完全週休2日制と週休2日制の違い、メリットや求人探しのコツを公開
皆さんにとって「休日」は大切ですか?休日の取り方次第で、ワーク・ライフ・バランスは変わってきますよね。そのため、仕事探しの際に、休日の条件を判断材料に入れている人も多いのではないでしょうか。
今回は、最も触れることの多い休日制度の「完全週休2日制」と「週休2日制」の意味と違いについて解説していきたいと思います。さらに、転職の際に、人気の条件である完全週休2日制のメリットや、求人を探す時のコツなども、詳しく紹介していきますので、それぞれの休日の定義と違いをしっかりと理解し、入社後のミスマッチを防ぐことに、役立ててくださいね。
Contents
「完全週休2日制」「週休2日制」それぞれの定義と違い
求人募集要項や、就業規則などで目に触れることも多い「完全週休2日制」と「週休2日制」という休日制度。
この2つは、言葉自体は似ていますが、その反面、条件には大きな違いがあるのです。
今回は、より違いについて分かりやすくお伝えするために、ポイントとなる点をご紹介いたします。はじめに、結論からお伝えすると、完全週休2日制と、週休2日制の大きく異なるポイントは、毎週必ず2日休めるかどうかです。
「完全週休2日制」の定義
「完全週休2日」とは、毎週必ず2日休みがある制度をさしています。
「完全」が付かない場合は、毎週2日”必ず休める”というわけではないので、注意が必要です。
また、もし完全週休2日制を希望している方の中で、「土日休み」であることを希望している場合には、さらにもう一点注意する必要があります。
それは完全週休2日制、週休2日制のどちらの場合でも、「土日休みとは限らない」という点です。
完全週休2日制(土日休み)という様な、休日の曜日指定が記されていない場合は、平日が休みの可能性があります。企業によっては、週ごとに休日の曜日が変動する制度もあるので、面接時に直接企業に聞いてみましょう。
「週休2日」の定義
「週休2日制」とは、1か月の間に1回以上、週に2日の連続した休日がある事をさしています。
一見、毎週2日の休みがあるように見えますが、たとえ月に一度だけだったとしても、週2日の休みが一度でもあれば、週休2日と言えてしまうのです。つまり、毎週2日必ず休めるというわけではないので注意が必要でしょう。また、週に2日休みの週以外は、週に1日の休みとなります。
「完全週休2日制」と「週休2日制」の違い|年間休日数の差!
「完全週休2日制」と「週休2日制」の大きな違いは、必ず毎週2日休めるかという点でしたが、そのほかにも年間休日数の違いがあります。
例えば、
《週休2日制》年間休日数:最低65日(月に一度のみ週2日休み/祝日を含めない場合)
《完全週休2日制》年間休日数:最低104日(祝日を含めない場合)
この様に、1年を通して数えても、休日の日数に大きな差があることがわかりますね。完全週休2日制の場合は、祝日含め年間で120日程度。つまり、1カ月で10日程度の休みがあるという計算になるので、プライベートの時間もしっかり確保しながら働くことができます。
一方で、週休2日制の年間休日数を見ると、とても少なく感じますが、これだけで違法であるとは言い切れません。週の勤務時間が40時間を超えなければ、この年間休日数でも法律上は問題ないのです。つまり休日が少ないお仕事の場合には、基本的に1日の労働時間が少なくなると考えられます。
以上のように、完全週休2日制と比較すると、明らかに週休2日制の方が休日日数が少ないという結果になりました。
完全週休2日制のメリット|予定の立てやすさは圧倒的!
特に完全週休2日制は、休日日数も多く、毎週連続した休みがあることが分かりましたね。こうした点が、完全週休2日制を希望する人が多い理由なのでしょう。
まず、第一のメリットとしては予定を立てやすい・ワークライフバランスがとれるという事があげられます。
土日固定の場合と、平日休みの2パターンでメリットが少し変わってくるかと思いますので、実際に、どちらの休み方がご自身のライフスタイルに合っているか、考えて読んでみてくださいね。
予定がたてやすい!
<土日固定の休日の場合>
土日固定休日の場合、人と会う予定が立てやすくなるメリットがあります。多くの企業では、土日固定の完全週休2日制を取り入れている事が多く、家族や友人の方となるべく予定を合わせたい、という方にオススメです。またお子様がいる方の場合にも、子供の行事に参加しやすいというメリットもあるでしょう。
<平日に休日がある場合>
一方で、平日に2日間のお休みがある完全週休2日制の場合は、旅行や習い事、趣味などの予定が立てやすくなります。土日に混雑しているところが、平日は空いている!ということもあるので、テーマパークや観光地などに、ストレスフリーで行けるというのも魅力ですね。
疲れを後回しにしない!1日はリフレッシュに
完全週休2日制は、心身ともに整えることで、ワーク・ライフ・バランスのとれた生活が実現できるメリットがあげられます。
働くうえで、心身の健康はとても大切です。そんな時、1日は身体の休息に使い、もう1日は心のリフレッシュに使えたらいいですよね。完全週休2日制であれば、疲れの持ち越しにくいサイクルが作りやすいのではないでしょうか。
「完全週休2日制」に転職したい!探し方のポイント
休日の曜日をチェックする
完全週休2日制の定義で解説した通り、完全週休2日制と言っても、休日の曜日は異なります。応募時の段階できちんと把握しておくことが望ましいでしょう。
なかでも、注意しておくべきなのは、どの曜日が休みになるのかという点です。
一般的な休日の表記の例として、以下のようなものが挙げられます。
・完全週休2日制(水・日):毎週水曜日と日曜日が休日
・完全週休2日制(土・他1日):毎週土曜日とその他1日が休日
・完全週休2日制(シフト制):毎週シフトで決められた2日間が休日
この様に、週の中日である水・木・日が休みだったり、土日のどちらかと他1日が休日、というパターンもよくありますので、どのような休みの形式を望んでいるのかを考えたうえで、応募するようにしましょう。
祝日の扱いを確認する
完全週休2日制の曜日チェックに加えて、祝日の扱い、年間休日日数の記載にも要チェックです。また、完全週休2日制の場合でも、年間休日日数が少ない場合は、祝日を休みとしてカウントしていない場合があるので、注意して求人情報を確認しましょう。
なお、祝日が休日にならない場合には、ゴールデンウィークや年末年始などの、大型連休の過ごし方に影響が出てしまいますよね。
《完全週休2日制(土・日・祝)》
祝日がある週は、土曜日または日曜日のいずれかが休日
《完全週休2日制(土・日)、祝日》
土曜日と日曜日と祝日が休日
完全週休2日制で理想の働き方を実現させよう!
完全週休2日制と週休2日制の違いについて、ご理解いただけたでしょうか?
このように、言葉自体はとても似ていますが、意味はまったく違いますよね。しっかり理解しておかなければ、思わぬギャップにより、転職を繰り返してしまう恐れもありますので、ミスマッチを防ぐためにも、一度注意点を振り返ってみましょう。
まず、完全週休2日制の場合、休みは土日だけでなく、曜日が変わることもあるという点。
そして週休2日制の場合には、基本的に週1の休みで、連続した2日間の休みは不定期という点になります。
以上の、気を付けるべきポイントを踏まえて、どういった休みがご自身の生活スタイルに合うのか、仕事を探すうえでぜひ参考にしてみてください。