「一生フリーターで生きていくって可能なの?」
「フリーターでい続ける末路は悲惨?将来のことを、そろそろ真剣に考えたい」
一生フリーターで生きていくのは不可能ではありませんが、一定の条件を満たさなければ難しいです。
この記事では一生フリーターでいるのが難しい理由、一生フリーターを選んだ方の末路、フリーターのまま生きていくための条件を紹介しています。
後半では、フリーターの方がより安心して未来を生きていく方法を紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
1. 一生フリーターでいるのが難しい5つの理由

フリーター生活を一生続けるのは、正直にいうと難しいです。
なぜフリーターを一生続けられないのかその5つの理由を解説します。
- 収入を得るために労働し続ける必要がある
- 年齢とともに賃貸物件が借りにくくなる
- 正社員と比べて生涯収入が低い
- 年金受給額が正社員と比べて低い
- 結婚などのライフイベントに踏み切れない
(1)収入を得るために労働し続ける必要がある
フリーターのまま生活していくには、労働し続ける必要があります。
フリーターは正社員のように勤続年数に応じて年収が上がったり、退職金を受け取ることがありません。
そのため、年をとっても生活費を稼ぐために働き続けなければなりません。
年をとると体力的にも若い頃のように働き続けるのは難しく、金銭面で苦労をする可能性が高いです。
(2)年齢とともに賃貸物件が借りにくくなる
フリーターのままでいると、将来的に賃貸物件が借りられなくなるかもしれません。
元々フリーターは収入が不安定であることから社会的信用が低く、賃貸物件の審査に落ちやすい傾向があります。
さらに年齢を重ねると収入の減少が原因の賃料の滞納や孤独死の可能性もあることから、審査においても厳しい目で見られます。
「家を買えば良い」と思う方もいると思いますが、フリーターのみではローンを組むのも難しいです。
仮にローンを組めたとしても、フリーターの収入だけで住宅ローンの頭金を作り、支払いを続けるのは難しいです。
(3)正社員と比べて生涯収入が低い
「正社員とフリーターとの格差|厚生労働省」によると、フリーターの生涯年収は5,000〜6,000万円程度です。
一方で正社員の生涯年収は2億2,000万円程度であり、約1億6,000万円程度の差が出ます。
正社員になった場合は貯蓄をしたり、家を買って老後に備えることができますが、フリーターのままだとこれらの準備が十分にできない可能性があるでしょう。
(4)年金受給額が正社員と比べて低い
フリーターのまま一生を過ごした場合、年金受給額が正社員と比べて低い可能性があります。
通常正社員は国民年金に加えて、社員の間に支払った厚生年金が上乗せされて支払われます。
しかし、フリーターで社会保険に未加入のまま働き続けた場合は、厚生年金が上乗せされません。
そのため老後に受け取れる年金受給額が大幅に減り、労働の暮らしに困窮する可能性があります。
(5)結婚などのライフイベントに踏み切れない
一生フリーターでいることで、結婚などのライフイベントに踏み切れないリスクもあります。
収入の不安定さや社会的な信用のなさから、なかなか人生を変えるような決断ができません。
たとえば、結婚したくても親に反対されたり、収入面で相手が不安を感じるようなこともあるでしょう。
フリーターだから結婚できないとは言いませんが、収入が安定した正社員と比べると、その決断は容易ではないでしょう。
2. 一生フリーターでいる人の末路を年代別に紹介

一生フリーターでいると最終的にどのような末路を辿るのか、年代別に紹介します。
- 20代:自由を謳歌できる時期
- 30代:将来に不安を感じ始める時期
- 40〜50代:親の介護や収入の低下を実感する時期
- 60代以上:現実的に生活が困難になる時期
(1)20代:自由を謳歌できる時期
20代のフリーターは自由を満喫し、仕事もプライベートも楽しめる時期です。
まだ若いのでシフトを増やしてお金をがっつり稼ぎ、遊びたいときは休むなどメリハリが効いた生活ができます。
実家暮らしも許容される年齢であり、プライベートを優先してフリーター生活を送れます。
(2)30代:将来に不安を感じ始める時期
30代ごろになると、自分の生活に不安を感じ始める人が多いです。
同年代が社会人として活躍したり、家庭をもつなかで自分だけ置いて行かれているような気がしてきます。
「将来このままでいいんだろうか」「親が病気になったらどうしよう」など、現実的な悩みが生まれるでしょう。
(3)40〜50代:親の介護や収入の低下を実感する時期
40代〜50代になると、切実に親の介護への心配や収入低下を実感する時期です。
40代以上になると体力も落ちてくるので、若い頃のように無理をする生活はできません。
生活費を稼ぐので精一杯になってきて、収入面の不安も強くなるでしょう。
さらに、親が病気をするなど健康面での問題が出てきやすく、介護の問題などを現実的に考えると「フリーターのまま親を介護できるか」と悩んでしまいます。
(4)60代以上:現実的に生活が困難になる時期
60代以上になるとフリーターのままでは生活ができなくなる可能性が高いです。
アルバイト求人の数も減少し、思うような高時給の仕事につけなくなります。
収入が減ってきて、毎月どうやって暮らしていくかに悩むようになるでしょう。
また、親が亡くなるなど頼れる人も減ってきて、本格的に孤独を感じてしまいます。
フリーターの末路についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
3. 一生フリーターでも「なんとかなる」条件とは

「どうにか一生フリーターで生きていけないか」と思う方のために、なんとかなる条件をお伝えします。
- 固定費を極限まで下げるライフスタイル
- 健康で長く働ける体づくり
- 賃料のかからない住居(実家)
- 副業や投資による副収入
- 老後に備えた貯金
(1)固定費を極限まで下げるライフスタイル
一生フリーターのまま暮らしていくには、とにかく固定費を下げることです。
家賃や通信費などの固定費を抑えて、シフトの上限いっぱいまで働けば、フリーターの収入でもある程度貯金ができるはずです。
具体的には手取り月収の7割程度が固定費用になるよう調整しておけば、フリーターのまま暮らしていけます。
例えば、アルバイトで月収20万円稼げているなら14万円程度を固定費に設定し、その他を貯金や予備費に回すとよいでしょう。
(2)健康で長く働ける体づくり
フリーターは一生働き続けることが前提になるので、健康で長く働ける体づくりも欠かせません。
日頃から運動して体力をつけ、老後も動き続けられるように筋肉の維持ルーティンを生活に取り入れましょう。
なるべく長く働き続ける体を手に入れることで、老後もアルバイトを続けられるはずです。
(3)賃料のかからない住居(実家)
一生フリーターでいるために、可能なら賃料のかからない住居を手に入れておきたいものです。
実家が持ち家で家を相続できるなら、相続をしておきましょう。
ローンが終わっていれば、固定資産税の支払いのみで住居を確保できます。
ただし、物件の条件によっては一般的な賃料よりも固定資産税の方が高額になる場合があるので、その際は売却を検討するなどシミュレーションをしたうえで相続するようにしてください。
(4)副業や投資による副収入
フリーターの収入だけで生活していくのはかなり厳しいので、副業や投資により副収入源も確保しましょう。
例えば、アルバイトの時間以外に在宅で仕事をしておけば、収入の柱を増やすことにつながり、収入が安定しやすくなります。
在宅でできる仕事のスキルを副業で得ておけば、老後も無理せず仕事を続けられるはずです。
また、余裕があるなら投資をするなどして不労所得が入る仕組みを作っておくとよいでしょう。
ただし、投資は利益が出る保証はないので、自分に合ったものを厳選し、余剰資金でコツコツ始められるものを選んでください。
(5)老後に備えた貯金
健康で体が丈夫でも、若いときと同じように働き続けることはできません。
そのため、老後働けなくなったときに備えた貯金は必要です。
フリーター時代からコツコツ貯金をしておき、老後年金と合わせて十分暮らせる程度の資金を貯めておきましょう。
一般的に老後にかかる生活費は10〜15万円程度です。
つまり65歳で引退して80歳まで生きると仮定すると、生活費だけで1,800万円〜2,700万円が必要となります。
老後に受け取れる年金(国民年金のみ)が月額5.5万円と仮定すると、最低でも810〜1,710万円は貯金しておかなければなりません。
老後のシミュレーションを徹底しておこない、必要な貯金ができるのなら一生フリーターとして生きていけるでしょう。
4. 「一生フリーターかも」と不安な方への選択肢

「一生フリーターかも」「一生フリーターでいるのはきついかも」と不安なら、以下3つの選択肢から新しい仕事を探すのがおすすめです。
- 正社員を目指して就職活動を始める
- 派遣社員からステップアップを目指す
- スキルや資格を身につける
(1)正社員を目指して就職活動を始める
最もおすすめなのは、正社員を目指して就職活動を始めることです。
正社員は収入が安定しており、企業によっては賞与や退職金などが出るため、収入の安定性も貯金のしやすさも段違いです。
また、社会的信用も得られるため、住宅を購入する際のローン審査、賃貸の審査にも通りやすくなるでしょう。
フリーターから正社員になった人の成功事例を見たい方は、こちらの記事をご覧ください。
(2)派遣社員からステップアップを目指す
「フリーターからいきなり正社員になるのが不安」という方は、派遣社員からステップアップを目指しましょう。
派遣社員は正規雇用とは違うものの、社員に近い仕事を任せてもらえるので、社会人としてのスキルを身につけるのに最適です。
また、派遣会社によってはボーナス制度があるなど、フリーターよりも福利厚生面が充実しています。
さらに、派遣社員からの正社員登用を実施している企業も多いので、エスカレーター式に正社員になれる可能性もあります。
(3)スキルや資格を身につける
就職活動でアピールできるスキルや経歴がない方は、事前にスキルや資格を身につけておきましょう。
仮に業種未経験であっても、その仕事で役に立つ資格やスキルがあれば、採用される可能性は高くなります。
また、スキルや資格を学ぶことで自信をもって就職活動に臨めるようになります。
「一生フリーター」でいたくないならキャリアスタートへご相談ください
一生フリーターとして生きていくのは可能ですが、収入面や社会的な信用を考えると、険しい道のりになるでしょう。
事実、この記事を読んでいるあなたは「一生フリーターのままで大丈夫か」と不安を抱いているはずです。
少しでも将来に不安があるなら、一生フリーターでいるよりも、正社員として生きていく道を検討してみてください。
正社員として働くことを重荷に感じるかもしれませんが、収入面の安定や老後の心配の軽減というメリットが得られます。
フリーターからの正社員就職を目指す場合は、ぜひ「キャリアスタート」へご相談ください。
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