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4月入社で転職するにはいつから動くべき?4月入社のメリット・注意点も

「4月入社で転職したいんだけど、いつから準備を始めたらいいの?」
「4月入社と10月入社、どっちがいいんだろう」

4月入社は年度の区切りもよく、心機一転新しい職場で働き始めるのに最適な時期です。

しかし、4月入社を目標とする場合は年末年始から早々に動きださなさければなりません。

この記事では、4月入社を目指す場合の転職スケジュールの組み立て方、4月入社ならではのメリット・デメリット、選考をスムーズに進めるためのコツをわかりやすく解説します。

4月入社を目指して転職するなら年末からが勝負

4月入社を目指して転職したいと考えるなら、年末から準備を始めましょう。

4月から理想の職場で区切りよく働くためにも、大体の流れを把握して準備を進めてください。

なお、この流れは前職の退職申し出についての規定が「退職希望日の1ヶ月前」で想定しています。

企業によっては2ヶ月前の申し出とされている場合もあるので、その場合はもう少し余裕を持って準備しましょう。

(1)自己分析や転職先探しは年末・年始

転職活動に欠かせない自己分析、転職先探しは前年の末から年始にかけておこないましょう。

仕事が休みなので、在職中であっても余裕をもって取り組めるはずです。

なお、自己分析は改めておこないましょう。

今の会社で働いてみて、あなたの仕事への理想、条件が変わっている可能性があります。

新しい自分の軸を決めたうえで、就職先を決めると良いでしょう。

(2)応募書類を1月中旬に作成

1月中旬までには、応募書類を作成し終えましょう。

4月入社を確実にするためにも、自己PRや志望動機などしっかり作り込む必要があるので、少し早めに作成を始めてください。

応募書類は転職志望先の指示に従いますが、一般的に以下のようなものを揃えます。

選考書類
  • 履歴書
  • 職務経歴書
  • 添え状

早めに準備をしておけば慌てて抜け漏れ、ミスが発生するリスクも下げられるので、1月中旬には作成を済ませておいてください。

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(3)1月末までに応募を終える

転職志望先への応募は、1月末までに終えておきましょう。

こうすれば2月には面接の予定を入れられ、3月中に退職と余裕をもって転職を進められます。

なお、3月に選考を入れると退職日の調整がうまくいかず、理想の入社日を設定できない可能性もあります。

残っている有給の日数も確認し、退職と入社がスムーズに行くよう設定してください。

(4)2月中に内定を獲得

一般的に転職で選考から内定までにかかる期間は、数日から1週間程度といわれています。

そのため、2月中旬までに選考を受けて合格すれば、内定は月内にはもらえるはずです。

内定が出た時点で前職へ退職を申し出て、3月中旬辺りには退職できるよう調整しましょう。

4月入社で転職するメリット

4月入社で転職するメリットは6つあります。

なぜ4月入社が良いのかを明確にし、モチベーション維持の役に立てましょう。

  • 求人数が多い
  • 企業の採用意欲が高い
  • 責任のある仕事を任せてもらえる可能性がある
  • 年度の区切りが良い
  • 配置変更の時期のため職場に馴染みやすい
  • 人材の受け入れ体制が整っている

(1)求人数が多い

4月入社での転職は、求人数が増えるのがメリットです。

これは年度末(3月末)までに採用予算を使い切りたいと考えて採用計画を活発化させること、また新年度から始まるプロジェクトの人員を1〜3月に募集することが要因です。(※決算時期が異なる企業の場合は、求人を活発化する時期がズレることがあります。)

特に以下の業界やポジションでは、4月入社に合わせた人員確保が活発に行われます。

求人数が増えやすい業界
  • 金融業界(銀行、証券、保険など)
  • 大手製造業や商社
  • 公務員や教育関連
  • 総合職や管理職ポジション

(2)企業の採用意欲が高い

企業の採用意欲の高まりから、採用の間口が広がりやすいのもメリットです。

4月から始まる事業拡大や計画に合わせて、優秀かつ即戦力になる人材のニーズが高まります。

さらに、冬のボーナスを受け取ったあとに退社する人もいるため、人材補充の意味でもこの時期は企業が採用活動に力を入れている時期でもあります。

このような時期に転職活動を行うことで、希望企業へ就職できる可能性が高まるでしょう。

(3)責任のある仕事を任せてもらえる可能性がある

4月は新年度の始まりであり、多くの企業で新しい事業計画や組織体制がスタートします。

このタイミングで入社する中途採用者には、即戦力として、新しいプロジェクトのリーダーや、重要なポジションを任せてもらえる可能性が高まります

これは企業が4月入社に際して、事業を加速させるための核となる人材を期待しているからです。

新しいプロジェクトや適度な責任を背負うことで、やりがいを持って仕事へ取り組めるようになるでしょう。

(4)年度の区切りが良い

区切りが良いことも4月入社のメリットです。

心機一転して新しい職場へ入ることができ、モチベーションの高い状態で仕事を始められます。

また、ボーナスの評価も年度を区切りにスタートするため、評価期間フルに在籍した分の賞与を受け取れます。

家族やパートナーにとっても、新生活の準備がしやすい時期であり、年度の区切りに合わせた転職は、心身ともにスムーズな再スタートを切りやすくするでしょう。

(5)配置変更の時期のため職場に馴染みやすい

4月は新卒入社だけでなく、社内の組織変更や人事異動がおこなわれる時期です。

配置転換や異動で初めての部署へ配属される社員も多いので人間関係も刷新されており、比較的職場に馴染みやすいでしょう。

初めて配属された部署で、全く別種の業務に取り組む社員もおり、仕事面で「自分だけ遅れている」などの焦りを感じる可能性も少ないはずです。

転職者特有の疎外感がなく、他の時期の転職よりも精神面でも楽になります。

(6)人材の受け入れ体制が整っている

4月入社は、企業側の人材受け入れ体制が整っているのもメリットです。

4月には新卒者、中途採用者が同時に入社してくるため、新規入社の人向けの研修やオリエンテーション、教育計画などが準備されています。

そのため、教育などもしっかりしてもらえ、転職したものの職場で放置されるといったようなことは少ないです。

必要なスキルや知識を集中して学びやすく、早く仕事にも慣れることができるでしょう。

4月入社で転職するデメリット

4月入社は区切りよく、他の新入社員と肩を並べてスタートを切れる一方で、以下のようなデメリットもあります。

  • ライバルが多い
  • 選考ペースが通常より早い可能性がある
  • 採用活動が新卒メインの企業もある

(1)ライバルが多い

年始から3月までは求人数が増えますが、比例して転職希望者の数も増える時期です。

12月に冬のボーナスを受け取って会社を辞め、転職活動を始める人も多くなります。

ライバルが多くなることから、人気の企業に応募が殺到すれば、競争率も上がります。

強いライバルが増えれば当然、内定が取れないこともあるでしょう。

(2)選考ペースが通常より早い可能性がある

4月入社に合わせた採用の場合は、選考ペースが通常よりも早い可能性があります。

企業としては新卒者と中途採用者の研修などを一本化した方が、教育コストを抑えられるためです。

スピーディな選考のために選考プロセスの間が短く、十分な準備ができない可能性があります。

また、複数の企業を並行して受けている場合に、比較する間もなく入社の意思を確認されることもあるでしょう。

(3)採用活動が新卒メインの企業もある

企業によっては4月入社は新卒をメインにしており、中途採用者を対象としない可能性もあります。

中途採用は10月にしていることもあるので、転職したい時期に志望する会社の求人が出ていないかもしれません。

あなたが転職を志望する企業が決まっているなら、転職の時期にこだわりすぎない方が良いでしょう。

時期に縛られず、やりたいことや転職したい企業を軸に転職活動を進めることをおすすめします。

4月入社での転職活動をスムーズに進めるコツ

4月入社での転職活動は選考ペースが早いため、準備をしっかりしてスムーズに選考予定を組んでいく必要があります。

そのためには以下3つのコツを実践しましょう。

  • 転職エージェントを活用する
  • 年末から転職の準備を始める
  • 退職交渉や引き継ぎの準備も進めておく

(1)転職エージェントを活用する

4月入社を目指して転職活動する場合は、転職エージェントの活用がおすすめです。

転職エージェントとは、面談を通じてあなたの適性を見極め、志望先企業の推薦から書類作成などの応募サポート、そして面接の準備などを手伝ってくれるサービスのことです。

内定後の条件交渉まで任せられる場合が多く、転職活動の強い味方になってくれます。

4月転職のようにスピーディな意思決定が求められる転職の場合は、ミスのない準備や迷った際に相談できる先が欠かせません。

転職エージェントの担当者と相談しながら転職を進めれば、自己分析から内定まで迷いなく進められます。

(2)年末から転職の準備を始める

4月に入社を目指すなら、転職の準備は前年から始めるべきです。

4月入社の場合は1〜3月に選考が始まるため、その前に自己分析などは済ませておかなければなりません。

年が明けてから自己分析や転職先探しを始めると、十分な企業研究ができず、面接で良い結果が出せない可能性があります。

可能な限り早めに自己分析などを始め、余裕をもって転職を進められるようにしましょう。

(3)退職交渉や引き継ぎの準備も進めておく

転職先のことだけでなく、今在籍している仕事の退職交渉、引き継ぎの準備も同時並行で進めましょう。

4月に入社するのであれば、少なくとも3月中には前職を退職しなければなりません。

それまでに引き継ぎなどをおこなうと考えると、2月中には退職届の提出が必要です。

入社希望日から逆算したうえで、入社日までにやることをリストアップしておくと良いでしょう。

4月入社での転職活動はキャリアスタートへご相談ください!

4月入社を目指して転職する場合、前年の年末からの準備がカギになります。

年末〜年始で自己分析と転職先探し、1月中旬までに応募書類の作成、1月末までに応募、2月中の内定獲得という流れを意識して動けば、3月の退職・引き継ぎにも余裕を持って対応しやすくなります。

ただし、4月入社は、求人数や企業の採用意欲が高まりやすく、受け入れ体制も整っている一方で、選考ペースが速くなったりするデメリットもあります。

そのため、転職エージェントを活用して情報収集・スケジュール管理・選考対策を効率化しつつ、年末から計画的に準備を進めることが重要です。

4月入社を目指して転職活動を進めたい方は、キャリアスタートへご相談ください。

あなたの就職の軸を一緒に探すところから、内定後の条件交渉まで転職活動をしっかりサポートします。