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大学中退のよくある理由とは?面接での伝え方と中退後の就職を成功のコツ

「大学を中退すると将来に不利になるのではないか」
「面接で理由をどう説明すればいいのかわからない」

大学中退という選択に、不安を感じている方は少なくありません。

しかし実際には、大学中退者は毎年一定数存在し、理由も進路変更・就職・経済的事情などさまざまです。

重要なのは中退した事実ではなく、その理由をどう整理し、今後のビジョンをどう伝えるかにあります。

本記事では、文部科学省の最新データをもとに大学中退の主な理由を解説したうえで、中退を前向きに捉えている人の例、将来への影響、面接での具体的な伝え方、そして就職活動を成功させるためのポイントまで詳しく解説します。

大学中退の理由

令和6年実施の文部科学省の調査によると、大学中退者の割合は調査対象の大学生全体の2%、人数にして50,516名であることが分かっています。(令和6年度学生の中途退学者・休学者数の調査結果について

また、高校や大学院を含めた回答になりますが、学校を中退した理由は以下のようになりました。

理由割合
転学・進路変更等22.3%
学生生活不適応・修学意欲低下16.3%
就職・起業等14.8%
経済的困窮13.2%
学力不振7.0%
精神疾患7.0%
病気・けが・死亡4.1%
海外留学0.6%
その他13.6%
不明1.1%

統計を見ると転学や就職など将来のために退学している人が37.1%と全体の4割弱を占めています。

また、学生生活への不適応や修学意欲の低下も一定数いることがわかります。

大学を中退して良かったと感じている人の例とその理由

大学を中退した人は中退したことをどのように考えているのでしょうか?

大学中退をポジティブに受け止めている人の例とその理由を紹介します。

  • 大学で受けたストレスから解放された
  • いち早く社会に出て経験を積むことができる
  • 経済的な自立を達成できた
  • 本当にやりたいことに集中できた

大学で受けたストレスから解放された

大学を辞めて「ストレスから解放された」と感じる人もいます。

修学意欲が低下していたり、学生生活にうまく適応できなかったりすると、在籍し続けること自体が大きな負担になります。

授業に出ること、人間関係を維持すること、将来への不安を抱えながら過ごすことが、日常的なストレスになる場合もあるでしょう。

そのような状況で「中退を選択したことで、精神的な負担が軽くなり、前向きな気持ちを取り戻せたと」いう声もあります。

環境が合っていなかった場合、離れること自体が回復のきっかけになることもあります。

ただし、社会に出れば大学時代よりも厳しい環境で、強いストレスがかかる可能性は高いので、その点は理解しておきましょう。

いち早く社会に出て経験を積むことができる

大学を辞めて就職した人のなかには、「同級生より早く社会に出て経験を積めた」と前向きに捉えている人もいます。

大学で専門知識を学ぶことは重要ですが、実務経験は実際の現場でしか得られません。

早い段階で社会に出ることで、ビジネスマナーや業務スキル、人間関係の構築力などを実践的に身につけることができます。

結果として、同年代よりも早く昇進したり、職場で信頼を得たりと、キャリア形成において優位に働くケースもあるでしょう。

経済的な自立を達成できた

経済的に自立できたことを、前向きに捉える人もいます。

大学生の多くは、学費や生活費の一部を親に援助してもらっています。

その状況に対して「申し訳ない」「早く自立したい」と感じる学生も少なくありません。

しかし、中退して働き始めることで、自分の収入で生活できるようになります。

親の負担を減らせたことや、自分の力で生活を成り立たせている実感が、自信につながるという意見もあるでしょう。

経済的自立は責任も伴いますが、自分の人生を主体的に選択しているという感覚を得られる点は、大きな変化です。

本当にやりたいことに集中できた

大学を中退することで、本当にやりたい道へ進めた人もいます。

大学への進学を「みんな行くから」「とりあえず卒業しておいた方が良いから」という理由で決める人も多いでしょう。

しかし、実際に進学してから自分の興味や適性に気づき、「本当にやりたいことは別にある」と気づくケースも少なくありません。

なかには、時間を無駄にせず挑戦したいと考え、「今すぐ動きたい」という思いから中退を決断する人もいます。

実際に、起業や専門分野への進学、クリエイティブ活動、資格取得など、大学外でしか得られない経験に集中することで、自分の理想に近づけたという声もあります。

大学を中退したこと自体が成功につながるわけではありませんが、自分の目標が明確で行動に移せる人にとっては、本当にやりたいことへ集中するための選択肢の一つといえるでしょう。

大学を中退したら将来に悪影響になる?

大学を中退すると学歴は実質「高校卒業」になるため、就職に全く影響がないとはいえません。

しかし、大学を中退して成功している人が多いのも事実です。

ここからは大学を中退することが将来へ与える影響を説明します。

  • 大卒以上の方が職業の選択肢は広がる
  • 理由によっては就職にも影響はない
  • 伝え方や今後の目標を明確にすることが大切

大卒以上の方が職業の選択肢は広がる

大学を卒業した方が、職業の選択肢が広がるのは事実です。

大学を中退した場合、最終学歴は「高校卒業」になるため、募集要項上応募ができない企業も出てきます。

特に大手などは、スクリーニングのために大卒以上というフィルターをかけて、応募者の数を制限していることが多いでしょう。

大学を卒業することでもらえる「学士」は大学を卒業することでしか得られません。

そのため、大卒以上を募集している企業を目指すのであれば中退しない方が良いでしょう。

理由によっては就職にも影響はない

大学を中退すると要項上応募できない企業は出ますが、採用の際に不利になるかどうかは理由によります。

たとえば、病気や経済的な理由によって大学を中退した場合です。

病気であれば現在回復しており、業務に支障が出ないことがわかれば不利にならないでしょう。

また、経済的な理由で大学を中退して働くことを選んだ場合は、むしろ企業から応援される可能性もあります。

大学を中退したことは同じでも、理由やあなたが将来を見据えて働く姿勢をアピールできれば、採用側に好印象を残せるはずです。

伝え方や今後の目標を明確にすることが大切

大学を中退して就職する場合、その理由やあなたが持つビジョンをうまく伝える方が大切です。

仮に「単位が取れず中退した」というネガティブな理由であっても、その理由についての反省と改善、そして反省を活かしたビジョンが伝われば採用側も「過去に失敗はしたが、今は前向きに将来を考えている」と捉えてくれるはずです。

中退の事実を不利なことと捉えるのではなく、あなた自身の反省と今後の改善を伝えましょう。

大学中退者が仕事を探す方法はこちらの記事をご覧ください。

大学中退者には就職サイトが向かない!おすすめの方法も解説

【大学中退の理由別】面接での中退理由の答え方・回答例を紹介

大学を中退して就職に臨む場合、その理由はほぼ確実に面接で答える必要があります。

企業としては「途中で大学卒業を投げ出したのか、判断して進路を変えたのかを見極めたい」と思っているからです。

ここからは、大学中退の理由別に面接での回答例を紹介します。

  • 進路変更で退学した場合
  • 学生生活に適応できなかった場合
  • 就職したくて退学した場合
  • 経済的な困窮で退学した場合

進路変更で退学した場合

進路変更を目的として退学した場合は、「目的が明確だったこと」「現在は行動していること」をセットで伝えることが大切です。

回答例

在学中に将来について改めて考えるなかで、大学で学んでいた分野よりも、実務を通して専門性を高められる仕事に進みたいと考えるようになりました。そのため、卒業を待つのではなく早い段階で現場経験を積むべきだと判断し、中退を決断しました。

現在は〇〇分野で知識やスキルを身につけながら働き、長期的には□□の分野で成長していきたいと考えています。

学生生活に適応できなかった場合

学生生活への不適応は、正直に伝えて問題ありませんが、原因の分析と現在の改善を必ずセットで話しましょう。

説明の流れによっては「適応力がなく、入社した際にも環境が合わなければやめてしまうかもしれない」という懸念をもたれる可能性があるためです。

当時は適応が難しかったが、今は問題ないという姿勢を見せるのが大切です。

回答例

大学入学後、環境の変化にうまく適応できず、学業への意欲も低下してしまいました。当時は将来への目標も曖昧で、自分の進むべき方向が見えていなかったと反省しています。

その後、アルバイトや社会経験を通じて働くことの責任ややりがいを知り、現在は目標を持って仕事に取り組めるようになりました。

今後は一つの職場で経験を積み、長く貢献できる人材になりたいと考えています。

就職したくて退学した場合

早く社会に出たいという理由は、主体的な選択だったことを明確に伝えるのがポイントです。

回答例

在学中から働くことへの関心が強く、実際にアルバイトを経験するなかで、早く社会に出て実務経験を積みたいと考えるようになりました。そのため、卒業を待つよりも、早い段階で就職して経験を重ねる方が自分の成長につながると判断し、中退を決意しました。

現在は社会人としての基礎を着実に身につけ、将来的には〇〇の分野で専門性を高めていきたいと考えています。

経済的な困窮で退学した場合

経済的理由は、無理に隠す必要はありません。

むしろ、責任感や自立意識として伝えることが重要です。

回答例

当時は進学を続けたい気持ちもありましたが、家計への負担を考え、自分で働いて生活を支える道を選びました。現在は働きながら社会人としての経験を積み、自立した生活を送っています。

今後は御社で安定して働き、長期的に成長していきたいと考えています。

中退理由の答え方は、こちらの記事でも紹介しています。

大学中退理由を面接で効果的に伝える方法!例文や伝え方のコツも解説

大学中退者が就職活動する際のポイント

大学中退は、就職活動において不利になるのではないかと不安に感じる人も多いでしょう。

しかし、伝え方や準備次第で評価が大きく変わるのが実際のところです。

ここでは、大学中退者が就職活動を進めるうえで押さえておきたいポイントを解説します。

  • 中退の事実や理由で虚偽を伝えない
  • 中退で得た経験や学びをアピールポイントに変える
  • 就職エージェントの活用で有利な転職先を探す

中退の事実や理由で虚偽を伝えない

中退理由について嘘をつくことは避けましょう。

履歴書や面接で「卒業予定だった」「休学している」などと事実と異なる説明をすると、後から経歴詐称と判断される可能性があります。

入社後に発覚した場合、信頼を失うだけでなく、最悪の場合は内定取り消しや解雇につながるリスクもあります。

企業は中退という事実そのものよりも以下のような事実を気にしています。

企業が中退について気にすること
  • なぜ中退したのか
  • その経験から何を学んだのか
  • 今後どうしたいのか

正直に伝えたうえで、反省や学び、今後のビジョンまで説明できれば、評価が下がるとは限りません。

中退で得た経験や学びをアピールポイントに変える

中退という経験も、伝え方次第でアピール材料になります。

たとえば、以下のような内容を主体に回答を組み立てましょう。

中退理由の回答で伝えるべきこと
  • 自分の進路を主体的に考えた経験
  • 早く社会に出て働いた経験
  • 困難を乗り越えた経験

大切なのは中退した事実ではなく、その後どのように行動したかです。

アルバイトや資格取得、スキル習得など、行動している内容があれば具体的に伝えましょう。

また、過去ではなく現在と未来に焦点を当てて話すことで、前向きな印象を与えられます。

就職エージェントの活用で有利な転職先を探す

大学中退者の場合、自己応募だけで企業を探すよりも、就職エージェントを活用した方が効率的です。

エージェントは中退者歓迎の求人、学歴より人物重視の企業などを把握しており、自分に合った求人を紹介してくれます。

また、履歴書の書き方や面接対策、中退理由の伝え方についても具体的なアドバイスを受けられます。

一人で進めるよりも、選考通過率が上がる可能性が高くなり、就職活動の支えにもなるでしょう。

大学中退してからの就職活動が心配ならキャリスタートへご相談ください

大学中退は、就職活動において必ずしも不利になるわけではありません。

重要なのは、中退という事実をどのように受け止め、どのように次の行動につなげているかです。

事実を正直に伝え、そこから得た学びや今後の目標を明確に示すことで、企業から前向きに評価される可能性は十分あります。

自分の経験を整理し、将来のビジョンを言語化したうえで、納得できる就職活動を進めていきましょう。

大学中退を考えている、あるいは中退して就職活動を始めたいと考えている方は、キャリアスタートへご相談ください。

キャリアスタートは大学中退をした人の企業紹介実績も豊富で、あなたの適性に合う仕事の紹介や採用活動のサポートが可能です。

ABOUT US
牛田 晴宣キャリアスタート株式会社 執行役員
東洋大学卒業後、携帯販売職や起業経験を経て、キャリアスタート株式会社に入社。キャリアカウンセラーとして若年層の就職・転職支援に従事し、2021年7月より大阪支店長を務める。「若者の輝く社会を作る」をビジョンに掲げ、関西エリアで求職者のキャリア相談に対応。自身の独立・再就職の経験を活かし、実践的なキャリアアドバイスを提供している。
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