立つでしょう。知らなかった職種や業界に、自己分析で分かった強みを発揮できる可能性もありますので、視野を広げて情報収集をする姿勢を持ってみてください。

企業研究をしてミスマッチを防ぐ

企業研究は入社後のミスマッチを防ぐ上で欠かせない行動です。仕事内容や会社の雰囲気、働き方、キャリアパスなどを事前に確認することで、自分が本当に長く働ける職場環境かを判断できるようになります。

また、企業研究が深まるほど面接での回答が具体的になり、志望度の高さを効果的にアピールできるようになります。企業研究の方法としては、求人票や企業のホームページだけでなく、市場データや口コミサイトなど、複数の情報を組み合わせて調べることがポイントです。

より生の情報も知りたい場合は、企業の採用担当者と直接やりとりをしている就職エージェントに話を聞いてみるのもおすすめです。

できるだけ早く行動する

高卒の就活では、早めの行動が非常に重要です。企業が募集する求人は一定の採用枠が設けられていますので、動き出しが遅いと志望度の高い求人が早々に埋まってしまうことがあります。求人応募の選択肢を広げるためにも、早めの行動がポイントと言えます。

また、早めに準備を始めることで、自己分析や企業研究に十分な時間が使えるようになり、面接対策も落ち着いて進められます。後から焦って就活に取り組むと、なかなか選考に通過しなかったり、短期離職に繋がるような就職をしてしまうリスクがありますので注意してください。

就職エージェントを活用する

はじめての就活で不安を感じていたり、希望の就職先から内定を獲得できる確率を高めたい場合は、就職エージェントの活用がおすすめです。就職エージェントに登録した後は、専任のキャリアアドバイザーが自己分析や企業研究の支援や求人紹介、面接対策まで一貫してサポートをしてくれます。

また、高卒向けの非公開求人を多く取り扱っているサービスもありますので、自力では見つけにくい優良企業に出会える可能性も高まります。適切に就職エージェントのサポートを受けながら就活を進めることで、自信を持って選考に臨めるようになるでしょう。

高卒から就職を目指す際の注意点

高卒で就職を目指す場合、企業選びや就活の進め方によって将来のキャリア形成に大きな差が生まれます。特に大手企業だけにこだわりすぎたり資格取得に時間を使いすぎたりすると、応募のタイミングを逃してしまうリスクがありますので注意してください。

また、せっかく就職できても早期離職をしてしまうと、その後のキャリアに影響しやすいため、仕事内容や職場環境の理解を入念に行っておくよう心がけましょう。

ここからは、高卒から就職を目指す際に意識しておきたい注意点を3つ解説します。

最初から大手企業ばかりを目指さない

高卒の就活では、最初から大手企業ばかりに狙いを絞ると選考で苦戦しやすいだけでなく、内定が取れないまま時間だけが過ぎていくようなリスクがあるため注意が必要です。中小企業や中堅企業であっても、教育制度が整っていて働きやすい環境は多く存在します。

むしろ高卒採用に積極的な企業は中小企業に多く、スキルアップの機会やキャリアステップをしっかりと提供してくれることも少なくありません。特に就活を始めたての頃であれば、企業規模にこだわりすぎず、幅広く選択肢を見ることを意識してください。

資格取得に時間を使いすぎない

資格は就活を有利に進める要素の1つですが、取得に時間を使い過ぎると、応募のタイミングを逃すことに繋がりますので注意が必要です。特に高卒の場合、実務経験を早く積むことがキャリア形成に大きく影響しますので、資格取得を目的にしすぎるのは逆効果になります。

基本的な資格を1つ取得したら、後は働きながら必要に応じて学べば充分です。あくまでも採用担当者が重視するのは就職意欲やポテンシャルであり、資格の数ではありません。就活で求められていることを見失わないよう心がけてください。

短期離職のリスクを理解しておく

高卒で社会人経験が浅い場合、「就職後に職場が合わなければ早く辞めれば良い」と考えがちですが、短期離職は次の就職活動で不利になるリスクが高いため、出来る限り避けることが無難です。

採用担当者は長く働ける人かを重視しますので、短期間で退職を繰り返すとネガティブに見られがちです。就職時のミスマッチを防ぐためにも、企業研究を行い、仕事内容や働き方を理解した上で応募先を決めることが重要です。

自分にとってどんな会社が向いているのかわからない場合は、就職エージェントとの面談を通じて、自己分析や求人紹介のサポートを受けると良いでしょう。

高卒の就職に関するよくある質問

最後に、高卒の就職に関するよくある質問を3つ取り上げて解説します。

高卒からの就職は難しいですか?

高卒からの就職は決して難しくありません。むしろ高卒の採用を積極的に行う企業が多く、新卒のデータに絞れば、高卒の内定率は約98%と非常に高い水準で推移しています。

企業側は若手を早期に育成したいという意図がありますので、高卒の場合は年齢が若いうちに就職活動に取り組むことがおすすめです。また、学歴よりも意欲やコミュニケーション力が評価される職種も多く、面接対策にしっかりと取り組めば、希望職種への就職も十分に可能と言えます。

高卒でも稼げる仕事は?

高卒でも稼げる仕事として代表的なものは、以下の仕事が挙げられます。

  • 施工管理
  • 営業職
  • ドライバー
  • 製造スタッフ
  • ITエンジニア

就職のしやすさも鑑みると、インセンティブ制度のある営業職が稼ぎたい高卒にはおすすめです。また、スキルと収入を段階的に引き上げていきたいような場合は、施工管理や整備士など、専門資格が必要になるような技術職を検討すると良いでしょう。

いずれの仕事であっても、若いうちから経験を積んでスキルを高めていけば、高卒からでも中長期的に安定した高収入を目指す事は十分に可能です。

高卒で取った方がいい資格は?

高卒で就職を目指す際に役立つ資格としては、以下のようなものが挙げられます。

  • マイクロソフトオフィススペシャリスト
  • 秘書検定
  • 日商簿記検定
  • ファイナンシャルプランナー
  • ITパスポート
  • 基本情報技術者試験
  • ビジネスマナー検定
  • TOEIC

上記の資格であれば、いずれも難易度が高すぎず独学でも取得しやすいため、初めて資格取得に挑戦する人にも向いています。これらの資格で基本的なビジネスマナーやITスキルなどを証明できれば、幅広い職種で評価されるでしょう。

ただし、資格取得に時間を使いすぎてしまうと、就職のタイミングが遅れてしまいますので、就活と並行して近く取得の対策をするといった進め方がおすすめです。

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牛田 晴宣キャリアスタート株式会社 執行役員
東洋大学卒業後、携帯販売職や起業経験を経て、キャリアスタート株式会社に入社。キャリアカウンセラーとして若年層の就職・転職支援に従事し、2021年7月より大阪支店長を務める。「若者の輝く社会を作る」をビジョンに掲げ、関西エリアで求職者のキャリア相談に対応。自身の独立・再就職の経験を活かし、実践的なキャリアアドバイスを提供している。