大学を中退したいと考えていても、自分が将来後悔してしまうのではないかと考え、一歩踏み出せていない人も多いのではないでしょうか。
実際に大学を中退してしまうと、最終学歴が高卒になったり、就職活動で苦戦しやすくなったりと様々なデメリットが考えられますので、後悔するリスクが高い選択だと言えます。
一方、大学を中退してまで成し遂げたい夢があるような人は、たとえ大学を中退しても後悔しない人生を歩めると考えられます。
この記事では、大学の中退が自分にとって後悔の残る選択肢になるのではないかと悩んでいる人が、今後どのように中退の判断をしていけばいいのかについて解説します。
大学中退を後悔する理由や後悔する人・しない人の違い、後悔しないための判断軸を具体的に解説していきます。中退後の進路の選び方や就職活動の進め方について詳しく知りたい人は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。
大学中退を後悔する理由

大学を中退した人の中には、中退をしたことを後悔しているケースが少なくありません。
自分の選択にもかかわらず大学中退を後悔してしまう理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- 就職活動に苦戦してフリーターになる
- 最終学的が高卒になる
- 生涯において面接で大学中退理由を聞かれる
- 大学の友人と疎遠になる
- 今まで支払った学費や生活費が無駄になる
それぞれ、なぜ後悔をしてしまうのかについて詳しく解説します。
就職活動に苦戦してフリーターになる
大学を中退すると就職活動に苦戦するリスクが高まります。
就職活動の難易度が高まってしまう理由としては、大学の中退が面接官からネガティブに映りやすいためです。
企業が求人募集する際は、できるだけ長く働いてくれそうな人を採用する傾向にあります。なぜなら、企業は人一人を採用するのに安くないコストを払っているためです。
そういった考えが根底にありますので、大学4年間すら向き合うことができなかった中退者に対して、採用後本当に長く働いてくれるのかが懸念点となってしまい、結果的に見送りの判断をすることが多くなってしまいます。
大学中退者は大卒よりも就職活動に苦戦しやすくなるため、フリーターになる可能性も高いと言われています。
いざ大学を中退して就職活動を進めたとしても、うまく就職活動が進められないと中退したことを後悔してしまうことになるでしょう。
最終学歴が高卒になる
大学を中退することで最終学歴が高卒となります。
履歴書では大学に入学したことを書けるものの、中退の事実も合わせて書かなければならないため、企業からは高卒者としてみなされることは避けられません。
学歴が高卒になることで、就活とプライベートの両方に影響してくると考えられます。
就活においては、応募条件に大卒以上と書かれている求人に応募できなくなります。
どれだけ興味の持てる求人であっても、大卒でないというだけで選考に進むチャンスを失ってしまうのは大きなデメリットと言えるでしょう。
また、プライベートにおいては婚活など異性のパートナーを探す際、高卒であることが影響してくる可能性もあります。
個人の価値観にもよりますが、一般的に高卒よりも大卒の方が異性からの第一印象は良くなると言われていますので、パートナー探しに苦戦してしまうことが考えられます。
このように、最終学歴が高卒になることで、今後の人生において様々な面でデメリットを感じやすいことを考えると、将来後悔してしまうこともあると言えます。
生涯において面接で大学中退理由を聞かれる
一度大学を中退してしまうと、今後の人生における就職活動や転職活動の面接で何度も大学中退理由を聞かれることになります。
先ほど解説した通り、大学を中退した事実は履歴書に書かなければなりませんので、面接官に中退を隠すことはできません。
また、面接官はできるだけ長く働ける人材を採用したいと考えていますので、中退理由によっては面接で落とすことも視野に入ります。
面接の時間は限られていますので、大学中退理由をうまく話せないと自己PRに使える時間が減ってしまい、結果的に魅力的な人材だと企業に認識してもらうことが難しくなるでしょう。
それだけでなく、大学中退理由をポジティブに伝えられなければ、それだけで面接官からネガティブな評価を受けることになります。
面接の難易度が上がってしまうという点も、大学中退を後悔する理由として挙げられます。
大学の友人と疎遠になる
大学を中退すると、それまで大学で仲が良かった友人と疎遠になる可能性が高いのも後悔するポイントの一つです。
いくら大学在学中に仲が良かったとしても、それは大学にいる間だけの関係性の可能性があります。一度できた友人関係を失ってしまうという事は、精神的にもつらい思いをすることでしょう。
仮に大学中退直前に友人と「中退しても仲良くしてほしい」と会話していたとしても、友人は大学生活が忙しいだけでなく、やがて就職活動も始まることを考えれば、悪意がなくとも連絡がなかなか取れなくなることが考えられます。
加えて、友人が新卒として就職した後、自分が大学中退してフリーターになっていた場合、会話の内容が徐々に噛み合わなくなることもあるでしょう。
正社員として働く友人と、フリーターとして働く自分を比較して劣等感を感じることを避けるために、自分から友人と疎遠になることもあるかもしれません。
このように、大学の友人と疎遠になってしまえば、自分が大学を中退するという選択をしたことに対して後悔することが考えられます。
今まで支払った学費や生活費が無駄になる
大学を中退すると、それまで支払った学費や生活費が全て無駄になります。
大学に通うための学費は、私立や国公立か、どの学部なのかによって大きく異なりますが、文部科学省の調査によると、私立大学の初年度納付金は入学料を加味しておよそ100万円前後とされています(文部科学省)。
それに加えて、毎年授業料を50万円以上支払わなければなりません。
また、親元を離れて一人暮らしで大学に通っている場合は、毎月10万円程度の生活費がかかってくることになりますが、それらも中退によって無駄になります。
学費と生活費を合わせれば一年間で200万円ほどかかってくる計算になり(編集部調べ)、中退によってこのお金が無駄になります。
もし大学に通うためのお金を親に出してもらっていたような人は、自分以上に親も後悔することにもなりかねず、親不孝な選択肢になるかもしれません。
実際にSNSや相談掲示板などでは、大学中退を経験した人からこうした後悔の声が数多く見られます。
- 「あのとき休学しておけばよかった」
- 「中退した理由をうまく説明できず、面接で何度も苦しい思いをした」
- 「学費を出してくれた親に申し訳ない気持ちがずっと消えない」
- 「就職活動が長引き、フリーターの期間が想像以上に長くなった」
こうした声に共通するのは、中退という決断そのものよりも「十分に情報を集めずに決めてしまった」「相談せずに一人で決断した」といった、決断までのプロセスに対する後悔が多いという点です。次の章で紹介する「後悔する人の特徴」を踏まえ、後悔しない決断ができているかを確認しておきましょう。
大学を中退すると後悔する人の特徴
一度大学を中退すると、再び大学に戻るためには再入学や再受験をしなければならず、大きな労力やコストがかかります。
そのため、基本的には大学を中退することは片道切符だと考えておいた方が良いでしょう。
特に以下のような特徴に当てはまる人は、大学を中退すると後悔する可能性があります。以下の3つは、後悔しないために中退前に必ず確認しておきたい判断軸でもありますので、当てはまる項目がないか一つずつチェックしてみましょう。
- 明確な理由がなく大学を中退した人
- 休学を検討せず中退してしまった人
- 中退するまで誰にも相談しなかった人
これらの特徴に一つでも当てはまる場合は、中退前に一度立ち止まって考え直すことをおすすめします。それぞれ詳しく解説します。
明確な理由がなく大学を中退した人
明確な理由がないまま大学を中退してしまった人は、後々「やはり大学を中退しなければよかった」と後悔してしまうリスクが高いでしょう。
なんとなく大学を中退してしまうと、自分自身のことがうまく理解できていないため、中退した後に大学生活に対して心残りを思い出す可能性が高いと考えられます。
中には、大学在学中に講義に興味が持てなかったものの、中退をした後に学ぶ意欲が高まる人も見られます。
もし大学中退を後悔する選択にしたくないのであれば、自分がなぜ大学を中退したいと考えているのか、明確に言語化しておくことが大切です。
休学を検討せず中退してしまった人
大学を離れたいと考えた場合、中退だけでなく休学という選択肢も取れます。
大学の休学であれば、一時的に大学から距離を置けるだけでなく、自分の気持ちの整理ができたら再び大学に戻ってくることが可能です。
大学の中退が後悔につながってしまう最大の要因は、中退すると大学に戻ってくることが極めて難しいからです。
その点で言えば、大学の休学は中退のメリットを享受しながら、デメリットがほとんどないといった最適な選択になると言えるでしょう。
もし休学という選択を検討しないまま中退してしまうと、中退した後に休学の魅力を知ってしまい後悔することが考えられます。
中退するまで誰にも相談しなかった人
大学を中退すべきかどうかは、人それぞれが置かれている状況によって異なります。
一概に中退した方が良いということは言えないため、もし自分で調べた情報だけで判断してしまうと、後々後悔するリスクが高まります。
誰かに相談することで、中退したいと考えていた理由が解消することもあります。
例えば、学費を懸念して中退を考えている場合、親に相談すれば資金援助を増やしてもらうことができるかもしれません。
大学の中退を検討する際は、信頼できる友人や親、大学の職員など様々な人に相談しながらどうすべきか考えることがおすすめです。
自分一人で決めてしまうと、自分にはなかった観点を踏まえて中退の判断ができなくなりますので、できる限り周囲の人に相談した上で中退するかどうか決めてください。
「理由の明確化」「休学の検討」「周囲への相談」という3つの判断軸は、いずれも中退を決める前であれば今からでも実践できます。後悔しない選択をするために、決断を急ぎすぎていないか一度立ち止まって確認してみてください。
大学を中退しても後悔しない人の特徴
大学を中退しても後悔しない人の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
- 中退してまで向き合いたい夢がある人
- 在学中に強いストレスを抱えていた人
- すぐにでもお金を稼ぎたい人
それぞれ詳しく解説します。
中退してまで向き合いたい夢がある人
大学を中退したい理由が明確で、かつ中退してまで向き合いたいと考えている夢がある人は、大学を中退しても後悔しないと考えられます。
「芸能関係につきたい」「大学では学べないことを学びたい」など、大学を中退した方が夢に向かいやすいことはいくつか考えられます。
特に、大学を中退すると自分で使える時間を大幅に増やすことができるため、時間がかかる物事に挑戦したい人は、大学の中退が最適な選択になることもあるでしょう。
また、夢を叶えるために大学を中退した場合、もし仮に夢をあきらめなければならなくなった場合も、その後の就職活動で中退理由をポジティブに伝えることができるため、就職活動で不利になりにくいとも考えられます。
このことから、大学を中退する際は自分がやりたいことが明確かどうかという判断基準を持っておくことが大切とも言えます。
在学中に強いストレスを抱えていた人
ゼミや単位取得、大学内の人間関係など、在学中に強いストレスを感じている人は、中退をしても後悔しないと考えられます。
大学に通うこと自体が精神的なつらさに繋がってしまっているような人は、そのまま大学に通うことで、うつ病などの精神病を患ってしまうリスクが高まります。
一度精神病にかかってしまうと、大学生活はおろか、社会人としても働けない状態になりかねません。
強いストレスが自分の人生に悪影響をもたらしてしまう前に、大学を中退する事は悪いことではないと言えます。
むしろ、そういった人ほど大学を中退し、自分の人生を改めて見つめ直してみることも良い選択と言えるでしょう。
すぐにでもお金を稼ぎたい人
何らかの理由ですぐにでもお金を稼ぎたいと思っている人は、大学を中退しても後悔しにくいと考えられます。
大学を中退してそのまま民間企業に就職できれば、同年代の人よりも早くお金を稼いでいくことができます。
それだけでなく、お金とともにスキルも身に付けることができるため、社会人としての成長速度を上げたいような人にとって大学中退が最良の選択になるかもしれません。
ただし、お金を稼ぎたいからといって、短絡的に大学を中退してしまうことは避けるようにしましょう。学歴によって生涯賃金には大きな差が生じるとされているためです(参考:JILPT ユースフル労働統計)。
大学を中退して働けば短期的には同年代よりも早く稼げますが、長期的な目線で見ると収入に差が出る可能性がある点は理解しておきましょう。
このことを理解した上で大学を中退するのか検討すれば、将来後悔するリスクを減らせるでしょう。
ここで紹介した3つの特徴に共通しているのは、いずれも「自分の意思で納得して選んでいる」という点です。夢に向かっているのか、ストレスから解放されたいのか、早く自立したいのか、理由は人それぞれですが、自分の状況を正しく理解した上で決断できていれば、大学中退は後悔につながりにくいと言えます。
実際に大学を中退して「なんとかなった」「してよかった」と感じている人の体験談は、以下の記事で詳しく紹介しています。
大学中退の後悔を長引かせないためにできること
大学中退そのものよりも、中退後の行動が遅れることで後悔が長引いてしまうケースも少なくありません。後悔を引きずらないためには、できるだけ早く行動に移すことが大切です。
自分に合った就職先を知る
大学中退者の就職先としては、学歴よりもコミュニケーション能力やスキルが重視される営業職・ITエンジニア・施工管理などが代表的です。自分に合った就職先を早い段階で把握しておくことで、就職活動の方向性が定まり、遠回りをせずに内定を目指せます。
具体的な業界・職種の選び方や探し方は、以下の記事で詳しく解説しています。
一人で就職活動を抱え込まない
大学中退者の就職活動は、大卒者に比べて書類選考や面接で不利になりやすい場面が多いのも事実です。自己分析や企業研究、面接での中退理由の伝え方など、一人で判断が難しい部分は、若手の就職支援に強いエージェントに相談することで解消できます。
相談先の選び方や、中退から就職を成功させるまでの具体的な進め方は、本記事の冒頭で紹介したメイン記事でも詳しく解説しているので、あわせて確認しておきましょう。
大学中退を考える人によくある質問
最後に、大学中退を考える人によくある質問を取り上げて解説します。
大学を中退するとどんなデメリットがありますか?
大学を中退することには、以下のようなデメリットが考えられます。
- 最終学歴が高卒になる
- 学び直しをしたいと考えたときに再受験が必要になる
- 面接で大学中退理由ばかり聞かれる
- 大学の支援を受けられなくなる
- 同年代の大卒を見て劣等感を感じることがある
- 空白期間が長引きやすい
- 友人と疎遠になりやすい
様々なデメリットがありますので、大学を中退しようとする場合は入念に検討を進めましょう。
大学中退を後悔しやすい人の特徴は?
大学中退を後悔しやすい人の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
- 衝動的に行動しやすい
- 長期的な未来を見据えるのが苦手
- 自分一人で情報収集ができない
- コミュニケーション能力に自信がない
- 逃げ癖がある
これらの特徴に当てはまる人は、そのまま大学を中退しても後悔するリスクがあると考えられます。
大学中退で後悔しないためにできることはありますか?
中退したい理由を明確に言語化すること、休学という選択肢も含めて検討すること、家族や大学の窓口など周囲に相談してから決めることの3点が、後悔しないための判断軸になります。この3つに一つでも不安が残る場合は、決断を急がずもう一度立ち止まって考えてみましょう。
大学中退して「後悔していない」という人もいますか?
本記事で紹介した通り、明確な目標に向かって中退した人や、強いストレスから解放された人など、大学中退を前向きに捉えている人も少なくありません。実際の体験談は本記事の「大学を中退しても後悔しない人の特徴」で紹介している関連記事で詳しく紹介しています。
中退と休学、どちらを選ぶべきですか?
気持ちの整理がついていない場合や、中退の理由が曖昧な場合は、まず休学を検討するのがおすすめです。休学であれば大学に籍を残したまま距離を置け、後から大学に戻る選択肢も残せます。中退してまで実現したい明確な目的がある場合は、中退という選択も後悔にはつながりにくいでしょう。
大学中退を後悔しても、その後の人生を立て直すことはできますか?
中退した過去は変えられませんが、その後の就職活動の進め方次第で挽回は十分可能です。一人で抱え込まず、若手の就職支援に強いエージェントに相談しながら、自分に合った就職先を見つけていきましょう。


























