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新卒ですぐ辞めるのは甘え?早期退職の実態と後悔しない判断基準を解説

「新卒ですぐ辞めると、その後のキャリアに響く?」
「次の会社もすぐ辞めることになったらと不安、どうやって職場を選べばいいの?」

新卒ですぐ辞めていいのかどうか、ストレスと将来のキャリアのためという思いの狭間で悩んでいる方も多いでしょう。

この記事では、新卒ですぐ辞める人の割合をデータから分析、すぐ辞めた方がよいケースと会社を退職するメリット、デメリットを比較しています

後半では、転職を進める方向けに転職活動のコツをまとめているので、ぜひ最後までお読みください。

新卒1〜3年以内ですぐ辞める人はどれくらい?

新卒1〜3年以内ですぐに辞める人はどれくらいいるのか、令和6年の離職状況のデータを元に分析してみましょう。

大卒の1〜3年以内の離職率

事業所規模1年以内離職率2年以内離職率3年以内離職率
5人未満28.9%48.1%57.5%
5〜29人22%38.7%52%
30〜99人14.8%28.5%41.9%
100〜499人10.5%21.8%33.9%
500〜999人8.7%19.9%31.5%
1000人〜6.5%16.1%27%
引用:新規大卒就職者の事業所規模別就職後3年以内※の離職率の推移

短大卒の1〜3年以内の離職率

事業所規模1年以内離職率2年以内離職率3年以内離職率
5人未満31.4%49.4%59.8%
5〜29人23.9%39.4%52.6%
30〜99人20.1%34.3%47.4%
100〜499人16.3%29%42.1%
500〜999人13%25%37.2%
1000人〜12.3%24.2%36.7%
引用:新規短大等卒就職者の事業所規模別就職後3年以内※の離職率の推移

高卒の1〜3年以内の離職率

事業所規模1年以内離職率2年以内離職率3年以内離職率
5人未満34.2%52.3%63.2%
5〜29人27.7%43%54.6%
30〜99人21.5%35.5%45.2%
100〜499人16%27.5%36.7%
500〜999人12.1%21.8%29.9%
1000人〜9.8%28.3%26.3%
引用:新規高卒就職者の事業所規模別就職後3年以内※の離職率の推移

データを見ると事業所規模が小さいほど離職率は高い傾向にあり、とくに入社3年経過すると半数以上が離職していることがわかります。

また、規模が大きな会社においても入社3年目の離職率は30%を超えており、3人に1人以上は離職しています。

まとめると新卒入社後3年以内の離職は非常に珍しいというわけではなく、キャリア選択の1つとして、決して間違った道とはいえない、ということです。

新卒者がすぐ仕事を辞めた方がよいケース

入社後すぐに退職はキャリア上不利になる場合がありますが、早急に退職した方がよいケースもあります。

以下のケースに当てはまる場合は、会社に残るよりも退職して次のキャリアへ進んだ方が、心身の健康やキャリアのうえでもあなたにとってよい結果となる場合が多いでしょう。

辞めた方が良いケース
  • 残業が多く家に帰れないほど忙しいく、キャリアへの好影響も少ない
  • サービス残業やサービス早出を強要される
  • 事前に聞いていた待遇や給与が支給されていない
  • 上司や先輩からハラスメントを受けている
  • ストレスで眠れない、体調が悪くなっている
  • 説明会で受けた内容と職務内容がまったく異なる
  • 会社の業績が悪い/すでに退職者が続出している

このようなケースはあなたの力だけでは問題を解決できず、また会社自体に問題があります。

このまま会社に残ってキャリアを積むよりも、早く退職して合う職場を探した方がよいでしょう。

とくにハラスメントを受けている方は、早急に相談窓口へ社内での扱いを相談すべきです。

相談先については以下の記事でまとめています。

【状況別に解説】パワハラで辞めたいときにとるべき5つの行動を徹底解説!

新卒がすぐ辞める理由とは

なぜ新卒入社後すぐに辞めたくなるのか、同じ悩みをもつ人が「辞めたい理由」をピックアップしました。

  • 入社前と入社後の仕事内容やイメージにギャップがある
  • 人間関係のストレスを受けた
  • 労働環境が過酷でプライベートがない
  • 給与や待遇に不満がある
  • 将来のキャリアパスに不安を抱いた
  • 心身の不調があり働き続けるのが難しい

(1)入社前と入社後の仕事内容やイメージにギャップがある

新卒がすぐ辞める理由は、入社後のギャップが大きかったからです。

マイナスなギャップが大きいほど失望し、会社を辞めたくなってしまいます。

とくに仕事内容や給与、待遇などは仕事のやりがい、生活に関わる重要な部分なので、その点でギャップを感じると退職を検討するのも当然です。

(2)人間関係のストレスを受けた

人間関係によるストレスも、新卒がすぐ辞める理由の1つです。

社内の人間関係は仕事のやりやすさにも直結する部分なので、ここでつまずくと会社にいづらくなってしまいます。

先輩が怖くて質問できない、同僚と折り合いが悪いなど、人間関係に関するストレスは退職の理由としてよく挙がります。

(3)労働環境が過酷でプライベートがない

労働環境が過酷でプライベートの時間が取れないことも、新卒がすぐ辞める理由です。

長時間労働で毎日残業ばかりだと、帰ってからリラックスする時間も、趣味の時間も取れません。

とくに、事前に聞いていた残業時間の目安と大きく差が出ていると、会社への不信感にもつながるでしょう。

(4)給与や待遇に不満がある

給与や待遇に不満があるのも、新卒がすぐに辞める理由です。

事前説明と給与や待遇が違うケースに加えて、実際に働いてみて「割に合わない」と思うケースもあるでしょう。

「一生懸命働いているのに、給与や待遇で報われていない」と感じ、ほかの会社への転職を考えてしまいます。

(5)将来のキャリアパスに不安を抱いた

入社後キャリアパスに不安があることも、退職を検討する理由です。

仕事をこなすうち「この仕事に先があるのだろうか」と不安になったり、先輩が何年も同じ職位にいるのをみて「私もずっと昇進できないのだろうか」と失望してしまいます。

また、同僚が優秀で先に昇進したような場合に「私じゃ昇進できないかも」と自信を失うケースもあるでしょう。

(6)心身の不調があり働き続けるのが難しい

心身の不調で働き続けるのが難しくなり、退職する新卒もいます。

ストレスから体調を崩したり、持病が悪化して定時の出社や勤務が難しいようなケースです。

会社で受けたストレスが原因でうつ病、適応障害を発症する人もいます。

新卒が感じる辛さをもっと知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

【新卒でつらい!】新卒1年目でつらいと感じる理由10選とその対処法

新卒者がすぐ辞めるメリット

一般的に「すぐ辞める」というとネガティブなイメージがありますが、そればかりではありません。

新卒者がすぐ辞めることには、以下のようなメリットがあります。

  • 若いうちに早期に理想の職場を探せる
  • 第二新卒枠で未経験の職種にも挑戦しやすい
  • 辛い環境から解放される

(1)若いうちに早期に理想の職場を探せる

新卒者が辞めることで、早いうちに早期に理想の職場を探せます。

合わない職場に勤め続けるよりも、若くてポテンシャル採用が狙えるうちの転職の方が、結果としてキャリアに有利になる可能性があります。

スキル不足や早期離職の経歴は、若いうちならさほど重くは捉えられないことが多いです。

今の会社への不満をしっかり分析したうえで、もう一度理想の会社について考えれば、きっと長年働ける会社に出会えるでしょう。

(2)第二新卒枠で未経験の職種にも挑戦しやすい

新卒後3年以内であれば、第二新卒枠も狙えます。

第二新卒枠とは入社後おおよそ3年以内の若者が対象で、経歴やスキルよりも育成を目的とした採用枠です。

採用側も「未経験でも良いから若者を育成し、長期的に雇用したい」と考えており、未経験の仕事にも挑戦できます。

今の会社にいて貴重な第二新卒枠が狙える時期を逃すよりも、早く転職活動を始めて本当にやりたい仕事を探しましょう。

第二新卒やおすすめの業界については、こちらの記事で詳しく解説しています。

第二新卒におすすめ業界とは?企業選びの4つのコツと3つの注意点

(3)辛い環境から解放される

新卒で早期退職するメリットの1つは、合わない環境に耐え続ける状態を早めに終わらせられる点です。

強いストレスを抱えたまま通勤し、休日も気が休まらない状況が続くと、心身の回復に時間がかかりやすくなります。

退職は問題の根本解決ではないものの、まずは負担の大きい場所から距離を取り、睡眠や食欲など生活の土台を立て直すきっかけになります。

気持ちが落ち着けば、自分に合う働き方や職場条件を冷静に整理でき、次の選択肢も考えやすくなるでしょう。

新卒者がすぐ辞めるデメリット

新卒者がすぐ辞めることで新しいキャリアのチャンスが開ける可能性はあります。

その一方でキャリアの面でデメリットが生じるのも確かです。

具体的にどのようなデメリットがあるかを説明します。

  • 転職活動で不利になる可能性がある
  • 新卒の恩恵が受けられなくなる
  • 転職活動をまた始めなければならない
  • 収入が途絶えて一時的に生活が苦しくなる

(1)転職活動で不利になる可能性がある

新卒者がすぐ辞めることで、今後の転職活動で不利になる可能性があります。

入社から3年など早期の離職の経歴は、採用側から見れば「自社でも同じことが起きるのではないか」という懸念を抱かせるからです。

採用側はコストをかけて採用活動を実施しているため、可能な限り長く働いてくれる人材を求めています。

新卒後すぐに辞めたことが原因で、「また辞めるのでは」と思われ、選考時に不利になる可能性は否定できません。

(2)新卒の恩恵が受けられなくなる

新卒者が退職することで、恩恵を受けられなくなる可能性があります。

新卒者は会社でも育成対象の人材であり、丁寧な研修や周囲からの配慮があります。

しかし、退職して次の会社へ一般中途枠で転職した場合、新卒時と同じような待遇は受けられません。

既存社員と同じ「社会人」としての振る舞いを求められるため、経験が追いついていない分、努力が必要になることもあります。

(3)転職活動をまた始めなければならない

新卒者が会社を辞めた場合、当然ですが転職活動をまた始めなければなりません。

転職の場合は新卒のときのように学校のサポートはないため、基本的には自分主導で求人を探し、面接の申し込みをして選考を受けます。

すぐに転職が決まるとも限らないため、何社も面談を受けるなど、転職中ならではのつらさがあることは理解しておくべきでしょう。

(4)収入が途絶えて一時的に生活が苦しくなる

新卒者が退職した場合、会社からの収入が途絶える点に注意しましょう。

とくに、入社して間もない場合は失業保険の受給資格がない可能性があります。

失業保険の受給資格は過去2年間に12か月以上雇用保険に加入した実績が必要なので、それを満たさない場合は失業保険が受け取れません。

次の仕事が決まらないうちに退職する場合は、それなりの備えをしておく必要があります。

新卒者が長く働ける職場を見つける方法

新卒者が長く働ける職場を見つけるには以下の5つを意識しましょう。

  • 改めて自己分析をして仕事の軸を決める
  • 転職活動はできるだけ早期に始める
  • 第二新卒枠を狙う
  • 退職理由を前向きに伝える方法を考えておく
  • 若年層向けの転職サービスを利用する1

(1)改めて自己分析をして仕事の軸を決める

新卒時に自己分析をしている場合も、あらためて自己分析をおこないましょう。

新卒時と同じ軸で転職活動をすると、また合わない会社を選んでしまう可能性があります。

就職して働いたことで価値観や理想の働き方に変化が生じているはずです。

あらためて自己分析をして、転職後の理想の働き方ややりたいこと、自分の強みなどを整理しましょう。

(2)転職活動はできるだけ早期に始める

転職活動はなるべく早めに始めましょう。

退職後にブランクが長くなると、採用側から「働く意欲がなくなっているのではないか」と思われる可能性があるからです。

もちろん、ブランク中に転職のための資格取得などの勉強をしていたなど、ポジティブな理由がある場合は時間が空いても問題ありません。

(3)第二新卒枠を狙う

新卒後3年以内なら、第二新卒枠を狙って転職活動をしましょう。

第二新卒枠は新卒扱いで入社できる枠のことで、丁寧な研修を受けられるほか、ポテンシャルを評価してもらえる可能性が高まります。

若く柔軟性のある人材を育成する意欲の高い企業なので、経験を問わずに受け入れてくれる可能性があります。

第二新卒の面接のコツはこちらの記事をご覧ください。

(4)退職理由を前向きに伝える方法を考えておく

新卒後すぐに辞めると、どうしても在籍期間は短くなります。

転職活動において「なぜ前職を短期で離職したか」を質問される可能性が高いので、前向きに退職理由を伝えられるよう準備が必要です。

採用側は「自社ではすぐ辞めない」確信が欲しいので、ネガティブな理由は伝えない方が無難です。

コツとしては前職での不満を今後のキャリアで求めるものに言い換えるとよいでしょう。

たとえば、前職で上司と合わずに辞めた場合は以下のように言い換えが可能です。

御社は風通しがよく、会議なども建設的という社員インタビューを拝見しました。

私も在籍年数に関係なく活発に意見が飛び交うような職場で働きたいと思い、転職を決意しました。

(5)若年層向けの転職サービスを利用する

長期的に働ける職場を見つけるには、自己分析や企業研究が欠かせません。

しかし、新卒で退職後、転職先の検討に時間をかけられない方もいるでしょう。

そのような方こそ、若年層向けの転職サービスがおすすめです。

転職サービスは自己分析の結果からマッチ度の高い企業を選定し、選考対策や面接対策まで幅広いサポートを受けられます。

客観的な目線で適性を見てもらい、長期的に働ける職場のアドバイスももらえるので、結果として相性のよい職場を見つけやすいです。

新卒ですぐ辞めてよいか悩んだらキャリアスタートにご相談ください

新卒ですぐ辞めるのは将来のキャリアへの不安もあり、難しい決断です。

しかし、公的なデータでも3人に1人以上が3年以内に離職しており、若いうちの短期離職はさほど珍しいものでもありません。

ただし、将来の転職活動において「すぐ辞める人」と思われる可能性があるのは確かです。

重要なのは、まだ若いうちに早期に転職活動を始めること、次こそ長期的に働ける職場を徹底的に探すこと、退職理由をポジティブに伝える準備をすることです。

「新卒ですぐ辞めてよいかわからない」「自分に合う仕事が見つかるか不安」と思うなら、キャリアスタートへご相談ください。

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ABOUT US
牛田 晴宣キャリアスタート株式会社 執行役員
東洋大学卒業後、携帯販売職や起業経験を経て、キャリアスタート株式会社に入社。キャリアカウンセラーとして若年層の就職・転職支援に従事し、2021年7月より大阪支店長を務める。「若者の輝く社会を作る」をビジョンに掲げ、関西エリアで求職者のキャリア相談に対応。自身の独立・再就職の経験を活かし、実践的なキャリアアドバイスを提供している。