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フリーターと無職の違いとは?安定性と将来への影響を解説

「フリーターと無職の違いとは?」
「長年フリーターや無職でいると就職できなくなるって本当?」

フリーターと無職は社会的に同一視されがちですが、働いているかそうでないかという大きな違いがあります。

しかし、どちらの立場も収入が不安定であり、将来的な不安を抱えているのは共通点です。

この記事ではフリーターと無職の違いや同一視される理由、共通するリスクを解説しています。

後半では、フリーターや無職から抜け出す方法を紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

フリーターと無職の違い

世間ではフリーターと無職は「ほぼ同じ」という人がいますが、それは事実ではありません。

フリーターと無職には明確な違いがあります。

(1)フリーターは定職についていないが働いている状態

フリーターとは、15〜34歳の若年層のうち、アルバイトやパートで働く人を意味する言葉です。(参照:IV フリーターについて|厚生労働省

つまりフリーターとは、定職についていないだけでアルバイトで給料を稼いでいる状態を意味します。

(2)無職は現在仕事をしていない状態

無職とは仕事についていない人全般を意味する言葉です。

仕事をしていない人全員が当てはまり、専業主婦や仕事を辞めたばかりの人、求職中の人も無職に該当します。

なお、無職はニートと混同されがちですが、ニートとは15歳から34歳までで家事や通学、就業もせずに職業訓練も受けていない人、つまり就業意欲がない人のことです。

無職は就業意欲の有無を問わず仕事がない『状態』を表す言葉なので、ニートと無職は完全に同次意味とはいえません。

フリーターと無職が「同じ」とみなされる理由

フリーターは無職ではありませんが、社会的に同じように扱われることがあります。

なぜフリーターは無職と同一視されるのか、その理由を解説します。

  • 安定した仕事がなく収入が不安定だから
  • 自立していないイメージがある
  • 社会的な信用が低い

(1)安定した仕事がなく収入が不安定だから

フリーターが無職と同一視されるのは、安定した仕事がなく収入が不安定だからです。

アルバイトの収入はシフトによって増減し、無職の場合は親の支援や貯金を切り崩して生活していることになります。

どちらも、完全に自分の力だけで安定した生活を送っているとはいいづらい点で、同じとみなされます。

(2)自立していないイメージがある

フリーターも無職も、自立していないイメージがあるのも、この2つが同一視されやすい理由でしょう。

もちろんフリーターや無職でも一人暮らしできている人はいますが、世間一般的には「誰かの援助を受けて生活している」イメージが強いです。

親から仕送りをもらっていたり、実家に暮らしていたりするなど、一人で生活を成り立たせていないイメージから、フリーターと無職は同一視されています。

(3)社会的な信用が低い

フリーターも無職も、社会的な信用が低いのは共通しています。

どちらも収入が不安定であり、携帯の割賦契約などの審査に落ちてしまうなど、社会的な信用のなさがハードルとなるケースもあるでしょう。

また、定職についていないことから地に足がついておらず、「頼りない人」と思われてしまいます。

例えば、結婚などを考えた際に相手の親からフリーターや無職であることが理由で反対されるなどの場面も起こり得るでしょう。

フリーターや無職のままで困ることとは

フリーターも無職も定義は異なりますが、どちらも安定性に欠き、社会的に信用されにくいという点は同じです。

もしもフリーターや無職のままでい続けると何が起きるのか、そのデメリットを探ってみましょう。

  • 収入が安定しない
  • 正社員で雇用されにくくなる
  • 社会的信用が無く人生設計ができない
  • 親が働けなくなった場合に生活できない
  • 老後の年金受給額も少なくなる

(1)収入が安定しない

フリーター、無職のままでは収入が安定しません。

アルバイトとして働いていても、フリーターはシフトによって収入が上下します。

そのため、実家で暮らさざるをえず一人暮らしができないなど、人生でやりたいことが制限されてしまう可能性もあります。

無職の場合も今は貯金で生活できていても、貯金が尽きてしまう可能性があるでしょう。

収入に不安があると今の生活はもちろん、老後の備えなどもできないため、早々に対策を考えるべきでしょう。

(2)正社員で雇用されにくくなる

フリーター、無職の期間が長期化すると、正社員で雇用されにくくなります。

採用側としては「長期間正社員として働いていないが、本当にきちんと働けるのだろう」と疑念を抱きやすいからです。

「もともと怠け癖があるのではないか」「お金がないから、とりあえず就職したいだけなのでは」と思われると、就職でも不利です。

さらに、フリーターや無職でいる期間が長いと若く、ポテンシャルで採用されやすい時期を逃す可能性があります。

20代前半など若い時期は職務経歴などが不足していても、教育すれば良いと採用されやすいですが、30代を超えると一気に企業からの見る目は変わります。

同年代が一定以上の役職を経験して転職をする時期なので、就職選考の場において見劣りしやすくなってしまうでしょう。

(3)社会的信用が無く人生設計ができない

社会的な信用の欠如から、人生設計がしにくいのもフリーター、無職の問題点です。

収入が安定していないことから、銀行からの融資や割賦契約などの審査、賃貸契約にも支障をきたすことがあります。

例えば、あなたが親元を離れて一人暮らしをしようとしても、一人暮らしの家が借りられないかもしれません。

または、子供ができたことをきっかけに結婚を考えたとしても、相手の親から反対されることもあるでしょう。

フリーターや無職のままでは社会的信用がないため、物事が思い通りには進みません。

仮にプランを立てられたとしても、安定した基盤がないことから計画を立てただけに終わる可能性が高いです。

(4)親が働けなくなった場合に生活できない

親の援助を受けている場合、病気や定年によってその生活が成り立たなくなるリスクもあります。

病気で収入が途絶えたり、定年を迎えれば今のようにあなたの生活を面倒見る余裕がなくなるためです。

また、親が介護が必要になったりすれば、あなたが働いて親の面倒を見る必要も生じるでしょう。

親が元気なうちは生活ができていたとしても、いずれ来る親の退職や病気については良く考えておくべきです。

(5)老後の年金受給額も少なくなる

フリーターや無職の多くは国民年金に加入していますが、国民年金のみだと受給額はかなり少なくなります。

例えば、2025年の国民年金の支給額は月額69,308円であり、年金だけで生活を成り立たせるのは難しいです。(出典:令和7年4月分からの年金額等について|日本年金機構

職場で厚生年金に加入している時期があれば多少は上乗せされますが、期間が短ければさほど多くの年金はもらえません。

フリーターや無職でいれば将来のための貯金も難しいので、老後の生活にも不安が残ります。

フリーターや無職から抜け出す方法

フリーターや無職のまま生きていくのは、今の生活が不安定なだけでなく、将来的にも不安が多いものです。

この現状から抜け出すための方法を紹介します。

(1)無職の場合:まずはフリーターや派遣社員を目指す

無職の方はまず、フリーターや派遣社員として働くことを目指しましょう。

長年働いていない状態から正社員を目指すのは難易度が高く、またあなた自身もいきなりのフルタイムの仕事へ戻ることに不安があるはずだからです。

家の近くでコンビニでバイトをしてみたり、派遣会社に登録をして企業で派遣社員として働くのも良いでしょう。

派遣社員として勤務する場合は、紹介予定派遣で働くのがおすすめです。

紹介予定派遣なら、一定期間派遣先で勤務したあとに、パートや正社員などの直接雇用に切り替えることができます。

(2)フリーターの場合:正社員就職に挑戦する

フリーターの方は、正社員就職に挑戦しましょう。

アルバイトの経験しかなくても働いているのは事実であり、企業の心証もさほど悪くはありません。

むしろ、人生で一番若い今のうちに正社員を目指してキャリアチェンジするのがおすすめです。

特に今はどの企業も人手不足であり、やる気のある若者を採用したいのが本音。

就職市場に追い風が吹いている状態なので、ぜひ正社員就職の道を検討してみてください。

フリーターや無職から卒業したいならキャリアスタートへご相談ください

フリーターはアルバイトとして働いており、無職とは違います。

しかし、収入が不安定で人生設計が立てにくいことに変わりはありません。

あなたが自分の将来に不安を少しでも感じているなら、正社員としての就職を早めに検討して動き出すのがおすすめです。

フリーターから正社員への就職を目指している方は、キャリアスタートへご相談ください。

キャリアスタートはフリーターの転職支援実績が豊富で、あなたに適した仕事を丁寧なヒアリングの結果をもとにご紹介可能です。