「フリーターのままでは、結婚しても生活していけない?」
「結婚を機にフリーターを卒業したいが、正社員として働けるか自信がない」
若いうちは「フリーターのままでも良いや」と思っても、愛するパートナーができて未来を考え始めると、不安が生まれてくるものです。
なぜなら結婚生活は愛だけでは成り立たず、安定した収入がかかせないからです。
この記事では、フリーターの結婚率とフリーターと交際している人の結婚に対しての本音、フリーターが結婚しにくい理由を解説します。
後半では、フリーターが結婚前に考えるべきこと、正社員になるメリットと就職する方法を解説していますので、ぜひご一読ください。
フリーターの結婚率は正社員に比べて低い
フリーターの結婚率は、正社員と比較して低めの傾向にあります。
具体的にフリーターと正社員の結婚率をデータで比較していきましょう。
フリーターの結婚率は約8%
「令和5年国民生活基礎調査」によると、働いていて結婚している人数6,437万2,000人のうち、フリーターは553万4,000人です。
つまり、結婚している人全体の中でのフリーターの割合はわずか8%と10%を切る結果となっています。
なお、年代別の統計では20代で既婚の有職者の中でのフリーターの割合は9%、30代は10%です。
この統計を見ると既婚者で有職者のほとんどが正社員であることがわかります。
正社員の結婚率は約34%
正社員の結婚率は6,437万2,000人中2,203万9,000人と全体の34%を占める結果となりました。
20代の正社員の結婚率は78.9%、30代だと76%と8割に近い既婚者が正社員であることがわかります。
数値だけを見ても結婚している人の中で占めるフリーターの割合は低く、正社員とは格差があります。
フリーターが結婚に踏み出せない5つの理由
なぜフリーターは結婚に尻込みしてしまうのか、その理由は5つあります。
- 収入が不安定になりがち
- 住宅ローンや各種ローンが組みにくい
- 将来の子育てや親の介護への不安
- ケガや病気による無収入のリスクがある
- 相手の両親からの反対
収入が不安定になりがち
フリーターはシフトの日数で収入が上下するため、安定した収入を確保しにくいです。
そのため、結婚にあたって収入が不安定な状態で生活を維持できるか不安になってしまいます。
夫婦二人ならなんとかやっていけても、将来子供ができた時のことを考えると、結婚に臆病になってしまうでしょう。
住宅ローンや各種ローンが組みにくい
フリーターは社会的な信用は低く、住宅ローンなどの融資を受けにくいです。
会社員と比べると収入の安定性が低く、ローンの支払い能力が低いと判断されてしまいます。
家族ができてマイホームを持ちたいと思ったときに、ローンが組めないのは大きな痛手です。
将来の子育てや親の介護への不安
結婚後に子供ができた時のこと、いずれ訪れる親の介護を考えると不安になる方も多いです。
子育てはもちろん、親の介護にもお金が必要だからです。
今の収入で十分な貯金をして子供を育て、親の介護をしたうえで自分たちの老後資金を貯められるか考えると、不安で結婚に踏み切れません。
ケガや病気による無収入のリスクがある
フリーターは働いた日数が給与に反映するため、ケガや病気で休みを余儀なくされた場合に、無収入になるリスクがあります。
独身であれば貯金でなんとかなるかもしれませんが、家族がいればそうはいきません。
急に働けなくなり収入がなくなるリスクがつきまとう点も、フリーターが安易に結婚を選択できない理由の1つです。
相手の両親からの反対
「相手の家族から反対を受けるのでは」と不安で、結婚に踏み切れない人もいます。
フリーターとの結婚は経済的にも不安定なので、家族の立場からすれば心配が生じるのも当然です。
それを理解しているからこそ「自分と結婚して良いのか」と不安になってしまいます。
フリーターが結婚前に考えるべき3つのこと
フリーターだからといって結婚を諦める必要はありませんが、資金面についてはよりシビアに考えておくべきです。
具体的にフリーターが結婚に向けて考えるべき3つのことを解説します。
- パートナーとの将来設計を具体的に立てる
- 基本的な貯金と結婚資金の確保
- 家事スキルと生活能力の向上
パートナーとの将来設計を具体的に立てる
結婚前にパートナーと話し合い、将来設計を考えましょう。
具体的には子供はいつ頃欲しいのか、家を持つのはいつ頃かなどを考えましょう。
例えばあなたが男性で、結婚して3年で子供を作る計画を立てたとします。
妊娠中にパートナーは働けない可能性が高いので、その間はあなたが一人で家族を養わなければなりません。
その前にお互いに就職して正社員を目指しておけば、貯金をする余裕も作れるでしょう。
また、パートナーも正社員になっていれば産休制度を利用して、産休中も一定額の収入が得られます。
このように将来設計を話し合うことで、いますべき具体的な行動が見えてくるはずです。
基本的な貯金と結婚資金の確保
結婚前にお互いの貯金額と、必要な結婚資金の確保についても考えておきましょう。
結納や結婚式が不要で入籍のみを考えているなら、結婚自体にお金はかかりません。
ただし、今度二人で住むための新居の初期費用や引越し費用、新しい家具の購入費用等は必要です。
例えば、家賃10万円程度の家に引っ越すとしても初期費用は50万円程度、引越し費用は距離によって10〜30万円程度かかります。
新生活を始めるためには約100万円程度の貯金が必要なので、二人で出し合えるか相談しておきましょう。
家事スキルと生活能力の向上
共働きを続ける場合は、お互いの家事スキルや生活能力の向上についても考えておきましょう。
二人とも働くのであれば、家事は協力して行う必要があります。
女性だけが家事をしながら働くなど負担が偏らないよう、結婚前にある程度の家事はできるようにしておきましょう。
今実家で暮らしているなら、親に聞いて料理や洗濯の方法などを改めて教えてもらうのがおすすめです。
なお、あなたが女性で専業主婦になる予定であれば、尚更家事スキルや生活能力が必要です。
家事のスキルはもちろん、家計管理なども必要となるので、今から家計簿をつけてみるなど準備をしておきましょう。
フリーターが結婚のために正社員を目指すべき理由
フリーターが安心して結婚するためには、やはり正社員を目指すべきです。
なぜ正社員を目指すべきなのか、その理由を4つ紹介します。
- 自信を持って結婚の申し出がしやすくなる
- 収入が安定するので子供のことや将来の計画を立てやすくなる
- 車や家を買う際にローンを組みやすくなる
- 年金受給額が高くなるので老後の不安が減る
自信を持って結婚の申し出がしやすくなる
フリーターのまま結婚を申し込むと、相手や家族から不安を持たれる可能性が高いです。
しかし、正社員で安定した収入を得られていれば、自信を持って結婚を申し込めるでしょう。
パートナーはもちろん、家族からの心象も変わるので、プロポーズに踏み出せない方はまず就職活動をするのがおすすめです。
収入が安定するので子供のことや将来の計画を立てやすくなる
正社員になれば毎月一定額の給与が入り、能力や勤続年数に応じて昇給も見込めます。
年収の見通しが立ちやすいので、フリーター時代よりも子供のことや将来の計画が立てやすくなるでしょう。
例えば、収入の10%を貯金して何年後にマイホームを買う、子供を何人持つなども考え安くなります。
車や家を買う際にローンを組みやすくなる
結婚後に車や家が必要になった際に、正社員であればローンが組みやすいです。
フリーターではローン審査が厳しくなりますが、正社員は安定した職業であり、会社という後ろ盾があることから比較的審査に通りやすくなります。
夢のマイホームを持ったり、子供の送迎に必須な車の入手も容易になるでしょう。
年金受給額が高くなるので老後の不安が減る
正社員になると厚生年金に加入できるので、将来の年金受給額が高くなります。
厚生年金は毎月の給与から天引きされ、年金受給年齢になった際に受け取れる公的な年金の一種です。
フリーターは国民年金のみの受け取りとなりますが、厚生年金を払っているとその分が上乗せされて支払われます。
例えば、フリーターで22から59歳まで働いて国民年金のみを納付した場合、受け取れる年金の年額は78万円、月額6.5万円程度です。
一方で22歳から正社員として働いた場合に受け取れる年金の年額は175万円、月にして14.6万円程度となります。(参照:公的年金シミュレーター)
正社員とアルバイトでの年金受給額には大きな違いがあるため、正社員になった方が将来の備えになるといえるでしょう。
フリーターから正社員になるための具体的な方法
フリーターから正社員になるための方法を3つ紹介します。
- 正社員登用制度を活用する
- 求人サイトを使ってマッチした企業に就職する
- 就職エージェントを利用して適職を探す
正社員登用制度を活用する
アルバイト先に正社員登用制度があれば、そのまま職場を変えずに社員になれる可能性があります。
責任者に正社員登用について質問し、可能であれば社員になるための手続き等を教えてもらいましょう。
なおその際に、アルバイト時と正社員の給与や労働条件、待遇面にどの程度差が出るか確認するのを忘れないようにしてください。
求人サイトを使ってマッチした企業に就職する
就職先を簡単に探せる求人サイトを使い、条件が合う企業に就職するのも方法の1つです。
求人サイトなら条件を指定して絞り込み検索できるので、多大な求人から条件に合うものを探しやすいです。
ただし、求人サイトは対人でのサポートがほぼついておらず、応募後の書類作成や面接対策は自分でしなければなりません。
誰かのサポートが必要なら、求人サイトではなく次で紹介する就職エージェントを使用しましょう。
就職エージェントを利用して適職を探す
就職エージェントとは、自己分析から就職活動まで幅広い範囲をサポートしてくれるサービスです。
キャリアの相談にも乗ってもらえるので、自分の適職がわからない方でも安心です。
また、依頼者のライフプランに合わせた人生設計についてもアドバイスがもらえるので、結婚を考えている方にとって、今後のキャリアを長期的な目線で考える良いきっかけになるでしょう。
フリーターの就職活動についてまとめた記事も、併せて参考にしてください。
フリーターを卒業して結婚へ踏み出すならキャリアスタートへご相談ください
結婚を考えているフリーターの方は、今のままで家族を支えていけるか不安に思っていることでしょう。
もちろんフリーターのままでも結婚は可能ですが、安定した収入が手に入る正社員の方が生活に余裕が出やすく、未来の見通しも立ちやすいです。
結婚を機に正社員を目指すなら、パートナーや未来の家族のためにも今すぐ行動を始めましょう。
キャリアパートナーは、これまでフリーターから正社員を目指す方の就職支援実績が豊富な会社です。
仕事だけでなく家族との未来を見据えた人生設計を含め、あなたにぴったりの職場を提案できます。
結婚を機に正社員就職を考えている方は、ぜひキャリアパートナーにご相談ください。