ハローワークの職業相談でハンコをもらい忘れたら?ハンコなしで求職活動実績にするケースも
「ハローワークで職業相談をしたのにハンコをもらい忘れた!どうしよう…」
「ハローワークのハンコなしだと求職活動実績として認められないのかな?」
このようなお悩みはありませんか?
ハローワークで職業相談を行った後、求職活動実績の証となるハンコをもらい忘れても心配する必要はありません。
そもそも、求職活動実績はハンコがなくても自己申告のみで認められるケースが多々あります。
この記事では、ハローワークの職業相談で相談員にハンコを押してもらい忘れた場合の対処方法と、職業相談以外で求職活動実績を作る方法を紹介します。
記事の後半では、求職活動実績を作るうえで知っておきたいポイントもまとめていますので、雇用保険を受給する人はぜひご一読ください。
Contents
1.ハローワークの職業相談でハンコをもらい忘れたら?
ハローワークで職業相談を行った後にハンコをもらい忘れた場合は、早めにハローワークの窓口に行きましょう。
ここでは、職業相談の後にもらえるハンコの概要と、ハンコを押されなかった場合の対処方法を解説します。
(1)そもそもハローワークの求職活動実績のハンコとは?
ハローワークでもらうハンコとは、求職活動を行った証明です。
雇用保険を受給するためには、失業認定期間に原則2回分の求職活動実績が必要となります。
ハローワークの職業相談は、雇用保険の受給要件となっている求職活動の1つとして認められています。
そのため、相談後に職員が雇用保険受給資格者証に求職活動を行った証としてハンコを押すのです。
しかし、職業相談を利用するすべての人が雇用保険受給者とは限らないので、職業相談を求職活動実績にする場合は、自分から職員に「ハンコをお願いします」と伝える必要があります。
(2)職業相談の後にハンコをもらい忘れても大丈夫!
前述のとおり、雇用保険受給者は職業相談後に雇用保険受給資格者証にハンコを押してもらう必要がありますが、うっかりハンコをもらい忘れるケースも少なくありません。
しかし、職業相談を行った日にハンコをもらい忘れたとしても、後日ハローワークの窓口で事情を伝えれば大丈夫です。
ハローワークでは求職者の職業相談の記録を残しているため、ハンコをもらい忘れた日に相談履歴が確認できればハンコを押してもらえます。
ハンコのもらい忘れに気づいたら、念のため職業相談を行った日にちなどをメモしておき、早めにハローワークの窓口へ行きましょう。
2.職業相談以外で求職活動実績のハンコをもらう方法
ハローワークの求職活動実績のハンコといえば職業相談のイメージがありますが、職業相談以外にもハンコをもらう方法は2つあります。
(1)ハローワーク主催のセミナーに参加する
求職活動実績のハンコをもらう方法の1つ目は、ハローワークが随時開催している求職活動に関するセミナーに参加することです。
セミナーでは就職活動の進め方から自己分析の仕方、応募書類の書き方、面接対策までさまざまなセミナーがあります。
セミナーは実際に求人応募をするわけではなく、申し込みが済めば受講するだけなので気楽に求職活動実績を作ることできます。
求職活動に必要な知識も得られますので、興味のあるセミナーには積極的に申し込みをしましょう。
(2)職業訓練の相談をする
職業訓練に関する相談を行った場合も、求職活動実績のハンコをもらうことができます。
職業訓練とは、就職や転職をするうえで必要な知識やスキルの習得を目指す公的な制度です。
簿記や介護、IT系など多種多様なコースが用意されており、失業中の人は基本的に無料で受けられます。
職業訓練に興味のある人は、希望する仕事に適した訓練の有無や受けたい職業訓練の応募者数、応募方法などを相談してみましょう。
ただし、職業訓練を申し込まずに何度も相談するのは不自然です。
職業相談を受ける予定のない人は、職業訓練について複数回相談するのは避けましょう。
3.ハンコなしでも求職活動実績として認められる3つのケース
ハローワークのハンコがなくても、自己申告で求職活動実績として認められるケースは以下3つあります。
順に説明します。
(1)求人に応募する
求人に応募した場合は、ハローワークのハンコがなくても求職活動実績として認定されます。
ハローワークの紹介状による求人応募はもちろんのこと、ハローワーク経由でない求人応募も実績となります。
そのため、転職サイトや転職エージェントで目指したい企業の求人を見つけたら、積極的に応募しましょう。
(2)民間企業が主催する説明会やセミナーなどに参加する
職業相談や転職フェア、合同説明会など民間企業が開催する就職に関するイベントへの参加も、求職活動実績として認められます。
ただし、求職活動実績となるイベントは、国からの許可や届け出がある人材紹介会社または派遣会社が主催するものに限られます。
求職活動実績の対象となる人材紹介会社・派遣会社については、ハローワークに問い合わせるか、厚生労働省の人材サービス総合サイトを確認してください。
対象の民間企業であれば、オンラインでのセミナー受講や対面・電話問わず職業相談を行った場合でも、求職活動実績として申告できます。
イベントに参加した場合、失業認定時にハローワークから主催者に事実確認の連絡をするケースがあるため、ハローワークに提出する失業認定申告書には、主催元の連絡先を必ず記入しましょう。
(3)資格試験や検定を受ける
目指したい仕事に必要な国家資格や検定を受験した場合も、求職活動実績になります。
そのため失業認定期間に試験が行われる場合は、求職活動実績として失業認定申告書で申告するのも一つです。
ただし、失業認定日に受験の証拠書類の提示が求められることが多いため、受験票をなくさないように保管しておきましょう。
以上の3つがハンコなしでも求職活動実績として認められるケースです。
職業紹介機関への登録、知人への紹介依頼、ハローワーク・新聞・インターネット等での求人情報を閲覧しただけでは求職活動実績として認められませんので、ご注意ください。
4.求職活動実績を作るうえで知っておきたい3つのポイント
求職活動実績を作るうえで抑えておきたいポイントを以下3つ解説します。
順に説明します。
(1)求職活動実績が足りない場合は給付が先送りになる
雇用保険を受給するためには、失業認定期間に原則2回の求職活動実績が必要となりますが、実績が足りない場合は、失業手当の受給が先送りになります。
先送りにされるだけで、雇用保険の受給額が減額されたり、給付日数が減らされたりするわけではありません。
そのため、求職活動実績が不足している場合でも、認定日はハローワークへ行きましょう。
次回の認定日の設定や次回分の失業認定申告書を受け取ることができます。
また、求職活動実績が足りないことに認定日の前日までに気づいた場合は、求人応募をしたり職業相談に行ったりすることで不足分の求職活動実績を補えます。
雇用保険の先送りを避けたい人は、不認定とならないよう求職活動実績の回数は注意しましょう。
ただし、公共職業訓練等の受講期間中や採否通知を待っている間などは、求職活動実績を必要としない場合もあります。
詳しくは最寄りのハローワークに確認しましょう。
以下の記事では、効率的に求職活動実績を作る方法を解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。
また、活動実績を担保するためにも転職エージェントに求人を紹介してもらうのも良いでしょう。
(2)不正受給は大きなマイナスになる
求職活動実績は自己申告のみでも認められるケースがありますが、実際に行っていない求職活動を申告すると大きなマイナスになります。
例えば、参加していないセミナーや応募していない求人応募を失業認定申告書に求職活動として記した場合は、実際に給付金を受け取ったかどうかは別として不正受給とみなされます。
「まだ書類が準備できていないから応募はできていないけど、後日応募する予定だから求職活動として申告しよう」といった場合もNGです。
不正受給が発覚した場合は、以後失業手当等を受けることができなくなり、実際に手当を受け取った場合は手当の2〜3倍の金額の支払いが生じます。
また、詐欺罪などで処罰される可能性があり、経済的にも社会的にも大きなダメージとなるでしょう。
(3)求職活動実績は職業相談だけでもOK!
失業認定の求職活動実績は、職業相談のみでもOKです。
「職業相談ばかりだと実績目当てだと思われるのではないか」と感じるかもしれませんが、不安に思う必要はありません。
職業相談の後に求職活動実績の証拠となるハンコを押すことから、職員側も求職活動実績が職業相談の目的の一つであることはわかっているからです。
また、求職活動実績のためでなくてもじっくりと求職活動を進めたい考えから、失業認定期間に複数回職業相談を行う人も存在します。
最初は求職活動実績作りでハローワークに行っていたとしても、職業相談を重ねていくうちに興味のある求人が見つかることもあるので、職業相談ばかりでも問題はありません。
とはいえ、本気で再就職を目指すのであれば、ハローワークの職業相談だけでは不十分です。
ハローワークの相談員はほとんどが非正規雇用ですし、ハローワークが扱っている求人には偏りがあります。
自分にとって最適な就職活動をしたい人は、ハローワークの職業相談だけでなく転職エージェントも活用しましょう。
転職エージェントはハローワーク同様、求職者が無料で利用できる転職支援サービスですが、職業相談を担当するスタッフ全員がキャリアのプロです。
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以下の記事では、ハローワークだけで再就職活動を行うリスクについて詳しく解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。
まとめ
本記事では、職業相談後にもらうハンコをもらい忘れた場合の対処方法や、求職活動実績に関する情報を紹介しました。
ハローワークでは求職者の利用状況の記録を残しているので、ハンコを押してもらい忘れてもあわてず窓口で事情を話せば大丈夫です。
そもそも、求職活動実績はハンコなしでも自己申告のみで認められるケースも多々あります。
職業相談のみで実績作りをしても、セミナーやイベントに参加して実績にしても良いので、自分に合った実績作りをしましょう。
本気で自分に合う求人を探している人は、ハローワークの職業相談だけでなく、転職エージェントも活用することがおすすめです。