特別手当とは?企業ごとに金額が違うのはなぜ?|手当の種類を徹底解剖
皆さんは給料明細書や、求人票の要項欄の中に、「特別手当」と書かれた文字を、ご覧になったことはありますか?
この特別手当ですが、たいていの企業の求人案内に記載されているため、多くの方が目にしたことはあるかもしれません。しかし、求人票や給料明細書には、特に細かい内容は記載されていないことが多く、実際にどういったものかまで、知っている方は少ないでしょう。
この特別手当というものは、どのような条件で、どのような方法で受け取れるのか…?
本記事では、そんな特別手当について、いくつかの種類や、受け取る際の注意点など、詳しくご紹介していきます。これから特別手当のある会社へ転職を考えている方や、現在「特別手当」に興味がある方は、ぜひご覧ください!
Contents
企業ごとに支給形態が異なる「特別手当」とは一体なに?
特別手当とは、毎月定期的に支給される給与とは、別に支払われる給与の事を言います。
特別手当の内容は、企業によって異なり、「業績賞与のように、会社の利益が出たときのみ、支払われる」ものもあれば、営業関係の企業によっては「目標を達成した月に支給される」など、さまざまな支給形態が存在するのです。
特別手当について、求人票だけでは、詳しく書いていない場合が多いので、面接の際などに「御社での特別手当とは、どういったものなのか」直接確認してみましょう。
残業手当 や 休日出勤手当と、特別手当の違いとは?
世の中には、特別手当以外にも、様々な種類の手当が存在します。
その中で「特別手当」は企業側が支給するか、しないかを選択できる手当です。一方で、残業手当や深夜残業手当、休日出勤手当などは、法律的に企業が支給しなければならないと、定められています。
そのため、特別手当が企業によって、違いや差があるのは、企業側が任意で決めているからなのです。
特別手当のメリット
こうした、法律で決まっていない会社側で定める、特別手当にはメリット・デメリット両方の面があります。この章では、メリットをご紹介していきましょう。
前章で述べたように、特別手当は企業によって違うため、なかには毎月コンスタントに支給される企業もあります。目標を達成したり、頑張りなどで支給されるので、自分のモチベーションを高めることができるでしょう。ボーナスと違い、金額が決まっておらず、頑張りや売り上げが反映されるところも、いいポイントですね。
また、手当てによっては所得税が少なくなり、受け取る手取り額が増える場合もあるので、その企業の特別手当の支給方法や、条件などを確認してみることをお勧めします。
特別手当のデメリット
特別手当が高いときは要注意!
時々、特別手当がとても高い企業があります。なかには、5万円や10万円など、一目見ただけで「おお!」と惹きつけられる数字を打ち出している企業も、多く存在しているのです。
しかし、ここで注意しておかなければならないのが、そのほかの金額。特に、基本給は要チェックしてください!なぜなら特別手当が高いところは、基本給をはじめとした、そのほかの給与が平均よりも少ない傾向にあるからなんです。基本給は、退職金やボーナスの基礎となる部分で、とても重要ですよね。そのため、高額な特別手当に釣られて、基本給が同業他社より低かった…なんて事にならないように、注意が必要です。
特別手当が高いと、どうなる?
企業としては「出来るだけ基本給を上げたくない」というのが本音でしょう。上記で述べたように、基本給は、ボーナスや退職金にかかわってくる<ベースとなる金額>です。
例えば、30万円の給与の場合…
①と②のどちらが総収入額が高いでしょうか?
①「基本給20万+特別手当10万」
②「基本給25万+特別手当5万」
結果、②の方が手にする額が大きい!
ボーナスで「給与〇か月分」と記載されいる求人がある場合、ほとんどの企業は総支給額ではなく、基本給の〇か月分を支払うといった形をとっています。そのため、同額の給与でも、特別手当よりも基本給が高い方が、ボーナスの受け取り額が増えるので、結果的に収入は変わってきますよね。特別手当を大きな金額にすることによって、同業他社よりも、基本給を低く設定している企業もあるのです。そのため、特別手当というと、すごく良いイメージがありますが、総額を見ると低くなってしまうこともあるので、金額を見て惑わされないように判断してください。
特別手当の中身は企業に確認しよう
本記事では、特別手当について、詳しく解説してきました。前章でご紹介したように、基本給が上がれば上がるほど、企業としての負担が増えるので、このような対策をしている企業は多くあります。
しかし、特別手当ての支給の仕方によっては、受け取る手取り額が増える場合もありますし、モチベーションを重視する方には、とてもピッタリの制度だと思います。
自分が働く際に、自分に合った特別手当を、取り入れている企業を見極めて、働けるかが重要ではないでしょうか。