「中卒は正社員になれない」は嘘!未経験からホワイトな職場へ就職する方法

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「中卒では正社員になれないのかな」「高卒以上の応募条件の求人が多くて就職活動の方法がわからない」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

中卒での就職活動は大変なところもありますが、就職活動の対策をすることで正社員の就職に成功できた人も多数存在します。さらに、手に職を就けられて昇給・昇格するなどのメリットもあります。

そこで今回は、中卒では正社員になれないと言われる理由と対処法、ホワイトな職場への就職を成功させるための実践的なポイントについてそれぞれ解説します。

中卒からチャレンジしやすい求人条件についても詳しく紹介しますので気になる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

1.中卒では正社員になれないと言われる理由


中卒では正社員になれないと言われる理由を詳しく見ていきましょう。

(1)中卒から正社員へ就職した人の割合

厚生労働省の若年者雇用実態調査によると、学歴別の正社員への就職率は下記のグラフの通りです。

(参考:厚生労働省|平成30年若年者雇用実態調査結果の概況

上記グラフを見ると、若年労働者(15歳〜34歳)のなかでも、中卒者は35.4%となっていて、全体に占める割合は3割程度であることがわかります。
残りの7割程度の人は、契約社員、派遣社員、パート・アルバイトなどの非正規勤務の雇用となっています。

また、高卒者が56.3%、短大・高専卒が66.2%、大卒・大学院卒が80.9%となっていて、高学歴になるにつれて、正社員への就職率が高まっています。
中卒者は高卒や大卒者と比較したとき、就職で不利になることがあります。
日本社会においては、高等教育を受けた人がより優れているという認識が根強く、中卒者が適切な就職機会を見つけるのが難しい場合があるからです。
中卒から正社員への就職は、教育レベルや就職市場の競争、社会的認識の面で多くの逆境がありますが、自分の強みの活かし方、業界・職業選択の方法によって、成功する道は拓けるでしょう。

(2)採用担当者が中卒者へ抱く懸念点

採用担当者が中卒者を採用する際には、いくつかの懸念点が存在します。

中卒者は高校や大学を卒業していないため、基本的な学力や専門知識が不足していると見なされることがあり、特定の職務に必要な基礎スキルが欠けていると懸念が生じます。
中卒者は職業経験が少ないか、全くないため、職場での実務経験や業務への適応能力について疑問がもたれます。

また、職場で効果的なコミュニケーションを取る能力に欠けていると見なされることがあります。これは、学校教育におけるプレゼンテーションの機会が少ないためです。

中卒者のキャリア展望が限られていると考えられることがあり、将来的な昇進やスキルアップの可能性について疑問を持つことがあります。

採用担当者は中卒者を採用する際にいくつかの懸念を抱くことがありますが、それらは個々の求職者の実際の人柄やスキル・経験によって払拭される可能性があります。

2.中卒から正社員に就職成功させるポイント


中卒から正社員に就職成功させるポイントは下記の3つです。

(1)ビジネスマナーを身につける

中卒者が正社員として就職する際には、ビジネスマナーを身につけることは非常に重要です。面接での第一印象が良くなり、職場でのコミュニケーション能力と適応力を示すことができるからです。

面接や職場での適切なマナーは、第一印象が良くなって信頼を得られやすくなります。
さらに、ビジネスマナーを身につけることで、職場のルールや文化に迅速に適応して効率的に働くことができるため、チーム内での円滑な連携もしやすくなります。

そのため、採用面接のときには、礼儀正しい態度や清潔な服装、適切な言葉遣いを心がけることが大事です。
面接官との会話中には目を見て話す、質問にはっきりと答えるなどの基本的なビジネスコミュニケーションスキルを示すことによって、面接官から「信頼できる」という印象が得られて正社員として採用されやすくなります。

基本的なビジネスマナーを習得して実践することで、中卒者でも成功した就職活動を行うことが可能になるでしょう。

(2)書類選考・面接対策を徹底する

中卒者が正社員の就職を成功させるためには、書類選考と面接の徹底した対策を行うことが非常に重要です。

正社員の職歴がなかったとしても、飲食店でのアルバイト経験が長期間あれば、顧客対応や担当業務、チームでの連携方法、工夫した点を職務経歴書に記載します。
自己PR文には、なぜその職を優先しているのか、どのような価値を企業に与えられたらよいか具体的に説明します。

さらに、友人や家族に協力してもらい、模擬面接を実施して質問への回答方法や立ち居振る舞いを練習してみましょう。
面接では、事前に練習した通りに落ち着いて自己紹介し、質問に明確に答えることで、採用担当者に良い印象を与えられるでしょう。

中卒が正規としての就職を目指す際には、書類選考と面接の両方において入念な準備が必要です。 履歴書と自己PRで自分の強みをアピールして、面接での適切な対応によってそのポテンシャルを示すことが、就職成功への鍵となります。

職務経歴書の書き方、面接対策についてさらに詳しく知りたいという人はこちらの記事も参考にしてみてください。

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(3)転職のプロからアドバイスを受ける

中卒者が正社員としての就職を目指す際、就職・転職のプロであるキャリアアドバイザーからアドバイスを受けることは、重要なステップとなります。

キャリアアドバイザーは就職市場の動向や求められるスキルを深く理解しており、効果的な就職活動の戦略や面接技術、履歴書の書き方など具体的なアドバイスができます。

履歴書や自己PRの作成では、どのようにして自分の強みや経験を際立たせるかが重要です。専門家はこれらの書類を効果的に作成する方法を指導してくれます。

さらに、面接の際には、自己紹介や質問への回答方法が重要です。専門家は模擬面接を通じて、実際の面接での振る舞い方を練習させてくれます。

たとえば、求職者の過去のアルバイト経験や独学で習得したスキルをどのように強調するかアドバイスしてくれます。また、実際の面接に備えて、一般的な質問への適切な回答方法や身だしなみについてのロールプレイングを行います。
当社キャリアアドバイザーがあなたの魅力を最大限に発揮できるようトータル的な就職サポートができますので、お気軽にご相談ください。

3.中卒からチャレンジしやすい求人条件

3.中卒からチャレンジしやすい求人条件

中卒からチャレンジしやすい求人条件は下記の3つです。

(1)学歴経歴不問・未経験歓迎の仕事

「学歴経歴不問」「未経験歓迎」の求人は、特定の教育レベルや経験を必要としないため、中卒者がチャレンジしやすいです。
未経験者歓迎の求人は、特定の職種や業界において初めて働く人々を対象としており、基本的なスキルや知識から学べるチャンスを提供しています。

具体的には、研修や職場でのトレーニングを実施して新入社員が仕事を学び、成長するのをサポートしてくれます。

中卒者が就職市場に挑戦する際、学歴経歴不問や未経験者歓迎の求人は大きなチャンスとなります。
基本的なビジネススキルを得て、実務経験を積んで、キャリアの基盤を築くことができれば、将来さらにキャリアアップしていくことができるでしょう。

(2)資格・スキルなしでOKの仕事

中卒者が就職市場で挑戦しやすいのは、「資格・スキルなしでOK」の仕事です。
特定の専門的な資格や事前の職業技能がなくても応募可能な仕事であるため、初心者や未経験者にとって入門しやすい求人だからです。
職業的な背景や教育歴に関わらず、広範な応募者に開かれているため、職場での研修や実践を通じて必要なスキルを学ぶ機会を提供してくれます。資格や特定のスキルが必要ない仕事はキャリアの選択肢を広げるためのステップアップとなります。

中卒者が就職市場に挑戦する際、資格や特定のスキルが不要な求人は大きなチャンスです。実務経験を積みながら必要なスキルを学べるのでキャリア形成における土台を築くことができるでしょう。

(3)人手不足の業界・職種

中卒者が就職市場で挑戦しやすい職種は、人手不足を経験している業界や職種です。
人手不足の業界や職種では、学歴よりも個人の意欲やポテンシャルを重視する傾向があり、未経験者でもキャリアをスタートしやすい環境が整っています。

新入社員に対して必要なスキルや知識を教える研修プログラムを設けていることが多いため、未経験者、学歴問わず求職者を受け入れる傾向があります。
さらに、人手が足りない環境では、早期に重要な役割を任される機会が多く、キャリア成長につながることがあります。

研修と職場での実務経験を通じてスキルを習得すれば、将来のキャリアアップにつなげることができるでしょう。
中卒からチャレンジしやすい業界・職種についてさらに詳しく知りたい人はこちらの記事も参考にしてみてください。

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4.中卒から正社員への就職を有利にする資格


中卒から正社員への就職を有利にする資格は下記の5つです。

(1)普通自動車免許

中卒者が正社員としての就職を目指す際、普通自動車免許を取得することは大きなアドバンテージになります。この免許は、多くの職種で求められる基本的な資格であり、就職の選択肢を広げる効果があります。

自動車免許を持っていると、営業、施工管理、施工管理など、運転が求められることのある職種に応募できます。
また、自動車を運転できることで、職場へのアクセスや業務中の移動が容易になり、職場選択の機会が増えます。

特に地方や運転が必要な業務が多いエリアでは、自動車免許をもつことが大きなプラスになります。
具体的には、営業職や配送業の場合、商品や荷物の配送業務があるため、普通自動車免許が必須条件となることがあります。

中卒者が正社員としての就職を目指す場合、自動車免許を取得することは、職業・職場選択の幅を広げられるため、より多くの機会を得る重要なステップになります。

(2)高等学校卒業程度認定試験

中卒者が正社員としての就職を目指す際に有利な資格のひとつが、「高等学校卒業程度認定試験」の合格です。

中学を卒業した後に高校を卒業していない人が、高校卒業と同等の学力があることが証明されるため、合格することで高校卒業と同等の学歴を公式に認められます。
多くの職種では最低限の学歴として高校卒業が求められることが多いため、就職の際の選択肢が広がります。

中卒者が正社員としての就職を有利に進めるためには、高等学校卒業程度認定試験の合格をさせることによって、就職活動の際に幅広い選択肢と自己成長の証明となるでしょう。

(3)宅地建物取引士

中卒者が正社員として就職する際に有利な資格のひとつが「宅地建物取引士」であり、不動産取引に関わる専門的な知識と能力を証明するもので、不動産業界での就職やキャリアアップにつながります。

具体的には、不動産に関する法律、契約手続き、宅建業法などの専門知識を持っていることを示すため、不動産業界で非常に重宝される資格です。

宅地建物取引士は国家資格であり、この資格を持つことで業界内外での信頼性と専門性が認められ、この資格を持つことにより、不動産会社、管理会社、開発会社など、さまざまな分野で働く機会が得られます。

たとえば、就職活動の場面において、宅地建物取引士の資格を取得したうえで、不動産会社に応募すると、資格が評価されて正社員として採用されやすくなります。
さらに、宅地建物取引士として、不動産の売買契約のアドバイスやクライアントへの説明など、専門的な業務を担当できるため、会社で重要な役割を任されるでしょう。

中卒者が正社員としてのキャリアを築く際、宅地建物取引士の資格は大きなアドバンテージとなります。宅地建物取引士としての資格取得により、中卒者でも専門分野で充実したキャリアを築くことが可能になるでしょう。

(4)IT系資格(ITパスポート・CCNA)


中卒者が正社員としての就職に成功するためには、IT系の資格、特に「ITパスポート」や「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」などの資格が有利に働くことがあります。

ITパスポートはITの基礎知識を広く浅く学ぶことができるため、IT分野を学ぶことが初めての人におすすめの資格になります。
ITパスポート資格は、IT系の職種で必ずしも有利になる資格というほどではありませんが、オフィスワーク全般で活用できるIT知識も学べるため、事務系などのバックオフィスを希望する人にも役立ちます。

CCNAはネットワーク技術に関する専門知識を示すもので、インフラ系のITエンジニアにおける専門性を証明する資格です。
たとえば、ネットワークに興味があれば、CCNAの資格を取得することで、大きなアドバンテージとなるため、ITエンジニアのなかでもネットワークエンジニアとして採用されやすくなります。

現代の多くの職場では基本的なITスキルが必要とされており、IT系の資格はITスキルと専門知識を証明できるため、さまざまなキャリアの道を開く可能性を高められるでしょう。

(5)介護職員初任者研修

中卒者が正社員としての就職に有利に働く資格のひとつとして、「介護職員初任者研修」の修了があります。介護の基本的な知識と技術を身につけることを目的としたもので、介護業界で働くための入門的な資格です。

介護職員初任者研修では、基本的な介護技術、コミュニケーションスキル、介護に関する法規などを学べます。

日本の少子高齢化社会において、介護職員の需要は非常に高く、特に資格を持つ人材は重宝され、老人ホーム、デイサービスセンター、介護施設など、さまざまな介護関連施設での就職の機会が広がります。
介護職は社会にとって重要な役割であり、多くの就職機会があるため中卒者にとって魅力的なキャリアパスのひとつです。

5.中卒者の年収はどのくらい?


厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、20代の学歴別平均年収グラフは下記の通りです。


(参考:厚生労働省|賃金構造基本統計調査

中卒者は309万9400円、高卒者は336万7950円、大卒者は384万1500円、と学歴が高くなるにつれて年収も高くなっていることがわかりますが、300万円~400万円の間となっていて20代のうちは大差はありません。

つづいて、30代〜50代の学歴・年代別の平均年収のグラフは下記の通りです。

(参考:厚生労働省|賃金構造基本統計調査

上記グラフを見ると30代以降から年代が上がるにつれて学歴ごとの差が開いていることがわかります。

50代を見ると中卒者は461万5150円、高卒者は500万4950円、大卒者は839万4800円となっており、中卒者と大卒者の年収差は400万円近くも差が開いていることがわかります。

20代のうちはどの学歴でも難易度の低い業務から始めることが多いため、年収の差は開きにくいですが、30代以降は経験・スキルが積みあがった業務となっているため差が開きやすくなっています。

特に大卒は年代があがると大きなプロジェクトを任されたり、役職者に抜擢される傾向があります。

中卒者でも、手に職をつけたり、特定の技術を取得すれば、年収が高くなることがあります。
たとえば、建設業、製造業、IT業界などで経験を積むことで、年収は上昇する傾向にあります。
中卒者の年収は手に職をつける、特定の資格を取得する、経験を積むことで年収を増やすことが可能です。また、地域による給与水準の違いもあるため、年収は自分のキャリアの目標や生活の質に合わせて考えるべき要素のひとつです。

6.中卒から正社員にチャレンジするときの注意点


中卒から正社員にチャレンジする際には、重要な注意点があります。これらを理解し、対策を講じることで、就職活動の成功率を高めることができます。

求人企業の給与や福利厚生などの目先の待遇面にとらわれずに、長期的な目線で手に職をつけられる業界・職種を探しましょう。求人市場の状況を把握し、どのような業界・職種が中卒者に適しているかを知ることが重要です。

また、求人の応募条件が高卒以上が多かったとしても、学歴や職歴を偽って応募書類に記載しないようにしましょう。
採用になったとしても、後から判明して採用取り消しとなったり、最悪のケースは経歴詐称として解雇となる恐れがあります。

学歴ではなく、資格の取得やアルバイト経験などを通じて、自己の強みや経験、熱意を積極的にアピールすることが重要です。

まとめ


今回の記事では中卒では正社員になれないと言われる理由と対処法、就職を成功させるためのポイントについて解説しました。
中卒から転職したい場合には「学歴経歴不問」「未経験OK」と記載のある求人に応募することがポイントとなります。
さらに、就職市場状況を理解したうえで中長期的にスキルアップできる職種を選び、面接では自信をもって、自分の強みや熱意をアピールする準備をしておきましょう。

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