【営業種類別で適性診断】営業に向いている人・向いていない人の特徴(インサイドセールス・個人営業・法人営業・メーカー等)

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職種の代表格として、一番有名といっても過言ではない営業職。就職や転職の中で誰しもが一度は目にして、自分に向いているのか、できるのか、と考えたことがあるのではないでしょうか。

実際、営業職を選択肢に入れるか入れないかで、検討することのできる求人の数はかなり変わってきます。そこで今回は、基礎知識として様々な営業職の業務内容、そしてその営業職に求められる素質を紹介していきます。そして、その後に今の自分の営業職適性をチェックできるように、「向いている特徴」、「向いていない特徴」をそれぞれ7つずつ紹介しています。

自分が営業職に向いているかどうか知りたい人はぜひ参考にしてみてください。

1.【種類別】営業に向いている人の特徴

営業職という言葉を聞いたときに多くの人がイメージする仕事内容は、自社の商品やサービスをお客さんに直接提案していくものではないでしょうか。

そのイメージが誤っているわけではないですが、実際は営業職とは「営業先」×「営業手法」×「扱う商材」の掛け合わせによって様々な種類が存在しています。

そして、その種類毎に働き方や求められるスキル、難易度は変わってきます。

営業の種類を「個人向け×有形商材、個人向け×無形商材、法人向け×有形商材、法人向け×無形商材」の4つに分類したときの難易度としては、上記の図のようになります。ピラミッド層の上部になるほど、営業の難易度は高くなる傾向があります。

今回は大半の要素を構成する「営業先」と「営業手法」について紹介し、それぞれに求められる素質を詳しく説明していきます。営業職の代表的な種類としては次のようなものがあります。

<営業職の代表的な種類>

  1. 新規営業
  2. ルート営業
  3. 反響営業
  4. インサイドセールス
  5. 個人営業(生命保険、不動産など)
  6. 法人営業(メーカー営業など)

(1)新規営業

新規営業とは、新しい顧客を一から探して自社商品やサービスを購入・契約してもらう営業のことです。

具体的な業務内容としては、企業や個人宅に対して「テレアポ(テレフォンアポイントメント)」や「訪問」から始まり、交渉、契約成立まで一気通貫で行っていきます。

新規営業では、初対面の相手と短時間で信頼関係を築くことが求められます。そのため、自分から積極的に話すことのできるコミュニケーション能力が必要になります。

また、アポイントすら取れず断られることも多々あるので、一件、一件を引きずらず行動量を維持しながら、営業活動を行っていく根気強さが求められます。

(2)ルート営業

ルート営業とは、既に契約を結んでいる顧客(既存顧客)に対して、契約の更新や新たな商品、サービスの追加契約を提案する営業のことです。

具体的な業務内容としては、既存顧客に電話や訪問を通して、利用している商品やサービスへの不満や課題等が無いかヒアリングを行い、それに対しての対応や新たな商材を用いた課題解決の提案を行っていきます。

ルート営業では、自社が築いてきた顧客との関係性を良好に維持することが求められます。そのため、どのような顧客に対しても自社の利益の追求だけではなく顧客の目線に立ち共感を示しながら、課題を解決して行く臨機応変な対応力が必要になります。

また、同時並行で複数の顧客を任されることが多いため、定期的な連絡の日時や契約情報の整理等をミスなく行っていく管理能力が求められます。

(3)反響営業

反響営業とは、WEB、テレビ、新聞や雑誌等に掲載した広告を基に相手から問い合わせを受けた際に商品やサービスの購入・契約の手続き、提案を行う営業のことです。 

具体的な業務内容としては、大きく二種類に分かれます。一つは反響を得るための広告の効果測定を行い、その結果から内容の改善を図っていく業務になります。

もう一つは、広告に反応があった見込み顧客※1に対して、商品やサービスの購入・契約を促し、成約に結びつける問合せ対応になります。

反響営業では、データを分析して戦略を立てることが常に求められます。

広告費を既に投資しているため、それを回収することのできる成約率が最低限でも要求されます。そのため、広告のどのような文言や視覚情報が顧客に対して効果的であるのか、問合せ対応の際のトーク内容も成約率を高めるために試行錯誤を行っていく必要があります。

また、顧客のニーズを引き出し成約に向けて背中を押すために、顧客に寄り添う共感力も求められます。※1)見込み顧客とは、自社の商品やサービスを契約したことは無いが、商材についての興味、関心はある程度持ち、ゆくゆくは契約まで繋がる可能性がある顧客のことです。

(4)インサイドセールス

インサイドセールスとは、見込み顧客に対して電話やメール、WEB会議ツール等を用いた非対面で行う営業のことです。

インサイドセールスは、商談の相手と直接会うことなくオンライン上で完結できるという特性上、コロナ禍で大きく需要が伸びた仕事の一つです。

具体的な業務内容としては、商材やサービスに興味を示した見込み顧客に対して、電話やメール等で接触し、抱えている課題等をヒアリングします。

そこで課題を明確にすることで、契約の意向を高め、商談を担当するフィールドセールス(顧客先へと実際に足を運ぶ営業職)に繋げていきます。

インサイドセールスが誕生した理由のひとつに、一連の営業活動を分業化することで効率的に売上を伸ばすことができるという背景があります。

インサイドセールスにはフィールドセールスへの接続を並行してどれだけ素早くできるかといった管理能力、フィールドセールスが成約を得る可能性を上げるためにどれだけ事前に課題を顕在化させることができるかという高いヒアリング能力と課題発見能力が求められます。

(5)個人営業(生命保険、不動産など)

個人営業とは、言葉通り個人の一般の方や個人事業主を対象とした営業のことです。

営業手法としては新規営業と反響営業がほとんどになります。

「個人」×「新規営業」の代表的なものとして、保険や電力等の営業があります。

これらの営業職のメリットとしては、頑張って成果を出せば出すほど、稼ぐことができるという点になります。

しかし、新規開拓で成果を出す事に苦労される方は多く、精神的にも体力的にもハードな面があることは覚えておきましょう。

そのため、求められる素質としては、成果を出す為の行動を愚直に続けて行くことのできる向上心の高さストレス耐性、そして老若男女問わず、良い第一印象を持って貰うための、見た目の清潔感や声の明るさ等が必要になります。

「個人」×「反響営業」の代表的なものとして、不動産や自動車等の営業があります。

皆さんも電車内の広告や新聞広告等でよく見かける商材だと思います。

これらの特徴としては、このように広告に多額の費用を投じたとしても、回収の見込みを立てやすい高単価な商材を扱うことが多い点です。

確かに新規営業のようなガツガツした要素は求められないのですが、その代わりに顧客の悩みや課題を丁寧にヒアリングし、その課題に対する解決策を論理的に提案することで着実に成約に結びつけることが求められます。

そのため、求められる素質としては相手に寄り添う傾聴力課題発見力論理的思考力が必要になります。

(6)法人営業(メーカー営業など)

法人営業も、言葉の通り法人相手の営業、つまり企業の担当者相手に行う営業のことです。

営業手法としては新規営業とルート営業がほとんどになります。

「法人」×「新規営業」の代表的なものとして、コスト削減の営業、IT業界等の営業があります。これらの特徴としては、将来的なルート営業先の開拓という点です。

自社の顔として、相手企業との信頼関係を勝ち取る必要があるため、相手企業の事業内容をはじめとした業界の専門知識を自主的に学ぶ姿勢が必要になりますし、その上で自社商材を魅力的に伝える提案力が必要になります。

「法人」×「ルート営業」の代表的なものとして、メーカー営業、コンサルティング業界等の営業があります。これらの特徴としては、複数の顧客を一人で担当し、どれくらいの周期で、何曜日の何時に、どのような方法で、フォローを行っていくかを整理しながら同時並行で円滑に進めていく調整力が求められる点です。

また、その顧客を自分で選ぶのではなく、会社から担当を任されるという点も重要な点になります。

つまり、担当顧客が自分の性に合わないからといって、コミュニケーションエラーで、契約に悪影響を及ぼすことがあれば、時にそれは会社に大損害を及ぼす可能性があります。

このことから、求められる素質としては上手く相手の懐に入ることができる要領の良さや、普段のコミュニケーションを盛り上げる話題作りや業界動向に合わせた提案から自社商材の魅力を感じて貰うために、幅広く情報を収集する情報感度の良さが必要となります。

<営業を分類分けしたときの商品・サービスの代表例>

営業の顧客対象は個人客に営業する個人営業と法人(企業や団体)に営業する法人営業に分かれており、取り扱う商材やサービスの種類は有形商材と無形商材に分かれます。そして、営業の種類は顧客対象と商材・サービス種類で掛け合わせた、「個人向け×有形商材、個人向け×無形商材、法人向け×有形商材、法人向け×無形商材」の4つに分類分けされます。分類分けしたときの商品・サービスの代表例としては、上記の図のようになります。

転職の場合、法人営業の応募条件には営業経験を求められることが多いため、まずは個人営業の経験を積んでからチャレンジすると採用されやすくなります。会社によっては営業未経験者の法人営業を募集していることもありますので、自分で求人を探すのが難しい場合には、キャリアアドバイザーが求人を紹介することもできますので、ご相談ください。

2.営業に向いている人の7つの特徴

営業で必要な特徴を考えたときに、コミュニケーション能力が最初に浮かぶ可能性は非常に高いでしょう。しかし、コミュニケーション能力以外にも持っていれば、営業に役に立つ特徴はいくつかあります。

ここでは、営業で必要な特徴はどのようなものがあるか紹介していきます。

<営業に向いている人の7つの特徴>

  1. コミュニケーション能力が高い
  2. 相手の立場に立って考えることができる
  3. 様々なことに対して興味関心が強い
  4. 記憶力がある
  5. 粘り強さ
  6. 目標と計画を立てることが得意
  7. 体力に自信がある

(1) コミュニケーション能力が高い

コミュニケーション能力が高いということは単純に人と話すことが得意な人ではなく、営業で求められるコミュニケーション能力を持っている必要があります。

営業で求められるコミュニケーション能力は、商品やサービスの特徴を、相手のメリットに置き換えて話すことが非常に重要です。

また、相手が理解しやすいように論理的に伝えたり、相手がイメージしやすいように、具体例を用いながらわかりやすく伝えることも求められます。

同じくコミュニケーション能力が求められるイメージのある販売職ですが、販売職は商品を購入してもらうことに目標を置き、商品の魅力を伝えることに注力するのに対し、営業職では相手が抱える課題を解決することを目標に置き、その解決手段として、自社の商品やサービスを提案することに注力する傾向があります。

つまり、一方的に自分が話すのではなく、相手の話をしっかりと聞き、その聞いた内容に対して質問や提案をすることのできる双方向的な会話がテンポよくできる方は、より営業適性が高いと言えるでしょう。

(2) 相手の立場に立って考えることができる

相手の立場で物事を考えることは重要という話はよく聞くことだと思います。しかし、具体的にどのようなことを考えればいいのでしょうか。営業では大きく2つの要素を考えることが重要です。

①商材について相手が知っているかどうか。

説明している商品やサービスに対する知識が相手になければ、かみ砕いて説明する必要があります。 一つの専門用語で説明できるとしても、相手が理解できない可能性がある場合には、他の一般的な単語や例を用いるなど相手への伝わりやすさを意識しましょう。

例えば、ここ数年で爆発的にサービスが広がった「サブスク(サブスクリプションサービス)」ですが、その言葉自体を知らない方に対して、「〇〇のサブスクサービスです」と営業をしても、当然何も伝わりません。その際に、電車やバスの定期券、食べ放題のお店といった昔からある身近なものを例えとして用いたり、月額制の使い放題サービスとかみ砕いて説明することができれば、相手も頭でイメージし理解することができるでしょう。

②相手がどのような困難を抱えているのか。

商品やサービスをお勧めする際に、無闇に商材の長所だけを話したとしても、契約するとは限りません。 しかし、相手の抱えている困難を自社の商材で解決できることを的確に提案することができれば、契約して貰える可能性は高くなるでしょう。

例えば、4人家族の移動手段としてファミリータイプのワンボックスカーを求めている人に、最新機器が搭載された高性能なスポーツカーの凄さを懇切丁寧に説明しても、その魅力に納得し購入してもらうことは中々難しいでしょう。

まずは何に困って、何を求めているのか、予算はどのくらいで考えているのか、等の相手の事情をヒアリングすることが、営業活動のスタートラインになるでしょう。

(3)様々なことに対して興味関心が強い

「私は一つの商品やサービスしか売っていないから関係ない」と思う方もいるかもしれません。しかし、豊富な知識はその商材を提案する際にも役に立つことがあり、顧客が関心を持っている話題について話すことで、顧客との距離を縮めることもできるかもしれません。

例えば、昔で言うところの接待ゴルフもその代表的なものになります。

ゴルフ自体は商品やサービスの契約と直接的に関わっているわけではないですが、ゴルフという取引先の方の趣味に合わせて盛り上げ楽しませることで、心的な距離を縮め契約の話を円滑に進められるようにしていました。

このように顧客の趣味嗜好にマッチする知識や情報を持っていることが契約に向けて大きな効果を発揮することもあります。

また、様々なことを見ることで、新しい提案のヒントを得ることもあります。

例えば、新聞やニュースに毎日目を通す習慣をつくることで、経済動向や幅広い業界の動向を知ることができます。それにより、将来的に顧客に発生する課題等を予測し、その解決策から自社商材の提案を行うということも有効な手法として考えられるでしょう。

そのため、様々なことに興味や関心を持ち知識を収集することが出来る人は営業職に向いているでしょう。

(4)記憶力がある

記憶力が高いことは大きなメリットだと言えるでしょう。

顧客に関する様々な情報を覚えられれば、製品やサービスを提案するクオリティは自ずと高くなります。 

例えば、定期的な訪問を通し、コミュニケーションを重ねていく中で、顧客の些細な困りごとやストレスになっていることを記憶し、蓄積しておきます。その後、自社商材の契約を提案する際にその課題解決策を交えて話すことができれば、顧客により魅力を伝えることができるでしょう。

また、新商品やサービスがリリースされた時も、どのような顧客に需要があるのかを確認することなく、すぐに提案することができるでしょう。

そして、記憶力はコミュニケーションにおいても大きく役立ちます。 会う度に同じ質問をしたり、どんな課題があったのかを覚えていなかったりすると、相手に不信感を持たせてしまうこともあるでしょう。

しかし、記憶力に自信がない人でも顧客情報を整理する習慣をつけるなど工夫をすることで、顧客にマッチした提案をすることができるでしょう。

(5)粘り強さ

営業職はすぐに成果が出ることもあれば、中々出ないこともあります。出ない時であっても挫折せずに粘り強く、自分の目標に向かって努力することは何より重要です。

また、営業活動は正解がない活動であるため、粘り強く自分に合う営業スタイルを探してみたり、時代の流れに合わせて新しい提案方法を考えたりする努力を着実に遂行できる性格は営業職で役立つ素質でしょう。

(6)目標と計画を立てることが得意

営業活動では、売上や利益を計算することも重要になります。この時に必要な能力が、目標と計画を立てる力です。

営業職は会社の中で売上を作る役割を担うため、個々人が売上の数値目標を担う場合が多くあります。そして、大抵は会社からの評価がその目標に対しての実績でなされます。

つまり、目標とそれを達成するための計画を立てる能力が高い人は、自ずと達成する可能性が高くなり、会社からの評価も受けやすくなります。

具体的な手法としては、まず、現在の自分の状況を正確に把握した上で、自分の達成可能性を考慮した目標を設定します。次に、その目標を達成するための具体的な行動計画を細かく設計します。そして、実行していく中で適宜振り返りを行い、目標達成に向け行動計画を修正していきます。

このようなPDCAサイクル※2)を勉強やスポーツ、アルバイト等の中で経験したことがあるような方はその経験をそのまま活かすことができるでしょう。

※2)PDCAサイクルとは、管理業務や品質管理の効率化を図る手法の一つです。

Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)の頭文字を取って名称がつけられており、計画を立てて実行した際には、結果によらず必ず評価を行い、その評価を元に次の計画を立てて改善に取り組み続ける考え方になります。

(7)体力に自信がある

営業活動は一日に何件も顧客の会社を訪問したり、多くのオンラインミーティングをこなします。商談やミーティングをするだけでなく、それぞれ事前準備にも時間をかけるため、労働時間が長くなるケースが多いのが特徴です。

 また、体力面だけではなく精神面でのモチベーションを維持するための精神力も営業職として必要な素養だと言えます。

3.営業に向いていない人の7つの特徴

営業に向いている特徴があれば、逆に営業にはあまり適さない特徴もあります。ここではその特徴と向いていない理由、また改善する方法について紹介していきます。

<営業に向いていない人の7つの特徴>

  1. 人と会話をすることが不得意
  2. プライドが高すぎる
  3. 落ち込みやすい
  4. 行動を起こすまでに時間がかかる
  5. スケジュール管理ができない
  6. 結果重視に苦手意識がある
  7. 身だしなみに無頓着

(1)人と会話をすることが不得意

人と会話をすることが苦手な場合には、営業に向いていないかもしれません。

営業職は、コミュニケーションスキルが特に重要視される職業です。

お客様とのやりとりはもちろん、職場内での会話も大切な仕事のひとつだと言えます。

もしも、お客様が苦手なタイプであっても、割り切って上手く交渉を進めなければなりません。

自分を上手に売り込むためのコミュニケーションがとれない場合は、営業における楽しみを見出せない可能性があります。

人と会話することが不得意な場合には、会話の場数を踏んで慣れていくことも大切です。

人にはそれぞれ相性があり、自分はどんな人が相手なら話しやすい、話しにくいのかを把握すると、落ち着いて話せるようになります。また、話しやすい相手をよく観察し、話しやすさのポイントを取り入れることで、話すことへの苦手意識の克服につながるでしょう。

(2)プライドが高すぎる

自己肯定感を高め、仕事に誇りを持ち業務を進めていくことは良いことですが、プライドが高すぎる場合には、営業に不向きかもしれません。営業は多くの人と関わりを持つため、注意やアドバイスを受ける機会も多い職業です。

例えば、お客様の状況を上手くヒアリングできていなかったために、誤ったものを提案してしまい、注意を受けて上司から改善策のアドバイスを受けることがあるかもしれません。

目標を達成し、好成績を残すためには、周囲からのアドバイスを受け入れる素直さも必要となります。「自分のやり方が一番」といったプライドが捨てられない方や、厳しい指摘やフィードバックに対して反発する方は、営業成績を思うように伸ばせない可能性があります。

プライドが高すぎる自覚がある場合には、一度素直になって相手の意見を取り入れてみると良いかもしれません。その方が人付き合いもうまくいくでしょう。

(3)落ち込みやすい

日常において感情の起伏が激しく、自分自身の感情のコントロールが苦手である場合、営業で力を発揮できない可能性があります。

営業という仕事は、お客様と顔を合わせてコミュニケーションをとる機会が多い職業です。ときにはお客様から、心ない言葉をかけられることがあるかもしれません。そんな時でも感情を上手くコントロールし、冷静に対応する力が必要になります。

そのため、自分のミスや失敗で落ち込みやすい方は、一旦落ち込んだとしても、それを糧にしてミスしないための対処方法を用意しておき、次に活かしていくと良いでしょう。

(4)行動を起こすまでに時間がかかる

営業は行動力が求められる仕事です。そのため、行動力のない人にとってはかなり難しい仕事と言えます。行動力がない人、行動するまでに時間がかかる人は、普段の生活から見直す必要があります。

例えば、下記のような特徴があります。

<行動力がない人の特徴>

・アイディアが思いついてもひとつも実行できていない

・計画倒れになることが多い

・外出することが面倒になることが多い

・失敗することを恐れて、新しいことをするのにかなり慎重になってしまう

自分自身で「よしこれをやろう!」と決めてから、すぐにでもサッと出かけられるフットワークの軽さは、営業に役立つでしょう。

現時点で行動力がなくても、意識すれば行動力を高めることは可能なため、行動力を高めたい場合には次のようなことを実践してみましょう。

<行動力を高める習慣>

・何もしない時間を極力作らない

・常に今やるべきことを明確にしておく

・指示待ちではなく自発的に動く

・質よりもスピードを重視する

(5)スケジュール管理ができない

営業での目標を達成するためには、日ごとや週ごとにスケジュールを適切に管理する必要があります。スケジュールを立てるのが苦手な方や、目標達成というゴールから逆算して必要な行動の積み重ねができない方は、営業職には向いてないかもしれません。

また、お客様とのアポイントや納期管理も信頼関係を構築する上でとても大切なので、時間にルーズな方は改善していく必要があります。

スケジュール管理はタスク管理ツールの活用によって改善することもできます。

下記にタスク管理ツールの一例として「Stock」をご紹介します。

主に「タスク管理」と「情報共有」の2つに機能を絞ったタスク管理ツールです。

<Stockの特徴>

・業務の進捗が「見える化」できる

・タスクごとのチャットが使える

・初心者でも使いやすい直感的に使用できる

無料で使えるプランもありますので、活用してみるとスケジュール管理にも役立つでしょう。

(6)結果重視に苦手意識がある

営業は、年・月・週単位などで、売らなければならない目標金額が設定され、常にそのノルマと闘わなくてはいけません。ノルマの未達成が続けば、上司から指導を受けたり、勤務評価が下がり昇給できなかったり、異動になるということもあります。

また、良い成績を出すほどノルマが上がる仕組みを取っている組織も多いため、ノルマが上がっても毎月1からのスタートになるので、成長するほど高いノルマに追いつめられると感じる人もいます。

成長していくことのやりがいよりも「翌月もノルマを達成しなければならない」と苦痛に感じすぎてしまう人は、慣れるまで苦労するかもしれません。

(7)身だしなみに無頓着

営業といえばトークスキルが重要なのではないかと考える人が多いかもしれませんが、印象面も大切です。

初対面の相手の第一印象は見た目から受ける印象の比重が高くなっています。

メラビアンの法則”をご存知でしょうか。

メラビアンの法則は、1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアン氏の著書

「Silent messages(非言語コミュニケーション)」によって提唱されました。

メラビアン氏が実施した実験がルーツとなっていて、下記のようにデータに基づく心理現象となっています。

<初対面の人に会ったときの印象を決定づける要素>

1位・・・見た目や表情、仕草などの視覚情報(55%)

2位・・・声(38%)

3位・・・言葉や話の内容(7%)

一言で言うと、「第一印象はやっぱり見た目」という心理効果を指します。

日ごろから身だしなみに気を配っていて清潔感のある人は「仕事にも丁寧に取り組んでくれそうだ」という印象を与えやすいでしょう。

逆に清潔感のない営業職からは、仕事だけではなく人柄自体にも不信感を持たれる可能性があります。

頑張ってお洒落をしなければならないという訳ではなく、最低限、次のようなことに気を付けていれば良い印象に繋がるでしょう。

<営業職に適した身だしなみ例>

・しわのないワイシャツを着ている

・爪が綺麗に切り揃えられている

・髪型が整えられており、髪が目にかかっていない

・口臭や体臭等の最低限の匂いケアをしている

4.営業職に向けて身につけたい能力3選 

営業職は人と対面することも多い職業です。そのため、顧客の課題を導き出す能力、円滑なコミュニケーション能力などさまざまな能力が求められます。ここでは営業職に向けて、身につけたら良い能力、そしてそれを身につけるためのポイントについてご紹介します。

<営業に向けて身につけたい能力>

  1. 課題発見能力
  2. コミュニケーション能力
  3. 継続して改善していく能力

(1)課題発見能力

営業職として顧客が気づいている課題だけではなく、見えていない課題に対しても解決策の提案を行うことができれば、活躍することができるでしょう。

課題発見能力を身につけるための2つの考え方を紹介します。

①先入観をなくす

先入観があると思考の幅を狭めてしまうかもしれません。周りの環境や経験から生まれた「〜だろう」によって、行動力が出なかったりする可能性もあります。顧客の課題を発見するためにはまず先入観をなくし、様々な観点で課題を探すことに力を入れましょう。

②未来志向で現在の課題を捉える

未来志向とは、「未来にはどういったことが起こりそうか」というビジョンを常に描くことのできる素質です。今の日常が永遠に続くとは考えず、常に意識を未来に向けて現状をとらえる癖をつけることがポイントとなります。

日頃から様々なことに好奇心を持って情報収集し、その情報を元に自分なりの仮説を立てる習慣があれば、顧客との会話で得た情報から新たな課題を発見できるかもしれません。

課題発見力を鍛えるために、以上の2つのポイントを意識しましょう。

(2)コミュニケーション能力

営業の仕事にはコミュニケーション能力が欠かせません。顧客に商品やサービスを納得して契約してもらうためには、適切に商材の魅力を伝える必要があります。

しかし、コミュニケーション能力という言葉だけでは、内容が曖昧で「身につけたいけど、なにを意識すればいいのかわからない」と考える人も多いでしょう。

コミュニケーション能力を身につけるにはどうしたらいいか解説していきます。

①経験を積み、改善する

コミュニケーションには絶対的な正解はありません。話の流れや雰囲気を感じ取りながら対応する必要があります。

感覚に頼る部分もあるため、実際に様々な人との会話経験を積みながら改善を繰り返していくことが重要です。

そのため、自分から他社とコミュニケーションを取る機会を積極的に作るよう意識しましょう。

②他の人の話し方を参考にする

コミュニケーションの経験を積みながら、自らで改善するだけではなく、他の人の話し方からも学びましょう。

他の人の話し方と自分の話し方を比べることで、良い点を取り入れ、そうでない箇所を改善することができます。普段から意識しておくと学ぶことのできる機会が格段に増えるので、より早くコミュニケーションの改善を行うことができるでしょう。

③フィードバックをしてもらう

自分のコミュニケーションについて、人からフィードバックしてもらいましょう。自分が気づいていないことを指摘してもらえるので、効率よくスキルアップできます。

ここではコミュニケーション能力を身につける方法について紹介しました。コミュニケーション能力は本を読むだけでは磨くことが難しいものです。上記で紹介した方法を常に意識しながら積極的にコミュニケーションの経験を積んでいきましょう。

(3)継続して改善していく能力

顧客と対面で接することが多い営業職にとって、継続して改善していくことは成果を左右する要素の一つです。  契約に繋がらなかったり、顧客から厳しい言葉を貰った場合に、落ち込んでしまったり、自分に責任を感じすぎてしまう方もいるのではないでしょうか。そのような方にお勧めしたい考え方が「ポジティブ思考」です。

ポジティブ思考とは、物事の良い側面に注目をして、その結果を前向きに捉える考え方です。ポジティブ思考を取り入れることで、メンタルの落ち込みを防ぎ、営業パフォーマンスを一定に保つことができます。ポジティブ思考を身につけて、常にベストパフォーマンスを出せるようにしましょう。

ここまで、営業に向けて身につけたら良い能力、そしてそれを身につけるためのポイントについてご紹介しました。営業職は結果が良ければ高く評価され、出世や昇給に繋がりやすい職種です。

自分の営業パフォーマンスを上げるために必要な能力を磨きながら、日々営業に取り組みましょう。

5.営業職への就職・転職を目指すなら、まずはキャリアスタートに相談しよう!

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まとめ

今回は営業職に向いている人、向いてない人、それぞれの特徴について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。書いてある特徴全てを持っていると自信を持って言える人は中々いないと思います。

実際、この特徴全てを持っていないと営業職になれないという話ではなくて、仮に営業職を志すのであれば、この要素が将来的に求められるということを認識した上で、どう考え行動していくのかが重要となります。

自己分析を行い判断するのも良いことですが、客観的に見て貰うことで気づく強みや弱みもあるので、エージェント等も上手く活用しながら、自分が活躍できる営業職を探していきましょう。

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