「フリーターでいるのが辛い…夜も眠れないほど不安な時がある」
「就職が解決策だとわかっていても、就活の経験がないから踏み出せない」
フリーターはれっきとした社会人の一種ですが、多くの方は劣等感や将来への不安を抱えています。
解決のために正社員を目指したくても、職歴から「自分にできる仕事なんてない」と諦めかけている方もいるでしょう。
この記事では、フリーターでいるのが辛いと感じる理由、辛いときの対処法を紹介しています。
また後半では正社員になることで辛さがどう解消されるのか、就職先の探し方にも触れていますので、ぜひ最後までお読みください。
フリーターでいるのが辛いと感じる理由
あなたは今「フリーターでいるのが辛い」「フリーターである自分を好きになれない」と悩んでいませんか?
フリーターは正規雇用ではないとはいえ、働いてお金を稼いでいる社会人であることに変わりありません。
なのになぜフリーターでいるのが辛いと感じてしまうのか、その理由を説明します。
- 周りの目が気になる
- 収入が安定しない
- 年齢を重ねて体力面でもきつい
- 社会的な信用が得られない
- 結婚など人生のイベントに対応できない
周りの目が気になる
「良い年してフリーターのままの自分を、周りはどう思っているだろう」と考えて、辛さを感じる方は非常に多いです。
特に22歳をすぎて同年代が正社員として就職し始めると、一気に周りの目が気になります。
親族や同級生の集まりで「仕事は何してるの」と聞かれて、フリーターと回答するのが恥ずかしいと感じたり、反対に何も聞かれなかったとしても「気を遣われている」と思い、嫌な気持ちになってしまうでしょう。
仮に周りの人がフリーターであることを気にしていなくても、自分が自分を許せなくなってしまうのです。
フリーターでいることに自分がコンプレックスを強く感じてしまい、周りの人との関わり自体が辛くなってしまいます。
収入が安定しない
「令和6年度地域別最低賃金改定状況|厚生労働省」によると、フリーターの時給の全国平均は1,055円と決して高いとはいえません。
そのため「一生懸命働いても収入が増えず虚しい」と感じる方も多いです。
また、フリーターは体調不良などで休んだ場合は給料が入らないなど、月によって給料が変動しやすく、収入が安定しません。
年齢を重ねるうちに同年代との収入格差を感じたり、安定しない収入に不安を感じたりして、徐々にフリーターでいるのが辛くなってしまいます。
年齢を重ねて体力面でもきつい
フリーターは収入を確保するために、シフトをこなし続けなければなりません。
若いうちは体力もあるので掛け持ちができても、年齢を重ねると長時間労働がキツくなったり、過労で大量を崩す日も増えてきます。
働ける日数が減ればお金が減ってしまって焦りが生まれ、精神的にも追い詰められてしまうでしょう。
若いときに「お金が必要になったらシフトを増やせば良い」が通用しなくなり、体力面でも精神面でも辛さを感じます。
フリーターが抱きやすい「何歳までフリーターでいられる?」という悩みについては、こちらをご覧ください。
社会的な信用が得られない
フリーターは決して社会的に悪いことをしているわけではありませんが、残念ながら社会的な信用が低いのも事実です。
一般的な企業勤めの人から見れば「きちんと就職もせず、フラフラしている」と思われるケースもあるでしょう。
周りからの信用はもちろん、ローンやクレジットカードの審査にも落ちてしまうことがあります。
結婚など人生のイベントに対応できない
恋人がいるフリーターの方は、パートナーとの将来を考えた際に不安になり辛くなることがあります。
「フリーターのままで結婚し、子供を育てていけるだろうか」と将来設計の見通しが立ちにくいからです。
もちろん結婚だけでなく、親が病気になった場合に入院費用が払えるかなどの不安もあるでしょう。
フリーターのままで将来自分が直面するライフイベントを乗り越えられるかどうか不安で、辛いと感じてしまいます。
フリーターでいるのが辛いときの対処法
将来のこと、周りの目線を考えるとフリーターでいるのがどうしても辛い時があるでしょう。
あなたの辛さを少しでも解消するために、以下の対処法を試してみてください。
- 周りの人に相談してみる
- 自分の気持ちを書き出して整理する
- なりたい自分ややりたいことを考えてみる
少し冷静になってから辛さを解消する具体的な方法を考えれば、前向きな気持ちで行動できるはずです。
周りの人に相談してみる
どうしようもなく辛いときは、一人で考えすぎずに周りの人へ相談してみましょう。
辛い気持ちを人に打ち明けることで気持ちが楽になり、少し辛さが緩和するかもしれません。
また、誰かに気持ちを話すことは頭の整理にもつながります。
感情的になって自己嫌悪が頭の中をループしているような状態では、冷静に将来を考えることはできません。
信頼できる友達や家族、誰でも構わないのであなたの辛さを受け止めて、共感してくれる人に相談してみましょう。
自分の気持ちを書き出して整理する
落ち込んでいる自分を人に見せるのが苦手な方は、自分の気持ちを書き出して整理する方法もおすすめです。
ノートやスマホのメモに感情や、考えていることをひたすら書いていきます。
「何が辛いの?」「どうしたら辛く無くなるの?」のように自問自答しながらだと、より深くあなたの悩みを掘り下げられます。
書いていくうちに気持ちが整理され、本当にしたいことや辛さの原因が見つかるかもしれません。
考えがある程度まとまったら、そのタイミングで周りに相談するのも良いでしょう。
感情が昂っていると人の意見が耳に入りにくいですが、落ち着いた状態なら良い意見を取り入れて前向きに行動できます。
なりたい自分ややりたいことを考えてみる
気持ちの整理をして周りにもアドバイスをもらったら、次は未来に目を向けてみましょう。
辛い状態だとネガティブな方向にしか思考が働きませんが、気持ちが落ち着いていれば前向きなことを考えられるはずです。
まずあなたはどんな自分になりたいのか、またやりたいことがないか想像してみてください。
「バリバリ働いて親孝行したい」
「安定した収入を得て、恋人を幸せにしたい」
そんな理想の自分が見つかったら、あなたは未来に向けて行動を始める最初のステップに立ったことになります。
次は具体的にどのような行動を取れば理想を叶えられるかを考えて、行動に繋げましょう。
フリーターから正社員になると解消される辛さとは
「フリーターは辛い」と感じている方の多くは、「正社員になればこの状況から抜け出せる」と薄々思っているでしょう。
それでも行動を起こせないのは、正社員になると得られる具体的なメリットがイメージできていないのかもしれません。
ここからはフリーターから正社員になると解消される辛さについて、具体的に説明します。
- 収入が安定し貯金を増やせる
- 親戚や友人にも堂々と職業をいえる
- ワークライフバランスが整った職場も選べる
- 社会的な信用を得やすい
- 結婚などライフイベントにも踏み出しやすくなる
収入が安定し貯金を増やせる
フリーターから正社員になれば収入が安定し、収入面での不安や辛さが解消します。
正社員になれば毎月定額の給料が振り込まれ、会社によりますが年に1〜2回程度の賞与が受け取れます。
今よりも収入が上がる可能性が高いので、貯金も増えて不安も解消されるはずです。
親戚や友人にも堂々と職業をいえる
親族や友人との集まりでも、堂々と仕事について話せるようになります。
今までのようにフリーターでいることに引け目を感じることがなくなり、自信を持って集まりにも参加できるようになるでしょう。
周りの目を気にしなくなるので精神的にも楽になり、解放されたような気分になるはずです。
ワークライフバランスが整った職場も選べる
ワークライフバランスが整った職場を選べば、体力面での辛さも解消されます。
フリーター時代はとにかくシフトを増やして収入を上げる必要がありましたが、正社員は定額の給料が所定時間(7.5〜8時間など)働けば手に入ります。
例えば、フリーターが正社員と同等の週に40時間働いたと仮定した場合の年収と、正社員の平均年収を比較してみましょう。
「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると正社員の平均給与は523万円なので、この金額とアルバイトの平均給与を比較してみます。
※正社員が1日8時間、月に20日働くと仮定して計算
1,055円×1920時間(160時間×12ヶ月)=202万5,600円
※正社員の平均給与を得るために必要な労働時間
523万円÷1,055円=4,957.34時間
正社員になればフリーター時代よりも少ない労働時間で、より高い年収を手に入れられます。
社会的な信用を得やすい
正社員になればクレジットカードも作りやすくなり、家のローンも組みやすくなります(勤続年数にもよります)。
これは正社員は収入が安定しており、社会的な信用が高い職業だと考えられているからです。
また、周りの人からの見られ方も変わり、より信頼されて人間関係が築きやすくなるでしょう。
結婚などライフイベントにも踏み出しやすくなる
正社員になることで、将来訪れるライフイベントへの備えができ、不安からくる辛さが解消されるでしょう。
安定した収入があれば、恋人と結婚して子供を育てる未来もイメージしやすいはずです。
また、正社員になって貯金しておけば親が倒れたなどの不測の事態にも備えられます。
フリーターから正社員を目指すときの準備
フリーターから正社員を目指すには、以下のような準備をしておきましょう。
今の辛さから抜け出すための努力なので、きっと前向きに取り組めるはずです。
- 自己分析をして自分自身を深掘りする
- 生活習慣を改善しておく
- 最低限のビジネスマナーを勉強する
- 希望就職先がある場合はスキルや資格を取得しておく
自己分析をして自分自身を深掘りする
正社員になるための就職活動には、自己分析が欠かせません。
自己分析を通じてあなたに向いている仕事、理想の働き方を見つけられるためです。
これまでのバイト経験の棚卸し、長所や短所などを掘り下げてあなた自身をより深く理解できるようにしましょう。
生活習慣を改善しておく
フリーターの方は生活が不規則になっている方も多く、正社員になった後にリズムを立て直すのに苦労する場合があります。
特に夜型生活になっている方は、今のうちから早寝早起きの習慣をつけて、社会人生活に備えましょう。
まずは朝6時に起きて朝日を浴び、日中活動するようにしてみてください。
生活リズムを整えておけば、いつ就職が決まって働き始めることになっても安心です。
最低限のビジネスマナーを勉強する
20代後半から正社員を目指す場合は特に、最低限のビジネスマナーを勉強しましょう。
同年代はすでに社会経験を積んでいる人が多く、社会常識の差が如実に出やすいからです。
正しい敬語の使い方や電話対応の際の言葉遣い、名刺の渡し方などビジネスマナー本などを買って一通り目を通しておくと良いでしょう。
希望就職先がある場合はスキルや資格を取得しておく
つきたい職業や就職先が決まっている場合は、求人情報を見て必要なスキルや資格を取得しておきましょう。
例えば、システムエンジニアになりたい場合はプログラミングについて勉強する、ジムで働きたいならOfiiceソフトの勉強をするなど、仕事に合わせた勉強を始めるのがオススメです。
フリーターが就職先を探す際のポイント
フリーター期間が長い人や就職活動が初めての方は、就職先の探し方自体がわからない人もいるでしょう。
フリーターの方が仕事を探すポイントを解説します。
- フリーター時代の辛さを解消できる職場かどうか
- 熱意をもって続けられそうな職種・業界かどうか
- 労働環境が整っているかどうか
フリーター時代の辛さを解消できる職場かどうか
就職先を探す際は、今あなたが感じている辛さが解消できる職場か考えましょう。
せっかく正社員になっても、今の悩みが解消できない職場だと就職するメリットを実感できないからです。
例えば、体力面での辛さを感じているなら労働環境が整った職場を探すのがオススメです。
反対に収入面での辛さがネックになっているなら、残業が多めでも収入が高めの職場を探すとよいでしょう。
熱意をもって続けられそうな職種・業界かどうか
職種や業界を選ぶ際は、あなたが熱意をもって続けられるかどうかを考えましょう。
もしも職種や業界自体が合わないと、せっかく就職してもすぐに辞める結果になりかねません。
「フリーターが長く、どんな職種や業界に興味があるかすらわからない」という方は、後ほど紹介する就職支援サービスを使って、第三者にアドバイスをもらう方法もオススメです。
労働環境が整っているかどうか
就職先を探す際は、労働環境が整った職場を探しましょう。
労働時間が極端に長かったり、社会保険に加入していないなどの社会保障がないような職場は避けてください。
環境が悪いと体調を崩したり、ストレスから別の辛さを感じる可能性があるためです。
労働環境の整った職場の選び方がわからない場合は、就職エージェントなどの支援サービスを使い、おすすめの就職先についてアドバイスをもらいましょう。
フリーターにおすすめの就職先の探し方
フリーターにおすすめの就職先の探し方を3つ紹介します。
どのように就職先を探せばよいかわからない方は、専門家の力を借りてあなたに合う職場を見つけましょう。
- ハローワーク
- 就職エージェント
- 就職支援サービス
ハローワーク
ハローワークとは厚生労働省が運営する無料の職業紹介所で、キャリアカウンセリングから職場探しの支援をしてくれます。
希望条件を伝えれば一緒に職場を探してくれるので、初めての就職活動でも安心です。
ただし、ハローワークは原則「どこかに就職面談を申し込むこと」が前提であり、相談のみでは利用しにくい点がデメリットです。
また、就職先は地方の零細企業がメインとなるため、今住んでいる場所から離れた都会での就職を夢見る方は就職エージェントや就職支援サービスを利用しましょう。
就職エージェント
就職エージェントとは、無料で利用できる就職支援サービスのことです。
エージェントは企業から人材の紹介料を受け取る仕組みのため、求職者に費用負担が発生しません。
自己分析や適職探し、就職先への応募や面談サポートまで幅広い支援が受けられるので、就職活動の心強いパートナーになってくれるでしょう。
基本的に就職することが前提なので相談だけ利用したい方には向いていませんが、無料で幅広いサポートが受けられるので、一度利用を検討してみましょう。
就職支援サービス
有料になりますが、転職支援サービスもフリーターから正社員になりたい方へおすすめのサービスです。
就職支援サービスでは、自己分析のサポートから就職時の書類作成や面談練習まで幅広くサポートしてくれます。
就職を前提としないためキャリアの相談のみが目的でも利用しやすく、まず将来の計画や適職を見つけたい人におすすめです。
フリーターが辛いならキャリアスタートへご相談ください
フリーターが辛いと感じながら働いている方はとても多いです。
辛さを感じる理由はお金のこと、将来のこと、体力的な不安など様々です。
就職活動が解決策なのはわかっていても、就職の経験がなければ仕事の探し方、就職活動の進め方がわからず、なかなか踏み出せない方も多いでしょう。
そんな方は、ぜひキャリアスタートへご相談ください。
キャリアスタートはあなたのアルバイト経験やスキル、やりたいことを見つけるお手伝いから職場探し、就職活動まで包括的なサポートが可能です。
また独自の企業マッチング分析を実施しており、入社後の定着率は92%と多くの方がキャリアスタートで新たな社会人生活をスタートさせています。
フリーターが辛いと感じるものの、就職に踏み出せないならまずは一度ご相談ください。