「フリーターだけど就職できるか不安」
「年齢的にもう正社員になるのは厳しいのでは…」
フリーターから正社員就職を目指す方の中には、就活に対して不安を感じている方も多いでしょう。
しかし、実はフリーターからの就職成功率は予想以上に高く、適切な対策を取れば十分に正社員になることは可能です。
この記事では、フリーターの就活が厳しいと言われる理由と、それを乗り越えるための具体的なコツを解説します。
フリーターから正社員を目指す方は、ぜひ最後までお読みください。
1. 【結論】フリーターの就活は厳しいが諦める必要はない

「フリーターの就活は厳しい」という声は事実ですが、就職を諦める必要は全くありません。
(1)24歳過ぎても遅くない!フリーターの就職成功率
「24を過ぎてフリーターのままはやばい」と言われますが、25歳を超えても実は大きく就職成功率が変わるわけではありません。
労働政策研究報告書No.213 「大都市の若者の就業行動と意識の変容―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―」によると、フリーターの就職成功率は全体で66.7%、25〜29歳で就職に成功した人は63.6%もおり、25歳を境に就活が途端に上手くいかなくなるわけではありません。
フリーターでもきちんと就活をすれば就職ができることは、覚えておいてください。
フリーターでいられる年齢の限界については、こちらの記事でまとめています。
(2)人材不足の今だからこそ正社員は目指せる
一般職業紹介状況(令和6年12月分及び令和6年分)について | 厚生労働省
厚生労働省の発表によると、令和6年12月の有効求人倍は1.25倍となっています。
求職者に対して、どれくらいの求人数があるかを示す指標です。1を超えると求人数が多いということになり、売り手市場と判断できます。
日本は現在少子高齢化が進行しており、労働人口が減っている状態であるため多くの企業は働き手を獲得するために、様々な施策を実施している状態です。
新卒市場においても企業は優秀な人材確保のために週休3日制を取り入れたり、初任給をあげるなど、労働条件の改善をして人を集めています。
つまりこの現状を考えれば、フリーターであっても企業のニーズと合致すれば、経歴に関係なく採用される可能性があるということです。
もちろんかんたんに就活がうまくいくとは言い切れませんが、求人数が多い今は就活を始めるのにベストなタイミングといえるでしょう。
(3)学歴よりも意欲を重視する企業が増えている
近年の採用市場では、企業は学歴よりも意欲や適性を評価する傾向にあります。
これは企業が即戦力や適応性の高い社員を求めているからです。
つまり学歴があっても適応性が低くすぐに辞めてしまう社員よりも、働く意欲が高い社員が欲しいのが企業の本音。
フリーターだからといって企業から敬遠されるケースは減っており、意欲さえあれば積極的に採用する企業は増えています。
2. フリーターが就活で直面する厳しい現実とは

フリーターだからといって就活を諦める必要はありませんが、厳しい現実についても理解しておく必要があります。
(1)そもそも就活の仕方がわからない
学校を卒業してずっとアルバイトを続けてきた人は、就活の経験がありません。
そのため、就活の方法自体がわからず、正社員になるための行動を起こせないケースが多いです。
どうやって就職先を探すのか、就活のマナーや書類の書き方など不明点が多く、そこで挫折して「アルバイトのままでいいや」となってしまいます。
(2)自己アピールに書けるスキルがない
就活の書類作成で「自己アピールできるスキルがない」と落ち込むケースも多いです。
アルバイト経験が長く、特筆すべきスキルや経歴がないことから、就活を乗り切る自信をなくしてしまいます。
(3)面接で就職しなかった理由を聞かれるのが怖い
フリーター期間が長期になると、面接で「なぜずっと正社員にならなかったのですか」と聞かれる可能性があり、それを不安に思うフリーターも多いです。
特に理由はなくなんとなくアルバイトを続けていた人も多く「こんな曖昧な答えでは、きっと受からないだろう」と結果を決めつけてしまいます。
(4)理想通りの求人がない
仕事を探す際に「理想通りの求人が少ない」と驚く人もいます。
未経験OKで学歴や経歴不問、残業が少ないなどと条件をつけているうちに、理想を満たせる職場が見つかりにくくなります。
結果として「世の中はブラック企業ばかりだ」「就活は厳しい」と思い込んでしまうのです。
ここまで解説したフリーターが就活でぶつかる厳しい現実は、あなたの対策次第ではカバーが可能です。
次の項目から、フリーターが厳しい就活を乗り越えるために必要なサービスを紹介します。
3. フリーターが厳しい就活に挑戦するには支援サービスを活用しよう

「フリーターには就活は厳しい」と思っている人こそ、就活支援サービスを活用してください。
フリーターの方の就活をサポートする4つのサービスを紹介します。
- 就活エージェント
- ハローワーク
- 求人サイト
- 職業訓練校やスキルスクール
(1)就活エージェント
就活エージェントとは、求職者と企業をマッチングする仕事をしている専門家のことです。
就活エージェントを使うメリットは、職探しから書類添削や面接対策などまで一貫してプロのアドバイスが受けられる点です。
一人で就活する場合は「この書類で大丈夫か」「面接でどう答えるべきか」など心許ない部分があると思いますが、エージェントに相談すればプロのアドバイスを受けられます。
(2)ハローワーク
ハローワークは国が運営している職業斡旋機関で、求職者に無料で職業紹介をしているサービスです。
窓口でキャリアの相談もできるので、初めて利用する場合はハローワークのスタッフに職探しのサポートもしてもらえます。
ハローワークのメリットは無料で利用でき、地元で働ける求人を探しやすいことです。
若者向けのキャリアコンサルタントが在籍しているハローワークもあるので、一度行ってみて将来について相談してみましょう。
フリーターがハローワークを利用するメリット、デメリットをまとめた記事もご覧ください。
(3)求人サイト
求人サイトは、ネット上で求人情報を検索できるサイトです。
求人サイトの強みは、自分のペースで就活を進められ、また絞り込みで理想の求人を探しやすいことです。
人と対面して相談するのが苦手な方や、通勤時間など自分の空いた時間に就活できるのが特徴です。
効率よく仕事を探せるので、今のバイトをしながら就活したいフリーターの方にも最適でしょう。
(4)職業訓練校やスキルスクール
職業訓練校やスキルスクールとは、就職に必要なスキルを学べる場所で、国や地方自治体が運営しているものもあります。
ITやWebデザイン、介護などの業界で働くために必要な知識を学べます。
職業訓練校やスキルスクールの最大のメリットは未経験の業界に就職する場合でも、専門的なスキルを身につけられることです。
特に「手に職を付けたい」「特定の業界に就職したい」というフリーターの方は、まず職業訓練校やスキルスクールでスキルを身につけてから就活するとスムーズに進むでしょう。
職業訓練校の詳細を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
4. フリーターが就活支援サービスを利用すべき理由

フリーターが就活をする際には、厳しいハードルにぶつかることがあります。
しかし、就活支援サービスを利用することで、そうした壁を効率的に乗り越えることができます。
フリーターが就活支援サービスを利用すべき5つの理由を詳しく解説します。
- 客観的な目線で自己分析を手伝ってくれる
- 就職成功まで支援が受けられるので不安を軽減できる
- 希望条件に近い職探しをサポートしてもらえる
- 就職後のキャリア形成についても相談できる
- スキル習得で理想の職種に就ける可能性がある
(1)客観的な目線で自己分析を手伝ってくれる
フリーターの方が就活をする上で一番難しいのは、自己分析かもしれません。
「自分にはスキルがない」「アピールできる経験がない」と思いがちですが、実は自分では気付かない強みがあるものです。
就活支援サービスでは、専門家が客観的な目線であなたの強みを見つけ出し、自己分析を手伝ってくれます。
アルバイト経験であっても、接客スキルやコミュニケーション能力などを企業が求める言葉に翻訳して、あなたの魅力を伝えやすくしてくれるでしょう。
(2)就職成功まで支援が受けられるので不安を軽減できる
フリーターの方が就活をためらう理由の一つに「一人で全部やるのは不安」という気持ちがあります。
特に書類選考や面接など、自分の力だけでは自信を持てないケースは多いでしょう。
就活支援サービスでは、書類作成から面接対策、内定後のフォローまで、就職成功までの全工程をサポートしてくれます。
「この履歴書で大丈夫?」「面接でどう答えるべき?」という不安も、専門家のアドバイスを受けることで軽減できます。
(3)希望条件に近い職探しをサポートしてもらえる
「どんな仕事が自分に合っているの?」と悩む方も多いでしょう。
就活支援サービスでは、あなたの希望や適性を踏まえて、企業とのマッチングをサポートしてくれます。
特に就活エージェントは、企業の社風や仕事内容を熟知しているため、表面的な求人情報だけではわからない企業の特徴も教えてくれます。
自分では見つけられなかった企業に出会えるチャンスもあり、選択肢を広げることができるでしょう。
(4)就職後のキャリア形成についても相談できる
フリーターの方が正社員を目指す場合、「就職後のキャリアはどうなる?」と不安に思う方も多いはずです。
就活支援サービスでは、就職後のキャリア形成についても相談できます。
例えば「この会社に入ったらどんなキャリアパスがあるのか」「将来的にどんなスキルを身につけられるのか」など、長期的な視点からのアドバイスも受けられます。
単に就職するだけでなく、その後のキャリアも見据えた選択ができるというのは大きな強みです。
(5)スキル習得で理想の職種に就ける可能性がある
「スキルがないから就職が難しい」と悩むフリーターの方におすすめなのが、職業訓練校やスキルスクールの活用です。
これらのサービスを利用すれば、未経験の業界でも必要なスキルを身につけられます。
例えばIT業界を目指すなら、プログラミングスクールでスキルを習得すれば、未経験でも採用される可能性が高まります。
スキルさえあれば、フリーター経験が長くても理想の職種に就ける可能性は十分にあるのです。
5. フリーターの就活に関するQ&A

フリーターの就活に関して、多くの方が抱える疑問に答えます。
これらの情報を参考に、自分の状況に合わせた就活のプランを立てていきましょう。
(1)24歳を超えると就活が厳しいというのは真実ですか?
「24歳を超えるとフリーターからの就活は厳しい」と言われることが多いですが、実際はそこまで極端に難しくなるわけではありません。
24歳は企業のイメージ的にも若いため、ポテンシャル採用が期待できるうえ、第二新卒も狙えます。
もちろん第二新卒枠がなければ就活できないわけではありませんし、中途採用枠では年齢よりも意欲やスキルを重視する企業も多くあります。
特に現在の人材不足の状況では、年齢に関係なく意欲の高い人材を求めている企業は多いです。
ただし30代に近づくにつれて徐々に選択肢が狭まることも事実なので、「まだ若いから大丈夫」と安心せず、早めに行動を起こしましょう。
(2)大卒フリーターに対しての企業のイメージは悪いですか?
大卒フリーターに対して「なぜ就職しなかったのか」という疑問を持つ企業もありますが、一概に「イメージが悪い」とは言えません。
むしろ近年は、新卒一括採用にこだわらない企業も増えており、大卒フリーターであっても意欲やスキルがあれば積極的に採用する傾向にあります。
重要なのは、なぜフリーターになったのか、そしてなぜ今正社員を目指すのかを明確に説明できることです。
自分の経験を前向きに捉え、「この経験があったからこそ、今の自分がある」という姿勢で面接に臨みましょう。
大卒フリーター向けの就活方法は、こちらの記事でも紹介しています。
(3)アルバイト経験しかない場合、どんなスキルをアピールできるでしょうか?
アルバイト経験しかなくても、十分にアピールできるスキルや経験はあります。
例えば接客業なら、クレーム対応力やコミュニケーション能力、飲食店なら効率的な作業管理や衛生管理の知識など、日々の業務で培ったスキルを具体的に伝えましょう。
「ただバイトをしていた」のではなく、「どんな課題に取り組み、どう解決したか」という観点で自分の経験を振り返ってみてください。
(4)「なぜ今まで就職しなかったのか」と質問をされたらなんと答えれば良いですか?
この質問は多くのフリーターが面接で直面するものですが、重要なのは正直かつ前向きな回答をすることです。
例えば「様々な職場を経験して自分に合った仕事を見極めたかった」「特定のスキルを磨きたかった」など、自分なりの理由を率直に伝えましょう。
また、過去の選択を後悔するような言い方は避け、「その経験があったからこそ、今この仕事に就きたいという強い意志が生まれた」など、過去の経験を今後に活かす姿勢を示すことが大切です。
フリーターからの就活ならキャリアスタートにご相談ください
フリーターからの就職活動は確かに通常の就活よりもハードルが高く感じるかもしれません。
しかし、正しい知識と適切なサポートがあれば、十分に成功する可能性があることをお伝えしてきました。
キャリアスタートは、フリーターの正社員就職に特化した就職エージェントとして、多くの方の就職成功をサポートしてきました。
弊社経由で就活を成功させたフリーターの方は非常に多く、またその定着率は全体で92%以上と高い水準です。
「フリーターだから就職は難しい」と諦めてしまう前に、まずはキャリアスタートにご相談ください。
24歳はまで第二新卒枠を狙いやすく、また若手とみなされる年齢です。そのため、24歳までなら特にスキルや職歴がなくても就職に成功しやすいといわれています。