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高卒公務員は給料が高すぎ?実態や民間企業と比較して紹介

高卒公務員は給料が高すぎ?実態や民間企業と比較して紹介

高卒で公務員を目指すか民間企業に就職するか、将来を左右する選択に悩んでいませんか。インターネット上では「高卒公務員の給料は高すぎる」という意見を目にすることもあり、実際のところどうなのか気になる方も多いでしょう。

公務員は安定した収入や手厚い福利厚生が魅力的ですが、初任給や昇進スピードは本当に民間企業と比べてどうなのでしょうか。また、生涯年収で見た場合にどちらが有利なのか、客観的なデータに基づいて判断したいところです。

本記事では、高卒公務員の給料が「高すぎる」と言われる理由を、国家公務員・地方公務員それぞれの実態データとともに詳しく解説します。さらに、民間企業との給料比較や、それぞれがおすすめな人の特徴についても紹介していきます。

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高卒公務員の給料は高すぎ?実態を紹介

「高卒の公務員の給料は高すぎるのでは?」という議論がたびたび話題になります。ここでは、国家公務員と地方公務員それぞれの給料事情や実態について詳しく解説します。

高卒の国家公務員の給料

高卒で国家公務員として働く場合、初任給は約180,720円(2023年時点)とされています。この金額は基本給に加え、地域手当や扶養手当などの諸手当が追加されるため、実際の支給額はもう少し高くなることが一般的です。国家公務員の給与水準は全国統一されており、特定地域や職種による大幅な変動がないのが特徴です。また、昇給やボーナスが安定しており、一定の年齢を超えると平均年収は600〜800万円程度に達することもあります。これにより、高卒でも安定した生活基盤を築きやすいと言えるでしょう。ただし、大卒の公務員に比べると昇進スピードが遅いこともあり、年収に差が生じることは留意が必要です。

高卒の地方公務員の給料

地方公務員の初任給は、国家公務員よりもやや低めに設定されています。具体的には、2023年時点で約154,067円が一般的な初任給となっています。ただし、この金額も扶養手当や通勤手当、地域手当などの諸手当によって増額されるのが一般的です。地方公務員の給与は自治体ごとに異なり、都市部では地域手当が上乗せされる場合が多いため、高卒でも比較的高収入を得られる自治体もあります。地方公務員は国家公務員と同様にボーナスが安定しており、災害対応や福祉業務などの性質上、多忙な職場もありますが安定した収入が魅力です。また、景気に左右されにくい収入環境や退職金制度など、長い目で見て安定性の高いキャリアを築きやすいといえるでしょう。

高卒公務員の給料が高いと感じる理由

高卒公務員の給料については「高すぎる」という意見も少なくありません。ここではその理由の一端として、賃上げの動向や安定したボーナスの支給、手厚い諸手当などについて詳しく解説します。

異例の「大幅賃上げ」が続いている

近年、高卒公務員を含む公務員の基本給は、国の給与改定によって徐々に引き上げられてきています。特に令和5年度の給与改定では、物価高騰や経済状況の影響を受けて、国家公務員の大幅な賃上げが実施されました。この背景には、公務員に求められる高い職務遂行能力や社会的役割を考慮した評価が反映されています。また、地方公務員についても地方自治体ごとの対応ではありますが、基本給の引き上げが行われるケースが多く、民間企業と比較して安定的に給料が上がることが特徴といえます。これらの流れが「給料が高すぎる」と感じる要因の一つとなっています。

ボーナス(期末・勤勉手当)の安定支給

公務員の魅力の一つに、ボーナスが安定的に支給される点があります。国家公務員、地方公務員ともに、年2回の期末・勤勉手当が制度化されており、2023年の国家公務員の支給水準では年間約4.3ヶ月分が設定されています。このボーナスの計算基準は職務の評価や勤続年数によって変動するものの、安定した収入を得られることが保証されています。民間企業では業績によるボーナスの変動や支給なしの場合もあるため、公務員のボーナスが「高すぎる」と感じる人も多いようです。この安定性が景気に左右されない公務員の大きな特徴といえます。

手厚すぎる諸手当と社会的信用

高卒公務員の給与が高いと感じられる理由の一つに、基本給以外の手当が非常に充実している点があります。扶養手当、住居手当、通勤手当、地域手当など、多岐にわたる諸手当が公務員には支給されます。これらの手当は民間企業では支給の有無が会社ごとに異なりますが、公務員では統一的に適用されるため、トータルの収入がかなり手厚くなる傾向があります。また、収入が安定しているため、社会的信用も高く、住宅ローンの審査などでも有利になるケースが多いです。このような福利厚生や手厚い制度設計が、公務員の給与が「高すぎる」と一部で認識される要因といえるでしょう。

高卒公務員と民間企業の給料を比較

高卒公務員と民間企業の給料はどのように違うのでしょうか。初任給や昇格スピード、生涯年収の観点で見た場合、それぞれにメリットやデメリットが存在します。ここでは、客観的なデータを基にその違いを詳しく解説していきます。

初任給で比較

高卒公務員の初任給は国家公務員で約180,720円、地方公務員で約154,067円です(令和5年度のデータより)。これに対して、学歴による差はありますが、高卒での民間企業の初任給は平均およそ17万円程度とされています。公務員の初任給は大きく差があるわけではないものの、地方公務員の中には地域差が生じることもあり、民間企業の地域手当と比較した場合に低く感じられる場合もあります。一方で、公務員は手厚い福利厚生や安定した雇用形態が初任給の安心感につながります。就職時点の給料の高さ以外にも、長期的視点でどちらがメリットがあるかを見極めることが重要です。

昇格スピードで比較

高卒公務員は昇進のスピードが比較的緩やかとされています。特に国家公務員の場合、大卒者との差が昇格スピードにも影響するケースがあり、高卒者は一定の職階に留まる傾向があります。一方、民間企業では業績や個人の成果次第で昇進が早まる場合も多いです。民間では昇進に伴い給与も大きく変動する可能性がありますが、公務員は基本的に年功序列のため、一律的な昇給が一般的です。このため、短期間での収入増を求める場合には民間企業の魅力が大きいですが、公務員の場合は安定を重要視する方に適しているといえるでしょう。

生涯年収で比較

高卒公務員の生涯年収は令和4年度のデータによると、国家公務員で約2.5億円、地方公務員で約2.2億円といわれています。これに対し、高卒の民間企業では業種や企業規模によりますが、生涯年収は平均的に約1.8~2.0億円とされています。このように数字だけで見ると、高卒公務員のほうが民間企業よりも収入が多いケースが目立ちます。公務員はボーナスの安定支給や福利厚生、退職金の手厚さがプラス要素となり、生涯年収に大きく貢献します。一方、民間企業では年収の変動があるものの、実力次第で高収入を狙うことも可能です。どちらを選ぶかは安定を求めるか、挑戦を求めるかで異なるでしょう。

高卒で公務員と民間企業、どちらがおすすめ?

高卒から公務員を目指すべきか、それとも民間企業への就職を検討するべきか悩む人も多いでしょう。ここでは、それぞれの選択肢の特徴やメリットを比較し、どのような人に向いているかを具体的に解説します。

公務員がおすすめな人

公務員は、安定した職業を求める人に最適です。景気の影響を受けにくい収入や、失業リスクの低さが魅力で、特に高卒でも長期的に安定した生涯年収を見込むことができます。また、固定の給与体系や手厚い福利厚生が生活の安定に大きく寄与します。新卒で公務員になると、初任給は高卒で約18万円(国家公務員)です。この金額は決して「高すぎ」ではありませんが、生活するには十分な額です。さらに、ボーナスや諸手当、退職金といった給与以外の収入も含めると、全体的な待遇は非常に満足度が高いものです。収入だけでなく、仕事を通じて社会に貢献したいと考える人にも向いています。

民間企業がおすすめな人

民間企業は、挑戦的で成長意欲が高い人や、自分の能力を活かして収入を左右したい人に適しています。高卒でも積極性や経験を積むこと次第で、高収入を得られる可能性が高く、大卒と肩を並べるケースも少なくありません。また、役職に就くスピードは公務員よりも早いケースが多く、若くして高いポジションを目指したい人には大きな魅力です。初任給では公務員より若干低い場合もありますが、スキルアップや業績の評価により収入が大きく伸びることが期待できます。また、転職を通じてキャリアを積みやすい点も、民間企業の強みです。成果主義が強い環境を好む人や、収入に上限のない職場を目指す人におすすめです。

高卒公務員の給料は高すぎ?に関するよくある質問

高卒公務員の給料については、「高すぎる」「低すぎる」といったさまざまな意見があります。ここでは、実際のデータやよくある疑問に基づいて、それぞれの質問に詳しくお答えします。

高卒の公務員の給料は高いですか?

高卒公務員の給料は、国家公務員と地方公務員で違いがあるものの学歴相応の水準です。例えば、高卒の国家公務員の初任給は約180,720円、地方公務員は約154,067円とされています(令和5年度データより)。大卒と比較すると低い傾向にあるものの、年次昇給が見込め、長期的には安定した収入が期待できます。また、公務員の給料には住宅手当や通勤手当などの諸手当が加算され、実際の収入はさらに上乗せされるため、「少ない」という印象は薄れます。それでも「高すぎる」という意見があるのは、景気に左右されずに安定している点や、手当の充実ぶりが影響していると考えられます。

高卒で勝ち組になれる年収は?

高卒で「勝ち組」と言われるために必要な年収は、一概には定義できません。ただし、一般的には年収500万円以上が一つの節目になると言われます。その中で、高卒公務員の場合、20代後半から30代中盤にかけて年収が約400万〜500万円程度に達するケースがあります。福利厚生や年金を含めると、実質的にはさらに価値がある収入と言えるでしょう。民間企業では高卒の平均年収が約300万〜400万円前後であることが多いため、この点でも公務員の待遇の良さが際立ちます。ただし、民間でも専門性の高い職種や営業職で成功すればこれを上回るケースもあります。

公務員で一番ホワイトなのは?

公務員で「ホワイト」とされる職種は、仕事内容や勤務時間、福利厚生の差によります。一例として事務職や技術職の国家公務員や地方公務員の中でも、住民対応が少ない部署やルーティン業務が多い部門が挙げられることがあります。また、自治体による差はありますが、地方公務員の教育委員会事務局や図書館など、比較的心身の負担が少ない分野も「ホワイト」とされる傾向にあります。これらに共通するのは残業が少なかったり、職場環境が安定している点です。さらに、昇給やボーナス、退職金などの制度を考慮すると、どの職種でも十分に「ホワイト」と感じる理由があるでしょう。

公務員で600万円をもらうには何歳くらいですか?

高卒で公務員としてスタートし、年収600万円に達するのは、国家公務員・地方公務員ともにおおむね40代前後とされています。これは、昇給やボーナス、手当が加算されることで年収が徐々に増加するためです。特に管理職に昇進した場合、この水準に達するのが早くなる傾向があります。逆に言えば、昇進がない場合や地方公務員として規模の小さい自治体に勤務している場合には、600万円に到達するまで更に時間がかかることもあります。それでも、年功序列の昇給制度や安定的な手当の支給があるため、一般的な民間企業と比較して安定して収入を得られる職種であるといえます。

まとめ

高卒公務員の給料は一見「高すぎ」と感じられることもありますが、実態としては安定性や手厚い福利厚生が大きな特徴です。初任給や昇格スピードでは大卒や民間企業に劣る面もありますが、長期的に見ると生涯年収や安定性で優位性があります。また、公務員は新卒から安定した雇用が確保され、転職せずに働き続けることで社会的信用も高まります。一方、民間企業には高い給与水準や昇進のスピード感を求められる職場も多く、自らのキャリア志向に合わせた選択が重要です。高卒でも安定した収入や将来性を重視するなら公務員は優れた選択肢と言えるでしょう。公務員と民間企業の特徴をよく理解し、自分に合った道を選ぶことが成功への鍵となります。

ABOUT US
牛田 晴宣キャリアスタート株式会社 執行役員
東洋大学卒業後、携帯販売職や起業経験を経て、キャリアスタート株式会社に入社。キャリアカウンセラーとして若年層の就職・転職支援に従事し、2021年7月より大阪支店長を務める。「若者の輝く社会を作る」をビジョンに掲げ、関西エリアで求職者のキャリア相談に対応。自身の独立・再就職の経験を活かし、実践的なキャリアアドバイスを提供している。