販売職の仕事内容とは?向いている人の5つの特徴やメリット・転職事情を紹介!

結論

販売職とは、店舗を訪れたお客様に商品を直接販売する職種のことです。平均年収は約385万円で、年齢や職歴を問わず未経験から挑戦しやすい点が特徴です。

牛田

「販売職って結局どんな仕事なの?」というご相談、本当によくいただきます。営業職との違いや年収まで、順番に整理していきますね。

この記事では、販売職の仕事内容・平均年収・キャリアパス・向いている人の特徴まで、転職判断に必要な情報をまとめて解説します。

1.販売職とは?営業職・接客業との違い

この章のポイント
  • 販売職は、来店したお客様に商品を直接販売する職種
  • 営業職との違いは「お客様を待つか、自ら出向くか」にある
  • 接客業のうち、商品の販売に特化したものが販売職にあたる
1.販売職とは?営業職・接客業との違い

販売職とは、商品を直接消費者に販売する職業のことです。

消費者と直接接する機会が多く、コミュニケーション能力や多くの商品知識が求められます。

似ている職種として「営業職」や「接客業」が挙げられますが、それぞれ役割が異なります。

混同したまま転職活動を進めると、入社後にミスマッチを感じる原因になりかねません。

ここでは、販売職の基本と、隣接する職種との違いを整理していきます。

(1)販売職の働き方は5種類に分けられる

販売職と言っても働き方はさまざまで、以下のような種類に分類されることが多いです。

販売職の種類
  • 小売店での販売(スーパーやコンビニ、デパートなど)
  • 卸売店での販売
  • 専用自動車による移動販売
  • 消費者のもとを訪ねる訪問販売
  • 商品の実用性を説明しながら提供する実演販売

商品を求めている人に対して販売することは同じですが、その過程が異なります。

たとえば、生活に必要な日用品であれば、全ての消費者が対象になるので、小売店で販売するのが一般的です。

弁当や鮮魚などはターゲットが狭くなるため、場合によっては移動販売をすることもあります。

調理器具や家電製品であれば、消費者の購買意欲向上を目的に、お客様の前で使用風景を見せるのも効果的です。

同じ販売職でも取扱商品によって販売方法が変わることを押さえておきましょう。

(2)販売職と営業職の違い

販売職と営業職の最大の違いは、お客様との接点の作り方にあります。

販売職は、店舗に来店したお客様に対して商品を提案する仕事です。

一方の営業職は、自ら顧客のもとへ出向いて商談を進め、新規の取引先を開拓していきます。

「お客様を待つのが販売職、お客様を探しに行くのが営業職」と整理すると分かりやすいでしょう。

比較項目販売職営業職
お客様との接点来店したお客様に対応する自ら顧客のもとへ出向く
主な勤務場所店舗(売り場)訪問先・オフィス
扱う商品有形商品が中心有形・無形の両方
求められる力傾聴力・提案力・商品知識新規開拓力・交渉力
目標の持ち方店舗単位の売上目標が中心個人単位の目標が中心

ただし、実演販売や訪問販売のように、販売職でも積極的に売り込む働き方はあります。

両者の境界は明確に線引きできるものではなく、あくまで傾向の違いとして捉えておきましょう。

(3)販売職と接客業の違い

接客業のうち、商品の販売に特化したものが販売職にあたります。

接客業には、飲食店のホールスタッフやホテルのフロント、レジャー施設のスタッフなども含まれます。

これらの職種は、サービスの提供そのものが仕事の中心です。

対して販売職は、接客を通じて「商品を購入してもらう」ことがゴールになります。

そのため、販売職では接客スキルに加えて、商品知識や提案力も評価の対象になるのです。

接客業全体の仕事内容については、以下の記事で詳しく解説しています。

接客業の業務内容とは?仕事の種類や向いている人の特徴も紹介!

2.販売職の主な仕事内容

この章のポイント
  • 販売職の業務は接客・レジ打ち・品出し・在庫管理・売り場づくりの5つ
  • 接客が中心だが、裏方の業務も同じくらい比重が大きい
  • 在庫管理や売り場づくりは、店舗の利益に直結する重要な仕事
2.販売職の主な仕事内容

販売職の主な仕事内容についてご紹介します。基本的な業務内容は以下の5つです。

  1. 接客
  2. レジ打ち
  3. 品出し
  4. 在庫管理
  5. 売り場のレイアウトづくり

順にご説明しますので、あなたが販売職で働いているイメージをしてみましょう。

(1)接客

接客は販売職のメインとなる業務です。

具体的には、消費者に対して商品説明や店内案内を行います。

たとえば、消費者から「商品Aと商品Bは同じように見えるけど、どんな違いがあるの?」「〇〇という商品を探しているんだけど、どこにあるの?」といった質問をされることがあるでしょう。

顧客満足度に繋がるため、消費者の要望に応えられるように臨機応変に対応することが重要です。

(2)レジ打ち

商品の売買により金銭のやり取りが発生するので、レジ打ちも重要な仕事です。

消費者が売り場から持ってきた商品や、消費者から注文された商品をレジに登録し、算出された合計金額をもとに会計を行います。

現在はほとんどの販売店がPOSレジ(販売情報を自動で記録・集計するシステムが搭載されたレジ)を導入しているので、働き始めたばかりの人でも簡単にレジ打ちが可能です。

スキャナーで商品のバーコードをスキャンするだけで自動的に集計し、合計金額が表示されるため、未経験者でも安心してレジ打ち業務が行えるようになっています。

ただし、自動釣銭機能が搭載されていないレジの場合は、釣り銭の受け渡しミスが発生しないように注意しなければなりません。

(3)品出し

商品を売り場に並べる場合は、品出しをする必要があります。

納品された商品を指定の場所に並べる作業が中心です。

ただし、古い商品が先に売れるように、納品されたばかりの商品はすでに並んでいる商品の後ろに並べるように意識しなければなりません。

また、接客やレジ打ちの合間に行うことが多いため、売り場の状況を見ながら動く判断力も求められます。

(4)在庫管理

販売職では、在庫管理の業務も大切です。

商品を発注してから納品されるまで期間(リードタイム)が空くので、在庫状況と売れ行き状況を考慮した上で商品を発注しなければなりません。

欠品してしまえば、その分チャンスロス(得られるはずの利益を失うこと)に繋がり、多く在庫を抱えすぎてしまうと廃棄となり、仕入れ額分を損失することになります。

チャンスロスと廃棄ロスのバランスを取りながら、在庫を管理することが求められるでしょう。

(5)売り場のレイアウトづくり

商品をどこにどう並べるかを考えることも、販売職の重要な仕事です。

同じ商品でも、置く場所や見せ方によって売れ行きは大きく変わります。

たとえば、おすすめ商品を入口付近の目立つ位置に配置したり、レジ待ちの動線上に手に取りやすい小物を置いたりする工夫が挙げられます。

季節やイベントに合わせて売り場を組み替えることも日常的に行われます。

自分が考えたレイアウトで売上が伸びると、数字として成果が見えるためやりがいを感じやすい業務でもあります。

3.販売職の種類と主な職種8選

この章のポイント
  • 販売職は業種によって求められるスキルが大きく変わる
  • コンビニやスーパーは未経験から始めやすく求人数も多い
  • 専門知識が求められる業種ほど、収入を伸ばしやすい傾向がある
3.販売職の種類と主な職種8選

ひと口に販売職といっても、扱う商品によって仕事の内容は大きく変わります。

求人を探すときは「販売職かどうか」ではなく「どの業種の販売職か」で比較することが大切です。

代表的な職種は以下の8つです。

職種主な取扱商品特徴
コンビニ食品・日用品求人数が多く、未経験から始めやすい
ドラッグストア医薬品・日用品登録販売者の資格を活かしやすい
スーパー・ディスカウントストア食品・生活雑貨品出しと在庫管理の比重が大きい
百貨店衣料品・雑貨・食品丁寧な言葉づかいと上質な接客が求められる
アパレル衣料品・ファッション雑貨トレンド知識とコーディネート提案力が活きる
家電量販店生活家電・デジタル機器専門知識が問われ、報奨金制度がある店舗も多い
携帯電話販売店スマートフォン・通信回線料金プランの提案力とヒアリング力が求められる
化粧品販売店化粧品・美容関連商品メイク技術と傾聴力を活かせる

コンビニやスーパーは、職歴に自信がない方でも採用されやすいのが特徴です。

一方で、家電量販店や携帯電話販売店のように専門知識を求められる業種は、その分収入を伸ばしやすい傾向があります。

自分が興味を持てる商材はどれかという視点で選ぶと、長く続けやすくなるでしょう。

牛田

ここまでで仕事のイメージは掴めましたか?次はいちばん気になる「お金」の話をしていきましょう。

4.販売職の平均年収

この章のポイント
  • 販売職の平均年収は約384.8万円(厚生労働省 job tag)
  • 全産業平均の460万円と比べると、約75万円の差がある
  • 役職や扱う商材によって、年収の幅は大きく変わる
4.販売職の平均年収

転職を検討するうえで、避けて通れないのが年収の話です。

ここでは公的機関のデータをもとに、販売職の年収水準を確認していきます。

(1)販売職の平均年収は約385万円

厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「job tag」によると、販売職の平均年収は384.8万円です。

販売職の平均年収

384.8万円(厚生労働省 job tag「販売職」)

出典:厚生労働省「販売職 – 職業詳細 | job tag

ただし、これはあくまで平均値であり、実際の金額は業種や役職によって幅があります。

入社直後の販売員と、複数店舗を統括するエリアマネージャーとでは、当然ながら待遇は異なります。

(2)小売業界・全産業平均との比較

販売職の年収を、業界平均や全産業平均と並べて比較してみましょう。

区分平均年収出典
販売職384.8万円厚生労働省 job tag
卸売業・小売業(業界平均)391万円国税庁 令和5年分
全産業平均460万円国税庁 令和5年分

出典:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査

全産業平均と比べると、販売職の年収は約75万円低い水準にあります。

この差が生まれる背景には、販売業が薄利多売のビジネスモデルであることが挙げられます。

また、アルバイトやパートの人件費が経費に占める割合が大きく、社員の給与に回せる原資が限られる点も要因のひとつです。

とはいえ、年収を上げる方法がないわけではありません。次の章で具体的に見ていきましょう。

5.販売職のキャリアパスと年収の上げ方

この章のポイント
  • 販売職のキャリアは、販売員から本社勤務まで6段階に分かれる
  • 役職の枠には限りがあり、昇進には実績と競争が伴う
  • 昇進以外にも、商材の変更や職種転換で年収を上げる道がある
5.販売職のキャリアパスと年収の上げ方

(1)販売職のキャリアパスは6段階

販売職のキャリアアップは以下の流れが一般的です。

販売職のキャリアアップ
  1. 販売員
  2. リーダー・チーフ・副店長
  3. 店長
  4. SV(スーパーバイザー)
  5. エリアマネージャー
  6. 本社勤務(主任、課長、部長など)

SVとは本部に所属しつつ担当店舗を巡回し、本部の方針に則って店長やオーナーを教育・指導する管理職のことです。

店長になると、接客に加えてシフト作成や売上管理、スタッフ育成といった業務を担うことになります。

店舗規模によって昇進のしやすさは異なりますが、店舗の数は限られているので、上の役職の変動がなければ空きは出ません。

店長やSVになれる人の数は決まっているため、簡単に昇進できるとは限らないのが実情です。

競う枠が少なければ、他の社員と競争しなければならず、実績や高いスキルが求められるようになるでしょう。

(2)販売職で年収を上げる3つの方法

昇進を待つ以外にも、年収を伸ばす選択肢はあります。

主な方法は以下の3つです。

  • 店長・SVなどの役職を目指す
  • 高単価な商材を扱う業種へ移る
  • 販売経験を活かして別職種へ転職する

ひとつめは、店長やSVといった役職に就く方法です。

店舗の売上や人材育成の実績を積み上げていくことで、昇進の可能性は高まります。

ふたつめは、扱う商材を変える方法です。

自動車や住宅設備、宝飾品のように単価の高い商品を扱う業種は、報奨金制度が整っていることが多く、成果が収入に反映されやすくなります。

みっつめは、販売職で培ったスキルを別の職種で活かす方法です。

ヒアリング力や提案力、数字を追う姿勢は、営業職や企画職でも高く評価されます。

販売の現場経験は、転職市場で決してマイナスにはなりません。

牛田

「販売しかやってこなかった」と不安がる方は多いんですが、実は活かせるスキルがたくさんあるんですよ。

6.販売職の魅力・やりがい

この章のポイント
  • お客様から直接感謝されることが最大のやりがい
  • 自分の工夫が売上という数字に直結する手応えがある
  • 店舗運営の経験は、将来の独立や管理職にも活きる

販売職が気になる方に向けて、この仕事ならではの魅力とやりがいをご紹介します。

主なポイントは以下の5つです。

  1. 顧客に感謝されることに喜びを感じる
  2. コミュニケーションスキルが向上する
  3. 売上に貢献できる
  4. 店舗運営に携われる
  5. 好きなことを仕事にできる

これらに共感できる方は、販売職に就いて上手くいく可能性が高いでしょう。

(1)顧客に感謝されることに喜びを感じる

お客様から直接「ありがとう」と感謝されたときの喜びは、販売職ならではのものです。

人から感謝されて嫌な気持ちになる人は、そう多くはないでしょう。

自分自身はそのつもりはなくてもお客様から感謝されることは多々あり、深く感謝の姿勢を示されることもあります。

感謝の言葉や褒め言葉は仕事へのモチベーションに大きな影響を与えるので、直接感謝されることで販売職に対してやりがいを覚える人も多いです。

お客様からクレームを言われて落ち込むこともありますが、同じように人から感謝される機会もあるのが販売職の魅力といえるでしょう。

(2)コミュニケーションスキルが向上する

消費者への対面販売によって、コミュニケーションスキルを身につけることもできます。

さまざまな価値観を持つ人と接することが多いので、来店客に合わせて柔軟な対応をしなければなりません。

お客様がどのような商品を求めているのかを会話や様子から汲み取って最適な商品を提供したり、購入を渋っている方に対して商品の魅力を伝えたりすることになります。

相手に満足してもらうために自身がどう行動すべきかを考えさせられるため、自然と対人スキルが向上するでしょう。

(3)売上に貢献できる

販売員のスキルによって売上が大きく左右されるので、努力次第で売上に貢献できます。

看板娘という言葉があるように、どの店舗にも販売員を目当てに来店されるお客様が一定数いるものです。

たとえば、セールストークが上手な店員や明るく元気な店員がいれば、自然とリピーターが増えてきます。

接客には店員の持つ人間性が大きく現れるので、工夫次第で多くのお客様の獲得に繋げることが可能です。

自分の行いが売上に直結したと実感できれば、仕事へのモチベーションも高まります。

店舗によっては、貢献度によってインセンティブをもらえることがあるので、お客様を呼べる店員を目指しましょう。

(4)店舗運営に携われる

店舗運営に携われる点も販売職の魅力の1つです。

在庫管理では、商品の発注や納品、廃棄などの商品を管理する業務を学ぶことができます。

また、店長・副店長に就任できれば、人事・労務管理や売上管理なども行うことになるので、店舗を運営する上で必要な経験を得ることが可能です。

将来独立して自身の店舗を持ちたい方にとっては、有益な情報を直に経験として蓄積できるため、独立の際に非常に役立つでしょう。

(5)好きなことを仕事にできる

好きなことを仕事にできる点も魅力的です。

たとえば、趣味に関する商品を取り扱っている場合は、好きなものに囲まれて仕事ができるほか、お客様も自分と同じ趣味を持っているケースが多いので、接客が楽しくなります。

また、販売職に就くと、取り扱っている商品関連の知識を深めることができます。

たとえば、化粧品を取り扱っている場合、少なくとも商品に含まれる成分や使い方、適切な保存方法などは押さえておく必要があります。

得た商品知識は、プライベートの趣味の時間にも活かすことができるでしょう。

やりがいを感じられる仕事の選び方については、以下の記事も参考になります。

やりがいのある仕事ランキング20選|高収入・未経験OKな職種も紹介

7.販売職の大変なこと

この章のポイント
  • 年収が上がるまでには一定の時間と実績が必要になる
  • シフト制のため、休日や勤務時間が不規則になりやすい
  • クレーム対応と売上目標のプレッシャーは避けにくい

次に、販売職で働く上で把握しておくべき大変なことについてご紹介します。

特に押さえておくべき点は以下の4つです。

  1. 年収が上がるのに時間がかかる
  2. 休日や勤務時間が不規則になりやすい
  3. クレーム対応をしなければならない
  4. 売上の結果を求められる

販売職で働くことにより、どのような状況に置かれる可能性があるかチェックしておきましょう。

(1)年収が上がるのに時間がかかる

販売職は年収が上がるのに時間がかかります。

そもそも販売職は薄利多売が一般的で、アルバイトなどの人件費の比重が大きいため、社員の給料が抑えられやすい構造にあります。

給料が上がるには上の役職に就く必要がありますが、昇進できる枠が限られているので、全ての人がキャリアアップできるとは限りません。

収入を伸ばす具体的な方法は、前章の「販売職で年収を上げる3つの方法」を参考にしてください。

(2)休日や勤務時間が不規則になりやすい

販売職は休日がバラバラになりやすいです。

職種によりますが、基本的には土日祝日が忙しくなるため、平日に休みを取ることになります。

また、販売職はシフト制なので、アルバイトのシフトが安定しなければ、毎週決まった曜日に休日を取ることは困難です。

休日が不定期であれば、家族や友人とスケジュールを調整するのが難しくなります。

人員が不足している店舗では、欠員を埋めるために急な残業や休日出勤を求められることもあるでしょう。

営業時間によっては、早番や遅番など働く時間も不規則になるので、生活リズムが安定しない点は販売職のつらい点といえます。

(3)クレーム対応をしなければならない

クレーム対応は販売職の中でも特に大変な仕事です。

消費者にはさまざまな価値観を持っている人がいるので、何がきっかけでお客様を怒らせるかわかりません。

ほとんどの人が気にしないことでもクレームを言う人は一定数います。

店側の対応でお客様を怒らせた場合は誠実に対応するのは当然ですが、店側に非がない場合でも謝罪しなければならないこともあるでしょう。

割り切ってクレーム処理できる人は問題ありませんが、人から怒られることに慣れていない人は、クレーム対応が億劫に感じるかもしれません。

(4)売上の結果を求められる

販売職は利益を出すことが最重要課題なので、どうしても本部から結果を求められます。

各店舗には売上目標が掲げられ、その目標を意識しながら業務を行わなければなりません。

やむを得ない理由がないにもかかわらず目標に遠く及ばない結果になれば、SVや本部からプレッシャーをかけられることになります。

店舗の売上が自身の評価に繋がるといっても過言ではないので、結果にこだわって仕事をしなければならない点は大変といえるでしょう。

販売職のつらさや、向いていない場合の対処法をより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

販売職は正直きつい!きつい理由・向いていない性格と転職できる職種を解説!
牛田

大変な面もお伝えしましたが、ここからは「自分に向いているのか」を判断する材料を見ていきましょう。

8.販売職に向いている人の5つの特徴

この章のポイント
  • 初対面の人と話すことに抵抗がない人は適性が高い
  • 接客のアルバイト経験は、そのまま即戦力の評価につながる
  • 複数の作業を同時に進められる人ほど現場で活躍しやすい

自分が販売職に向いているのか分からない方向けに、販売職に向いている人の特徴をご紹介します。

特に販売職に向いている人の特徴は以下の5つです。

  1. 好きなものに囲まれて仕事をしたい
  2. 知らない人と話をするのが得意
  3. 経営・運営を学びたい
  4. 接客経験がある
  5. マルチスキルがある

これらに該当する方は、販売職に向いている可能性が高いので、思い切って挑戦してみてはいかがでしょうか。

(1)好きなものに囲まれて仕事をしたい

好きなものに囲まれて仕事がしたい方は、販売職がおすすめです。

先ほど述べたように、興味のあるものが取扱商品だった場合、好きなことを仕事にできます。

たとえば、洋服が好きであればアパレル、本が好きであれば書店、アニメが好きであればホビーショップなど、販売職は好きなことを仕事にできるチャンスが豊富です。

いくらでも選択肢はあるので、趣味に関することを仕事に選んでみてはいかがでしょうか。

(2)知らない人と話をするのが得意

初対面の人とでもコミュニケーションを取ることが得意な方は販売職に向いています。

仕事上、初めて顔を合わせる人と接することが多く、対応次第で売上に貢献することが可能です。

特に、百貨店やアパレル、化粧品販売店はお客様のニーズを伺いながら、適した商品を提供することが求められます。

コミュニケーションスキルが高い人ほど顧客満足度向上や売上アップに貢献できるため、高いモチベーションで仕事に打ち込めるでしょう。

(3)経営・運営を学びたい

経営・運営を学びたい方は、販売職に就くと良い経験を積むことができます。

販売職に就いて店舗運営に携わることで、先ほどご説明したように経営・運営に必要なことを学ぶことが可能です。

経験がないまま独立するより、一度現場で店舗運営を実際に体験した方が独立開業の成功率が高まります。

将来的に独立を考えている方は、修行と思って販売職を経験してみましょう。

(4)接客経験がある

接客経験がある方は、販売職で即戦力としての活躍が見込めます。

学生時代にアルバイトで接客をしたことがあれば、販売職に必要なスキルが身についている可能性が高いです。

商品知識は不足していても働くうちに定着してくるので、お客様の対応に慣れていれば問題ありません。

接客が得意な方や接客が嫌いではない方は、販売職を選択肢の1つに加えてみてはいかがでしょうか。

(5)マルチスキルがある

マルチスキルがある方は、販売職でも難なく業務をこなせるでしょう。

販売職はお客様対応に加えて、レジ打ちや品出し、在庫管理など幅広い業務を同時に行う必要があります。

たとえば、品出ししている最中にお客様がレジ前に並べば、手を止めてレジ対応をしなければなりません。

販売職は常に視野を広げておくことが求められる仕事なので、複数の作業を同時に行える方は活躍できる可能性が高いでしょう。

牛田

「未経験だけど大丈夫かな」と心配な方もご安心を。販売職は未経験スタートの方がとても多い職種なんですよ。

9.未経験から販売職に転職する方法

この章のポイント
  • 販売職は求人数が多く、未経験からでも挑戦しやすい
  • 販売士などの資格があると、意欲を示す材料になる
  • フリーターや第二新卒からの正社員就職も十分に狙える

(1)販売職は未経験から挑戦しやすい

販売職は職種が多く、該当店舗も多いため、全体的に人手不足の傾向があります。

常に人手を募集している状態なので、販売職の転職市場は求職者にとって有利な状況といえます。

インターネットの普及によりEC市場の利用者は増加していますが、それでも実店舗で買い物を楽しむ人は多数います。

年齢や経験に関係なく働けるので、セカンドキャリアとしてスタートしやすいのも販売職の特徴です。

心機一転してキャリアをスタートしたい方は、販売職への転職を前向きに検討してみてください。

(2)販売職への転職に有利な資格3選

販売職の現場で役立つ資格がいくつかあるので、転職に有利な資格についてご紹介します。

転職に役立つ資格は、以下の3つです。

  • 販売士
  • カラーコーディネーター
  • 接客サービスマナー検定

販売士は、販売のプロを育成する目的で実施されている資格です。

接客や売り場づくり、販売促進のための企画、人材のマネジメントなど販売業で求められる知識を習得できます。

1級から3級までの3階級がありますが、3級でも販売担当として必要な知識・技術を学べるので、まずは3級の取得を目指してみましょう。

色彩感覚を学べるカラーコーディネーターもおすすめの資格です。

販売職と関係がないように思えるかもしれませんが、売り場づくりに役立てることができます。

商品レイアウトや販促物の色の使い方次第で、思わず足を向けてしまうほどの魅力的な売り場をつくることが可能です。

接客の質を高めるために、接客サービスマナー検定を取得しておくこともおすすめです。

接客サービスマナー検定は、1人のお客様と接する時間が長い職種に活かせます。

たとえば、百貨店や化粧品販売店など、販売職の中でもサービス業に近い職種に最適です。

いずれも難易度は決して高くなく、年に複数回試験が実施されるので受験しやすい資格です。

なお、資格がなければ販売職に就けないわけではないので、応募と並行して取得を目指す進め方でも問題ありません。

(3)フリーター・第二新卒から販売職を目指すには

職歴に自信がない方でも、販売職は正社員を目指しやすい職種です。

接客のアルバイト経験があれば、それ自体が実務経験として評価されます。

経験がない場合でも、人と接することへの前向きな姿勢を伝えられれば十分に挑戦できるでしょう。

大切なのは、なぜその商材を扱う店舗で働きたいのかを自分の言葉で説明できることです。

フリーターからの就職活動全般については、フリーター向け就職ガイドもあわせて参考にしてください。

また、社会人経験が浅い方は第二新卒向け転職ガイドで、選考の進め方を確認しておくと安心です。

10.販売職に関するよくある質問

Q1.販売職と営業職はどちらが大変ですか?

大変さの種類が異なるため、一概にどちらとは言い切れません。

販売職は立ち仕事が中心で、シフト制のため休日が不規則になりやすい点が負担になります。

一方の営業職は、個人単位の目標を追う場面が多く、新規開拓の精神的な負荷が大きい傾向があります。

体力面の負担を許容できるか、数字のプレッシャーを許容できるかで判断するとよいでしょう。

Q2.販売職は未経験でも正社員になれますか?

未経験から正社員を目指すことは十分に可能です。

販売職は人手不足の傾向が続いており、未経験歓迎の求人が数多く出ています。

入社後に研修やマニュアルで商品知識を学べる企業も多いため、事前の専門知識は必須ではありません。

アルバイトから正社員登用を目指す道も用意されている店舗があります。

Q3.販売職の年収を上げるにはどうすればよいですか?

役職に就く、扱う商材を変える、職種を変えるという3つの選択肢があります。

店長やSVといった役職に就けば、責任は増えるものの収入は上がりやすくなります。

また、自動車や住宅設備のような高単価商材を扱う業種は、報奨金制度が整っていることが多いです。

販売で培った提案力を活かして、営業職など別の職種へ移る方法もあります。

Q4.販売職に資格は必要ですか?

販売職に就くために必要な資格は、基本的にありません。

ただし、販売士や接客サービスマナー検定を取得しておくと、意欲や基礎知識を示す材料になります。

なお、ドラッグストアで医薬品を扱う場合は、登録販売者の資格が求められることがあります。

志望する業種によって必要な資格は変わるため、求人票を確認しておきましょう。

Q5.販売職の将来性はどうですか?

EC市場の拡大により、単純な販売業務は縮小していく可能性があります。

一方で、実際に商品を見て相談したいというニーズは根強く残っています。

お客様の状況を汲み取って提案する力は、オンラインでは代替しにくい価値です。

提案力や店舗運営の経験を磨いていけば、将来にわたって活躍の場を確保しやすいでしょう。

まとめ

販売職は、店舗に来店したお客様へ商品を直接販売する職種です。

平均年収は約384.8万円と全産業平均よりは低めですが、役職や扱う商材によって収入を伸ばす余地は十分にあります。

コミュニケーションスキルの向上や店舗運営の知識習得など、将来に繋がるメリットも多い仕事です。

業務の幅が広く大変なこともありますが、その分やりがいを感じられる場面も多くあります。

好きなものを仕事にしたい、接客が得意、経営・運営を学びたいといった方は、販売職への転職を検討してみてはいかがでしょうか。

自分に合う販売職の求人が分からない方は、就職・転職のプロに相談するのも有効な手段です。

牛田

もし一人での就職活動に行き詰まりを感じたら、ぜひ私たち「キャリアスタート」を頼ってくださいね。20代の未経験就職に特化していて、販売職への就職支援の実績もたくさんあります。履歴書添削から面接対策、求人紹介まで、内定までしっかり伴走しますよ。一緒に新しい一歩を踏み出しましょう!

ABOUT US
牛田 晴宣キャリアスタート株式会社 執行役員
東洋大学卒業後、携帯販売職や起業経験を経て、キャリアスタート株式会社に入社。キャリアカウンセラーとして若年層の就職・転職支援に従事し、2021年7月より大阪支店長を務める。「若者の輝く社会を作る」をビジョンに掲げ、関西エリアで求職者のキャリア相談に対応。自身の独立・再就職の経験を活かし、実践的なキャリアアドバイスを提供している。
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