「短期離職後の転職先が全然決まらない」
「短期離職が原因で転職失敗してるなら、もう自分は就職できないんじゃないか」
短期離職を経験した後に転職につまずくケースは非常に多いですが、その原因は本当に短期離職だけでしょうか。
この記事では短期離職後の転職がうまくいかない原因や短期離職者が陥る失敗、転職先を決めるために意識するポイントを紹介します。
転職活動がうまくいかない…その原因、本当に「短期離職」だけ?

「短期離職後の転職先が決まらない」と悩む方は、その原因を「短期離職」だけに絞ってしまい、本質を見落としてしまうことがあります。
短期離職後の転職につまずく原因は1つではなく、以下のようなものがあります。
- 書類選考に通らない場合によくある原因
- 面接で落ちる場合によくある原因
- 短期離職が原因だと思い込んでいる場合もある
(1)書類選考に通らない場合によくある原因
まず転職活動の書類選考に通らない場合は、以下のようなことが原因かもしれません。
- 職歴の見せ方が悪い
- 志望動機が弱い
まず短期離職をネガティブに捉えすぎて曖昧に書いてしまったり、逆に強調しすぎて違和感を与えてしまうケースがあります。
また、志望動機が抽象的で「なぜこの会社か」が伝わらない場合なども、他の応募者に埋もれて書類選考に漏れるケースが多いでしょう。
さらに、応募先企業の事業内容や強みへの理解が弱い場合も同様に、説得力のある志望動機や自己PRが作れず、書類選考に落ちてしまいます。
(2)面接で落ちる場合によくある原因
書類選考は通過するものの、面接で落ちてしまう場合は以下のような原因が考えられます。
- 志望理由に一貫性がない
- 自己分析が足りていない
- 企業研究が足りていない
たとえば履歴書と面接の志望動機に一貫性がなく、行き当たりばったりな印象を与えたようなケースも、面接選考を通過できないでしょう。
また、あなた自身が自己分析を怠っていると、面接の質問にうまく回答できずありきたりな回答が多くなります。
結果的にほかの志望者よりも魅力的な人材だとアピールできず、面接を通過できません。
最後に、企業研究が足りずに転職先が決まらないケースもよくあります。
面接官が事業内容やビジネスモデルについて質問してきた際に回答ができないと、「うちに興味がないんだな」と思われ、面接に落ちてしまうでしょう。
(3)短期離職が原因だと思い込んでいる場合もある
「短期離職をしたから落ちるんだ」と思い込んでしまい、本当の原因を見落としてしまっている人も多く見受けられます。
確かに短期離職が選考に影響することはありますが、すべての企業がそれだけで不採用を決めるわけではありません。
むしろ、短期離職後に前向きに行動している人は高く評価されることもあります。
しかし多くの短期離職経験者は短期離職したことを引け目に感じ、自信無さげな態度をとってしまいがちです。
面接では「短期離職をどう受け止めて、どう次に活かそうとしているのか」を明確に伝えることが重要です。
【失敗あるある】短期離職者がやりがちなNG行動

短期離職を経験した人が次の転職でやりがちな失敗には、いくつかの共通パターンがあります。
反面教師としてチェックしておきましょう。
- とにかく闇雲に求人に応募して短期離職を繰り返す
- 前職の退職理由をうまく言語化できていない
- 経歴に一貫性がなく、志望動機が弱く見える
(1)とにかく闇雲に求人に応募して短期離職を繰り返す
短期離職後の転職先探しを焦るあまり、あなたの理想条件とのマッチ度を確認せずに、闇雲に応募するようなことはやめましょう。
採用担当者が重視しているのは「どうしてうちの会社に入りたいのか」であり、「なんとなく応募してきた人」の採用を避ける傾向にあります。
このような応募を繰り返していると応募先とマッチせず、書類選考にすら通過しなくなる可能性があります。
また、仮に入社したとしても再度ミスマッチが生じ、短期離職を繰り返すリスクもあるでしょう。
短期離職者ほど「次こそ自分にマッチする企業を見極める」という気持ちで、慎重に転職先を選ぶべきです。
(2)前職の退職理由をうまく言語化できていない
企業は短期離職そのものを問題視しているのではなく、「辞めた理由」「その経験をどう活かそうとしているか」が明確になっていない人の採用を避ける傾向にあります。
短期離職者がやりがちなのが、短期離職の理由を他責にしたり、ネガティブな理由だけ伝えてしまうという失敗です。
例えば「残業が多くてブラック企業だったんです」「僕のアイデアを聞いてくれないので、働き続ける意義を感じませんでした」などと伝えたとします。
この場合採用側は「何だかネガティブな人だな」「他責にしているが、本人にも問題があるのかもしれない」と考えるでしょう。
重要なのは退職理由から自己反省や学びを得て、それを今後どう活かすかを語ることです。
このストーリーを自分の言葉で語れるよう準備しておくことで、短期離職という事実も納得感を持って受け入れてもらいやすくなります。
(3)経歴に一貫性がなく、志望動機が弱く見える
これまでの経歴がバラバラで方向性が統一されていないと、なんとなく転職を繰り返していると思われてしまいます。
具体的には「営業→介護→販売」のように職種がバラバラなケースです。
このようなケースでは面接官から「やりたいことが決まっていないんだな」「入社しても仕事に興味が持てないと辞めてしまいそうだな」と思われてしまいます。
さらに悪いのは、面接で職歴のジャンルがバラバラであることを問われ「いろんなことに興味を持つタイプなので」など、軽薄な印象を与える回答をしてしまうことです。
もちろんキャリアチェンジは悪いことではありませんが、その背景や理由をしっかり説明するようにしましょう。
転職先が決まらないときにまずやるべき3つのこと

転職先が決まらないときにまず考えるべきは、以下の3つです。
短期離職だけを原因だと決めつけずに、ベストを尽くすことで内定獲得の確率を上げられます。
- 短期離職ありでも通る職務経歴書の書き方を学ぶ
- 面接で聞かれる質問を事前に想定&準備する
- 第三者の客観視点を取り入れる
(1)短期離職ありでも通る職務経歴書の書き方を学ぶ
短期離職の履歴がある方は、職務経歴書上でマイナスに思われない書き方を意識しましょう。
通常の退職であれば退職理由は書かないこともありますが、短期離職の場合はあえて書いたほうがマイナスイメージを払拭できます。
「スキルアップ・キャリア形成を目的に、自らの意志で早期に転職を決断。現職では◯◯を学び、今後は□□に挑戦したいと考えています。」のように書くことで、前向きな退職であることや今後への意欲を感じさせる職務経歴書にできるでしょう。
(2)面接で聞かれる質問を事前に想定し準備する
面接で落ち続けている場合、想定問答が甘いケースがほとんどです。
特に短期離職経験者は、高い確率で以下のような質問をされます。
- 「なぜ短期間で辞めたのか?」
- 「今回もまたすぐ辞める可能性は?」
- 「どんな職場であれば長く働けると思っているのか?」
これらの質問に対し、あらかじめロジカルに説明できるようにしておくことが大切です。
また、話す内容だけでなく表情や声のトーンも印象に影響します。
可能であれば模擬面接を受けるなど、実践的な練習を重ねて自信を持てる状態を作りましょう。
(3)第三者の客観視点を取り入れる
転職がうまくいかないとき、自分ひとりで原因を見つけるのは困難です。
「短期離職だから」と思い込んでいるだけで、実は履歴書の書き方や受け答えに問題がある可能性もあります。
そんな時は、友人や家族に書類や面接の練習に付き合ってもらい、第三者から意見をもらうようにしましょう。
身近な人に頼むのが恥ずかしければ、転職エージェントやキャリアアドバイザーといった第三者に見てもらうのもおすすめです。
プロの目で応募書類を添削してもらったり、面接対策を一緒に考えてもらうことで、自分では気づけなかった改善点がみえてきます。
短期離職でも転職を成功させた人の共通点

短期離職の経験があっても、転職を成功させた人はいます。
その共通点から、転職先が決まらない状況を脱却するヒントを見つけましょう。
- 徹底した自己分析を意識した
- プロと一緒に「戦略的に転職活動」を行った
- 自分の問題とも向き合った
(1)徹底した自己分析を意識した
短期離職後すぐに転職先が決まった人に共有するのは、徹底した自己分析です。
自己分析によって短期離職の原因やあなたの理想の働き方、人生を通したプランが見えてきます。
これらを就活の軸にすれば、長く働ける職場を見つけ、仮に退職したくなってもライフプランでの立ち位置を意識して思いとどまるなど、今までとは違った思考や行動パターンを取れるはずです。
(2)プロと一緒に戦略的な転職活動を行った
短期離職があると、自己判断だけでの転職活動ではつまずくことが多くなります。
そのため、転職エージェントやキャリア支援サービスを利用し、客観的なアドバイスを受けていた人が多いのも事実です。
プロのサポートを受ければ、自己分析のサポートや選考書類の作成サポートを受けることができます。
また、模擬面接も受けられるので、緊張しやすい面接の練習をたっぷりできるのも利点です。
キャリア形成の経験が豊富なプロのサポートにより、転職もスムーズになるでしょう。
(3)自分の問題とも向き合った
短期離職の理由を「人間関係が合わなかった」「職場の環境が悪かった」と、すべて職場のせいにしてしまう人は少なくありません。
しかし、本当に転職を成功させている人は、「自分の中に原因がなかったか?」とも向き合っています。
嫌なことがあったらすぐに逃げてしまったり、感情的に判断したりなどの欠点があり、短期離職に至った方もいるはずです。
このような問題を解決せずに転職をしても、また同じようなシチュエーションで離職するかもしれません。
転職に成功した人は離職をリセットと考えず、自分が変わるきっかけとして前向きに捉えています。
短期離職後に転職が決まらないとお悩みならキャリアスタートへご相談ください
短期離職を経験したあと、転職がなかなか決まらないと「もう無理かも」と落ち込んでしまう方も少なくありません。
ですが、原因をきちんと見極めて対策を打てば、内定を勝ち取ることは十分に可能です。
このように、一つひとつ着実に取り組むことで、採用されるチャンスは確実に広がります。
そして「どう頑張っていいかわからない」「一人では限界を感じる」場合は、転職エージェントなどプロの力を借りるのも有効です。
転職活動は、一人で抱え込むよりも、客観的な視点や戦略的なサポートを得たほうが成功に近づけます。
短期離職後の転職が決まらないとお悩みなら、キャリアスタートへご相談ください。
キャリアスタートは短期離職者の転職実績が豊富で、あなたの適性や職歴から、定着率の高い転職先をご紹介します。
ぜひ一度ご相談ください。