「フリーターで何が悪いの?」
「フリーター生活に満足はしているけど、ふと将来のことが不安になることがある」
フリーター自体は決して悪いことではないのですが、将来のことを考えると「このままでいいのかな」と思い悩む人も多いはずです。
この記事では、フリーターの何が悪いのか、フリーターに満足している人の声、一生フリーターでも問題ない人の特徴を紹介しています。
最後に、フリーター生活に不安がある方向けのアドバイスも掲載しているので、ぜひ最後までご覧ください。
フリーターでいること自体は悪くない

前提として、フリーターでいること自体は全く悪くありません。
自分のお給料で生計を立てていけているなら、「誰に文句を言われる筋合いもない」と思うのも当然のことでしょう。
しかし、フリーターに対して厳しい目、心配の目が向けられるのも事実。
あなたの家族や友人は、あなたの将来が心配でついつい口を出してしまうのかもしれません。
また、転職先の会社などはフリーターとしての経験しかないことに対して懸念を覚えているのかもしれません。
フリーター自体は悪くないけれど、その収入や状況に対して不安がある、というのが世間の本音ではないでしょうか。
フリーターの何が悪いのか?リスクを解説

生きづらさを感じたことがあるフリーターの方へ向けて、なぜ世間から「悪い」と思われてしまうのかその理由、リスクを解説します。
- 世間体やイメージが悪い
- 収入が低い・安定しない
- 老後の備えができない
- 結婚などのライフプランを考えにくい
- 社会常識を学ぶ機会が少ない
- 同年代と比べて劣等感を抱きやすい場面がある
(1)世間体やイメージが悪い
フリーターは世間体やイメージが悪いと考える人もいます。
特に、昭和から平成初期に現役だった世代の方は正社員こそ正しい社会人のあり方であり、フリーターは無責任だと考える人が多いです。
「あそこの子供はまだ就職もせず、アルバイトなんだって」と噂されるようなことも、田舎ではまだまだあるでしょう。
フリーターという働き方が悪いのではなく、フリーターに対するイメージが悪いというのが現実です。
(2)収入が低い・安定しない
フリーターに悪いことがあるとすれば、収入が低かったり、安定しなかったりすることでしょう。
「令和6年分民間給与実態統計調査」によると、正社員の平均年収は4,967,345円、派遣社員を含めた非正規雇用者の平均年収は2,588,455円と、約240万円もの差が出ています。
正社員と比べて収入が低いため、生活に精一杯になってしまう方も多いはずです。
また、フリーターはシフト制で急な病気、旅行などで休暇を取ると収入が減るなど、収入が安定しにくいのも問題です。
毎月収入が変動してしまうため、計画を立ててお金を使うのが難しいという問題があります。
(3)老後の備えができない
今フリーターの方で、老後について不安を覚えている方も多いでしょう。
収入の低さから貯金が難しく、また年金の面でも正社員より受給額が少なくなりやすいのもフリーターの問題点です。
先述したようにフリーターの方の平均年収は202万円であり、一人暮らしをしていると貯金も難しいはずです。
また、年収が106万円を超えていない人に関しては社会保険へ加入していないため、将来受け取れる年金が厚生年金に加入している人よりも少なくなります。
フリーターにとって、厚生年金を含む社会保険へ加入した場合とそうでない場合どちらが得かの比較は、こちらで紹介しています。
(4)結婚などのライフプランを考えにくい
フリーターの方は収入面が不安定なことから、結婚や子どもをもつなどのライフプランを考えにくいです。
フリーターだから結婚できないわけではありませんが、アルバイトの収入だけで家族を養っていけるか考えると、不安になる方が多いはずです。
また、将来子どもができて家や車を購入する際にも、フリーターのままではローンの審査に通りにくいという問題もあります。
このように将来の見通しが立ちにくいというのも、フリーターの欠点といえるでしょう。
(5)社会常識を学ぶ機会が少ない
フリーターは正社員と比べると、社会常識を学ぶ機会に恵まれていません。
責任がある仕事を任せられず、業務内容も比較的単純なものが多いからです。
これにより、いざ就職を考えたときに正社員経験者に比べると常識に欠けており、ビジネスマナーを知らずに相手に不快な思いをさせてしまうこともあるでしょう。
また、社会常識を知らないという点を懸念した企業から、就職面接に落とされてしまうようなケースもあります。
(6)同年代と比べて劣等感を抱きやすい場面がある
同年代の友人が就職や結婚したという話を聞くと、自分自身が劣等感を覚えてしまうこともあるでしょう。
「フリーターは自分は悪くない」とは思いつつ、親への申し訳なさ、将来の不安から引け目を感じてしまうのです。
フリーターでいることにあなた自身が辛いと感じてしまいます。
実際フリーターは悪くないという声もある

フリーターは悪いことばかりかというと「そうでもない」という声もあります。
フリーターのままでいるメリットは何か、1つずつ見ていきましょう。
- アルバイトでも生活できるだけ稼いでいる
- 結婚や就職自体を考えていない
- 必要になったら就職するつもりがある
- 正社員より自由でストレスもない
- 時間を自由に使えてスキル習得や副業にも挑戦しやすい
(1)アルバイトでも生活できるだけ稼いでいる
フリーターであってもアルバイトで自活できている人は、フリーターでいることに特に問題を感じません。
十分な収入があり、お金がないわけでもないからです。
自活していて親に迷惑をかけたりもしていないことから、こういう人は「フリーターで何が悪い」と思っています。
(2)結婚や就職自体を考えていない
結婚や就職自体考えていない人は、フリーターでいることに不安もありません。
収入が今生きていけるだけあれば、困ることはないからです。
最近は結婚願望をもたない人、会社へ就職するのが正解という考えに疑問をもつ人も増えており、このタイプの人は「フリーターは悪くない」と考えます。
(3)必要になったら就職するつもりがある
今はフリーター生活をしているが、必要になれば就職するつもりの人もいます。
このタイプの人は、結婚や子供ができたなどのライフイベントが訪れれば就職する覚悟があるので、特にフリーターである今を悲観しません。
「今はフリーターを楽しみ、正社員になるべき時がきたら行動する」と思っています。
(4)正社員より自由でストレスもない
フリーターはシフト制である程度勤務スケジュールや時間の自由が効くため、「正社員よりも自由でストレスなく働ける」という意見もあります。
確かに、正社員のように週5日、40時間などと労働時間の規定もなく、プライベートを優先させるのも自由です。
また、アルバイトという雇用形態から責任がある仕事を任せられる機会も少なく、仕事上のストレス自体も少なくなります。
(5)時間を自由に使えてスキル習得や副業にも挑戦しやすい
時間を自由に使える働き方を活かして、スキル習得や副業をしている人もいます。
このタイプの人は「正社員として働くよりも、フリーターとしてスキルを伸ばしたい」と考えているため、フリーターの方が都合がいいと考えます。
正社員になると自由に使える時間が限られるため、さまざまな仕事やスキル習得へチャレンジしにくくなると考えて、あえてフリーターという働き方を選んでいるのです。
フリーターのままで人生うまく行く人の特徴

フリーターでいることは決して悪いことではありませんが、収入や将来の備えの面で不安があるのは確かです。
一生フリーターのままでも人生がうまくいく人は限られます。
どのような人なら、フリーターのままで生きていけるか紹介します。
- 家がある程度裕福で親の支援を受けられる
- アルバイトであっても高時給の仕事をしている
- 結婚する気がない
- 副業やフリーランスのスキルをもち、独立志向がある
(1)家がある程度裕福で親の支援を受けられる
実家がある程度裕福かつ、親の支援を受けられる可能性があれば、一生フリーターでも問題ありません。
万が一シフトを減らしてしまった場合などにも、助けてくれる人がいれば安心です。
また、ある程度裕福な家であれば将来あなたが住む家を用意してくれたり、持ち家を相続できたりする可能性があるので、バイトの収入でも暮らしていける可能性があります。
(2)アルバイトであっても高時給の仕事をしている
アルバイトの中でも高時給の仕事をしている方も、フリーターのままで生きていける可能性があります。
例えば、ナイトワークや特別な技術職など、時給が正社員以上に良いバイトです。
このような方は、正社員以上に稼げる可能性があるため、将来に向けての貯金などもできるでしょう。
お金に困る心配もないため、フリーターのままでも十分暮らしていけます。
(3)結婚する気がない
結婚する気がなく、一生独身でいるつもりの人も、フリーターのままで生活していける可能性が高いです。
誰かを養ったり、子供をもつとなるとフリーターでは収入面が不安ですが、独身なら生活に困らない程度は稼げるからです。
もちろん加齢とともに若い頃と同じような働き方はできないので、老後の不安は残りますが、当面はフリーターのままでも問題ないでしょう。
(4)副業やフリーランスのスキルをもち、独立志向がある
副業、フリーランスができるスキルをもっており、雇用されるのではなく自営業をしたいと思っている人も、フリーターのままでも問題ありません。
フリーターと副業で収入の柱も多いので、収入面でも問題なく生活していけるでしょう。
少しでもフリーター生活に不安があるなら就職も検討すべき

ここまでフリーターとして生きていける人の特徴を述べましたが、当てはまるからといって安泰ではありません。
固定給がないことで収入が苦しい時期が訪れたり、社会的な信用がないことから、ローン審査が必要な大きな買い物ができないなどの障害は残っています。
少しでもフリーター生活に不安を覚えるなら、正社員の経験を一度してみるのも良いかもしれません。
正社員として働けば固定給や賞与で年収が上がるだけでなく、厚生年金で将来受け取れる年金の受給額も増えます。
社会的な信用も得られるため、家庭をもつ際にも一歩踏み出しやすくなるでしょう。
フリーターか正社員か悩んだらキャリアスタートへご相談ください
「フリーターで何が悪い」と思いつつこの記事を読んでいるあなたは、将来に少し不安があるのかもしれません。
もしもフリーターのままでいるのに不安があるなら、正社員としての道も検討してみてください。
キャリアスタートならあなたの適性や職歴を深く分析したうえで、長く働ける正社員就職の道をご紹介できます。
フリーターからの正社員転職実績も豊富なので、ぜひ一度ご相談ください。