正社員を3年で辞める人は少なくない!メリット・デメリットと転職成功のコツ
「正社員を3年で辞める場合、転職活動で不利にならないのかな?」
「3年働いたけど辞めたい…。転職を成功させるコツを知りたい」
このようなお悩みはありませんか?
入社して3年での転職はデメリットもありますが、転職がしやすいなどメリットも多くあります!
この記事では正社員3年目で転職を考えている人に向けて、入社3年以内で転職した人の実態や入社3年目で転職するメリット・デメリットを詳しく解説します。
また、記事の後半では正社員を3年で辞めて転職を成功させるコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Contents
1.正社員を3年で辞めるのは実際どうなの?
正社員を3年で辞めて転職をする人は、少なくなく、むしろ多いと言えます。
本章では、入社3年目で転職する人の実態を紹介します。
順に説明します。
(1)20代の転職実態
(株)マイナビが転職者に行った「転職動向調査 2022年版(2021年実績)」では、前職の勤務先での就業期間について以下の結果が出ています。
性別・年代 | 前職の勤務先での就業期間 | ||
1カ月~1年以内 | 1年1カ月~2年以内 | 2年1カ月~3年以内 | |
男性20代 | 39% | 20.1% | 21.4% |
女性20代 | 26.2% | 17.2% | 21.4% |
実際に転職をした人のうち、男女ともに3年以内で転職した20代は半数以上存在し、早期離職をする人が多く存在することがわかります。
また、同調査の転職に関する考え方のアンケートでは、男性20代の63.5%、女性20代の78.7%が「転職は前向きな行動である」と答えていることもわかっています。
転職活動は、より自分に合った会社で働くための行動として、肯定的にとらえている人が多いといえるでしょう。
(2)20代の転職理由
(株)マイナビの「転職活動における行動特性調査2022年版」によると、20代に多い転職理由として以下があげられています。
- 給与が低い
- 会社の将来性・安定性に不安があった
- 仕事内容に不満があった
- 人間関係
- 待遇に不満があった
主に、労働条件や職場環境などが転職を決意する理由になっているようです。
また、男性では「自分のスキルや経験の将来性、安定性に不安があった」、女性では「成長できる環境が整っていなかった」といった声も上がっており、自身のキャリアプラン実現のために転職する人も存在します。
とはいえ、(株)マイナビが行った「転職動向調査 2022年版(2021年実績) 」では、「転職に満足している」と答えた転職者は男性20代が46.4%、女性20代が61.5%という調査結果も出ました。
20代で転職した結果、前職よりも職場環境や労働環境が改善された人が多いことがわかります。
(3)勤務年数よりも転職理由が大切
「もっと長く働かないと転職で不利になるかな」と不安に感じる人もいますが、転職を考えているのであれば、勤務年数をこだわるよりも転職理由と向き合うことが大切です。
たとえば、「ストレスが多く、このまま働き続けたら体調を崩してしまう」「今の会社ではできない仕事に挑戦したい」といった状況であれば、貴重な時間を費やすよりも転職した方が良いでしょう。
選考で前職の勤務期間を見る会社は存在しますが、会社側が納得する転職理由を語ることができれば、3年で正社員を辞めても転職先が決まらないことはありません。
20代は企業からの需要が高いので、自分が活躍できる仕事や働きやすい会社を目指すのであれば、早めに転職を視野に入れましょう。
2.正社員3年目は転職のチャンス!メリットとデメリット
入社3年での転職はデメリットが全くないわけではありませんが、「転職がしやすい」という点ではメリットの方が大きいといえます。
本章では、正社員を3年目で辞めて転職するメリットとデメリットを紹介します。
(1)メリット
入社3年で転職するメリットは、以下のとおりです。
#1:3年目は第二新卒として転職できる
高校や大学等を卒業して3年以内であれば、第二新卒として転職活動ができます。
第二新卒は、以下の理由で企業からの需要が高まっています。
- 最初の会社で社会人としてのマナーなどを学んでいるため、教育コストを抑えられる
- 短期間での転職なので、他の会社に染まり切っていない
- 新卒同様のポテンシャルや柔軟性がある
実際に中途採用で「第二新卒枠」を設けていたり、「第二新卒歓迎」と求人票に記載していたりする企業は少なくありません。
このように第二新卒の転職に理解のある企業に挑戦しやすい点は、3年目で転職するメリットといえるでしょう。
第二新卒の転職については、以下の記事も参考にしてください。
#2:未経験の仕事に挑戦しやすい
未経験の仕事に挑戦しやすい点も、入社3年目で転職するメリットの一つです。
少子高齢化の影響で若手の人材への需要は高く、20代であれば業界・職種未経験であっても積極的に採用する会社は多く存在します。
一方、30代以降になると企業は即戦力になる人材を求めるので、未経験者よりも経験やスキルを評価する傾向にあります。
そのため、キャリアチェンジをしたい人は、早めに行動を起こした方が希望の仕事に就ける確率が上がるでしょう。
#3:勤務経験を評価されやすい
3年の勤務経験を通して得たスキルや経験、実績をアピールしやすい点もメリットです。
企業側も、入社1・2年で辞める人より3年まで働き続けた人の方を「忍耐力がある」「3年の経験があるから即戦力になる」と評価してくれます。
そのため、入社3年の人は同業他社への転職で有利になりますし、ポータブルスキルをアピールすれば他の職種や業種であっても転職しやすいでしょう。
(2)デメリット
入社3年で転職するデメリットは、以下のとおりです。
#1:社会人の基本的な知識やスキルは習得済みと思われる
正社員3年目で転職した場合、転職後にメールや身だしなみ、あいさつ、電話応対、言葉遣いなど、社会人の基礎から新卒同様に研修してくれるケースは少ないでしょう。
仕事によって求められる基礎的なスキルは異なるため、転職後の会社でやったことのない業務でも「できるだろう」と思われてしまい、困惑することも考えられます。
また、会社によって使用しているツールや仕事の進め方が異なるケースもあります。
前職で学んだことを活かしつつ、入社後はゼロから学ぶ姿勢をもつことが大切です。
#2:未経験の仕事の場合は給与が下がる可能性がある
未経験の仕事に転職する場合、収入が下がる可能性があることもデメリットといえます。
3年働いた前職では昇給していても、転職先では新卒と同じ給与が設定される可能性があるためです。
転職で収入を下げたくない人は、同業他社への転職を検討したり、給与水準の高い仕事を目指したり、転職エージェントに年収交渉をしてもらうことをおすすめします。
#3:3年で転職することに良くない印象をもつ会社もある
入社3年で転職することに対して、ネガティブな印象を持つ会社も存在します。
そういった会社を希望する場合は、なかなか内定がとれず転職活動が難航する可能性があります。
そのため、会社が納得できる転職理由を準備したり、第二新卒歓迎の求人を探して応募したりすると、早めに転職先が決まりやすいでしょう。
3.正社員を3年で辞める人が転職で成功する5つのコツ
正社員を3年で辞めて、転職を成功させるためのポイントを以下5つ紹介します。
順に説明します。
(1)現職を続けながら転職活動をする
転職活動は、なるべく現職を続けながら行いましょう。
転職を在職中に行った方が良い理由は、以下のとおりです。
- 収入が途切れないため、慎重に転職先を選べる
- 転職活動が思うように進まなくても空白期間ができない
- 今の会社と比較しながら転職先を検討できる
現職を辞めずに転職活動をすることで焦って転職先を決めることがなく、自分の希望に合った転職先をじっくりと選べます。
実際に(株)マイナビの「転職動向調査2022年版(2021年実績)」では、20代の7割以上が「在職中に転職した」と答えており、多くの人が働きながら転職をしていることがわかります。
そのため、体調を崩してしまいそうな場合でも休職や有給休暇を活用するなどして、なるべく退職せずに転職活動を進めましょう。
(2)スキルの棚卸をする
3年の勤務期間で得た経験や知識、スキルを書き出して整理することも、転職を成功させるコツです。
- 取得した資格あるいは習得したスキル・知識
- 仕事であげた成果・実績
- 仕事を通して学んだこと・褒められたこと
- 得意だった業務とその理由
スキルの棚卸をする際のポイントは、なるべく具体的に書き出すことです。
たとえば、成果や実績は「前年同月よりも○%売上を上げた」「業務改善提案をして約○分作業効率を上げられた」など、数値を入れると説得力が増します。
また、成果を上げるために工夫したことや、仕事で得た経験を転職先でどのように活かすかなども書き出しておくと、転職先を選ぶ際や自己PRを考える時に役立ちます。
(3)転職先選びの軸を定める
膨大な数の求人から自分に最適な転職先を見つけるためには、転職先選びの軸を決めることが重要です。
転職の軸を決める際は、転職理由や希望条件から考えてみましょう。
- 転職理由(今の仕事への不満や悩み)を具体的に書き出す
- 希望の仕事・働く上で重視したいことを書き出す
- 今の悩みを解消し、希望する仕事・働き方ができる会社はどのような会社か考える
- 希望の労働条件や仕事内容を書き出す
- 4の中で優先順位をつけ、譲れない条件と妥協できる条件を決める
転職の軸を定めておくことで自分が仕事で大切にしたいことが明確になり、転職先を選びやすくなるだけでなく、興味のある会社と出合った時に志望動機を考える際のヒントにもなります。
(4)選考対策を徹底する
面接対策や書類作成など選考対策を徹底することも、希望する会社に転職するためのポイントでしょう。
選考対策のポイントは、企業に合わせて準備することと第三者に見てもらうことです。
一般的な志望動機や自己PRの例文をそのまま使うのではなく、企業研究を行って企業理念や会社が求めている人材にマッチした内容を考えることで、人事担当に「この人を採用したい」と思ってもらいやすくなります。
また、第三者に書類や面接を見てもらうことで、より伝わりやすい内容にブラッシュアップできたり、自分では気が付かなかった癖に気づいて、印象や話し方を改善できたりします。
対策をしっかりと行うことで自信をもって求人に応募ができますし、準備を丁寧に行っていることは企業にも伝わるので、より内定獲得につながりやすくなるでしょう。
(5)第二新卒に特化した転職エージェントを活用する
これから転職をしたいと考えている入社3年目の人は、転職エージェントを活用しましょう。
転職エージェントとは、転職者と企業の適切なマッチングをサポートする民間企業です。
転職支援は公的な機関であるハローワークでも行っていますが、転職エージェントの方がより転職者一人ひとりに合わせたサポートを行っています。
20代や第二新卒の人は、キャリアスタートの利用がおすすめです。
キャリアスタートは、第二新卒など若手の転職に特化しており、これまで数多くの転職サポートを行った実績があります。
キャリアスタートをおすすめする理由は、以下のとおりです。
- 「転職すべきかどうかわからない」といった転職前の相談から可能
- 求人を探す前に行う自己分析からサポート可能
- 希望条件はもちろん転職者の適性に合った求人を紹介
- 未経験者の受け入れや第二新卒歓迎の求人を多く保有
- 企業に合わせた選考対策をしている
- 年収交渉の代行も可能
転職を決意した人、転職しようかどうか迷っている人は、今すぐキャリアスタートに相談しましょう!
第二新卒の人や新卒3年目の人におすすめの転職エージェントについては、以下の記事も参考にしてください。
まとめ
この記事では正社員3年目で転職を考えている人に向けて、入社3年以内で転職した人の実態や入社3年目で転職するメリット・デメリット、正社員を3年で辞めて転職を成功させるコツを紹介しました。
入社3年目の人は経験やスキルを評価されやすく、第二新卒として転職ができるので、転職のチャンスといえます。
若手の転職に特化した転職エージェントを活用して、より自分に合った会社への転職を実現しましょう!