
「当月払いって結局いつ給料が入るの?」と迷う方、多いんですよね。締め日との関係さえ押さえれば仕組みはシンプルですよ。
この記事では、当月払いの仕組みを翌月払いと比較しながら整理し、メリット・デメリットや確認方法まで順を追って解説していきます。
当月払いとは?給料の締め日と支払日の関係から解説
- 当月払いは締め日と支払日が同じ月にある制度
- 当月締めと月末締めで支払う範囲の考え方が異なる
- 給料は法律で毎月1回以上の支払いが義務づけられている
ここでは、当月払いとはどのような制度なのかを、給料の締め日と支払日の関係から解説します。仕組みを正しく理解しておくと、就職や転職の際にお金の見通しを立てやすくなります。
当月払いは「締め日と支払日が同じ月」の制度

当月払いとは、給料の締め日と支払日が同じ月のなかに設定されている制度のことです。
たとえば締め日が毎月25日の場合、その5日後の30日に給料が支払われるようなケースが当月払いにあたります。
このとき支払われるのは、前月26日から当月25日までに働いた分です。「当月払い」という名前でも、実際には前月分の働きも含めて支払われている点を押さえておきましょう。
当月締め当月払いと月末締め当月払いの違い

同じ当月払いでも、締め日のタイミングによって考え方が変わります。代表的なのが「当月締め当月払い」と「月末締め当月払い」の2つです。
当月締め当月払いは、たとえば20日締め25日払いのように、締め日のあとすぐに同じ月で支払うパターンです。
一方の月末締め当月払いは、月末を待たずに数日分を先に支払う形になります。まだ働いていない期間を見越して先払いするため、比較的めずらしいケースです。
月末締め当月払いは、残業がほとんど発生しない業種で採用されることがあります。残業代などが出た場合は、翌月の給料で調整される仕組みを取る会社もあります。
先払いの性質があるため、仕事を休んだり規定の労働時間に満たなかったりした場合は、有給を使うか翌月の給料で調整されることがあります。
給料は労働基準法で毎月1回以上の支払いと定められている
そもそも給料の支払日は、会社が自由に好き勝手決められるわけではありません。
労働基準法第24条では、賃金は毎月1回以上、一定の期日を定めて支払うことが原則とされています。当月払いも翌月払いも、このルールの範囲内で会社ごとに設定されているものです。
給料日が「5日」「10日」「25日」など5の倍数に多いのも、こうした一定期日払いの原則のもとで各社が運用しているためです。
出典:厚生労働省「労働基準法の基礎知識(賃金支払の5原則)」

当月払いと翌月払いは「どっちが多いの?」とよく聞かれます。次の章で違いをはっきりさせていきましょう。
当月払いと翌月払いの違い|どっちが多い?
- 翌月払いは支払日が締め日の翌月にある制度
- 正社員は翌月払いを採用する会社が多い
- 当月払いか翌月払いかで初任給の時期が変わる
ここでは、当月払いと翌月払いの違いを整理し、どちらが多いのかについても解説します。両者の違いを知っておくと、求人を比較する際の判断材料になります。

翌月払いは「支払日が締め日の翌月」の制度
翌月払いとは、支払日が締め日の翌月に設定されている制度のことです。
たとえば毎月25日締めの場合、前月26日から当月25日までに働いた分が、翌月にまとめて支払われます。
このため翌月払いの会社では、入社初月は給料が出ず、退職した翌月まで給料が支払われるケースがほとんどです。
正社員は翌月払いを採用する会社が多い
当月払いと翌月払いのどちらが多いかというと、正社員の場合は翌月払いが一般的です。
給料計算には勤怠の集計や残業代の確定など、ある程度の日数が必要になります。締め日から支払日まで余裕を持たせられる翌月払いのほうが、会社側にとって運用しやすいためです。
当月払いを採用している会社が「めずらしい」と言われるのは、こうした事情が背景にあります。両者の違いは、次の表で確認しておきましょう。
| 項目 | 当月払い | 翌月払い |
|---|---|---|
| 支払日 | 締め日と同じ月 | 締め日の翌月 |
| 入社初月の給料 | 受け取れる場合が多い | 原則として出ない |
| 退職月の給料 | 働いた月までで完結 | 翌月まで支払われる |
| 採用している会社 | 比較的少ない | 正社員では一般的 |

入社月のお金まわりは不安になりやすいところ。次は初任給がいつ入るのかを具体的に見ていきましょう。
当月払いの会社では入社初月の給料はいつもらえる?
- 締め日前に入社すれば当月中に初任給が出やすい
- 締め日後に入社すると初任給は翌月になる
- 残業代は翌月にまわされることがある
ここでは、当月払いの会社に入社した場合、初任給がいつもらえるのかを解説します。入社のタイミング次第で受け取り時期が変わるため、事前に把握しておくと安心です。

締め日前に入社すれば当月中に初任給が出やすい
当月払いの会社では、締め日より前に入社していれば、その月のうちに初任給を受け取れることが多くなります。
たとえば15日締め25日払いの会社に1日付で入社した場合、1日から15日までに働いた分が、同じ月の25日に支払われるイメージです。
月給制であれば、入社初月から1か月分に近い給料を受け取れるケースもあり、生活面で助かる人も多いでしょう。
締め日後の入社や残業代は翌月支給になる
一方で、すでに締め日を過ぎてから入社した場合は、初任給が翌月にまわることがあります。
たとえば15日締めの会社に20日付で入社すると、その月の締め日はすでに過ぎているため、初任給は翌月の支払日になります。
また、残業代は締め日を迎えないと金額が確定しません。そのため固定給は当月、残業代は翌月という形で分かれて支払われることもあります。

「当月払い=得」と思われがちですが、いい面と気をつけたい面の両方があるんですよ。次でしっかり整理しますね。
当月払いのメリット・デメリット
- メリットは入社後すぐに給料を受け取れること
- 退職時は最終月の手取りが下がりやすい
- 当月払いかどうかと働きやすさは別問題
ここでは、当月払いのメリットとデメリットを整理します。良い面だけでなく注意点も知っておくことで、納得して入社の判断ができます。

メリットは入社後すぐに給料を受け取れること
当月払いの最大のメリットは、入社後すぐに給料を受け取りやすいことです。
翌月払いの会社では入社初月が無給になりがちですが、当月払いなら早い段階で収入が入ります。手持ちの資金が少ない状態で転職する人にとっては、生活の助けになります。
デメリットは退職時に最終月の手取りが下がること
一方でデメリットは、退職時に働いた月までしか給料が発生しないことです。次の仕事への切り替えがうまくいかないと、収入が途切れる期間が生まれやすくなります。
さらに見落とされがちなのが社会保険料です。退職する月には、社会保険料が2か月分まとめて天引きされることがあります。
これは、当月払いだと退職月に翌月分の社会保険料も精算されるケースがあるためです。事前に説明されていても忘れている人が多く、最後の給与明細を見て驚くこともあるので注意しておきましょう。
当月払いは「ホワイト企業」とは限らない
「当月払いの会社はホワイト企業なのでは」と考える人もいますが、当月払いかどうかと働きやすさは直接関係しません。
支払いのタイミングはあくまで給料計算上のルールであり、残業時間や休日数、職場の雰囲気とは別の話だからです。
会社選びでは、給料の支払い方だけで判断せず、労働条件や仕事内容を総合的に確認することが大切です。

支払い方は入社前に必ず確認しておきたいポイント。どこを見ればわかるのか、次でお伝えしますね。
当月払いか翌月払いかを確認する方法
- 労働条件通知書や就業規則で確認できる
- 求人票の給与欄に記載されていることもある
- 不明な場合は入社前に直接確認しておく
ここでは、入社予定の会社が当月払いか翌月払いかを確認する方法を解説します。お金の見通しを立てるためにも、入社前にチェックしておきましょう。
締め日と支払日は、基本的に入社時の契約で説明されるか、書類で確認できる機会があります。主な確認先は次のとおりです。
- 労働条件通知書(入社時に交付される書面)
- 就業規則の賃金に関する規定
- 求人票や募集要項の給与欄
もし記載が見当たらない場合は、入社前に採用担当者へ直接確認しておくと安心です。当月払いと翌月払いを勘違いしたまま入社すると、初任給の時期で生活のリズムが狂うこともあります。
給料や転職のタイミングに関する不安は、仕事の悩み・疑問に関する記事一覧もあわせて参考にしてみてください。
当月払いに関するよくある質問
当月払いと翌月払いはどちらが多いですか?
正社員の場合は翌月払いを採用している会社が多い傾向です。給料計算に必要な日数を確保しやすいことが理由として挙げられます。
当月払いの会社に入社すると初任給はいつもらえますか?
締め日より前に入社していれば、その月のうちに受け取れることが多いです。締め日を過ぎてからの入社や残業代は、翌月支給になる場合があります。
当月払いだと退職するとき何に注意すればよいですか?
働いた月までで給料が完結するため、収入が途切れない転職スケジュールを意識しましょう。退職月は社会保険料がまとめて天引きされ、手取りが下がることもあります。
まとめ
本記事では、当月払いについて翌月払いと比較しながら、メリット・デメリットや確認方法を解説しました。
当月払いは入社後すぐに給料を受け取りやすい一方、退職時の手取りが下がりやすい制度です。正社員では翌月払いが一般的なため、当月払いはやや少数派といえます。
就職や転職を考えている人は、締め日と支払日を契約時にしっかり確認する習慣をつけておきましょう。仕組みを理解しておけば、入社後にお金のことで慌てずに済みます。

給料の支払い方は、安心して働き始めるための大事な情報です。少しでも気になったら、遠慮なく確認しておきましょうね。























当月払いとは、締め日と給料の支払日が同じ月にある制度のことです。入社後すぐに給料を受け取れる一方、退職時の手取りが下がりやすい点には注意が必要です。