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フリーターの「年収103万円の壁」とは?知らないと損するメリット・デメリット

「フリーターが年収103万円を超えると損するって本当?」
「103万円以外にも注意すべき年収の壁があるの?」

アルバイトやパートで働く中で、よく耳にするのが「年収103万円の壁」です。

103万円の壁とは所得税が発生する年収のラインであり、これを超えると所得税の支払いが発生します。

これを聞いて「税金が発生するなら103万円以上稼がない方がいい」と思った方もいると思いますが、一概にそうともいえません。

そこで本記事では、年収103万円を超えるとどうなるのか、税金や扶養にどんな影響があるのかを具体的に解説します。

フリーターの年収が103万円を超えたら何が変わるか

103万円の壁とは所得税が発生する年収のラインです。

それに伴い、以下のような変化が発生します。

  • 所得税の支払い義務が発生する
  • 住民税が前より高くなる
  • 親が支払う税金の額が上がる

(1)所得税の支払い義務が発生する

年収103万円は給与所得者の所得税が発生する年収の基準です。(※ただし、2026年1月以降の所得からはこの控除額が引き上げられ、160万円から所得税が発生します。)

しかしここで気になるのは「なぜ103万円なのか」ということでしょう。

なぜ103万円なのか?

年収103万円のラインとは、給与所得者に対して適用される控除額の合計額です。

まず所得税は、年収から基礎控除48万円、さらに給与所得控除55万円(年収162.5万円以下の場合)の合計103万円を差し引いて、それを超えた部分に対して課税される仕組みです。

つまり年収103万円までなら課税所得が発生しないことになります。

一方であなたが年収110万円を稼いだ場合、103万円を差し引いた7万円が課税の対象となります。

(2)住民税が前より高くなる

年収103万円を超えると、住民税の負担も増える可能性があります。

住民税の負担が増える理由は住民税を構成する「所得割」が年収に応じて高くなるためです。

均等割と所得割
  • 均等割:一律で課税される部分(年額数千円程度)。収入に関係なく、一定額が課税される。
  • 所得割:前年の所得に応じて課税される部分。所得が増えるほど金額も増える。

課税のラインは自治体によって異なりますが、多くの自治体では年収100万円が住民税の課税ラインとなっています。

すでに100万円を超えて住民税を払っている人は、103万円を超えた分だけ課税所得が増えるため、所得割が上乗せされる=住民税の負担が増える仕組みです。

(3)親が支払う税金の額が上がる

年収103万円を超えると、親が支払う税金の額にも影響があります。

年収103万円を超えるとあなたの親が税金の扶養控除を使えなくなります。

扶養控除とは

扶養控除とは、親が子どもを扶養している場合に適用される所得控除です。

扶養控除が適用されれば、親の課税所得が減額されるため親が支払う税金が安くなります。

つまり親の扶養に入っている人が年収103万円を超えると、親が支払う税金が高くなります。

103万円の壁を超えることはあなただけでなく、親にも少なからず影響があるということです。

103万円だけじゃない!フリーターが覚えておくべき年収の壁

フリーターが気にすべきは103万円の壁だけではありません。

年収ごとにさまざまな「壁」があるので、それぞれの概要を理解しておくことで損なく手取り年収を確保できます。

年収の壁主な影響
100万円の壁住民税の課税開始
103万円の壁所得税の課税開始
106万円の壁社会保険の加入義務発生(※条件あり)
130万円の壁社会保険の扶養から外れる
150万円の壁配偶者特別控除の減額開始
201万円の壁配偶者特別控除の完全消失

(1)100万円の壁|住民税の課税開始

年収が100万円を超えると、多くの自治体で住民税が課税されます。

ただし自治体によって年収の基準が異なるため、お住まいの自治体に明確なラインについての確認が必要です。

(2)103万円の壁|所得税の課税開始

年収103万円を超えると、超過分に対して所得税が発生します。

つまり年収110万円稼いだ場合は、103万円を超過した7万円分に対して所得税が加算されるということです。

また103万円の壁と超えると親の扶養控除が適用されなくなり、親が支払う税金額が増加します。

(3)106万円の壁|社会保険の加入義務発生

一定の条件を満たすと社会保険の加入義務が発生し、社会保険料が給料から天引きされて手取りが減る可能性があります。

社会保険の加入条件
  • 勤務先の従業員数が51名以上
  • 週の勤務時間が20時間以上
  • 給与が月額88,000円以上
  • 2ヶ月を超えて働く予定がある
  • 学生ではない

この場合社会保険料は会社と被保険者が折半することとなっているので、厳密には保険料の半額の支払いが必要です。

(4)130万円の壁|社会保険の扶養から外れる

130万円を超えると親や配偶者の扶養から外れ、国民健康保険または社会保険に加入しなければなりません。

保険料を自己負担することになるため、手取りが大きく減る可能性があります。

(5)150万円の壁|配偶者特別控除の減額開始

年収150万円を超えると、配偶者特別控除の控除額が徐々に減っていきます。

配偶者控除とは

労働者に配偶者がいる場合に生活費の負担を考慮し、一定額を扶養者の所得から控除する制度です。

これにより、配偶者が支払う税金が減額されるため、世帯年収を確保できます。

控除額が減額されるため配偶者が支払う税金額が上がる可能性があり、世帯年収が減ることがあります。

(6)201万円の壁|配偶者特別控除の完全消失

201万円を超えると配偶者特別控除の対象外となり、控除は受けられなくなります。

これまであった一定額の控除が消失するため、配偶者の手取りが減り、世帯年収に影響します。

フリーターに関係する年収の壁と損しない年収の考え方は、こちらの記事で紹介しています。

手取りへの影響は103万円の壁より130万円の壁の方が大きい

103万円を超えると所得税や扶養控除の影響が出ますが、実際に手取りが大きく変わるのは130万円の壁を超えたときです。

年収が106万円や130万円を超え、一定の条件を満たすと国民健康保険、あるいは社会保険に加入しなければなりません。

特に扶養に入っていた人は、それまで親や配偶者の社会保険に保険料が含まれていたため保険料について特に意識しなかったはずです。

しかし、壁を超えた瞬間から年間数十万円単位で保険料を負担することになり、手取りの減少幅は103万円の壁よりも格段に大きくなります。

フリーターが年収103万円を超えれば手取りも仕事の選択肢も増える

103万円を意識してシフトを減らすと、手取りは一定水準で頭打ちになります。

一方、103万円を少し超えても、課税されるのは超えた部分だけです。

ここで103万円以上稼いだ際の手取り額を、ざっくり計算したデータを見てみましょう。(住民税は課税所得に対して10%、社会保険は考慮せず)

年収(万円)所得税(万円)住民税(万円)手取り(万円)
1030.00.3102.7
1100.41.0108.7
1200.92.0117.2
1301.43.0125.7

このように、103万円を超えて所得税が発生したとしても、手取り額が上がっているのがわかります。

一概に103万円を超えたら大きく損をするというわけではなく、支払う所得税はそれほど大きな額ではありません。

また、年収103万円を気にしなければ働き方の幅も広がります。

103万円を気にして働き方をセーブしていると、どうしても「短時間パート」や「限定的なアルバイト」にとどまります。

しかし制限を外せば、正社員登用や高時給の長時間バイトなど選択肢が増えるため、結果的に収入だけでなくキャリアの幅も広がるでしょう。

フリーターは年収103万円を超えると損するのか

結論から言えば、一概に損とはいえません。

確かに年収103万円を超えると、所得税や配偶者控除の扱いに変化があり、世帯全体の税負担が増えるケースはあります。

しかしその一方で、103万円を超えても本人の年収が増えれば世帯の手取りも増える可能性があります。

さらに130万円を超えて社会保険に加入すれば、将来の年金受給額や医療保障といった長期的なメリットも得られます。

大切なのは壁を気にして働き控えるよりも、自分に合ったキャリアを築ける働き方を選ぶことです。

年収の壁で悩まずにしっかり稼ぎたい方は、キャリアスタートに相談してみましょう。

プロがあなたの状況に合わせて、安定収入や正社員へのキャリアアップをサポートします。

年収103万円を気にせず稼ぎたい方はキャリアスタートへご相談ください

フリーターにとって「年収103万円の壁」は大きな分岐点です。

確かに、103万円以内に抑えれば所得税がかからず、扶養内で世帯の手取りを維持できるというメリットがあります。

一方で壁を気にして働き控えると、自分自身の収入やキャリアの可能性を狭めてしまうリスクがあることは忘れてはいけません。

大切なのは短期的な節税だけを見るのではなく、将来の安定や収入アップも含めてトータルで考えることです。

年収103万円を気にせず、自分らしくしっかり稼ぎたい方は キャリアスタート へご相談ください。

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