「ずっと派遣社員をしていたが、正社員に就職したい」
「派遣社員は正社員に転職しにくいと聞いたけど本当なのかな…」
このようなお悩みはありませんか?
ずっと派遣社員をしている中で正社員に就職したい、と考える人は多いです。
一方で、正社員への就職が難しいと一般的に言われており、多くの人が正社員への転職に不安に感じているかと思います。
ここでは、ずっと派遣社員をしていた人が正社員になることができるかどうか、正社員に転職するためのコツ、正社員になることのメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
1.ずっと派遣社員だったことは、正社員への就職で不利になる場合がある
ずっと派遣社員だったことは、正社員への就職に対して必ずしも不利にはなりませんが、カンタンではありません。
なぜなら、ずっと派遣社員をしている方は年齢を重ねているため、企業側は中途採用での採用となり、即戦力としての人材を期待するためです。
そのため、同じ業界で働いていた別の正社員の転職者と戦う必要があり、一般的には難しいと言われてしまう原因になっています。
しかし、派遣社員の経験のみであったとしても、業務内容や取り組んでいた姿勢、そのスキルや経験が即戦力としてアピールすることで、就職をすることは可能です。
2.派遣社員の正社員への転職が難しい理由
ずっと派遣社員だったことは正社員への就職に必ずしも不利にはなりませんが、カンタンではありません。
ここでは、ずっと派遣社員をしていた場合に正社員への就職が難しいと言われてしまう理由について説明します。
(1)即戦力として求められ就職のハードルが高い
ずっと派遣社員をしていた場合、即戦力として求められやすくなるためです。
20代では今後のポテンシャルで評価される面もありますが、30代になると、能力や経験を活かして「会社にどのように貢献できるか」が重要視されます。
なぜなら、年齢が上がると、結婚などの生活面などから若い世代よりも給与が高くなる傾向があり、その分だけ、より高い貢献度を求められるためです。
そのため、既卒の正社員と就職枠を争う形となります。
(2)責任ある仕事を任されていないと思われてしまう
ずっと派遣社員をしていた場合、責任ある仕事を任されていないと思われやすいためです。
派遣社員と正社員では業務内容や求められるスキルが異なっています。
派遣社員は決められた業務を遂行することを求められますが、正社員は与えられた仕事だけでなく、自ら問題意識を持ち、さまざまな業務を遂行する必要があります。
そのため、「与えられた仕事以外をすることができるのか」と派遣の業務特性上、思われやすくなってしまいます。
しかし、過去の経験やスキルから「様々な業務をこなすことができること」、「自主性をアピールすること」ができれば、挽回することが可能です。
(3)すぐに辞めてしまうのではと思われやすい
特に転職回数の多い場合、 「すぐに辞めてしまうのでは」と思われやすくなってしまいます。
派遣社員として長く働いていると、さまざまな会社に派遣社員として働き、派遣先が変わってしまうのは仕方ないことかと思います。
企業としては、採用活動のコストや就職後の教育コストなど、時間的・金銭的に多大なコストを払うため、長く働く人を採用したいと考えます。
そのため、必然的に転職回数が多くなってしまう長期の派遣社員は、不利になってしまう傾向があります。
3.派遣社員から正社員に就職するための6つのコツ
前章のように、派遣社員から正社員に就職するのは簡単ではありません。
しかし、ポイントを抑えることで、就職成功率は比較的にアップします。
ここでは、派遣社員から正社員に就職するためのポイントは、大きく分けて以下6点になります。
- 自己分析を行う
- 求人探しを行う
- 企業や条件にこだわりすぎないようにする
- 応募書類の対策を行う
- 面接対策を行う
- まずは転職エージェントに登録する
順に説明します。
(1)自己分析を行う
まずは、自分がどんな仕事ができるか、得意分野は何かなどの強みを見つけましょう。
これまでの経験やそのとき感じたことを書き出しながら、あなたの特性や大切にしている価値観などを明確にしていきます。
そこから、「自分の強み、弱みは何か」「なぜ正社員になりたいと思ったのか」など、企業へのアピールポイントを整理しましょう。
自己分析が不十分だったり、正社員になりたい理由が曖昧だと、仮に企業から内定が出ても「この会社に決めていいのかな…」と後悔する結果になってしまうおそれもあります。
まずは、就職活動を進める上で土台となる自己分析をしっかりと行いましょう。
(2)求人探しを行う
自己分析で明らかになった自分の目標をもとに、あなたが就職したい業界や企業の情報を集めて求人を探しましょう。
主な就職活動の仕事を探す方法は以下です。
主な就職活動の方法
- 転職サイトを利用する
- 転職エージェントを利用する
- ハローワークを利用する
- 受けたい企業の公式ページなどから直接応募する
転職サイトや公式ページでの就職活動は、自由な時間で幅広い求人情報を見つけることができることが大きなメリットですが、多くの求人情報を自分で比較検討して探す必要があります。
一方で、転職エージェントの場合、自己分析のサポートから自分に合った企業の紹介までをまとめて行うことができます。
(3)企業や条件にこだわりすぎないようにする
応募する企業や企業探しで、企業のブランドや規模、待遇などの条件にこだわりすぎると、応募する求人が限られてしまいます。
応募した時点では志望度が高くなくても、実際に話を聞いてみると、魅力的な企業だと気づくことは少なくありません。
また、ネットの情報が現在のその企業の実情と異なっていることも多くあるため、少しでも気になる会社があれば企業研究を行って応募してみることをおすすめします。
(4)応募書類の対策を行う
気にある企業があった場合、実際に選考に応募しましょう。
正社員求人への応募書類は、履歴書だけでなく、職務経歴書が必要となる場合があります。
派遣社員からの転職の場合は特に、どんな内容を書いたらよいかを考え、書き方を魅力的に見せる必要があります。
なぜなら、「派遣社員の正社員への転職が難しい理由」のように、派遣社員は一般的な転職者よりも、職務経歴書の部分で厳しく見られるケースが多いためです。
(5)面接対策を行う
面接で、「なぜ今まで派遣社員をしていたのか?」「なぜその企業の正社員になりたいのか?」をしっかりと伝えられるように準備しましょう。
特に面接で失敗した場合、「どこにも転職できないのでは」と落ち込んでしまい、転職活動へのモチベーションが下がりやすい原因になります。
なぜなら、面接は企業とその場で行うものであるため、「自分の対応の何がだめだったのか」を振り返りにくく、原因が解決できないためです。
そのため、事前に面接対策を行うことで、「その企業で求められることは何か」、「どのような受け答え、姿勢が求められているか」を対策することは重要です。
(6)まずは、転職エージェントを活用する
前章までの転職のポイント見て、「転職って大変そう…」と思った人は、転職エージェントを活用しましょう。
転職エージェントを活用することで、職業相談から求職者の希望に沿った求人の紹介、選考対策、労働条件交渉の代行まで手厚い転職支援を受けることができます。
特に20代の転職活動で活用したい転職エージェントは、キャリアスタートです。
キャリアスタートは若手の転職支援に特化しており、長期的なキャリアプランを見据えた転職支援を行うため、収入面はもちろんのこと、転職希望者の強みや適性に合った求人を紹介しています。
「今より高収入を目指せる仕事はないかな」「自分のやりたい内容の仕事ができる会社に転職したい」といった相談も大歓迎です。
より自分に合った働き方をしたい20代は、今すぐキャリアスタートの無料面談予約をしましょう!
4.派遣社員から正社員に就職する5つのメリット
派遣社員から正社員に就職するメリットを以下5つ紹介します。
順に説明します。
(1)収入がアップする
派遣社員から正社員に就職することで、収入をアップすることが可能です。
正社員の平均年収は、国税庁の「民間給与実態統計調査(令和4年9月)」にて、約508 万円と報告しています。
一方で、派遣社員の年収は、ジョブズリサーチセンターの「平均賃金レポート(派遣) 2023年6月度」で計算すると、約313万円となります※。
そのため、正社員は派遣社員よりも、約1.6倍も収入が高く、正社員に転職することで収入アップが期待できます。
※派遣社員の平均年収
1日8時間勤務で20日出勤した場合、
- 三大都市圏の平均時給: 1,631円
- 平均年収:1,631円×8時間×20日×12か月=3,131,520円
参考:ジョブズリサーチセンター│平均賃金レポート(派遣) 2023年6月度
(2)生活が安定する
派遣社員から正社員に就職することで、生活が安定します。
なぜなら、派遣社員は3ヶ月や6ヶ月などと契約期間が決まっている「有期雇用」となっており、不況などの社会情勢、会社の経営状態から解約される危険が常にあるためです。
一方で、正社員は「無期雇用」となっており、企業としてカンタンに解雇しにくく、雇用が安定します。
(3)社会的な信用を得ることができる
派遣社員から正社員になることで、社会的信用を得ることができます。
派遣社員は不安定な職業であるために、住宅ローンやクレジットカードの限度額などで正社員よりも制限される傾向があります。
また、個人事業主の広がりで悪いイメージは改善傾向にありますが、派遣社員は正社員に比べて、世間的に悪いイメージがつきやすくなってしまうのも実情です。
(4)将来の設計が立てやすい
派遣社員から正社員になることで、結婚や子育て、住宅購入などの将来設計がしやすくなります。
派遣社員は不安定な職業であるために、社会的信用から銀行等からの借入が難しい場合があるためです。
特に結婚の場合、本人同士が納得していても、世間体の面から家族に歓迎されないことも少なくありません。
(5)福利厚生が手厚い
派遣社員から正社員になることで、通勤手当や家賃補助など、さまざまな福利厚生を受けることができます。
そのほか、企業によっては、研修費用のサポートや資格取得の補助など、自身のキャリアアップ、自己研鑽にかかる費用を補助してくれます。
5.派遣社員から正社員に就職する4つのデメリット
派遣社員から正社員に就職するデメリットを以下4つ紹介します。
順に説明します。
(1)時間の自由が少なくなる
派遣社員から正社員に就職することで、時間の自由がなくなってしまうことがあります。
なぜなら、派遣社員は、時間労働であるため、勤務日数や時間帯などのシフトに融通が利きやすく、働く時間を自由にしやすいためです。
一方、正社員はそもそもフルタイム勤務が基本であり、派遣社員よりも自由に勤務日数や時間についての調整ができにくいです。
そのため、出産や家族のサポートなど、フルタイムでの勤務が難しい方には大きなデメリットになります。
しかし、企業によっては、育児休暇や有給休暇など、融通が効きやすい企業もあるため、そうした企業を探すことをおすすめします。
(2)業務の責任が重くなる
派遣社員から正社員に就職することで、業務での責任が重くなってしまうことがあります。
派遣社員は、派遣先の企業にとってあくまで別企業の社員であるため、責任の重たい業務の依頼を避けるケースが多いです。
しかし、正社員になることで、そうした責任の重い仕事も担当することとなるため、プレッシャーを感じるケースも増える可能性があります。
一方で、責任の重い業務を任されることで、自身のスキルアップや仕事への達成感を得ることができるという利点もあります。
(3)業界・企業を横断したさまざまな経験を積めなくなる
派遣社員から正社員に就職することで、業界・企業を横断したさまざまな経験を積みにくくなってしまいます。
派遣社員では、いろいろな企業や職場を経験してスキルアップができることは、派遣の大きなメリットです。
一方で、正社員として企業に就職すると、他社の仕事の進め方やほかの業界について、直接学ぶことができなくなってしまいます。
しかし、同じ会社であっても、さまざまな部署や職種を経験することができることもあるため、同じ企業で働いても、さまざまな自分の技術を磨くことも可能です。
(4)やりたくない仕事をしなければならない
派遣社員から正社員に就職することで、時にはやりたくない仕事をする必要があります。
派遣社員では、キャリアを活かして、やりたい仕事を選べますが、正社員の場合、基本的に企業で求められている様々な業務を推進します。
そのため、例えば「英語力を活かした仕事をしたい」と思っていても、そのポジションが空いていなかったり、海外事業の閉鎖など、自分の専門性を活かせない場合があります。
まとめ
本記事では、ずっと派遣社員をしていた人が正社員になることができるかどうか、正社員になることのメリット・デメリット、正社員に転職するためのコツを紹介しました。
ずっと派遣社員をしている人は正社員への就職は、年齢の面からもカンタンではありません。
しかし、若い世代であればポテンシャル採用での採用される可能性が高く、30代であってもアピール次第で正社員として就職することは可能です。
就職活動は働きながら時間を見つけて行う必要があり、上手にやりくりすることが重要です。
そのため、まずは転職エージェントに相談することをおすすめします。
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