大学を中退した後の進路には、7つのパターンがあります。
それぞれどういった進路になるのかあらかじめ知っておくことができれば、いざ中退した後でも、無駄な時間を過ごさずに次のステップに進んでいけるでしょう。
- 民間企業への就職
- 公務員を目指す
- フリーターになる
- 別の大学や専門学校を再受験する
- フリーランスとして働く
- 資格取得に励む
- 留学する
また、就職を検討する際は、早めに行動するほど正社員に就職するのが楽になる傾向があります。
なぜなら、中退から期間が空けば、面接で理由を聞かれてしまい就職に不利になる場合があるためです。
大学中退の就職活動について詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてみましょう。
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大学中退後の進路7パターン
大学を中退した後の進路のパターンとしては、以下の7つが挙げられます。
- 1.民間企業への就職
- 2.公務員を目指す
- 3.フリーターになる
- 4.別の大学や専門学校を再受験する
- 5.フリーランスとして働く
- 6.資格取得に励む
- 7.留学する
それぞれのパターンによって、これから準備しなければならないことが変わるだけでなく、将来どういった人生を歩むことになるのかが変わってきます。
それぞれの進路について詳しく解説しますので、これから大学を中退しようとしている人や、既に大学を中退した人は、進路の参考にしてみてください。
1.民間企業への就職
大学を中退した後の進路として最もメジャーと言えるのが、民間企業への就職です。
大学を中退した場合は学歴上高卒の扱いになりますので、高卒として求人に応募し、内定獲得を目指していくことになります。
大学中退者が民間企業への就職を目指す際は、主に就職エージェントやハローワーク、求人サイト等の就職サービスを使うことになります。
どの方法であっても、最終的に企業から内定をもらえれば民間企業へ就職が可能になりますが、手法ごとに特徴が異なりますので、自分に合った方法で就職活動を進めることがポイントです。
また、自分が将来どの仕事に就くのかも重要な判断ポイントとなってきます。
大学を中退している人におすすめできる仕事については、以下の記事で詳しく解説していますので合わせて参考にしてみてください。
2.公務員を目指す
大学を中退したとしても公務員になることは可能です。
公務員になるためには公務員試験に合格する必要がありますが、受験資格としては年齢要件しか存在せず、学歴は関係ありません。
たとえ大学を中退していても、しっかりと公務員試験対策の勉強に取り組み、筆記試験と面接試験に合格できれば公務員になることができます。
公務員になれれば、解雇や倒産といった民間企業で起こり得るリスクがない状況で腰を据えて働けます。
ただし、公務員の仕事は人によって向きと不向きがはっきりと分かれるといった特徴があります。大学を中退している人で公務員になることを検討したい人は、以下の記事も合わせて参考にしてみてください。
3.フリーターになる
大学を中退した後に民間企業や公務員への就職をしない場合、一時的にフリーターになるといった進路も考えられます。
フリーターは自分が希望する時間帯で、好きなバイト先で働けるといった自由度の高い働き方である反面、シフトに入らなければその分収入が減ってしまいますし、雇用そのものに不安定性があります。そのため、できる限り早いタイミングで正社員としての就職を目指すのが良いでしょう。
特にフリーターは、正社員の就職面接において空白期間とみなされます。
空白期間が長くなればなるほど、正社員としての就職できる割合が減っていくというデータもありますので、あくまでもフリーターになるのは正社員としての内定獲得をするまでのつなぎの進路として認識しておいてください。
中退後にフリーターに一定期間はなる際は以下の記事も参考にして過ごしましょう。
4.別の大学や専門学校を再受験する
通っていた大学で学べる学問に不満を感じていて中退する場合は、別の大学や専門学校を再受験するといった進路も考えられます。
再受験とは、文字通り大学や専門学校に再び受験することを言い、受験生として1から勉強をリスタートする必要があります。
勉強時間が長くかかるだけでなく、精神的な負担も相応にかかってきますが、再受験で合格できれば自分が本当に学びたい学問やスキルを習得できるといったメリットがあります。
大学を中退して再受験することには、メリットだけでなくいくつかのデメリットが考えられます。メリットとデメリットをしっかりと理解した上で再受験の進路を選ぶべきか検討するためにも、以下の記事を合わせて参考にしてみてください。
5.資格取得に励む
大学を中退することで、自分で自由に使える時間を大幅に増やすことが可能になります。
増えた分の時間を資格取得に当て、将来の就職に役立てるといった進路も1つの選択肢と言えます。
世の中にはたくさんの資格がありますが、大学を中退して時間があるからこそまず取得しておきたい資格の1つとして運転免許が挙げられます。
運転免許は合宿でも2週間から3週間、通学形式で数ヶ月取得に時間がかかりますので、時間が多く取れる大学中退直後に取得しておくことがおすすめです。
運転免許証があると、営業職など車を運転しなければならない仕事への就職も可能になりますので、職業選択の幅を広げるという意味でも検討してみるべきでしょう。
運転免許以外の就職に役立つ資格にどういったものがあるのか気になる人は、以下の記事を合わせて参考にしてみてください。
6.フリーランスとして働く
大学を中退してフリーランスとして働く進路もあります。
フリーランスは会社に属することなく、個人や企業から案件を発注してもらってお金を稼ぐパターンと、クリエイターとして自分自身を商材としてお金を払ってもらうパターンの、2つの方法で収入を稼ぐことになります。
一般的にフリーランスは、何も実績がない中でいきなりお金を稼ぐような事は難しいと言われています。エンジニアやウェブライター、ウェブデザイナーなど何らかの技術を持っている人であれば、企業と契約して仕事を任せてもらうようなことができます。
もし自分に特別なスキルがないにもかかわらずフリーランスになりたいと考えているのであれば、最初の案件獲得が非常に難しくなるため、まずは民間企業に就職して、自分でできることの幅を増やしていくことも検討してみてください。
7.留学する
大学中退後にできる時間を使って留学をするというのも、進路の1つとなります。
長期留学の1つとして、海外で働きながら語学勉強を行うといったワーキングホリデーに取り組む人も少なくありません。
日本と協定が結ばれている国でないとワーキングホリデーはできませんが、いわゆる主要国はワーキングホリデーの対象となっていますので、人生の経験を豊かにしたい人は長期留学も検討してみると良いでしょう。
帰国後は、留学経験を活かして就職活動するためにも、TOEICや英検などの資格を取得しておけると、有利に進路を決めていけます。
大学中退後に上手く進路が決まる人の特徴
大学中退後に進路を決められずにダラダラと過ごしてしまうと、ニートとしての期間が長引いてしまいます。
中長期的なキャリアを考えると、ニートやフリーターなどの空白期間はできるだけ短く済ませた方が良いため、自分が納得できる進路をできるだけ早く決める必要があります。
自分の進路をうまく決められる人の特徴としては、以下の3点が挙げられます。
- 中退理由が明確な人
- ゴールから逆算して計画できる人
- 大学中退のデメリットを理解できている人
それぞれ詳しく解説します。
中退理由が明確な人
大学の中退理由は様々考えられますが、「なんとなく」や「大学生活に飽きてしまったから」などと曖昧な理由で大学を中退する場合は、将来の進路を決める際も自分の考えがうまくまとめられず、なかなか次のステップに進めないことが考えられます。
反対に、中退理由が明確な人は、自分がこれからやりたいと考えることを自分自身の頭で考え見つけ出すことができる傾向にありますので、中退してからもすぐにうまく進路を決められるでしょう。
言い換えれば、自分で自分のやるべきことを決められるような人であれば、大学を中退しても路頭に迷ってしまうような末路を迎えることはないと考えられます。
ゴールから逆算して計画できる人
自分がやるべきことを見つけるだけでなく、目指したい目標に向かって計画的に行動に落とし込んでいける人も、自分の進路を上手に決めることができます。
例えば、大学中退後民間企業に就職する進路を選んだ場合、何も考えずいきなり就職活動に取り組んでしまうと、余計に体力や時間を使うことになる可能性が高まります。
一方、民間企業への就職というゴールから逆算し、今自分がやらなければならない事は何かを考えられれば、結果的に最短距離で民間企業への就職を実現できるでしょう。
このように、なりたい姿から逆算して自分の行動を検討できる人であれば、大学を中退してもうまく進路を決められるはずです。
大学中退のデメリットを理解できている人
大学中退には、以下のように様々なデメリットが考えられます。
- 最終学歴が高卒になる
- 応募できる求人の幅が狭まる
- 大卒に比べて給料が低い傾向にある
- 同級生と会いにくくなる
- 履歴書に中退履歴が残り続ける
- 自分に自信を失いやすい
特に、就職活動における大学中退のデメリットを認識していないと、進みたい進路を決めても思わぬところで足が止まってしまう可能性があります。
大学を中退するのであれば、少なくとも大学中退にどういったデメリットがあるのかしっかりと認識しておいてください。
大学中退する前にやっておくべきポイント
大学を中退すると、その後同じ大学に入学することは基本的に難しくなります。大学中退は最終手段と考え、中退前には以下のようなポイントを意識しておくと良いでしょう。
- 親や大学職員に相談する
- 中退ではなく休学の選択は取れないか
- 留年して卒業を目指せないか
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
親や大学職員に相談する
大学を中退しようと考えた時点で、できるだけ他の人に相談して意見を求めてみることがポイントです。
例えば、人生の先輩である親に相談することによって、今大学で抱えている悩みを解消できたり、社会人になる上で大学中退がどういった影響をもたらすかについて、理解を深めることができるでしょう。
また、大学職員に対して自身の進路を相談してみるのも良いでしょう。
特に学費に困って大学を中退しようとしている場合、大学職員に相談することで、自分が利用できる奨学金や補助金を教えてもらえる可能性があります。
自分1人で悩みを抱え込み、大学中退するかどうか判断するのではなく、周囲の人にアドバイスを求めるという意識を持っておきましょう。
中退ではなく休学の選択は取れないか
繰り返しになりますが、大学を中退することは基本的に片道切符です。
中退後に後悔してしまうリスクを出来る限りなくすためにも、中退ではなく休学の選択が取れないかを検討してみましょう。
休学であれば、その期間の学費支払いをなくすことができるだけでなく、一度大学から離れて自分の大学生活を客観的に見つめ直すことが可能になります。
加えて、休学期間が終了した後は、これまで取得していた単位をそのままにして復学することができます。
まだ自分の進路がしっかりと決められていないという人は、いきなり大学を中退するのではなく、まず休学をして自分の将来をどうしていきたいのか見つめ直す時間を作ってみることがポイントになってきます。
留年して卒業を目指せないか
大学の勉強になかなかついていくことができず、留年してしまいそうだから大学を中退することを考えているような場合、留年してでも大学卒業を目指せないか考えるようにしてください。
就活の場においては、大卒か高卒かによって応募できる求人や面接官からの印象が大きく変わってきます。たとえ留年をしていたとしても、大学を卒業しているというだけで応募できる求人が大幅に増えることを考えると、なるべく入学した大学を卒業できるよう努力することが重要になると言えます。
どうしても大学生活にストレスを感じているのであれば無理をする必要はありませんが、基本的には大学を中退せずに卒業するということをベースに進路を考えた方が良いでしょう。
大学中退後に就活する時のコツ
大学を中退した後に就職活動を進める場合、以下のコツを意識しましょう。
- 中退後すぐに就活する
- 自己分析と企業研究を進める
- 就職エージェントを活用する
これらのことを意識しないまま就職活動に臨んでしまうと、なかなか内定を獲得できずに空白期間が長引いてしまうリスクが高まります。
それぞれの就活のコツについて詳しく解説していきます。
中退後すぐに就活する
大学を中退した後は、出来る限りすぐに就職活動に取り組むようにしてください。
仮に大学中退後に生活費を稼ぐためにフリーターになったり、実家でニートをするような場合、空白期間が長引いてしまいます。
空白期間が長くなると、企業から「採用しても長く働いてくれないのではないか?」といったネガティブな印象を受けてしまうため、正社員になりにくくなります。
空白期間が長くなることには基本的にデメリットしかありませんので、大学を中退することを決めた時点で就職活動に取り組むことをおすすめします。
自己分析と企業研究を進める
大学中退者が就職活動を始めるにあたっては、いきなり求人に応募するのではなく、自己分析と企業研究から始めることを意識しましょう。
自己分析とは、今までの経験を棚卸しし、強みと弱みを言語化することで、自分に向いてる会社や求人の特徴を理解するために行う分析のことを言います。
自己分析がしっかりできていると、求人を比較検討する効率を高められるだけでなく、面接において説得力のある自己PRができるようになるでしょう。
また、特に行きたい企業を見つけられた場合は、企業研究を必ず行います。
企業研究とは、求人票や企業ホームページ、就職口コミサイトなどを網羅的にチェックし、就職後に働くイメージを深めるために行うリサーチのことを言います。
企業研究がうまくできていると、就職後にミスマッチを感じて早期離職をする可能性を減らせますので、結果的に良い就職を実現できるようになります。
就職エージェントを活用する
就職活動を1人で進める自信がなかったり、少しでも希望の会社から内定をもらえる可能性を高めたいと考える場合は、就職エージェントを活用することがおすすめです。
特に若手の就職支援に特化したキャリアスタートであれば、大学を中退している人であっても、内定を獲得するために必要な自己分析や企業研究の方法をわかりやすく教えてもらうことが可能です。
加えて、自分の希望にマッチしている求人を紹介してくれますので、効率よく求人探しを進められるといったメリットもあります。
また、特に行きたい企業の面接の前には模擬面接を受けられるため、安心して面接に臨むことができるというのもキャリアスタートを使うメリットと言えます。
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大学中退後の就活における注意点
大学を中退した後に民間企業への就職を希望する場合は、以下の3つの注意点を認識しておきましょう。
- 大卒を募集する求人には応募できない
- 大学中退理由は面接で聞かれる
- 大学中退の事実は隠さない
それぞれの注意点について詳しく解説します。
大卒を募集する求人には応募できない
まず大学を中退する上で注意すべきなのが、大学中退により学歴は高卒となりますので、大卒以上を募集する求人には応募できなくなるという点です。
もし大卒以上を募集する求人に大学を中退した人が応募したとしても、書類選考でほぼ確実に見送りになります。
応募するだけ時間を無駄にしてしまいますので、大卒以上募集する求人には応募しないよう注意してください。
なお、大学を中退している人であれば、学歴不問の求人に応募することをおすすめします。学歴不問求人であれば、大学を中退していても選考で不利になりにくいと考えられます。
大学中退理由は面接で聞かれる
大学を中退している場合、面接において大学中退理由を聞かれることがほとんどです。
これは企業側が大学を中退している人に対してネガティブな印象を持ちやすいため、ネガティブチェックの観点で聞かれるといった背景があります。
もし大学中退理由をうまく答えられないと、その時点で見送りになってしまう可能性が高まります。できる限り大学中退理由をポジティブに伝えられるよう、模擬面接などでしっかりと準備しておいてください。
大学中退理由を面接でどのように伝えれば良いのか理解を深めたい人は、以下の記事も合わせて参考にしてみてください。
大学中退の事実は隠さない
大学を中退していることは履歴書に明記する必要があります。したがって、大学中退の事実を隠そうとすることは避けるようにしてください。
もし大学中退の事実を隠して内定を獲得できたとしても、入社手続きの中で大学の卒業証明書の提出が求められることになるため、基本的に嘘がバレるものだと考えておくようにしましょう。
内定獲得後であっても、面接で嘘をついたことが企業側にわかってしまえば、内定取り消しといったこともあり得ます。
大学中退後の進路に悩む人によくある質問
最後に、大学中退後の進路に悩む人によくある質問を3つ取り上げて解説します。
大学中退者におすすめの仕事は?
大学中退後に就職がおすすめできる仕事としては以下の特徴があります。
- 未経験歓迎の求人
- 中退者やフリーターの採用実績がある
- 大手企業ばかりを狙わない。
就職先については以下のような仕事があります。
- 営業職
- 施工管理
- プログラマー
- システムエンジニア
- 公務員
求人サイトを見るとどの求人が自分に合うかわからないと思ってしまいます。そんな場合には若手に特化したエージェントを利用することをおすすめします。
私たちキャリアスタートなら面談でどのような仕事が合っていそうかヒアリングした上で、求人を紹介します。
まずは、無料相談にお申込みいただき、一緒に向いている仕事を見つけていきましょう。
大学中退理由のランキングは?
文部科学省が発表している大学中退理由のランキングは以下の通りとなっています。
- 一位:転学
- 二位:大学生活に飽きてしまった
- 三位:就職や起業
- 四位:経済的に厳しい
- 五位:病気や怪我
大学を中退する場合は、自分がなぜ中退したいと思っているのか言語化することが大切です。これらの理由のどれに自分は当てはまるのかしっかりと認識しておきましょう。
大学を中退すると就職できない?
大学を中退したとしても就職できないということはありません。
ただし、闇雲に求人に応募しても内定を獲得することが難しいため、自己分析や企業研究、模擬面接の実施など、就職活動の準備にしっかりと取り組むことが必須条件となってきます。
また、大学中退後にできるだけ早く就職活動に取り組むことも重要です。
空白期間が長引けば長引くほど正社員になれる可能性が低くなりますので、大学を中退することを決めた時点で就活に取り組みましょう。
もし自分1人で就職活動の進め方がわからないような場合は、若手就職支援に特化しているキャリアスタートに相談してみてください。
キャリアスタートを使えば、就職活動を進める上で知っておきたい知識や、理想の職場に内定をもらうためのコツを教えてもらえますので、効率的に就活を終わらせることができるでしょう。