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「仕事辞めたいけど次がない」と考える5つの理由と年代別対処法

「仕事辞めたいけど次がないから、退職できない」
「仕事への不満がたくさんあるけど、今すぐ辞めるべきか判断がつかない」

そんな不安を抱える人は少なくありません。

しかし実際の転職市場を見ると、年代を問わず新しい仕事を得ている人は多く、「次がない」という悩みの多くは思い込みであるケースもあります。

この記事では、なぜ「仕事辞めたいけど次がない」と感じてしまうのか、その理由とリスク、辞めるべきか判断するチェックリスト、さらに年代別の対処法まで徹底解説します。

迷いを抱えているあなたが、安心して前に進める材料をまとめてお伝えします。

「仕事辞めたいけど次がない」は思い込みかも

年齢やスキル不足へを実感していると、「仕事を辞めたいけど次がない」と選択肢を狭めてしまいがちです。

しかし、「次がない」というのは事実なのでしょうか?

まず2025年2月時点での転職有効求人倍率は2.46倍と、現状転職市場は売り手優位といえます。

上記の数値は全年代を対象としたものですが、近年は40代以上の転職も活発です。(参考:2025年2月の転職求人倍率2.46倍、40代以上の転職希望者が増加 – 日本人材ニュースONLINE

事実、厚生労働省が発表した『-令和6年雇用動向調査結果の概況-』では、40代の転職入職者は10%を超えており、年齢を重ねても転職を成功させている人が一定割合いることがわかります。

引用:-令和6年雇用動向調査結果の概況-

さらに、関東圏の有効求人倍率は35〜44歳までは1.31倍、45〜54歳のレンジでも0.92倍と比較的高い水準です。(引用:関東労働市場圏有効求人・有効求職 年齢別バランスシート(一般常用)

次がないと感じる理由はそれぞれですが、市場のデータを見ても、次の仕事が全く見つからないという事態は考えにくいでしょう。

なぜ「次がない」と思ってしまうのか

そもそもどうして「次がない」と思うのか、悩む人によくある理由を3つ紹介します。

  • 30代・40代・50代で年齢的に仕事が見つかりにくい
  • 業務経験が浅い・スキルがない
  • 短期離職で経歴に傷がつくのが怖い

(1)30代・40代・50代で年齢的に仕事が見つかりにくい

転職市場では30代を超えると徐々に求人数が減ってきます。

これは仕事がないわけではなく、30代以上になると即戦力としての採用が期待されるため、過去の経歴や業務経験が重視される求人に選択肢が絞られるからです。

また、40代を超えると管理職待遇での転職がメインとなるため、さらに転職の選択肢が狭まるのは事実です。

若い頃のように自由に仕事を選べなくなるため、「仕事辞めても次がない」と感じやすくなります。

(2)業務経験が浅い・スキルがない

前の職場を早期離職して業務経験が浅い、またスキル不足を実感している人も、「次がない」と考えます。

確かに業務経験やスキルは選考での重要なアピールポイントであり、それが不足していると自信をもって転職に踏み切れないでしょう。

特に30代以上で業務経験やスキルが不足していると、同年代の転職者に比べてスペックが低いと悩んでしまいます。

(3)短期離職で経歴に傷がつくのが怖い

入社したばかりで「仕事が合わない」と気付き、退職を検討している人も転職へ踏み切りにくいです。

「今辞めると短期離職になり、キャリアに悪影響になる」と思ってしまいます。

確かに短期離職は、企業にとっては「すぐ辞めてしまうのではないか」という懸念を抱かせる原因となります。

「辞めたいけど、次がなくなるかも」という懸念から、転職を踏みとどまってしまう人もいるでしょう。

短期離職は転職に少なからず悪影響なのは事実ですが、次の仕事を見つけるためのコツはあるもの。こちらの記事で短期離職をしたあとでも、転職を成功させるコツを紹介しています。

次がない状態で仕事を辞めるとどうなる?

前職在籍中に転職活動を開始し、次を決めてから辞めるのが一般的です。

この流れの方がブランクなく働けて、収入が途絶える心配もありません。

しかし、「次は決まってないけど、とにかく今辞めたい」と考えている人もいるでしょう。

その場合のリスクについて解説します。

  • 収入が途絶える
  • 経歴にブランクができるリスクがある
  • 焦って転職先を選んでしまう

(1)収入が途絶える

転職先が決まっていない状態で転職すると、一定期間収入が途絶えます。

例えば、月末締め翌月25日払いの会社を12月に退職し、退職から6ヶ月目に次の会社へ入社した場合にどの程度無収入になるか考えてみましょう。

12月退職
1月12月分給与(最終)
2月
3月
4月失業保険の初回支給
5月失業保険の支給
6月失業保険の支給
7月失業保険の支給
8月初給与支給

12月に退職した場合は1月までは前職の給与が支給されますが、それ以降は収入がストップします。

失業手当は最短でも2〜3ヶ月の待機期間があるため、早くとも支給が開始するのは4月ごろになるでしょう。

これを考えると少なくとも2ヶ月は無収入の期間があるため、この生活費が担保できないと生活に困る可能性があります。

失業保険の受給条件や支給期間について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

正社員を1週間で辞めても失業手当は受けられる?雇用保険(失業保険)の受給条件は?

(2)経歴にブランクができるリスクがある

次を決めずに退職し、その後転職活動をしなかったり、なかなか次の仕事が決まらなかったりした場合は、経歴にブランクができるリスクがあります。

あまりにブランクが長いと、採用側としては「働く意欲が落ちているのではないか」と懸念するため、あまり良い印象ではないのは確かです。

2〜3ヶ月であれば転職活動の期間として妥当とみなされますが、半年以上になると「この期間は何をしていたのですか?」と面接でも質問されます。

その際に、ブランクの理由を適切に説明できないと、採用時のネックとなるかもしれません。

転職のブランク期間が空いてしまった場合の対処法は、こちらの記事でまとめています。

【状況別に解説】転職でブランク期間に何もしてないときの5つの対処法

(3)焦って転職先を選んでしまう

次を決めずに退職した人がやりがちなのが「とりあえずつなぎの仕事を見つけよう」と、焦って転職先を選ぶことです。

収入や経歴の空白期間を避けるため、よく考えずにとりあえず就職してしまいます。

しかし、前職を退職した理由や理想の職場を検討せず就職先を決めると、また条件の不一致や会社への不満で辞めることになる可能性があります。

今すぐ辞めるべき?「仕事辞めたいけど次がない」と思った場合のチェックリスト

「仕事辞めたいけど次がない」と悩んでいる方向けに、今すぐ辞めるべきかどうかのチェックリストを作りました。

まず「すぐ辞めるべきケース」は以下であり、1つでも当てはまる場合は即退職を検討しても良いでしょう。

すぐ辞めるべきケースのチェックリスト
  1. 心身の不調が出ているのに仕事を優先している
  2. ハラスメントを受けているが、会社も対応してくれない
  3. 会社で違法、不法行為に加担させられている
  4. 長時間労働が常態化しており、改善の見込みがない
  5. 給与の未払いや遅れがある
  6. このまま続けてもスキルや実績を積めない業務をしている
  7. 会社や事業の将来性がなく、周りも退職を検討している
  8. 退職者が続出しており、新人もすぐに辞めてしまう

このリストに当てはまる項目が1つでもある場合は、このまま会社にいても健康を損ねたり、キャリアにとってプラスにならない可能性が高いです。

次は、緊急ではないが複数項目に当てはまる場合は退職した方が良いケースのチェックリストを紹介します。

チェックリスト
  1. 会社で嫌なことがあり、辞めたくなってきた
  2. 入社して日が浅く、仕事の相性が合わないかもしれないと感じる
  3. 上司・同僚と人間関係を構築するのが難しいと感じる
  4. 残業が想定していたより多く、プライベートの時間が取れない
  5. 次にやりたい仕事や希望業種がなんとなくでも固まりつつある
  6. 転職活動を始めれば内定を取れそうだと思える(経験・スキル的に)
  7. 生活できるだけの貯金がある、または失業保険でしばらくしのげる

回答が終わったら、当てはまった設問の数をカウントしてみてください。

「はい」が5個以上の場合はストレス度も強く出ている状態のため、退職を検討しても良いかもしれません。

「はい」が3〜4個の場合は、まず転職活動をしてみましょう。転職サイトに登録して理想の職場を探してみたり、理想の条件について検討し、そのうえでじっくり次の仕事を探してから退職するのがおすすめです。

「はい」が0〜2個の場合は、今すぐ辞める必要はないのかもしれません。もう少し仕事を続けてみて、どうしても耐えられない場合は、転職先を見つけてから退職を検討してください。

【年代別】仕事辞めたいけど次がない状態を脱する方法

「仕事辞めたいけど次がない」理由は年代によっても違います。

年代別に転職に悩んだ場合の対処法を紹介します。

  • 20代:すぐに転職活動を始める
  • 30代:転職エージェントに相談しキャリア設計を相談する
  • 40代:市場価値を慎重に検討してから転職活動を始める
  • 50代:経験や人脈を活かせる転職先を探す
  • 60代:契約社員やパートなど柔軟な働き方を視野に入れる

(1)20代:すぐに転職活動を始める

あなたが20代で「仕事辞めたいけど次がない」と悩んでいる場合は、すぐに転職活動を始めましょう。

特に20代前半なら短期離職やスキル不足であっても、伸び代に期待する形での採用が見込めます。

採用側は「若手を採用して育て上げる」ことに積極的な企業が多く、業務経験が浅くても今後教育すれば良いと考えているからです。

次にしたい仕事や理想の条件をよく考えたうえで、転職活動を始めましょう。

(2)30代:転職エージェントに相談しキャリア設計を相談する

あなたが30代以上の場合は、転職エージェントの力を借りて今後のキャリアについて考えましょう。

30代はキャリアチェンジのラストチャンスの年代であり、転職先を決める前に「今後どのような仕事をしたいか」「ライフプランとのバランスはどうあるべきか」を考えた方が、長期的に働ける職場に出会う確率を高められます。

転職エージェントなら、あなたの人生設計を反映したキャリアプランを一緒に考えてもらえます。

キャリアの専門家の力を借りて、キャリアの全体像から次の仕事を決めましょう。

(3)40代:市場価値を慎重に検討してから転職活動を始める

40代以上の場合は、転職難易度があがります。

求人が管理職向けのもの、専門性の高いものがメインになるため、選択肢が狭まるためです。

そのため、これまでのキャリアを棚卸して過去の経歴から、ある程度のポジションでの転職を狙える職場を探す必要があります。

「自分の市場価値がわからない」場合は、転職エージェントを利用すると、客観的な転職市場での価値を教えてもらえます。

(4)50代:経験や人脈を活かせる転職先を探す

50代以上の場合は、通常の転職ではなかなか仕事が見つかりにくくなるため、経験や人脈を活かして次の仕事を探しましょう。

例えば、知り合いが勤めている会社へ紹介で入社したり、独立した知人の会社で雇ってもらうような方法があります。

また、専門的な知識や管理職、役職者の経験があれば、部長など役職者としての転職も目指せるでしょう。

専門的なスキルや業界での経験、人脈が豊富な場合は、独立が起業も視野に入れると良い年代です。

(5)60代:契約社員やパートなど柔軟な働き方を視野に入れる

60代以上になると正社員での雇用はかなり難しくなります。

多くの企業が長期的に働ける社員を求めており、定年直近の60代の採用にはさほど積極的とはいえないためです。

そのため、正社員に固執せず契約社員やパートなど柔軟な働き方を視野に入れて仕事を探しましょう。

実際に、週3日の事務パートや前職の経験を活かした嘱託社員、地域のシニア向け求人など、60代向けの働き方は少しずつ増えています。

正社員以外もあり」と視野を広げて探せば、60代からでも無理なく続けられる仕事は十分に見つかるでしょう。

仕事辞めたいけど次がないとお悩みの人はキャリアスタートへご相談ください!

「仕事辞めたいけど次がない」という悩みは、年齢・スキル不足・短期離職など、誰にでも起こり得る不安です。

ただし、市場データを見る限り「本当に次が全くない」とはいえません。

大切なのは、リスクを理解したうえで冷静に判断し、自分の年代に合った方法で転職活動を進めることです。

もし一人で抱えるのが苦しいなら、キャリアの専門家に相談するだけで視野が一気に広がることもあります。

「仕事辞めたいけど次がない」と悩んでいるなら、キャリアスタートへご相談ください。

キャリアスタートは詳細な自己分析が強みで、あなたが長期的に働ける職場とのマッチングをサポートします。

ABOUT US
牛田 晴宣キャリアスタート株式会社 執行役員
東洋大学卒業後、携帯販売職や起業経験を経て、キャリアスタート株式会社に入社。キャリアカウンセラーとして若年層の就職・転職支援に従事し、2021年7月より大阪支店長を務める。「若者の輝く社会を作る」をビジョンに掲げ、関西エリアで求職者のキャリア相談に対応。自身の独立・再就職の経験を活かし、実践的なキャリアアドバイスを提供している。