「高卒は正社員になれないと聞くけど、本当だろうか…」
「高卒だけで正社員になりたい。どうやったら採用されるんだろう…」
高卒から正社員になることは可能であり、特に若ければ若いほど有利に進めることができます。
高卒から正社員になるための一番の近道は、高卒から正社員になれないといわれる理由を理解し、ポイントを抑えて効率的に行動することです。
ここでは、高卒から正社員になれない人の特徴や正社員になりにくいといわれる理由、正社員になるためのコツなどをわかりやすく解説します。
1.高卒の56%は正社員で働いている
高卒から正社員になることは可能です。
厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査の概況」によると、高卒者のうち56.3%の人が正社員就職をしていると報告しています。
確かに大卒に比べると正社員の割合は少ないですが、高卒でも正社員になることは可能です。
最終学歴 | 正社員 | 正社員以外・その他 |
中学卒 | 35.4% | 64.6% |
高校卒 | 56.3% | 43.7% |
大学卒 | 80.9% | 19.1% |
特に若い人の場合はポテンシャル採用での登用が可能であり、未経験者を希望する企業に応募することなどで採用率が高くなります。
2.高卒が正社員になれないと言われる2つの理由
ここでは「なぜ高卒が正社員になれないといわれてしまうのか」についてその理由を2つ紹介します。
高卒が正社員になれないと言われてしまう理由を理解して、対策に役立てましょう。
なお、以下の記事で正社員になれない理由を詳しく解説しています。
(1)学歴フィルターで募集が少ない
高卒が正社員になれないと言われる理由として、学歴フィルターで募集が少ないことがあります。
学歴フィルターとは企業が学歴によって応募者を選別するもので、大卒以上としている求人が高卒募集の求人よりも多くなっています。
学歴フィルターが存在する一番の理由は、人事担当者が上層部に採用した理由を説明しやすいためです。
もちろん学歴と仕事ができるかどうかは100%関係していないですが、「高学歴=優秀」という常識は世間一般に広まっており、一定の説得力を持っているためです。
しかし、少子高齢化社会や転職市場の拡大から学歴に囚われない採用をする企業も増えてきております。
(2)卒業後に空白期間がある
高校卒業時に内定を貰えずに初めて就活をする場合、フリーターなどの非正規雇用になります。
高卒フリーターが正社員になる場合、卒業後にアルバイトなどの非正規雇用の空白期間があると正社員になりにくい場合があります。
なぜなら、文部科学省「高等学校卒業予定者の就職内定状況(令和5年3月末現在)」によると高校卒業時の就職率は98.0%と高く、空白期間があると面接官は「なぜ就職しなかったのだろうか?」と疑問に思うためです。
しかし、高卒後にアルバイトなどの非正規雇用であっても正社員として就職を目指すことはできます。
3.高卒から正社員になれない人の特徴
高卒から正社員になれない人の特徴は、次のような特徴があげられます。
- 転職活動を積極的にしていない
- 希望条件の理想が高い
- 自信がなくネガティブになっている
- 主体性が少ない
- コミュニケーション能力が低い
- 最低限のビジネスマナーが身に付いていない
転職サイトに登録するなどはしているものの応募まではしていない、面接対策まで手が回っていないなど時間的な理由で積極的にできてないと就職先が決まらないことがあります。
また、学歴を気にして「自分は高卒だから」とネガティブになりすぎてしまう人も多く、自信のなさから有効的なアピールができていない場合もあります。
さらに、「もっと良い条件で働きたい」「こういう仕事には就きたくない」など希望条件をこだわりすぎてしまうと、企業選びで時間がかかってしまいます。
しかし、このような人でも正社員への就職を諦めるのはまだ早いです。
以下の記事で正社員を諦めてしまう理由や今すぐすべきことをわかりやすく解説しています。
4.高卒から正社員になりたい人におすすめの職種5選
ここでは、高卒から正社員になりたい人に目指しやすい職種を5つ紹介します。
目指しやすい職種を理解し、自分に合った仕事がないか見つめなおしましょう。
(1)営業職
営業職は高卒から正社員になるためにおすすめです。
営業職はどの企業にもあるため求人数が多く、企業の受け入れの幅が広いのが特徴です。
扱う商材が異なるのみで会社に入ってから商品や業界知識をつけて働くことができるため、未経験可能とする求人が多いです。
インセンティブを設定している会社も少なくなく、自分の頑張りに対して報酬が変わるためやりがいを求めて仕事をしたい人に適しています。
正社員での入社のしやすさ | △ |
転職で有利なスキルの得やすさ | ◎ |
キャリアップ時の上限年収 | ◎ |
営業職に転職するなら、転職エージェントを利用すると選考で有利になります。
(2)施行管理
施行管理も高卒から正社員になるためにおすすめです。
施行管理は建設工事の現場を指揮・監督し工事全体を管理する仕事で、若い時から活躍できることが特徴です。
現在、建設業界全体で人手不足と言われており、未経験者でも目指しやすい職種です。
施行管理の年収は20代で約400万円ですが、働きながら資格の取得やキャリアを積めば年収1,000万円も目指すことができます。
正社員での入社のしやすさ | ◎ |
転職で有利なスキルの得やすさ | ◎ |
キャリアップ時の上限年収 | 〇 |
高卒でより条件の良い施工管理求人を探すときは、転職エージェントの利用がおすすめです。
(3)ITエンジニア
高卒から正社員になるときはITエンジニアがおすすめです。
ITエンジニアはプログラミングなどのITスキルを駆使して、システム開発などを行う仕事で、人材不足で転職市場でもニーズが高く、未経験でも募集を積極的にしていることが特徴です。
ITは常に新しい技術が生まれるために新しい技術を使いこなすことで、転職やプロジェクトリーダーなどキャリアアップも目指せるのも魅力です。
もしこれからITエンジニアを目指す場合は資格を取得したり、プログラミングスクールを卒業するなど、プログラミング知識や関心が高いことをアピールすることが重要です。
正社員での入社のしやすさ | 〇 |
転職で有利なスキルの得やすさ | ◎ |
キャリアップ時の上限年収 | 〇 |
高卒でインフラエンジニアに転職するなら、転職エージェントを利用することがおすすめです。
(4)公務員
地方公務員は高卒でも正社員として就職が可能です。
高卒の人を対象にした職種があり、一般事務や学校事務などがあります。
公務員は安定志向が強い人におすすめの職種で、安定した収入を得ることができることが特徴です。
公務員は人気が高いため倍率も高い職種ですが、公務員試験があるために公平性が高く、面接の対策をすることで高卒でも目指しやすいです。
公務員試験には年齢制限があるため、必ず年齢制限を事前に確認しておきましょう。
公務員を目指す際は必ず期限を決めてずるずると目指すのではなく、期限を決めて集中して取り組むことが重要です。
(5)いま働いている仕事と同じ職種
いまアルバイトや派遣などで働いている場合、現職と同じ職種で正社員を目指すのもおすすめです。
高卒の場合は社会経験などからマイナスなイメージを受けることは少なくなく、現職と同じ職種の場合は最初から即戦力としてアピールすることができます。
5.高卒が正社員になるための成功のコツ5選
ここでは、高卒から正社員になるための成功のコツを5つ紹介します。
正社員になるためのコツを理解して、スムーズに就職活動を進めて正社員の内定を獲得しましょう。
(1)すぐに就職活動を始める
すぐに就職活動を始めることは高卒が正社員になるために最も重要なコツです。
就職・転職活動は年齢を重ねるほどに即戦力が求められるようになってしまうため、特に未経験の場合は正社員での就職が難しくなります。
なぜなら、企業は採用に多くのコストをかけているために長く働ける人を採用したいと考えており、年齢を重ねると結婚などで必然的に希望条件も高くなるためです。
まずは求人サイトや転職エージェントに登録をし、世の中の求人情報を確認して自分の現在の市場価値などを確認しましょう。
(2)自己分析・企業研究をする
高卒が正社員への就職を成功させるためには、自己分析や企業研究を行いましょう。
自己分析とは自分の価値観などを仕事面やプライベート面で知る作業であり、企業研究とは志望する企業について調べ、情報収集をすることです。
自己分析と企業研究を行うことで、企業探しの軸を明確にし、応募書類や面接において説得力のある自己PRや志望動機を作成する際にも役立ちます。
(3)企業や条件にこだわりすぎない
求人探しの際に企業や条件にこだわりすぎないことも重要です。
もちろん譲れない条件はあるかと思いますが、企業のブランドや待遇などの条件にこだわりすぎると応募する求人が限られてしまいます。
インターネットの情報が現在のその企業の実情と異なっていることも多く、口コミなどを鵜呑みにしすぎないように気をつけましょう。
また、志望度が高くないと思っていた企業でも、実際に話を聞いてみると実は自分にあった企業だと気づくことも少なくありません。
そのため、まずは様々な企業に応募して自分の適正や企業選びの軸を明確にすることをお勧めします。
(4)資格の取得を検討する
高卒が正社員になるには、資格を取得するのもおすすめです。
例えば、ITエンジニアを目指す場合は資格を取得している方が選考に有利に働くことが少なくありません。
資格には国が主催する国家資格と、民間企業が主催している民間資格の2種類があります。
国家資格であれば公的機関に認められているため有利に働くことが多く、民間資格の中には取得しても評価されない場合があります。
そのため、求人を探して応募要件を見ながら、「必須資格はなにか。応募資格でよく書かれている資格はなにか」を分析することで効率的に進めることができます。
(5)転職エージェントを活用する
転職エージェントを活用することは、高卒が正社員になるための近道です。
なぜなら、転職エージェントには転職だけでなくフリーターなどから正社員に就職するときのサポートをしているエージェントもあり、求人の紹介や選考対策、労働条件交渉の代行まで手厚い転職支援を受けることができるためです。
自己分析や企業調査、自分に合った仕事や足りないものはなにか、どんな資格を取得すべきかなどを幅広く相談することができます。
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まとめ
本記事では、高卒から正社員になりたい人向けに、高卒から正社員になれない人の特徴や正社員になりにくいといわれる理由、正社員になるためのコツなどを紹介しました。
正社員になるためには、面接対策などの就職活動の対策は必要不可欠です。
自分に最適な転職先を見つけて効果的な選考対策をするためには、専門分野に特化した転職エージェントの活用がおすすめです。
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