正社員が仕事を辞めるデメリットは?辞める前の確認ポイントも紹介

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「正社員だけど、いまの仕事を辞めたいな」
「正社員で仕事を辞めた時のデメリットってなんだろう?」

このようなお悩みはありませんか?

正社員を辞めて、フリーターなどを検討する人は若い世代ほど多くなっています。

仕事は一日の大半を過ごすものであり、仕事で強いストレスを感じることは身体面・精神面にとって良い影響ではないために辞める選択も重要ですが、デメリットも多くあります。

ここでは、正社員を辞めてフリーターなどでの勤務を検討したいという方へ向けて、メリット・デメリットや退職する前に確認しておきたい注意点について、わかりやすく解説します。

1.正社員を辞める人は「3人に1人」と多い

「仕事を辞めたらどうなってしまうのか」と不安になる人もいるのではないでしょうか。

実は、正社員で辞める人は多いです。

厚生労働省の実施した「令和3年雇用動向調査結果の概要」では、 20代での離職率は男女ともに約3割となっており、若い年齢ほど離職率は高くなっていました。

また、厚生労働省の実施した「平成 30 年若年者雇用実態調査の概況」でも、初めて勤務した会社での勤続期間は、3年未満で約6割(男性 62.2%、女性 64.0%)となっています。

正社員 正社員以外
1年未満 21.4% 27.9%
2年未満 21.5% 19.7%
3年未満 60.7% 65.7%

また、初めて勤務した会社をやめた主な理由は、以下のように、労働環境がイメージと違ったギャップによるものが多いものとなっています。

辞めた主な理由

  • 労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった: 30.3%
  • 人間関係がよくなかった: 26.9%
  • 賃金の条件がよくなかった: 23.4%
  • 仕事が自分に合わない:20.1%

引用元:平成 30 年若年者雇用実態調査の概況│厚生労働省

このように、実際に働いてみてイメージとのギャップに悩み、離職・転職を考える人は非常に多いです。

なお、以下の記事では、早い段階で正社員で転職すべき人について詳しく解説しているので、こちらもぜひ参考にしてください。

【正社員を2年で辞める人へ】転職すべき人と転職しない方が良い人とは

2023.06.22

正社員を1年で辞めるのは早すぎる?早期離職の実態と転職のポイント

2023.06.22

2.正社員が仕事を辞める5つのデメリット

前章のように、仕事を辞める正社員は多いですが、正社員を辞めることは多くのデメリットがあります。

正社員が仕事を辞めるデメリットを以下5つ紹介します。

デメリットを確認し、本当に正社員を辞めるべきかどうかをしっかりと考えましょう。

(1)生活が不安定になる

正社員を辞めて無職やフリーターになれば、正社員の時に比べて生活が不安定になります。

フリーターや契約社員は固定給ではなく、正社員に比べて雇用も守られていないため、最悪の場合、収入がなくなるという可能性があります。

また、フリーターや契約社員はボーナスがもらえなくなり、福利厚生も適用範囲が限られてしまいます。

そのため、収入が正社員をしていた時も減ってしまう可能性もあり、結婚や出産などのライフイベントに対応しにくいというデメリットもあります。

(2)社会的な信用を失う

正社員を辞めることで、正社員の時に比べて社会的な信用がなくなってしまいます。

正社員ならば雇用が安定しているとみなされることから、クレジットカードや住宅ローンなど、様々な契約時に有利に働きます。

そのため、正社員を辞める前に、クレジットカードを申し込むなど、事前に準備することが重要です。

(3)周囲からの評価が悪くなる可能性がある

正社員を辞めることで、周囲からの目が気になってしまうこともあります。

無職やフリーターとなっている社会人は多くなく、前項のように社会的な信用が少なくなってしまうことから、正社員として働いていないことに対する偏見はいまだに多いです。

特に、結婚をしている場合は、パートナーに「今後どうやって生活するのか」と不安を与えてしまうこともあるでしょう。

そのため、正社員を辞める前に、今後の生活などを考えてから決めることも必要です。

(4)成長の機会が少なくなってしまう

正社員を辞めてフリータなどの非正規社員となると、成長の機会が少なくなってしまう可能性があります。

正社員に比べると、非正規社員は責任ある仕事を任されることが少なくなってしまうことが多く、また、研修などの自己研鑽のサポートが少ない場合があるためです。

将来的なキャリア形成を考えた場合、仕事の選択肢が少なくなってしまう可能性があり、どのような仕事をするかを考えるようにしましょう。

(5)再就職したい時に時間を確保しにくくなる可能性がある

正社員を辞めてから、再就職したいと思っても時間を確保できずに、就職活動が難しくなる場合があります。

仕事を辞めて無職やフリーターとなっても生活費を稼ぐ必要があり、就職活動を始めようと思っても、時間がない場合があるためです。

また、生活費だけでなく、健康保険や年金、住民税などの支払いもしなくてはいけません。

そのため、正社員を辞める場合、日々の生活費がかかることを考えて決めることも重要です。

3.正社員が仕事を辞める4つのメリット

前章のようにデメリットも多くありますが、正社員が仕事を辞めるメリットもあります。

正社員が仕事を辞めるメリットを以下4つ紹介します。

順に説明します。

(1)仕事のストレスから解放される

仕事を辞めることで、ストレスから解放されることができます。

仕事を辞めたいと思っている人は、仕事をすること自体が億劫になってしまうほどのストレスを感じているかと思います。

仕事でのストレスは、業務内容やノルマなどの仕事のプレッシャーだけでなく、人間関係のストレスなどさまざまあります。

こうしたストレスから解放され、気持ちが楽になります。

(2)時間に余裕が生まれる

仕事を辞めることで、時間に余裕が生まれます。

正社員では勤務時間が決まっていますが、フリーターは比較的自由に時間を決めることができるため、プライベートの時間を確保できます。

仕事をしていればできなかった長期の旅行などの趣味に時間を使うことができます。

また、キャリア形成として資格の勉強に時間を使うことや、仕事で疲れた心と体を休めることも可能です。

(3)人間関係をリセットできる

仕事を辞めることで、人間関係をリセットすることができます。

仕事を辞める理由として人間関係の良し悪しは大きな理由となっております。

人間関係は働く会社によって異なっているため、仕事を辞めて新しい環境に身を置くことで煩わしい人間関係から簡単に解放されるでしょう。

人間関係は、あなたひとりの問題ではなく、思い切って会社を辞めることでしか、解決できないこともあります。

(4)視野を広げることができる

仕事を辞めることで、視野を広げることができます。

同じ会社でしか働いたことがないと、その会社の仕事のやり方や価値観しか知ることができません。

仕事を辞めて転職することで、新しい知識や経験、仕事の進め方など、今まで自分がやっていたことが必ずしも正しくなかったことを知ることができます。

このように新しく経験を積んで視野を広げることで、リストラや倒産しても、再就職がしやすいというメリットもあります。

4.正社員を辞める前に確認すべき6つのポイント

正社員が仕事を辞めるデメリット・メリットについて説明してきました。

ここでは、正社員が仕事を辞める前に確認しておくべきポイントを紹介します。

順に説明します。

(1)辞めたいと思ったら早めに行動を開始する

正社員を辞めたいと思ったら、早めに行動することをおすすめします。

仕事を辞めたいと感じている段階で、その方は日々にストレスを感じており、人生の幸福度が下がってしまっているためです。

また、再就職を考えた場合、若い場合の方が転職に有利に働くケースが多いです。

さらに、転職活動や辞めた後のことを考えることで、今の仕事を見つめなおすことができ、心の余裕が生まれることもあります。

そのため、いま辞めたいと感じている場合、転職活動を実際に始めるなど、「いつ辞めても大丈夫」という考えになっておくことが重要です。

なお、以下の記事では、早い段階で正社員で転職すべき人について詳しく解説しているので、こちらもぜひ参考にしてください。

【正社員を2年で辞める人へ】転職すべき人と転職しない方が良い人とは

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正社員を1年で辞めるのは早すぎる?早期離職の実態と転職のポイント

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(2)本当に退職しないと解決しないかを考える

正社員を辞める前に、「本当に退職しないと解決しないか」を考えましょう。

例えば、今の会社で異動希望を出せる場合は、異動することで仕事内容や人間関係をリセットすることで、解決するケースもあります。

また、上司もあなたの悩みを完全に把握しているわけではないため、相談をすることで初めて悩みを理解してくれる場合もあります。

退職後に「退職するべきじゃなかった…」と悩まないためにも、今の会社を辞めるしかないと納得することが重要です。

(3)辞める場合は直属の上司に退職の意思を伝える

正社員を辞める場合、まずは直属の上司に退職の意思を伝えましょう。

辞めると決めた場合、気を使わずに腹を割って辞める理由などを伝えることができ、前章のように、場合によっては部署異動など今の悩みを解決できる可能性があります。

また、企業によっては就業規則で退職に関するルールを定めているケースもあり、就業規則に従って退職の意思を伝える必要もあります。

基本的には退職を希望する1~2か月前を目安に、退職の意思を伝えるのが礼儀です。

(4)退職後のプランを”ある程度”考えておく

正社員を辞める場合、退職後のプランを”ある程度”考えておきましょう。

正社員を辞めた後に何をするか決めていない場合、生活が逆に苦しくなってしまい、退職したことを後悔してしまう方も多くいるためです。

ここで重要なことは、しっかりと決めてからではなく、”ある程度”でよいという点です。

肉体的・精神的に弱っているときなど正常な判断が難しい場合や思いつめてしまう場合に、早期に辞めて休職してからゆっくり考えるという方法もおすすめです。

(5)正社員として転職することも選択肢として考える

正社員を辞める場合、退職する前に正社員として転職活動をすることもおすすめします。

正社員を辞めてからフリーターや無職となってしまうと、経歴に空白期間が生まれてしまい、再就職を考える際に面接などで説明を求められるケースがあります。

面接官が納得する説明ができないと、再離職の懸念を抱かれてしまい、内定に影響するかもしれません。

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(6)正社員として転職する場合、さまざまな職種や業界を検討する

正社員を辞めて転職する場合、今の会社の業界・業種だけでなく、さまざまな企業を検討しましょう。

なぜなら、働いている人の性格や業務内容、給料等の報酬面など、あなたが思っているよりも企業によって大きく変わるためです。

特に、退職理由で主な理由となる人間関係について、業界や企業で集まってくる人の価値がんが大きく変わっており、比較検討をすることが重要です。

以下の記事では、正社員で転職するべきことについて詳しく解説しているので、こちらもぜひ参考にしてください。

【社会人3年目の転職で知るべきこと全て】転職実態やメリット・転職の流れ

2022.11.17

まとめ

本記事では、正社員を辞めてフリーターなどで働く場合の注意点、メリット・デメリットを紹介しました。

初めて入った会社を3年未満で辞めている人は「3人に1人」と多く、仕事を辞める人は非常に多いです。

しかし、正社員からフリーターになることはリスクも多く、辞めてしまってから後悔しないように検討することが重要です。

そういった場合は、「今の会社で改善することはできないか」、「今よりも良い条件を目指せる企業に転職すること」も視野に入れましょう。

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