「1ヶ月で転職したら、将来のキャリアに傷がつく?」
「1ヶ月で転職するかどうか迷ってるけど、どうやって判断したらいいんだろう」
入社してまだ1ヶ月…それでも「このまま続けていいのか」と悩んでいる人は、決して少なくありません。
短期離職は一般的にマイナスと見られやすい一方で、合わない職場に無理に居続けることで、心身やキャリアに悪影響が出るケースもあります。
この記事では、1ヶ月で転職する人の割合やその理由、短期離職のメリットとデメリットを紹介しています。
後半では、1ヶ月で退職するか見極める判断軸にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。
入社後1ヶ月で転職する人の割合

入社して1ヶ月で転職を検討している人は、自分と同じように短期間で辞める人がいるか知りたいはずです。
厚生労働省が発表している「令和2年転職者実態調査の概況」によると、6ヶ月未満で退職した人の割合は全体の7.8%であり、年代別に見ると以下のような割合になっています。
| 年代 | 半年未満で離職した人の割合 |
|---|---|
| 20〜24歳 | 14.6% |
| 25〜29歳 | 7.9% |
| 30〜34歳 | 4.8% |
上記統計によると20代前半だと15%程度、20代後半でも8%程度はかなり短期で辞める人がいるのがわかります。
1ヶ月という明確な期間での指標での割合はわかりませんが、短い期間で離職する人がいるのは確かです。
入社後1か月で転職したくなる理由

「令和2年転職者実態調査の概況(個2.離職理由)」によると、自己都合で辞めた人の離職理由は以下のようになっています。
| 辞職の理由 | 割合 |
|---|---|
| 労働条件(賃金以外)が良くない | 28.2% |
| 仕事内容に不満がある | 26.0% |
| 賃金が低い | 23.8% |
| 会社の将来に不安があった | 23.3% |
| 人間関係がうまくいかない | 23.0% |
| 他に良い仕事があった | 16.1% |
| 経験を積みたい | 15.9% |
| 能力や実績への評価の不満 | 15.3% |
| その他 | 14.8% |
| 安全や衛生等の職場環境が良くない | 10.2% |
| 雇用が不安定だった | 8.3% |
| 結婚・出産・育児 | 6.2% |
| 病気・怪我 | 4.0% |
| 介護や看護 | 2.7% |
| 家族の転職や転居 | 2.2% |
その他、家庭の都合やライフステージの変化での退職も理由としては挙げられますが、やはり労働環境や仕事内容、条件や待遇について不満を抱き、短期での離職を検討する人は多いです。
また、上位の理由は単体で起きるというより、セットで発生することもあります。
たとえば「仕事内容に不満がある」と感じる背景には、「残業が多い」「教育体制が弱い」「裁量がない」といった労働条件の問題が絡むことがあるでしょう。
入社後1ヶ月で転職するメリット

入社後1ヶ月での転職を考えている人は、現段階で仕事との相性やストレスに悩んでいるはずです。
短期離職になるとしても仕事を辞め、次に働く場所を探すメリットを4つ紹介します。
- 合わない仕事や職場に時間を使わずに済む
- 苦痛から解放される
- 心身の健康を守ることができる
- 改めて相性の良い職場を探せる
(1)合わない仕事や職場に時間を使わずに済む
仕事や環境が合わない場合、その職場で時間を浪費せずに済みます。
早々に見切りをつけて転職活動を始めれば、仕事内容や環境がよりマッチした職場を探せる可能性があります。
とくに、20代前半など若い世代はまだ第二新卒が狙える可能性もあり、新卒と同等の扱いでの入社が狙える時期を逃さず転職が可能です。
それ以外の世代でも合わない仕事でストレスを受ける前に辞めることで、心身へのダメージを最小限にし、可能性を探れるでしょう。
合わない仕事はすぐ辞めるべきかどうかは、こちらの記事でも解説しています。
(2)苦痛から解放される
入社後1ヶ月という時期に転職を検討するということは、今の職場でかなりストレスを受けているはずです。
人間関係や仕事内容への不満、スキル不足により自己肯定感の低下など、原因はさまざまですが、退職によってそれらの原因を遠ざけることができます。
もちろん次の職場を探すことからは逃げられませんが、今の苦痛をどうにかしたいと考えているなら、有効な選択肢といえるでしょう。
(3)心身の健康を守ることができる
早期の退職により、心身の健康を守ることができます。
合わない職場環境によるストレスに耐え続けることで、知らず知らずのうちに心身に負担をかけることになるからです。
「短期離職すべきじゃない」と思い込んで我慢していると、適応障害や不眠、体調不良などが起きるかもしれません。
そういった健康面での不安を防止するためにも、短期での離職が正解なケースがあります。
(4)改めて相性の良い職場を探せる
今の職場を退職することで、改めてあなたとマッチした仕事を探せます。
仕事への不満に目を瞑りながら仕事を続けることはできますが、不満を抱えながら仕事をしても身が入らず、スキルを身につけたり、十分な成果を出すことは難しいでしょう。
その状態では将来の役に立つ実績も身につかないので、早々に離職して相性の良い職場で再スタートを切った方が、将来的にあなたのキャリアに有利に働く可能性があります。
入社後1ヶ月で転職するデメリット

入社後1ヶ月で転職をすることで、ストレスから身を守り再スタートを切れる可能性はあります。
しかし、1ヶ月で退職をしたという事実が転職活動の障害となるリスクも否定できません。
早期の退職によって起こり得るデメリットについても理解したうえで、進退を決めましょう。
- 転職活動で「すぐ辞める人」と思われる可能性がある
- 失業保険が受け取れない
- 適応力が低いと思われてしまう
- 失敗体験として自己肯定感が下がる
- 本当は適性のある仕事を手放しているリスクがある
(1)転職活動で「すぐ辞める人」と思われる可能性がある
入社後1ヶ月で転職活動を始めると、短期離職の経歴がつくことになります。
この事実は、採用側にとって不安材料になりやすい点に注意が必要です。
企業は採用や教育にコストをかけているため、基本的には「長く働いてくれる人」を採りたいと考えています。
そのため短期離職があると、「また同じようにすぐ辞めるのでは」「自社でも定着しないのでは」と判断される可能性があります。
だからこそ、転職活動では「なぜ1ヶ月で辞める判断に至ったのか」を曖昧にせず、筋道立てて説明することが重要です。
短期離職から再就職するためのテクニックはこちらの記事でご覧ください。
(2)失業保険が受け取れない
1ヶ月で退職すると、失業保険を受け取れません。
失業保険の需給要件は『離職の日以前2年間に、被保険者期間(※補足2)が通算して12か月以上あること。(引用:ハローワークインターネットサービス – 基本手当について)』です。
つまり、1ヶ月という短期で退職した場合は受給の対象外となります。
そのため、転職先が決まるまでの生活費は貯金からまかなう必要がある点に注意しましょう。
失業保険の受給条件について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
(3)適応力が低いと思われてしまう
一般的に、入社後1ヶ月目は仕事や人間関係、社内ルールに慣れている途中段階です。
そのタイミングで退職した経歴があると、採用側は「大変な場面で踏ん張れないのでは」「少し合わないことがあるとすぐ辞めるのでは」と捉える可能性があります。
もちろん、短期離職には正当な理由があるケースもあります。
ただし採用側は応募者の事情を知らないため、まずは適応できなかった結果として見てしまいがちです。
そのため、転職活動では「何が問題だったのか」「改善のために何を試したのか」「次はどんな環境なら力を発揮できるのか」をセットで説明することが重要です。
(4)失敗体験として自己肯定感が下がる
1ヶ月で退職した事実が、あなた自身の自己肯定感を下げるリスクもあります。
「たった1ヶ月でドロップアウトしたんだ」と自分を責めるようになり、失敗体験として記憶に残るためです。
その記憶がトラウマになり、次の仕事探しに消極的になったり、転職活動自体が怖くなったりする人もいるでしょう。
1ヶ月での退職は一般的には短期離職ですが、正当な理由があったはずです。
大切なのはあなたが伸び伸びと、力を発揮できる職場を見つけることです。
あまり後ろ向きにならずに「次こそ長く働ける環境を見つけるぞ」という気持ちで転職活動しましょう。
(5)本当は適性のある仕事を手放しているリスクがある
入社後仕事に慣れるまで、早くて半年〜1年はかかるといわれています。
1ヶ月目はまだ環境に慣れる途中段階であり、やらせてもらえる仕事も基本的なものがメインでしょう。
人間関係も同様で、周りもあなたに対しての接し方がよそ行きな場合があります。
つまりその段階で辞めてしまうと、本当に仕事が合わないのか?人間関係に問題があるのかを正確に見極められない可能性があるということです。
もちろんいじめを受けている、ハラスメントがあるような場合は別ですが、続けていくことで実はその仕事に向いているとわかることもあります。
仕事が向いていないという悩みを前向きに変える考え方に触れている記事も、併せてご覧ください。
入社後1ヶ月で転職したいと思ったときすべきこと

入社後1ヶ月で「転職したい」と思ったら、衝動的に辞めず以下の6つのことを考えてみてください。
- なぜ辞めたいのか、理由を考える
- その理由は退職でしか解決できないか考える
- 続けた場合のメリットを考える
- もう1〜2ヶ月仕事を続けてみる
- 転職する目的を考えてみる
- 周囲や転職エージェントに相談する
(1)なぜ辞めたいのか、理由を考える
まずどうして辞めたいのか、理由を言語化しましょう。
「なんとなくだるい」「なんか合わない」など、曖昧な理由で辞めると、転職活動でも退職理由をうまく説明できません。
- 「昼ごはんをいつも一人で食べており、寂しい」
- 「仕事でミスばかりで自信を無くした」
- 「面接で聞いた条件と給料が全然違う」
このように言語化することで、何が不満なのかを自分でも改めて考えることができます。
(2)その理由は退職でしか解決できないか考える
辞めたい理由の言語化が成功したら、その理由は退職でしか解決できないか考えてみましょう。
理由によっては、退職以外の方法で不満を解消できる場合があります。
- 「昼ごはんをいつも一人で食べており、寂しい」→同期に声をかけてみる
- 「仕事でミスばかりで自信を無くした」→自分でマニュアルを作成、ミスしがちな場所とその対策を整理する
- 「部署の人間関係がきつい」→部署異動を申し出る
- 「面接で聞いた条件と給料が全然違う」→上司や人事部に話をする/退職
このように、すぐに退職しなくても他の方法で会社へ在籍し続けて、様子を見るという方法もあります。
冷静になって辞めたい理由を解決する方法が退職以外にないか、一度考えてみましょう。
(3)続けた場合のメリットを考える
次は退職せず、会社に残った場合のメリットを考えてみましょう。
たとえば、会社に残ることでこのようなメリットもあるはずです。
- 数ヶ月我慢すればボーナスがある
- 来年の4月に昇給がある
- 会社の補助で資格を取得できる
- キャリアで重要なスキルが身につく
すぐ辞めないことで金銭的な恩恵があったり、資格取得の補助を利用すれば、転職でも役にたつスキルを得られるかもしれません。
(4)もう1〜2ヶ月仕事を続けてみる
入社後1ヶ月という時期は、入社したてよりも緊張がほぐれてきて、その反面不注意なミスが起こりやすい時期です。
今ミスが頻発しているのは、時期的な問題があるかもしれません。
また、仕事に慣れるのには3ヶ月程度は必要といわれているので、少し我慢して続けると仕事にも慣れてこなせるようになる可能性があります。
すぐの退職ではなく、もう1〜2ヶ月仕事を続けてみて、それでも嫌なら転職を選ぶなど「今すぐ」にこだわらずに考えてみましょう。
(5)転職する目的を考えてみる
1ヶ月で転職を迷う人に多いのが、転職自体が目的になっているケースです。
このような場合、とりあえず転職をしてしまい、また次の会社で不満を抱いて短期離職を繰り返すことになります。
転職はあくまで手段であり、その目的はキャリアアップやスキルアップ、条件の改善など別にあるものです。
まずは転職して何を叶えたいのかを明確にしましょう。
たとえば「配属された部署は希望のスキルが身につかないため、他社でスキルを身に付けたい」など、転職したい理由とその目的をハッキリ答えられる状態なら、転職を検討しても職場選びに失敗することもありません。
(6)周囲や転職エージェントに相談する
入社後1ヶ月で転職を考えている場合、1人で抱え込まず、周囲や転職エージェントに相談することも重要です。
短期離職は判断を急ぎやすく、「本当に辞めるべきか」「もう少し様子を見るべきか」を冷静に見極めにくい状態にあります。
そのため、第三者の視点を入れることで、自分では気づかなかった選択肢が見えることもあります。
とくに転職エージェントは、短期離職の事例や採用側の見方を把握しています。
「1ヶ月で辞めた場合、どの程度不利になるのか」「どんな説明なら通りやすいのか」といった現実的なアドバイスを受けられます。
入社後1ヶ月で転職についてよくある質問

入社後1ヶ月での転職についてよくある質問とその回答をまとめました。
(1)1ヶ月で転職活動を完了させることは可能ですか?
1ヶ月間で転職活動を完了させることは可能ですが、条件にもよります。
たとえば、すでに転職市場で需要が高いスキルや経験をもっている場合、1ヶ月で内定に進むケースもあるでしょう。
一方で、未経験職種への転職や条件に強いこだわりがある場合は、1ヶ月で完結させるのは難しい場合もあります。
(2)入社後1ヶ月で退職する際の伝え方は?
退職理由は、感情的にならず事実ベースで簡潔に伝えるのが基本です。
「思っていた仕事内容と大きく異なっていた」
「入社前の説明と実態に乖離があった」
会社や上司への不満を強く出すと、引き止めやトラブルの原因になりやすいため、退職の意思は固いことを前提に、冷静かつ誠実な姿勢で伝えることが大切です。
(3)1ヶ月と短期で退職して転職した際に、それが次の会社にばれますか?
選考段階で履歴書や職務経歴書に記載がなければ、企業にはその事実が伝わりません。
しかし、雇用保険の加入履歴などから判明する可能性が高いので、基本的に1ヶ月で短期離職したことは、ゆくゆくは知られる可能性があるでしょう。
「履歴を隠して入社した」という事実が不信感にもつながるので、原則は正直に書いたうえで、前向きな退職理由を伝えるのが基本です。
1ヶ月で転職するか迷っている方はキャリアスタートへご相談ください!
入社後1ヶ月で転職を考える人は、決して少数派ではありません。
統計を見ても、特に20代では短期離職を経験している人が一定数いるのは事実です。
その背景には、労働条件・仕事内容・賃金・人間関係など、入社前には見えにくかった現実的なギャップがあります。
一方で、1ヶ月での転職にはメリットだけでなく、「すぐ辞める人」と見られるリスクや失業保険を受け取れないなどデメリットがあるのも事実です。
1ヶ月で転職すべきか迷っているなら、キャリアスタートへご相談ください。
キャリアスタートはキャリア形成のプロとして、キャリアプラン全体の相談や退職すべきかどうかのアドバイス、また次の転職先選びまでサポートいたします。
























